CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-209「恐怖ノ黒電波」(トルコ)

2020年12月31日 09時41分39秒 | トルコ映画
君がおかしいと思うなら、それは間違っている
 ディストピアと化したトルコ。
 政府主導で、古い高層アパートにテレビアンテナが新設される。政府のプロパガンダをすべての住人に提供するためだ。
 しかし、作業を行ったエンジニアが不可解な死を遂げ、その裏に秘められた邪悪な意図が浮かび上がる。(「allcinema」より)


 どことなく荒廃したような雰囲気を見せる街。

 国は全世帯で公共放送が観られるようにテレビアンテナを設置しようとする。

 ある古い高層アパートにもテレビアンテナが設置されるが、その作業者が屋上から転落死してしまう。

 屋上には奇妙な黒い液体が滲みだしている。

 そんなアパートの管理人だと思われるメフメットとアパートの住人たちが見舞われる奇妙な現象と恐怖が描かれるサスペンス・スリラー。

 不気味な黒い液体が滲みだすアパート。
 それに触れたりすると、住人たちは思わぬ事態に巻き込まれることとなる。

 何かが住人たちに迫ってきているようだが、それが何なのかはなかなかハッキリしない。

 黒い液体に触れると、狂気を宿したり、命の危機に陥ったりするようである。
 彼らが辿る運命の経緯は、どのような運命となってしまうのか興味深い。

 メフメットは、アパートが何かおかしいと感じながらも、特に何をするわけでもなく、住人の要請を受け入れ、働いている。

 そして、いよいよ深夜に政府の広報が放送されるとアパート内は混乱をきたしていく。

 どうやら、独裁体制が強まりつつあるトルコ国内を反映したような作品らしい。

 プロバガンダで国民を洗脳しようとする政府。
 それを表すのが黒い液体という表現は面白いが、少々判りにくい部分もある。

 そして、流れもゆったりなので、やや眠気を誘う部分もあったな。

 背景が判らなければ、ちょっと理解し辛い内容だったかな。

/5

監督:オルチュン・ベフラム
出演:イーサン・オナル、ギュル・アリヂ、レベント・ウンサル
   ウシュル・ゼイネップ、エニス・イルディス、エダ・ウゼル
   ムラート・サマル、エリフ・カクマン、マルト・トプラク
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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