CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-061「祈りの幕が下りる時」(日本)

2018年03月05日 23時29分58秒 | 日本映画
その影にあるのは悲劇だけとは限らない
 ある日、東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は滋賀県在住の押谷道子で、現場アパートの住人・越川睦夫は行方不明となっていた。
 松宮脩平ら警視庁捜査一課の刑事たちが捜査を進めるが、道子と越川の接点がなかなか見つけられない。やがて捜査線上に舞台演出家の浅居博美が浮上してくるものの、事件の核心はいまだ掴めぬまま。
 そんな中、越川の部屋から日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれたカレンダーが発見される。それを知った加賀恭一郎は激しく動揺する。同じメモが、かつて加賀と父を捨てて蒸発した母・百合子の遺品の中にもあったのだった。
 自らがこの事件の最大のカギであることを悟り戸惑いを隠せない加賀だったが。(「allcinema」より)


 TVドラマ「新参者」シリーズ、「麒麟の翼 劇場版・新参者」以来2作目となる劇場版。
 一応これがシリーズとしては完結編となる作品らしい。

 東京のあるアパートで発見された絞殺死体の現場に残されたカレンダーに、日本橋を囲む12の橋の名が記されている。

 かつて蒸発して亡くなった加賀の母親の遺品の中にも同じものがあり、それを聞いた加賀は動揺し、捜査に加わる。

 捜査線上には舞台演出家の浅居博美が浮上してくるが、彼女もかつて加賀との接点があった人物。

 全てが加賀の過去と関わりがあり、加賀は自分自身に謎を解決する鍵があることを悟り、戸惑いながらも真実を追求していく。

 加賀の母親と、彼女が失踪した後の生活で交際していたと思われる男。
 果たしてこの男が誰であるのか、今回の事件に大きな関わりのある人物だろうと思われる。

 加賀の母親を演じていたのが、伊藤蘭で、久しぶりに見たな。

 加賀の過去とそれに関わる人物ということで、どんな過去が明かされるのか、もしかすると意外な真実が明かされるのかと期待する部分も多少はあったかな。

 確かに意外な真実もあったりするが、その影にあるものは、悲しい真実であったな。

 クライマックスはそんな悲しい過去が綴られていく展開で、何とも言えぬ気持ちにさせられる。

 個人的には、焼け死ぬのも、絞め殺されるのも、苦しさは変わらないと思うのだが。


 ミステリーの面白さもあるが、何とも言えぬ人間ドラマでも惹き込まれる作品だった。

/5

監督:福澤克雄
出演:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、キムラ緑子、烏丸せつ子、春風亭昇太、音尾琢真
    飯豊まりえ、上杉祥三、中島ひろ子、桜田ひより、及川光博、伊藤蘭、小日向文世、山﨑努
於:池袋HUMAX CINEMAS

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