ぶらりドリブルの旅

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TV観戦 第28回富士ゼロックススーパーカップ 川崎フロンターレvsガンバ大阪

2021-02-23 16:46:01 | サッカー視聴記(2021年その他)

<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB ジェジエウ CB 谷口 LSB 旗手
DH ジョアン・シミッチ
IH 田中 IH 脇坂
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 三苫

<G大阪スタメン> 4-1-2-3
GK 東口
RSB 小野瀬 CB 三浦 CB 菅沼 LSB 藤春
DH 山本
IH 井手口 IH 倉田
RWG 矢島 CF パトリック LWG 川﨑

シーズンインの証であるスーパーカップ。
天皇杯決勝と全く同じ組み合わせであり、カード的に斬新さに欠けるきらいがありますが、自分のリハビリを兼ねて取り上げたいと思いました。(どうでもいい)

王者・川崎の今オフの動向(選手編成)はというと、中村の引退・守田の海外移籍(ポルトガル)と、中盤の構成の変化を強いられる展開となりました。
名古屋からジョアン・シミッチが加入、この日早速アンカーとして起用と、フロントの動きの正確さをアピール。
ピンポイントで大きく動いた他は、レンタル移籍組の復帰(知念・遠野・宮城)が多数。
レンタルに出向させて……という手法も採った一方で、カイオ・セザール(長崎)はじめポープ・ウィリアム(岡山→大分)・馬渡(湘南→大宮)・鈴木(松本→磐田)という具合に、完全移籍という犠牲を払った事象も少なくなく。
黄金時代を築くには「勝ちながら育てる」事が不可欠で、その通り新戦力の発掘に精を出したいという思惑は(前年の三苫・旗手の抜擢からしても)強いようで、それはこの試合の後半に顕れる事となります。

一方のガンバ、動向は川崎よりも大人しく獲得選手は5名のみ。
お隣(というか同一本拠)のセレッソのように、U-23チームの廃止の影響を受けて大きく動くと思われましたが、そんな事は無く。
それでも5人の選手のうち3人がFWで、その3人(一美、レアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベス)を揃ってベンチ入りさせてこの試合に挑みました。
そして後半に3人とも出場させたものの……。

立ち上がり、ガンバが早めのプレスで優勢に試合運び。
シーズン最初の公式戦故か、ややスローペースな川崎のパスワークを封じていきます。
それでも前半3分に川崎がファーストシュート、中盤中央でボールを拾った家長がドリブルで左サイドへ向かいながら前進、上げられたクロスをレアンドロ・ダミアンがトラップ。
そして得意のバイシクルシュートを披露し、ガンバ・菅沼が頭でブロックしたものの、跳ね返りをさらに三苫がシュート(GK東口セーブ)と連撃。
ペースを握られていても、その攻撃力の恐ろしさを見せ付けました。

敵陣でのボール奪取を何度か見せたガンバでしたが、そこからフィニッシュには持ち込めず。
徐々に川崎ペースに針が動くと、再びの決定機は9分でセットプレー(右コーナーキック)から。
キッカー田中のニアサイドへのクロスを、シミッチが合わせヘディングシュート。
GK東口は逆を突かれ、足でセーブしたものの左ゴールポストに当たって跳ね返り、谷口の足元へボールが転がります。
しかし谷口のシュートは浮いてしまい、絶好機を逃した川崎。

ペースを失いつつあり、やり返したいガンバは14分にこの日最初のシュート。
左サイドで山本の縦パスがパトリックに入り、そのまま左で攻撃を組み立てたのち、最終ラインに戻して逆の右サイドへ。
三浦の長いパスを受けた矢島はアーリークロスを入れると、エリア内でトラップしたパトリックが、そのままバイシクルシュート。(GKチョンソンリョンキャッチ)
川崎・ダミアンとシンクロするかのような動きで、最初の矢を浴びせたパトリック。
これで再びガンバに流れが傾き、何度か好機を作るも、その後のシュートは21分の川﨑のエリア手前からのもの(ブロック)ぐらい。
しかし前回対戦時のようなサンドバック状態は微塵も感じさせず、前半の飲水タイムを迎える事となりました。

