CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-001「パリのどこかで、あなたと」(フランス)

2021年01月02日 00時45分42秒 | フランス映画
一緒にいても自分を持たなきゃダメ
 パリの隣り合うアパートメントでひとり暮らしをしているメラニーとレミー。すぐ近くにいながらお互いのことは全く知らないまま。
 がん治療の研究者として働くメラニーは、大きな仕事を控え忙しい日々を送っていた。一方、大きな倉庫で働くレミーは、同僚がクビを切られる職場で自分だけが働き続けることに罪悪感を募らせていく。
 やがて仕事や恋愛のストレスでメラニーは過眠症に、一方のレミーは不眠症になり、どちらも精神科医のセラピーを受けるようになるのだったが。(「allcinema」より)


 パリで不安を抱えながら暮らす男女のすれ違いと出逢いを描いたロマンティック・コメディ。

 隣同士のアパートに住み、部屋もすぐ横であるメラニーとレミーであるが、お互いのことは知らないまま時が過ぎていく。

 お互い仕事や私生活のことで思い悩み、過眠症になってしまったメラニーと不眠症になったレミーはそれぞれ心療科医に通い始める。

 同じ最寄り駅で、おそらく同じ列車に乗って通勤し、薬局も同時に訪れ、同じ雑貨店で買い物をしているなど、出逢いそうな要素は多々。
 さすがに心療科医は別々であったな。

 セラピストに対し、話していく二人の抱える孤独と悩みが徐々に明らかになっていく。

 しかもメラニーとレミーはそれぞれ違う異性に目を向ける。

 お互いが知るきっかけでなくて、この二人がくっつくんだろうなと思っているので、やきもきしてしまう展開である。

 レミーが、同じアパートの住民から押し付けられ、ナゲットと名付けた猫を飼うことになり、これが出逢いのきっかけになるのではないかなと予測される。

 約半年にも及ぶ二人の診療科医とのセラピーで多くのことを語っていく。
 レミーの都会では多くの人にまぎれていられるという気持ちは、都会で暮らす人間にとっては判らないでもない状況だったかな。

 やがて二人は前へ進みだす勇気を持つようになり、これから出逢いになるのかと思うのだが、正にそこで終わるとは思わなかったな。

 都会で暮らす男女の苦悩を描き、その内容が興味深いと共に、セラピーの助言内容なども興味深い。

 もちろんメラニーとレミーの恋の行方も気になるところであったが、ある意味本当に出逢いまでの物語だったな。

/5 

監督:セドリック・クラピッシュ
出演:アナ・ジラルド、フランソワ・シヴィル、カミーユ・コッタン、フランソワ・ベルレアン
   シモン・アブカリアン、アイ・アイダラ、レベッカ・マルデール、ピエール・ニネ
於:新宿シネマカリテ

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