どうしてオレなんだ
連続殺人犯が占いの得意な魔法少女のもとにやって来る。童謡“桃太郎”を歌いながら凶行に走る殺人犯を、押し入れに隠れてやり過ごした彼女は、犯人の退治を決意する。
こっくりさん、メリーさん、お菊さんをお供に、魔法少女は殺人犯が潜む事故物件に乗りこむ。(「作品資料」より)
日本の昔話をアレンジして描くバイオレンス・ホラー「恐解釈 花咲か爺さん」に続く第2弾。
今回は〝桃太郎〟
念願のマイホームを手に入れた年配の夫婦。
しかし、タバコの不始末によって火事によって2人は亡くなってしまう。
何故か成仏出来ない2人は、建て直された家に残ってしまい、新たに住むことになった鬼島という青年と同居することに。
しかし、この鬼島が、女性を家に誘い込んでは殺すという悪行を繰り返す。
まずこの鬼島が、鬼の末裔なのか、鬼が封印されている壷を持っており、殺せば鬼が復活するらしい。
実は幽霊になってしまった年配の男性は、桃太郎の末裔らしい。
夫婦には、霊媒師になった娘、桃がおり、異変を察知した彼女が鬼島の退治に乗り出すという展開。
もちろんお供がいるのだが、それが桃が呼び出したお菊さん、こっくりさん、メリーさん。
こっくりさんは腕、メリーさんは人形である。
そうして現代の桃太郎が、鬼を退治する。
殺人シーンは、なかなか凄惨な描写であるが、対決シーンはちょっと緩かったかな。
それでもお供がかなりの力を見せる。
パロディと思ったら、これくらいの緩さでもいいのかなという感じだったかな。
ラスト・シーンは更に詰めの甘さが出ての、続編ありなのかという結末だったな。
/5
監督:成瀬聖人
出演:早河ルカ、仁科貴、佐倉萌、冨田伊織、朝木ちひろ、御法川イヴ、長村航希
於:池袋シネマ・ロサ
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