ガンバが善戦、といったここまでの展開でしたが、インターバル明けからは川崎が本領発揮。
26分に谷口のクリアに近いロングパスが、そのまま裏に出て田中に渡りここから押し込んで攻撃。
サイドを変えながらエリア内を伺ってショートパスの連続ののち、最後は右サイド手前からの山根のクロスを、三苫が合わせヘディングシュート。(ブロック)
28分には左サイドで家長がロングパス、エリア内左で三苫が受けた後、こぼれ球をダミアンがシュート。(ゴール右へ外れる)

着実にガンバ守備陣を脅かしていくと、結実したのが29分。
最終ラインから左サイドへ渡り、旗手縦パス→田中受けてスルーパス→三苫と渡り、カットインでエリア内に入る三苫。
そして至近距離からシュートを放つと、先読みで反応したGK東口の逆を突いてゴールゲット。

勢いそのままに32分、再び左サイドで形を作り、敵陣深めで逆サイドの家長や脇坂も加わってのパスワーク。
そして脇坂の突破ののち田中のクロスが上がると、三苫が合わせにいったこぼれ球を、エリア内右で山根がダイレクトでシュート。
グラウンダーで三苫の側に転がったこのシュート、すかさず三苫はコースを変えてネットに突き刺しました。
オフサイドかどうかでVAR確認が行われたのち、ゴールが認められ2点目。

好試合から一転、その後のガンバは攻守に四苦八苦し、川崎ペースの展開に。
優雅なパスワークと最前線でのプレッシングが冴え渡る川崎に対し、ガンバは殆ど見せ場を作る事が出来ず。
反面川崎もフィニッシュにいったシーンは45分(ダミアンがボレーシュートにいくもミートせず)ぐらいでしたが、2-0のまま前半を終えます。

メンバーチェンジは無くハーフタイムを挟み、迎えた後半も展開は変わらず。
川崎がパスワークを繰り広げつつリードを保つ流れで、何処かでこれを変えたいガンバ。
後半8分、中盤で三浦がパスカットに成功し右サイドから攻撃を仕掛け、矢島・小野瀬を中心に組み立て。
矢島のクロスはブロックされるも、流れが変わったのはこの辺りからでしょうか。
リードしていた川崎が「追加点を決めにいく」という意思統一の下、守り切る意識が薄かったのが幸いしたという要素もあったでしょう。

13分に小野瀬が右からカットインののちシュート(枠外)と、後半初のフィニッシュに持ち込んだガンバ。
その後の15分、左サイドからアンカー・山本のドリブルを経由して逆サイドへ展開。
右サイド奥から小野瀬のクロスが上がり、クリアされるも山本がヘッドで繋ぐと、エリア内で拾った矢島が反転しシュート。
ゴール上部に突き刺さり、反撃の狼煙を上げます。

その後川崎は、16分にダミアンが技ありの頭でのボールコントロールからのシュートを魅せたり、19分にシミッチ・脇坂→塚川・橘田へと2枚替えを敢行します。
流れを引き戻したい川崎サイドでしたが、それは果たされず。

21分のガンバ、川﨑が左サイドをドリブルして攻撃開始、ボールを手放したのち井手口のパスをエリア内で受けた川﨑。
左へとパスを出した所、川崎・山根の腕にボールが当たると、審判の笛が鳴りハンドをとられPKに。
絶好の同点機となり、これをキッカー・パトリックが豪快にゴール左へ蹴り込み、ネットを揺らしゴール。
試合が振り出しに戻り、同時に後半の飲水タイムへ。

ここでガンバベンチも動き、新戦力のペレイラとチアゴを同時投入。
両ウイング(矢島・川﨑)に代えたものの、ペレイラは明らかに中央で仕事をするタイプなので、3トップを捨てる事に。
パトリックとペレイラの2トップを軸に4-4-2へとチェンジする事となりました。(チアゴが右サイドハーフ、倉田が左SH・ボランチに山本と井手口)

再開後いきなり、ロングボールをペレイラの落としからパトリック→チアゴに渡るなど、助っ人の連携で好機を作ったガンバ。
直後の26分にもチアゴが右サイドをドリブルで進みグラウンダーでクロス、クリアされたボールを井手口が拾い、縦パス→ペレイラ収めて戻す→山本スルーパス→藤春と渡ってチャンス。
しかし藤春がエリア内で放ったシュートは川崎・ジェジエウがブロックしゴールならず。

