CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-152「漆黒天 終の語り」(日本)

2022年07月19日 00時14分57秒 | 日本映画
おまえを怨念が殺す
 ぼろをまとい、記憶を失くした男が江戸の町に現れる。男はなりゆきから喜多というコソ泥女を助ける。喜多はお礼に、男に「名無し」という名を与え、狂言作者の玄馬、ごろつきの邑麻兄弟らを巻き込み、男の素性を探りはじめる。
 名無しについてわかっていることは、謎の剣客たちに命を狙われているということだけ。しかし、襲撃されるたびに圧倒的な剣技で刺客を返り討ちにする名無しは、自分でもなぜこれほどまでに強いのか、思い出せずにいる。
 ある時、町で悪事の限りを尽くす「日陰党」の名を聞いた名無しは、記憶の中に残っていた「愛する者の死に際」がよみがえる。(「作品資料」より)


 記憶を失った一人の浪人らしき男。
 しかも、命を狙われるものの尋常ならざる腕前で刺客たちを返り討ちに合わせる。

 男は、成り行きで助けた喜多とごろつきの邑麻兄弟と共に、己の素性を探り始める。

 喜多に〝名無し〟と名付けられた男は、少しずつ記憶を取り戻していくが、そんな中、またしても刺客たちが名無しを襲撃する。

 記憶を失った凄腕の剣士。
 彼の記憶を取り戻そうという行動と、そんな彼を討ち取ることを願いながら、記憶を取り戻させようとする者たち。

 やがて、名無しは愛する妻や子供たちが惨殺された場面を思い出す。

 名無しを狙う者たちは、名無しを極悪非道の化け物だと口にする。
 
 そして、名無しの前に現れる思わぬ人物。

 名無しとこの思わぬ人物に関しての物語がなかなか興味深い。

 日向を歩いてきた者と日陰で生きてきた者。

 獣腹という言葉は今まで聞いたことはなかったが、畜生腹と同じ意味なんだろうな。

 クライマックス、真実が明らかになったかと思うところで、それでも否定する名無し。

 しかし、これまでのことが仕組まれていたことも明らかになり、非情な一太刀を加える。

 最後の最後まで話がどのように決着するのか興味深く、更に激しい殺陣のシーンも繰り広げられ、面白い作品であった。

 ラストシーンもどちらとも取れる興味深いシーンであった。

/5

監督:坂本浩一
出演:荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央、橋本祥平、松本寛也、小島藤子、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、唐橋充、宇梶剛士
於:新宿バルト9

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