四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

河島英五 『いくつかの場面』

2020-05-22 10:19:54 | 音楽
カーラジオから聞き覚えの歌が流れてきた。
歌っているのは沢田研二。
題名が思い出せなかった。
でも途中で分かった。
河島英五が沢田研二に楽曲提供した
『いくつかの場面』

♪いくつかの場面があった まぶたを閉じれば
 喜びにくしゃくしゃになった あの時あの顔
 寂しさに震えていた あの娘
 怒りに顔をひきつらせ 去っていったあいつ
 泣きながら抱き合っていた あの人の事
 
 まぶたを閉じれば 数々の思い出が胸を熱くよぎる
 そしていつも心を離れない 幾人かの人達がいた
 出来るならもう一度 僕の周りに集まってきて
 優しく肩たたき合い 抱きしめてほしい

作詞作曲した河島英五の方はCDで何度でも聴いているが、
沢田研二のバージョンは初めて聴いた。
沢田研二もなかなかいいね。

河島英五のベストアルバム「生きてりゃいいさ」の
ライナーノーツに牧子夫人がこんなことを記している。

「あのねのね(二人組フォークディオ)の前座をしていた頃は
 本当にブーイングの毎日。
 いつかは・・・と思っていたそうです」

♪いくつかの場面があった まぶたを閉じれば
 いつも何かが歌うことを支え 歌うことが何かを支えた
 野次と罵声の中で 司会者に呼び戻された
 苦い思い出のある街
 有頂天になって歌ったあの街
 別れの夜に歌った寂しいあの歌

あのねのねのファンの方には失礼だけど完全に超えたね。
いつかはビッグになってやる。
いつか見返してやる。
そう思いながら歌っていたのかもしれない。

歳を重ねるたびにこの歌が心に浸みてくる。
それはやはり、自分なりの「いくつかの場面」が
想い出となり、それが多くなってきたからかもしれない。

河島英五さん、早すぎる死。
数々の名曲を遺してくれた。
まぶたを閉じてCDを聴いていると
元気に歌っている「いくつかの場面」が脳裏に浮かぶ。
 
コメント (2)
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