CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-100「12日の殺人」(フランス)

2024年03月29日 00時27分28秒 | フランス映画

コピー機が壊れていても前と悪の闘いだ

 10月12日の夜、女子大学生クララが焼死体となって発見された。捜査を担当するのは、昇進したばかりの刑事ヨアンとベテラン刑事マルソー。

 2人はクララの周囲の容疑者となり得る関係者に聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係を持っていたことが判明する。殺害は明らかに計画的な犯行であるにも関わらず、容疑者を特定することができない。

 捜査が行き詰まるなか、ヨアンは事件の闇へと飲み込まれていく。(「作品資料」より)

 

 「悪なき殺人」のドミニク・モル監督の最新作。

 山間の町で起こった殺人事件を捜査していくうちに事件に飲み込まれていく刑事の姿を描くサスペンス・スリラー。

 冒頭、フランスでは発生した事件のうち20%が未解決であり、本作はその未解決事件を扱っているというテロップが出る。

 果たして、本作の事件は未解決で終わるのか、それとも何かしらの解決を見る話となっているのか。

 10月12日の夜に女子学生のクララが生きたまま焼かれるという殺人事件が発生する。

 昇進したばかりの刑事ヨアンやベテラン刑事のマルソーたちが捜査にあたる。

 捜査は友人たちに話を聞きながら、容疑者と思しき相手を聴取するが、これといった手がかりは掴めないまま、時が過ぎていってしまう。

 物語は、ヨアンたちの捜査を淡々と描いている。

 クララは男性との交友も多く、捜査の対象となる男性も多く現れる。

 決め手もなく、捜査を進める中で、ヨアンは事件にとり憑かれ、マルソーも家庭問題も相まって、暴走するようになる。

 果たして犯人は見つけられるのか。

 淡々とした中に、刑事たちの苦悩が描かれ、惹き込まれる作品であった。

 事件の解決もあるが、ヨアンが自分を取り戻していく様もクライマックスとなっているようである。

/5

監督:ドミニク・モル

出演:バスティアン・ブイヨン、ブーリ・ランネール、テオ・チョルビ、ヨハン・ディオネ、ティヴー・エヴァラー、ポーリーヌ・セリエ、ルーラ・コットン・フラビエ

於:新宿武蔵野館


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