近くにおいしいパスタのお店がありました。
お店の内装もきれいでくつろげる感じで、ちょっとした待ち合わせとかによく使ってしました。
お値段も手頃で、デザート類もサラダもよい味でした。
でも、私が住んでる町は小さな町で、あまりそういうお店の需要はなかったのだと思います。
ある時そのお店は、普通の食堂になってました。
もちろん、メニューにパスタ類もあって、その味も変わらないのですけど。
そこの店長さんはちょっと職人かたぎの怖い人で、前のお店のときはよくアルバイトの子をしかってました。彼なりのコダワリに合わないと許せなかったんでしょうか。
しかし、お店が食堂になってからは、彼は隅っこでただただ黙々とパスタを作ってます。
アルバイトの子もたくさん雇って、その子たちが『うどん』などの他のメニューを作ってますが。
しかし、味をみたり叱ったりしてるのはみたことないです。
☆ ☆ ☆
私の職場は配置換えが時々あるのですが、最近転勤してきた今の職場は、前にも働いていたことがあります。
職場の駐車場に守衛さんがいるのですが、その方は以前は怖い人でした。出社時間によって車を止める位置が決まってるんですけど、ちょっと間違うと、すごーく怒られていました。
しかし今は、全く怒らなくなっています。
それどころか、朝出勤すると「大変だね」「荷物が重そうだね」とか、なんというか・・・ちょっと卑屈な感じで声をかけたりします。
その度に私は複雑~な気分がします。。。
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まあ、二人とも年をとって丸くなったのかもしれないんですけど。
しかし、なんか人間って、自分の中にある爪を隠さないと生きていけないのかなあって思ったりもします。
爪は「わがまま」だったり「自分なりのこだわり」だったり「他人に対する厳しさ」だったりイロイロなんでしょうが。
昔のように自由奔放に生きると、阻害される世の中になったんでしょうか。
やさしい世界は生きやすいけど、たまに息苦しく感じたりもするんです・・・。