大逆転勝利も見えて来たガンバでしたが、27分に川崎ベンチが動いて(ダミアン・三苫→小林・長谷川)からは勢いを失っていきます。
ガンバの見せ場は33分のフリーキック、右からのクロスボールをペレイラがヘディングシュートした場面(オフサイド)ぐらいと、好機は殆ど生まれなくなりました。
36分にパトリック→一美へと交代したものの、堰き止める事は出来ず。

終盤は川崎の時間となり、新加入の塚川・橘田も、主力に交じりパスワークに絡んで良い動きを見せていきます。
さらに38分には家長→遠野へと交代し、新戦力の発掘にウェイトを置きつつ、勝利を狙いにいく川崎。
40分には右サイドでの攻撃、塚川・遠野がパスを繋いだのち、山根のヒールパスを受けた橘田がクロス。
ニアサイドで小林が収め、キープした後シュートするもブロックに阻まれます。
尚も押し込んでいき、CKも数多得た川崎。
その過程で、塚川が味方選手との激突で脳震盪を起こし、無念の途中交代に。(車屋が出場)

アディショナルタイムに入り、CKからの攻撃でも悉くシュートに繋げていく川崎。
谷口や小林がヘディングシュートを放ち、それをGK東口がセーブし防ぐという紙一重の攻防を魅せていきます。

そして終了間際(AT6分台)。
一転して中央から速い攻撃を仕掛けた川崎、田中縦パス→遠野受けてスルーパス→小林と渡り、エリア内右へ進入してシュート。
ゴール左へと突き刺さり、土壇場で勝ち越しゴールを奪った川崎。
キックオフ直後に試合終了の笛が鳴り、苦しみながらも勝利・制覇に辿り着きました。

善戦したガンバでしたが、ペレイラ・チアゴの起用後全く別のチームとなってしまった印象で、シーズン中も難儀する要素となりそうな気がしました。
一方の川崎は、何度も交代を敢行してもベースは崩さず。
途中アンカーが田中になったり塚川になったりしましたが、アンカーの選手を入れ替える動きは前年にも見られたものであり、ブレる要素にはならず。
安定した下地の下、今季も王者に相応しい戦いを貫くのでしょうか。

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2021年J2リーグ・開幕前の編成の雑感~4(最後)

2021-02-19 18:35:07 | 雑記

その1 その2 その3

※例によってあまり込み入った事は書いていません。

移籍情報はこちら

<ファジアーノ岡山>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 金山 梅田 椎名 馬渡
CB 濱田 田中 井上 阿部(増谷)
SB 徳元(L)下口(R)松木(L?)河野(L)増谷(R)廣木(L)(野口)
DH パウリーニョ 白井 喜山 (関戸)
SH 上門(L)関戸(R)野口(L)ユヨンヒョン(L)宮崎(L?)(山本)(松木)
FW イヨンジェ 山本 齋藤 福元 川本

予想順位 11位~17位

琉球から戦力を獲った前年とは逆に、琉球への移籍が多発(清水・赤嶺)と面白いオフとなった。
10番を付けたのは宮崎で、アタッカーとして彼が機能するか否か。そうでなければ、陣容は前年とあまり変わらないので、上がり目も少なくなりそう。
今季がJ8年目となるイヨンジェだが、意外にもまだ20代(29歳)で老け込むには早すぎる。2年前が出来過ぎ(18得点)というようなキャリアだが、再びチームに浮上を齎す大爆発を起こせるか。彼が不在・不振だと、FWはたちまち「2列目の選手を飛び出させるための存在」となりがちなので、奮起を望みたい所。
GKはポープ・ウィリアムが大分へ移籍(再び控えGKとなりそうな個人昇格だが大丈夫なのか)し、正GKは金山のものとなりそうだが、一森(現ガンバ)・ポープに敗れ続けてきたポジション争い、「2度ある事は……」なんて事にならないのを祈る。

<レノファ山口FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1?

GK 吉満 山田 関 石井
CB 渡部(C)楠本(C)眞鍋(L?)菊地(RL)ヘニキ(R)(ヘナン)
WB 川井(R)島屋(L)澤井(R)起(?)石川(L?)橋本(L)(田中)
DH ヘナン 佐藤健太郎 田中 佐藤謙介 神垣 (池上)
IH 高井 池上 森 浮田 草野 (高木)(河野)(島屋)
FW 河野 小松 高木 梅木 新保?

