CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-185「L.A.コールドケース」(アメリカ・イギリス)

2022年08月22日 22時57分55秒 | アメリカ映画
何かを愛しすぎたことはあるか
 1997年3月、人気絶頂期にいたラッパーのノートリアス・B.I.G.が何者かによって射殺されるという事件が起こった。当時その捜査を担当した元ロサンゼルス市警察の刑事ラッセル・プールは、事件発生から18年が過ぎた現在も執念深く真相を追い続けていた。
 そんなある日、事件を独自に調査していた記者ジャックがプールのもとを訪れる。
 2人は手を組み、複雑に絡み合った事件の真相に迫るが。(「作品資料」より)


 実際に起こった人気ヒップホップラッパー、2パックとノートリアス・B.I.G.殺害事件。

 それを追い続けるのは、元ロス市警の刑事、ラッセル・プール。

 事件から18年経ち、事件の回顧記事を書くため、記者のジャックがラッセルの元を訪れる。

 やがて、捜査の状況を語り始めたラッセルは、ジャックと共に事件の真相を追い始める。

 ラッセルが回想する当時の事件の捜査に関して描かれながら、18年が経ってからの二人の調査が並行して描かれる。

 ことの始めは、白人が黒人を射殺した事件であるが、二人とも警官であったことから、捜査には慎重を期されることとなる。

 事件の担当となったラッセルは、殺された警官がノートリアス・B.I.G.の所属していたデス・ロウ・レコードで警備を請け負っていたことからノートリアス・B.I.G.殺害事件に関わっていたのではと疑う。

 そこから、ロス市警警官たちが汚職に関わっていることを導き出すが、まるで市警自体が事件の解決を阻むように感じていく。

 捜査を進めていくラッセルであるが、やがて事件にのめり込みすぎ、全てを失ってしまう。

 それでも、独自に調査を進めるラッセル。
 その信念を信じ、行動を共にするジャック。

 果たして、二人は事件を解明できるのか。

 ちょっと複雑な様相を呈し、捜査に関しては判りにくい内容ではあったな。

 大きな敵を相手にしながら、それでも挑み続けるラッセルの姿は渋くて、格好良い。

 ラッセルを演じていたのは、最近仕事とは違うことで話題になってしまったジョニー・デップ。

 少し、抑えたような渋い演技が良かったな。

 結局、2パックとノートリアス・B.I.G.の事件は未解決のままのようで、ラッセル自身の運命も悲しい結末であった。

 派手な展開はなかったが、事件の展開と調査する姿に惹き込まれる作品であった。

/5

監督:ブラッド・ファーマン
出演:ジョニー・デップ、フォレスト・ウィテカー、トビー・ハス、デイトン・キャリー、シェー・ウィガム、ニール・ブラウン・Jr.、シャミア・アンダーソン
於:グランドシネマサンシャイン池袋

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-184「ZOMBIO 死霊... | トップ | 22-186「ウラギリ」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事