CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-130「クラメルカガリ」(日本)

2024年04月26日 00時29分51秒 | 日本映画

掘ってみてのお楽しみ

 零細採掘業者がひしめく炭鉱町「箱庭」で生まれ育った少女カガリは、刻々と変化していく町並みを地図に書き留める「箱庭紡ぎ」を生業としている。一方、少年ユウヤは箱庭からの脱却を夢みていた。

 やがて2人は個性豊かな住民たちとともに、この町全体を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。(「作品資料」より)

 

 〝箱庭〟と呼ばれる炭鉱町で、地図屋(紡ぎ)を生業としている少女、カガリが事件に巻き込まれていく様を描いたアニメ。

 時代設定は大正か昭和始めか。

 箱庭という架空の地では現代なのか。

 レトロ感漂う設定であった。

 箱庭では〝虫食い〟と呼ばれる陥没事故が多発し、日々地勢が変わっていく。

 カガリはそんな虫食いを調べては地図を書き、伊勢屋という貸本業を営む情報屋に売っている。

 しかし、陥没事故の多発には不審な点があり、やがてその裏にある企みが露わになっていく。

 箱庭は、ある大企業の下で、零細採掘業者がひしめいており、底辺の生活と考えている者もいる。

 もっと日の当たる場所へ行きたいと夢見るのは、カガリと同じく紡ぎの少年、ユウヤ。

 そんな彼が行方知れずになり、カガリは捜索のため地下へと潜っていく。

 そこでカガリは思わぬものを目にしてしまう。

 果たしてカガリ、箱庭の運命はどうなるのか。

 ちょっとした大騒動が起こるが、それを通じてカガリが紡ぎの大切さを再認識する話。

 レトロな雰囲気の中、個性的なキャラも多く、興味深い作品だった。

 ちょっと変わった朽縄じいさんのキャラとその活躍も面白かったが、声にあたっていたのは、先に亡くなった寺田農だった。

 最後に哀悼の意を表したクレジットが出ていたな。

 主題歌のオーイシマサヨシが歌う〝僕らの箱庭〟も世界観にマッチしており、印象的であった。

/5

監督:塚原重義

声の出演:佐倉綾音、榊原優希、大塚剛央、細谷佳正、森なな子、悠木碧、寺田農、

川井田夏海

於:テアトル新宿


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