CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-105「ラプラスの魔女」(日本)

2018年05月05日 11時33分47秒 | 日本映画
嵐か、クライマックスには最高の舞台だ
 ある日、初老の男性が若い妻と訪れた温泉地で、硫化水素中毒で死亡する。警察の依頼で現場を調査した地球化学の専門家・青江修介教授は、妻による計画殺人を疑う中岡刑事に対し、屋外で意図的に致死量のガスを吸引させることは不可能と説明し、事故と断定する。
 ところが数日後、別の場所でまたしても硫化水素による死亡事故が発生する。しかも被害者は前回の男性と顔見知りだった。それでも青江は、未来の自然現象を正確に予測できない限り、この犯行は実行不可能と改めて明言する。
 そんな青江の前に、事件を調べる怪しげな女性・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象をみごとに言い当ててしまうのだった。
 そして動揺する青江に対し、事件の鍵を握る青年・甘粕謙人の行方を一緒に探してほしいと協力を要請するのだったが。(「allcinema」より)


 東野圭吾の同名小説を実写映画化したサスペンス・ミステリー。

 屋外での硫化水素による死亡事故に、未来を予測できる二人の男女。
 そして、ピエール=シモン・ラプラスの提唱した数式。

 題材としては、興味惹かれるものを取り入れたミステリー。

 果たして、自然現象を使っての殺人は可能なのか。

 こういう話だと、ちょっと超常現象っぽい、超能力を使ったような、SFっぽい話になってしまいそうだが、それをかなり現実に近い話にしているのは良かったかな。

 ただ、その分、前半に提起された謎が面白くて、その解決と内容に期待したのに対し、後半は呆気なく進んでいった印象を受けたかな。


 警察の依頼で事件を調査することになった、地球科学の教授、青江。

 序盤に起こった二つの硫化水素中毒による屋外での死亡事故について、化学的には殺人はあり得ないと否定するが、一人の謎の少女、円華によってその可能性が証明されてしまう。

 そして二人の被害者を結ぶ、一人の男、甘粕才生の家族に起こった硫化水素による事故死。

 これらの繋がりと物事を予測できる能力を生み出した秘密が明かされる。

 ここまでは非常に興味深く、先行きがどうなるのか気になる展開であったが、甘粕に起こった事故の真実の解明からクライマックスまでが、やけにアッサリ進んでいった感じだった。
 自然現象の予測を使ったクライマックスの決着も、多少判りづらかったかな。


 色々、理論上での展開もあるのだろうが、話の内容としては面白いミステリーではあった。

 気になるのは、サイコロの目を予測することができる理論。
 円華がその練習をしている際、隣で見ていた人物も予測していたが、サイコロが落ちる瞬間は円華の手が邪魔で見えなかったんじゃないかな。

/5

監督:三池崇史
出演:櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰、志田未来、佐藤江梨子
    TAO、玉木宏、高嶋政伸、檀れい、リリー・フランキー、豊川悦司
於:TOHOシネマズ新宿

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