CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-242「忍びの国」(日本)

2017年08月16日 11時24分57秒 | 日本映画
虎狼の輩の血は子や孫、その先まで広がっていく
 時は戦国。破竹の勢いで天下統一に突き進む織田信長。次男の信雄も伊勢国を掌握し、その隣国・伊賀に次なる狙いを定めていた。
 しかし、そこに住んでいたのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆。中でも無門という男は、伊賀一の凄腕にして、どこまでも非情な忍びだった。
 ところが普段は無類の怠け者で、女房のお国にはまるで頭が上がらず、尻に敷かれる毎日を送っていた。
 そんな中、身内の死にさえ冷淡な伊賀の気質に疑問を抱いた下山平兵衛は織田軍に寝返り、彼らを伊賀へと手引きしてしまうのだった。(「allcinema」より)


 天下統一を目指す最強織田軍が、忍びの国である伊賀の国に攻め入る。

 伊賀の忍びたちは、人でなしの虎狼の輩と恐れられていたが、金にしか興味がなく、国を守ろうとする意志は薄い。

 伊賀一の忍びと呼ばれている無門もやる気はなく、ぐうたらしているが、どこからかさらってきた妻のお国だけには頭が上がらない。

 〝戦国三大逆転劇〟の一つと言われる〝天正伊賀の乱〟をモチーフに、その無門とお国、更に虎狼の輩である伊賀の忍びたちの姿と戦いを描いたエンターテインメント・アクション。


 普段はぐうたらの体で、金をもらった時だけやる気を見せる無門をはじめとする忍びたちであるが、その技はさすがに多才。

 そんな忍びの国を攻め入ろうとするのが、1万の軍勢を率いる織田信雄。
 いかに忍びの技を持っているとはいえ、果たして無門、伊賀の国は織田の大軍の攻撃を防ぎ、国を守ることが出来るのか。


 普段はやる気もなく、ひょうひょうとした感じの無門が、いざ戦いとなると無類の強さを見せる。

 そんな様はなかなか魅せてくれるが、大勢に囲まれ、槍で攻撃されるところで、それをかわしていく様は、ちょっとダンスのような動きも見せて、余裕の顔。
 ここはジャニーズ、嵐の一員である大野智を押し出したのか。


 攻める織田軍、織田信雄にも想いがあり、更に伊賀の忍びでありながら、その人でなしぶりに嫌気がさし、織田軍へ取り入る下山平兵衛の想い。
 そして無門とお国の関係と想い。

 それぞれに大きく影響を与えるのが、伊賀の国のトップたちの策略。

 大逆転の話としては面白かった。

 人でなしの虎狼の輩だという忍びたちが、見た目はそれ程凶悪という感じではないのが、ちょっと魅力薄かったかな。
 それがまた怖いところかもしれないが。

 伊賀の国のトップたちの策略が、意外と後味悪い、スッキリした感じで終わらせないところになっていたな。

 エンターテインメントの要素を少なく、もうちょっと全体的にシリアスにした方が、忍びというものの怖さが活きた気がする作品だった。

/5

監督:中村義洋
出演:大野智、石原さとみ、鈴木亮平、知念侑李、マキタスポーツ
    平祐奈、満島真之介、でんでん、きたろう、立川談春、國村隼、伊勢谷友介
於:新宿ピカデリー

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