CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-182「野球部に花束を」(日本)

2022年08月19日 23時09分29秒 | 日本映画
おまえスラムダンク読んだのか?
 中学での野球部生活を終え、高校デビューを目指して茶髪で入学した黒田鉄平。
 そんな彼のもくろみは、うっかり野球部の見学に参加してしまったことで失敗に終わる。新入生歓迎の儀式で坊主に逆戻りした黒田は、鬼監督の原田と後輩を奴隷のように扱う先輩部員たちのもとで過酷な日々を過ごす。
 強豪ではないが弱小でもない普通の高校野球部で、1年生の仲間たちと時には助け合い、時にはいがみ合いながらも、どうにか日々を過ごしていくが。(「作品資料」より)


 こちらもコミックを実写映画化した青春コメディ。

 中学まで野球をしていた黒田鉄平は、茶髪にして高校デビューを目指す。

 しかし、野球部の練習を見学したことによって、それも終焉。

 新入生歓迎の儀式で坊主に逆戻りしてしまう。

 こうして黒田を始め、1年生たちは過酷な部活の日々を過ごすことになる。

 通常、高校野球部を舞台にした話となると、甲子園を賭けた試合の勝ち負けに焦点を当てているものが多いと思うのだが、本作は勝ち負けよりも野球部員としての日常を描いた話になっている。

 令和のこの時代に許されるのかなという3年生を頂点としたヒエラルキーを晒した日常。

 基本、1年生は奴隷、という中で、苦しみながらも日々を過ごす黒田たち。

 監督もコンプラ無視の強面監督で、生徒たちを抑え込むように見える監督であるが、意外と彼の言葉は生徒たちにいい影響を与えたりしているのかな、と思ったりもする。

 そして、黒田たちが最初に3年生の姿を見た時に、あまりにも怖すぎて、皆、小沢仁志に見えてしまうというのは面白かった。
 小沢仁志がちゃんと出てくる。

 そして、随所に野球あるあるを元ロッテの里崎が語るというシーンがある。

 強豪私立校ではなく、滅茶弱いわけでも強いわけでもない都立高を舞台にしたというのも良かったのかも。

 もちろん全国4,000校程ある高校野球部の中で甲子園に行けるのはわずか。
 その他は日の目を見ないということも語っている。

 ストーリーとしては甲子園に行くということではなく、野球部としての日々を理不尽なことをメインにして描いた青春コメディ。

 どのような終着点になるのかなと思っていたが、1年間が終わり、黒田たちが2年生になって、立場は違えど同じことが繰り返されるというところで終わり。

 もっともっとこの先を見たいと思わせて終わってしまったな。

 笑いも感動もあって、楽しませてくれた一本であったな。

/5

監督:飯塚健
出演:醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、駒木根隆介、市川知宏、三浦健人、里崎智也、小沢仁志、高嶋政宏
於:TOHOシネマズ池袋

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