四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

中川五郎 『俺とボギーマギー』

2020-05-28 11:41:55 | 音楽
最近、フォーク好きの友人とラインで
フォーク談義などをやっている。
紹介したい歌、あの頃よく聴いた歌、今でも心に残る歌。
そんなフォークソングを往復書簡のような感じでやっている。
これが結構、僕としてはおもしろい。

彼が紹介した中川五郎の『俺とボギーマギー』
♪見知らぬ町で 一文無しになって
 ジーンのように すりきれた気持ち
 ボビーは 汽車に ヒッチハイク
 雨が 降ってきそうだから
 俺は 汚れたハンカチから
 ハーモニカを取り出し
 ボビーの唄う ブルースにあわせる
 運ちゃんの 知ってる歌を
 みんな 歌った
 ワイパーの拍子に あわせて

 うらぶられた炭鉱から 南の町へ
 魂の秘密まで わけあって
 いつまでもいっしょ 夜は寒くても
 あいつは俺を あっためてくれた
 でも小さな町で
 家がほしくなった
 あいつを俺は
 いかせてやったのさ
 ボビーがいつもそばにいた
 昨日のためなら 俺の明日を
 みんなあげてもいい

 自由っていうのは 失うものが
 なにもないことさ
 いい気持になるのは
 簡単なこと
 ボビーが ブルース歌えば
 それだけで 俺たちゃ ごきげん
 ラララ・・・
 ラララ俺と ボギーマギー・・・

作詞:クリス・クリストファーソン
作曲:F・フォスター
訳詩:中川五郎

この歌を最初に聴いたのは、昨日の山平和彦と同様に
1971年の第3回全日本フォークジャンボリー(通称:中津川フォークジャンボリー)
中川五郎といえば、ボブ・ディランの訳詩が一番だといわれている。
アメリカンフォークの和訳について右に出る人はいないかもしれない。
英語が苦手だった僕はよくわからないけど、
きっと英語の歌詞の意味をしっかりと理解して
自分の気持ちをあらわしていたのだろうか。

♪自由っていうのは 失うものが
 なにもないことさ

このフレーズが若いころ聴いたときからめちゃ好き。
還暦を過ぎてもこの言葉だけはいつまでも心に残しておきたいと思っている。

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山平和彦 『秋田竹刀打ち唄』

2020-05-28 10:32:06 | 音楽
秋田県民謡『秋田竹刀打ち唄』

♪ハアー
 そろた そろたよ
 竹刀打ちそろたよ
 イネのでほより
 よくそろたよ

 ハアー 
 力だぜ だせ
 若いときにゃ二度ない
 あせと力の
 あるかぎりよ

 ハアー
 めでた うれしや
 おもうことかなたよ
 行けにツルカメ
 御用の松よ
 
 ハアー
 そろた そろたよ

山平和彦さん、秋田県出身のフォークシンガー。
もちろんオリジナル曲も歌っているが、
地元秋田県の民謡も歌っている。

この『秋田竹刀打ち唄』を知ったのは
1971年全日本フォークジャンボリー(通称、中津川フォークジャンボリー)の
実況盤「自然と文化の72時間」のレコードを聴いて知った。
もちろん山平和彦の名前を知ったのもこの頃だと思う。

久々にこのアルバムの復刻盤のCDを聴いたが、味があってなかなかいい。
彼なりに故郷を想う気持ちがあったのだろうか。

その後、東海ラジオ『ミッドナイト東海』のDJもするようになる。
中学生の僕は眠たい目をこすりながらよく聴いていた。
この頃が山平和彦の全盛期だろう。
生まれ故郷、秋田県よりも名古屋の方が人気があったのでは。

フォークと民謡。
当時、アメリカン民謡を和訳して歌っていたフォークシンガーも随分いた。
そして、その影響か日本の埋もれた民謡やその土地に伝わる歌など
採取して歌っていたシンガーもいる。
フォークジャンボリーを企画・実行した笠木徹さんもその一人でもある。

「ミッドナイト東海」絶頂期のころは東海地区でコンサートなど
多く開催されていた。
1973年12月22日に名古屋市公会堂で行われたライブ盤
「ライブ!山平和彦」
ここでもここでも秋田県の民謡を披露している。
「秋田草刈唄」、「仙北荷方節」、そして「秋田竹刀打ち唄」
久々にこの復刻版CDを聴きたくなったな。
発禁になった「放送禁止歌」も今、聴くとなかなかいい。
これも聴こうかな。

しかし山平和彦も不運だったのかもしれない。
バックバンドでもあったマイペースが「東京」をヒット。
「ミッドナイト東海」も分けあって途中降板。
それにともなって人気も下降していった。
そして交通事故死。

出身地秋田県よりも名古屋で活躍した山平和彦。
秋田県の民謡を全国に紹介した山平和彦。
ここ最近、山平和彦の歌が気になるのです。
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