CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-252「A.I.ライジング」(セルビア)

2019年10月22日 01時10分49秒 | セルビア映画
人間にしてやったのに、なぜ罰するんだ
 2148年、国家は消滅し、世界最大の宇宙開発企業エデルレジ社はケンタウルス座アルファ星への宇宙飛行探査を始める。
 船長に指名された宇宙飛行士ミルーティンは、女性型アンドロイド・ニマーニをミッションに連れて行く。ニマーニは容姿や性格などすべてがミルーティンの嗜好に合わせてプログラムされており、奴隷のように言いなりでとても従順だった。
 宇宙飛行298日目、ミルーティンは忠実すぎるニマーニを人間の女のようにしたい欲望にかられ、エデルレジ社の許可なくニマーニのプログラムを書き換えようとするが。(「KINENOTE」より)


 2148年、宇宙開発企業、エデルレジ社はケンタウルス座アルファ星の探査のため、宇宙飛行士のミルティンを船長に指名する。

 しかし、同乗させるのはエデルレジ社が開発した女性アンドロイド、ニマニ。

 最初は渋々のミルティンであったが、たった一人の宇宙飛行が進んでいくと耐えれなくなったのか、ニマニを起動する。


 アンドロイドであるニマニとミルティンの交流を描きながら、困難な飛行とミッションを果たすような話かと思っていたが、全く違ったな。

 ミルティンがニマニを起動して、結局最初にやることはSEX。

 その後も会話を交わしたり、口論したりするようであるが、ほとんどは性的行動に至る。

 果たして、この物語はどこへ向かっていくのかと思ったが、ニマニと支配的関係にあるミルティンは、プログラムされているニマニを人間の女性のようにしたいという欲求に駆られ、プログラムを書き換えようとする。

 しかし、そこから事態は思わぬ方向へと向かっていく。

 
 結局物語は、ミッションの行方ではなく、ミルティンとニマニの関係の行く末を描いてるんだな。

 この手のSFモノは、登場人物も少ないし、飛行する宇宙船という限られた空間の中での出来事なので、大きな動きも無く、少々退屈するところが出てしまう。

 更に心象風景のような映像も繋ぎで結構使用されていたしな。

 変わりゆくミルティンとニマニの関係、そして変化を見せるニマニの感情。

 ラストは愛する者のための行動であったな。

 結局ケンタウルス座アルファ星はあまり関係なかったな。

/5

監督:ラザール・ボドローザ
出演:セバスチャン・カヴァーツァ、ストーヤ、マルサ・マイエル、キルスティ・ベステルマン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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