CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-118「狼たちの墓標」(韓国)

2022年06月05日 00時39分39秒 | 韓国映画
おまえは信用できるが、その言葉は信用できない
 2018年の平昌オリンピック直前、さらなる大規模開発に沸くリゾート地のカンヌン(江陵)。土地を牛耳る組織の幹部キルソクは、安易な暴力に頼ることなく秩序と義理を重んじ、そのカリスマ性で町に安定をもたらしてきたことで、地元警察からも一目置かれる存在だった。
 そんな彼の前に、目的のためには手段を選ばない非情な男ミンソクが率いる新興勢力が、巨大な開発利権を狙って現れる。
 キルソクとミンソクの出会いが、2つの組織や警察も巻き込んだ、血で血を洗う抗争の幕開けとなる。(「作品資料」より)


 平昌オリンピックの直前、リゾート開発に沸く江陵(カンヌン)を舞台に、利権に群がる者たちの争いを描いたノワール・アクション。

 土地を牛耳る組織の幹部であるキルソクは、義理を重んじ、すぐには暴力に走らない男。
 それで、街に安定をもたらしていたが、そこに目的のためには手段を選ばないミンソクが参入してきたことにより、街が不安定な状態となる。

 昔気質のキルソクに対しミンソク。
 どうしても話はまとまらず、ミンソクは早々に行動に出て、街に血を流し始める。

 街の利権争いのように見えるが、ミンソクが謎の男で、その考えが今一つ掴み辛い。

 ただ暴力に訴え、血を流すことが好きなだけなのか。

 それでも、暴力に訴えず、友好関係を築いている警察を手と組んで、ミンソクを逮捕させようとするキルソク。

 しかし、思わぬ裏切りがあり、事態は更に悪化していく。

 それなりに駆け引きらしきものはありそうだったが、基本的には直接的な対決、暴力ばかり。

 そして、その暴力シーンはかなり凄惨なものばかりである。

 ミンソクの暴力に対し、果たしてキルソクは最後、どのような行動に出るのか。

 それぞれ正反対の考えを持っているキルソクとミンソクの対決の行方はどうなるのか。

 もう少し、ミンソクのバックボーンを描いてくれれば、もっと話は深まったのではないかなと思ったな。

 激しい暴力シーンが繰り広げられ、先行きの読めない展開である部分は面白い作品だった。

/5

監督:ユン・ヨンビン
出演:ユ・オソン、チャン・ヒョク、パク・ソングン、オ・デファン、イ・ヒョンギュン、シン・スンファン
於:シネマート新宿

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