CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-174「ラブストーリー」(韓国)

2020年10月25日 22時22分08秒 | 韓国映画
傘を持っていても濡れるのは私だけじゃないんですね
 演劇部の先輩サンミンに恋焦がれる女子大生のジヘ。彼女はある時、同じくサンミンに想いを寄せる友人からEメールの代筆を頼まれ引き受けてしまう。
 複雑な想いの彼女はある日、家の中で小さな木箱を見つける。その中には、母ジュヒがしたためた35年前の日記帳と何通もの手紙が入っていた。それらにそっと目を通し始めるジヘ。
 やがて彼女は、母のあまりにも切ない初恋の物語を知ることになる。自分の今の境遇を思わせる母の恋愛に不思議なものを感じるジヘ。
 さらには、そこに書かれていたある秘密が、やがてジヘ自身の恋の運命をも変えることになるのだった。(「allcinema」より)


 2003年製作のラブ・ロマンス。
 日本でも2004年に公開されていたが、その際は未見。

 今回、シネマート新宿の〝のむコレ2020〟で再上映するということで鑑賞。

 「私の頭の中の消しゴム」「ファム・ファタール」等のソン・イェジンが主演。

 女子大生のジヘと母親であるジュヒの若かりし頃の二役を演じている。


 演劇部のサンミン先輩に恋しているジヘであるが、友人から先輩に送るEメールの代筆を頼まれ引き受けてしまう。
 
 そんなジヘは、ある日母親のジュヒがしたためた手紙と日記帳を見つけるが、そこに書かれていたのは父親ではなく、オ・ジュナという見知らぬ男性の名であった。

 手紙やEメールの代筆、そして友人の恋心を知りながらの秘めたる恋など、ジュヒの恋とジヘの恋が多少シンクロしているような感じが受け取れる。

 ジュヒとジュナは田舎で出逢い、その後親同士が勝手に結婚することを決めているテスのジュヒへの手紙の代筆をジュナがするようになる。

 そんなことを隠しながら、ジュヒとジュナはテスに隠れて逢瀬を重ねるが、やがて悲劇が起き、二人は激動の運命を迎えることとなる。

 ジヘはサンミンへの想いを友人のため諦めようとするが、あることをきっかけにサンミンの本当の気持ちを知る。

 ジュヒとジュナの恋の行方はある程度知れるものであるが、果たしてジヘの恋はどこへ行き着くのか。

 結構純愛物語としては、衝撃的すぎる展開もある。
 純愛だからこその展開かな。
 そして当時が知れる恋の展開でもあったな。

 ジヘの恋の行方が定まろうかという時、まさかの真実が明らかになるという展開。

 ある意味、時代に翻弄されたと言ってもいい、ジュヒとジュナの恋。
 そして、そんな二人の恋に後押しされたかのように動き出すジヘの恋。

 切なさも募る展開で、最後まで惹き込まれ、ラスト、全てに留飲下げさせてくれる作品であった。

/5

監督:クァク・ジェヨン
出演:ソン・イェジン、チョ・スンウ、チョ・インソン
   イ・ギウ、イ・サンイン、キム・ビョンオク
於:シネマート新宿

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