CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-281「新感染 ファイナル・エクスプレス」(韓国)

2017年09月27日 01時45分29秒 | 韓国映画
バカ騒ぎしてやがる
 韓国の各地で謎のパンデミックが発生し、凶暴化した感染者が次々と増殖蔓延し始めていた。
 そんな大惨事がすぐそこまで迫っているとは知りもしないやり手ファンドマネージャーのソグ。娘のスアンを別居中の妻に会わせるため、ソウル発プサン行きのKTXに乗り込む。同じ列車には、身重の若い女性とその夫、高校球児とその恋人といった人々が乗り合わせていた。
 そんな乗客たちの中に、感染者の女が紛れ込んでしまう。そして出発して間もなく、その女が暴れ出し、密室と化した列車内はたちまちパニックに。
 湧き出るように増殖していく感染者の襲撃から愛する娘を守るべく、他の乗客たちとともに必死の抵抗を続けるソグだったが。(「allcinema」より)


 ソウルからプサンへと向かう高速鉄道KTXの中で起こったゾンビ・パニックを描いたサバイバル・ホラー。

 邦題からも量れるように、KTXというのは日本の新幹線みたいなものか。
 時速300キロで走行し、停車駅も少ないよう。

 そんな中にゾンビに襲われた感染者が乗ってきて、次々と乗客や乗員を襲い、あっという間に車内は感染者でいっぱいになる。

 そして、まだ感染していない者たちが必死で逃げる様を描いているが、高速で走行する車内だけという空間のサバイバル劇で、もう隣の車両まで感染者の集団が迫っているなど、なかなか緊迫したシーンが多かった。

 駅に停車し、下車して救助を期待する展開にもなるが、世間は感染者が増殖しており、逆に車内の方がまだ安全だったりする。

 そんな状況となっていくと、人間の弱さやエゴがむき出しになってきて、自分さえ良ければ他人を犠牲にしてもいいと考える人間も出てくる。

 バス会社を経営している社長という人物は、最後までちょっと悪役っぽい立ち回りであり、主人公となるソグも最初は自分と同乗している娘さえ助かればいいと思ったりする。

 そして、老姉妹の妹も最後にとった行動は、ある意味自分さえ良ければというものだったな。
 状況的に天罰のような状況になるので、ある意味快哉な行動でもあったのだが。

 
 感染者に咬まれるとあっという間に感染し、凶暴化していく。
 そしてダッシュもするゾンビであるが、わずかな生存者が乗るディーゼル車を追う感染者たちの様子は驚異的な画だったな。

 
 わずかな生存者たちが愛する者を守りながら戦い、必死で抵抗する様子は、果たして誰が生き残るのか興味深く、そしてKTXのスピードも相乗したような緊張感とスピード感もあり、面白い作品だった。

 最後は子供だからこそ、というような結末だったな。
 大人だけなら絶対無言になってしまうだろう。

/5

監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン、キム・ウィソン、チェ・ウシク、アン・ソヒ
於:池袋シネマ・ロサ

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