よし、ショーを見せてやろう
ユアン率いる強盗団のアジトを見張っていた香港警察のチョンたちは、街中で強盗団と銃撃戦になってしまったうえ、強盗団を取り逃がしてしまう。
たまたま現場に居合わせたテレビカメラマンがその様子を映像に撮っていたため、メディアを通じて警察は大きな非難を受けることに。市民の信頼を取り戻すため、警察は組織犯罪課の新任指揮官レベッカが発案したメディア対策を採用する。
それは、ワイヤレスカメラを装着した機動部隊が犯人逮捕のライブ映像をテレビで放送するというものだった。(「作品資料」より)
銃撃戦の末、犯人たちを取り逃がしてしまった警察は非難を受けることになる。
警察の威信を取り戻すべく最年少警視のレベッカは、犯人逮捕の様子を撮影し、それをマスコミに流すという前代未聞の作戦を決行する。
レベッカは、それを作戦ではなく、ショーと呼ぶ。
そんな中での、警察と犯人たちの戦いを描いたサスペンス・アクション。
2004年製作で、日本では2005年に公開。
初公開時も鑑賞したが、今回デジタルリマスター版でリバイバル公開され、鑑賞。
本作がジョニー・トー監督の作品だったというのは、初めて知ったな。
あるアパートに立て篭もった犯人たちを撮影しながら捕らえようとするレベッカが指揮を執る。
犯人たちと銃撃戦になった重犯罪特捜班のチョン警部補も逮捕に躍起となり、時にレベッカの指示を無視したりする。
犯人たちもパソコンを駆使して警察が発表する映像の内容を否定するような写真をマスコミに送ったりする。
そんな特異な状況の中で、繰り広げられるのは、犯人たちが何とか脱出しようとする姿と、犯人たちを捕らえようとする警官たちの姿。
また、アパートには思いも寄らぬ人物がいたことから様相は混沌としてくる。
果たして、このショーの行く末はどうなるのか。
冒頭の銃撃戦のシーンは、ワンカットで撮られており、臨場感があった。
現場に向かう警官たちにカメラをつけ、その映像をマスコミに流すというのは、現在では、更に安易になっているのではないかな。
実際、やっているのかは判らないが。
設定も興味深く、展開にも緊迫感があり、面白いサスペンス・アクションであった。
/5
監督:ジョニー・トー
出演:ケリー・チャン、リッチー・レン、ニック・チョン、ラム・シュー、サイモン・ヤム、ホイ・シウホン
於:シネマート新宿
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