CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-274「窓辺にて」(日本)

2022年12月11日 23時06分05秒 | 日本映画
ある意味、チーズケーキの方がパフェ
 フリーライターの市川茂巳は、編集者である妻・紗衣が担当している人気若手作家と浮気していることに気づいていたが、それを妻に言い出すことができずにいた。その一方で、茂巳は浮気を知った時に自身の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。
 そんなある日、文学賞の授賞式で高校生作家・久保留亜に出会った市川は、彼女の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれ、その小説にモデルがいるのなら会わせてほしいと話す。(「作品資料」より)


 一応ラブストーリーという謳い文句の作品であるが、直球なラブストーリーではなかったな。

 フリーライターの市川茂巳は、文学賞を受賞した高校生作家、久保留亜と出会い、ことあるごとに呼び出されては何気ない会話を交わしている。

 そんな茂巳の取材対象であるスポーツ選手の有坂は、モデルの藤沢なつと浮気をしている模様。

 そして、もう一人、意外にも浮気しているのは茂巳の妻、紗衣。
 編集者の紗衣は、担当作家の荒川円と浮気をしている。

 そんな複雑な関係の中、茂巳は紗衣の浮気を知っていたのだが、自分の中にある感情に困惑するようになる。

 留亜と荒川円が作家であり、更に茂巳もかつては小説を書いたことのある人物ということで、文学的要素も作品の雰囲気に取り入れているが、純文学という感じではなかったな。

 もしかすると、茂巳と留亜が恋に落ちるという展開もあるのかと思ったが、さすがに留亜が17歳ということもあり、そんな雰囲気にはなりそうになかったな。

 不倫をしている人物が二組もいるのだが、それ程ドロドロした感じでもなかったな。

 捉えどころのない茂巳のキャラが興味深かったし、彼の持つ感情というのも興味深かったな。

 果たして、それでどのような話の展開となるのかも興味深かった。

 二組の夫婦の結論は正反対であったが、しょうがないのかなという決着でもあったな。

 一風変わったラブストーリーという感じで、面白い一本であった。

/5

監督:今泉力哉
出演:稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、倉悠貴、穂志もえか、佐々木詩音、斉藤陽一郎、松金よね子
於:テアトル新宿

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