CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-111「EXO ‐エクソ‐」(ドイツ)

2017年04月17日 00時30分19秒 | ドイツ映画
100日後ここに戻ってきてください
 未確認生物の攻撃により、人類の95%が絶命した世界。生き残った人類は地下に巨大都市を造り、クリーチャーから隠れて暮らしていた。地上で逃げ隠れしている少数の人間を除き、監視塔に送られる兵士だけが地上に出られるのだった。
 生まれてからずっと地下に暮らしている若い兵士S.U.M.1は、暗く奥深い森の中にそびえ建つ監視塔へと一人で送られる。彼は100日という配属期間の間、孤独と戦いながら、クリーチャーから人類を守るシステムをガードしなければならない。
 はたしてクリーチャーからの攻撃を避け、無事地下世界へと生還できるのか?(「KINENOTE」より)


 EXOと呼ばれる地球外生命体によって攻撃され、人口の95%が死滅した近未来の地球を舞台にしたSFスリラー。

 残された人類が地下で生活している中、若き兵士、SUM1は地上の監視塔での100日の任務に就く。
 
 前任者が不在であることを不審に思いながら任務を開始するSUM1。
 そこでの任務は日々同じことの繰り返し。

 塔はバリアーで護られているが、監視カメラには時折不審な影が映し出される。
 しかし、本部との通信では、侵入者の形跡はないと言う。


 こうしてSUM1の日々は繰り返されていく。

 出てくる人物も通信はあれど、基本一人。
 塔に住み着いていたネズミに名を付け、話しかけるようにはなるが。


 やがて任務自体、そしてEXOの存在自体を疑いだすSUM1は、孤独な繰り返しの日々に精神がまいり始めたのか、徐々に攻撃的な行動を取り始める。

 観ている方も、その姿が現れず、EXOの存在を疑いだし、何かしら本部に陰謀があるのではと思わされる。


 前任者の残したものの発見。他の監視塔との通信。そして修理工の登場から物語は展開し始め、SUM1は意を決した行動に出る。

 果たして、EXOと呼ばれる地球外生命体は本当に存在するのか。
 それとも一部の人間たちの陰謀なのか。それならその目的は。


 前半は単調な感じで、何かが起こりそうで起こらないという展開にちょっと退屈するかなというところもある。

 地球上に一人取り残された男という雰囲気があり、この先何が起こるのかという興味深いところはあったかな。

 単調な日々に、精神をまいらせていくようなSUM1の姿を映し出しながら、EXOの存在を疑わせる展開。

 ラストはやっぱり孤独というものが生み出す狂気を表したような感じで面白かった。


 本作はドイツ製作の作品であるが、話している言葉は英語。
 エンド・ロールで知ったのだが、吹替だったんだな。

/5

監督:クリスティアン・パスクァリエロ
出演:イワン・リオン、アンドレ・ヘンニック
声の出演:ノーマン・リーダス
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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