CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-273「ドント・ウォーリー・ダーリン」(アメリカ)

2022年12月10日 00時02分31秒 | アメリカ映画
最後列じゃない
 完璧な生活が保証された街で夫ジャックと幸せな日々を送るアリスは、隣人が赤い服の男たちに連れ去られるところを目撃する。それ以降、彼女の周囲では不可解な出来事が続発。
 次第に精神が不安定となり周囲からも心配されるアリスだったが、あることをきっかけに、この街に疑問を抱くようになる。(「作品資料」より)


 時代は1950,60年代くらいか。

 ビクトリーと名付けられた街で暮らすジャックとアリスの夫婦。

 その街に住む男たちは、皆同じ仕事をしているようで、妻たちは専業主婦として過ごしている。

 完璧な生活と言われていたが、隣人の一人の様子がおかしくなり、更にふとしたことで立ち入り禁止と言われていた街の外に足を運び、奇妙な建物を見たアリスは、そこで体験したことによって、ビクトリーに疑問を抱くようになる。

 街を仕切っているのはフランクという男。

 街に住む者たちを家族と呼び、完璧な街の良さをかなりアピールするのだが、確かに胡散臭いところはある。

 ジャックも開発者ということらしいが、仕事の詳しい内容は語らない。

 やがて、幻影とも悪夢とも呼べるようなものを見るようになるアリス。

 更に、自分自身を追い詰めるような行動も起こしたりする。

 ついには、フランクの秘密と陰謀を語りだし、精神疾患の烙印をおされてしまうアリス。

 果たして、アリスの言っていることは正しいのか、それともアリスの妄想なのか。

 終盤、ことの真相が明らかになっていくが、これまで50,60年代の生活を送っていたアリスたちであったが、そこへパソコンや携帯などが登場するようになる。

 ハッキリとした説明はなかったが、真相は何となく判ったような感じ。

 最高の時代は、50,60年代ということなのかな。

 何かを象徴するような映像も多く、音楽などの効果音も不穏な空気を煽るもの。

 物語の行き着く先が興味深い一本であった。

/5

監督:オリビア・ワイルド
出演:フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、オリビア・ワイルド、ジェンマ・チャン、キキ・レイン、ニック・クロール、クリス・パイン
於:新宿ピカデリー

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