4-4-2の場合

GK 吉満 山田 関 石井
CB 眞鍋 渡部 ヘニキ 菊地 楠本 (ヘナン) 
SB 川井(R)石川(L)田中(L)橋本(L)起(?)澤井(R)
DH ヘナン 池上 佐藤健太郎 佐藤謙介 神垣 (田中)
SH 森(R)草野(?)島屋(L)(高井)(浮田)(池上)(澤井)
FW 高井 河野 小松 浮田 岸田 高木 梅木 新保 (草野)(森)

予想順位 9位~20位

前年最下位という沈みっぷりで、厳しい残留の芽を掴むために招聘された渡辺晋監督。
仙台時代の5年半で、メインのフォーメーションも4バック・3バック双方でシーズンをこなす経験もあり、どちらの可能性も否定できない(ただし使い分けはしないというイメージ)。それとも岸田・高木がチームに復帰したとあり、その時のような3トップへの傾倒もあり得るのか。
フォーメーションが不明(横浜FCから2名獲っている辺り、4-2-3-1なんて事もあるかも)かつ、選手の入れ替わり自体も激しいので何とも言い難い。この動きもあり、前年のようなテールエンドをひた走るようなシーズンにはならなそうであるが、如何せん今季は降格枠が倍増(4つ)と残留への難易度は増大。
仙台で実績を積んできた渡辺監督、その手腕が発揮されれば、獲得選手の顔ぶれ的には一桁順位も目指せると思う。しかしこのクラブは、そうなると主力選手が数多引き抜かれてしまい、結局長期的に結果を出すのが困難となる点が問題。それに終止符を打つ手はあるのだろうか。

<愛媛FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1?

GK 岡本 秋元 加藤 辻
CB 茂木(R)前野(L)池田(CRL?)浦田(R)大谷(?)三原(L?)渡邊(?)(西岡)
WB 西岡(R)小暮(RL)内田(L)(茂木)(三原)(忽那)
DH 森谷 田中 川村 前田 (山瀬)(横谷)
IH 横谷 吉田 近藤 忽那 山瀬 岩井?(川村)(榎本?)
FW 藤本 西田 榎本 (吉田)

4-4-2の場合

GK 岡本 秋元 加藤 辻
CB 池田 茂木 大谷 浦田 渡邊?
SB 前野(L)西岡(R)小暮(RL)内田(L)三原(L)(茂木)
DH 森谷 田中 川村 山瀬 横谷 前田 岩井?
SH 吉田(R?)忽那(R)近藤(?)(岩井)(榎本)(西田)
FW 藤本 西田 榎本 (吉田)

予想順位 16位~22位

こちらも前年の低迷→オフに監督交代という山口と同パターン。しかし新監督・和泉茂徳氏はJのトップチームでは初の監督業という存在で、かつ大胆な戦力補強も行えずと、山口よりもヘビーなシーズンになると思われる。
主力選手の退団が早々に決まる一方で、補強はレンタルを駆使しつつ、遅れ気味の動きを強いられた。そんな苦境の中、秋元・内田・浦田・近藤と出戻り勢に活路を見出すのは前年(横谷・渡邊一仁)と変わらず。
フォーメーションは元より、前年までのポゼッション重視を継続するのか否かという選択が最重要となりそう。移籍してきた秋元が正GKになる事が予想されるので、恐らく後者になると思われるがどうだろうか。

<ギラヴァンツ北九州>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 吉丸 志村 加藤
CB 村松 岡村 生駒 佐藤喜生 河野 (本村)
SB 永田(L)野口(RL)藤谷(R)本村(R)新井(L)前田? (六平)(井澤)
DH 針谷 永野 西村 六平 (高橋)
SH 高橋(R)新垣(L)前川(RL?)斧澤(L?)(佐藤亮)(井澤?)
FW 佐藤亮 佐藤颯汰 富山 狩土名 平田

予想順位 7位~17位

旋風を巻き起こした前年だが、それが夢物語になりそうな主力の大量流出。しかし十分予想された事象であり、「全権監督」とされている小林伸二氏の下、新たなチーム作りを模索するシーズンとなりそう。それが嵌れば前年に匹敵する結果は得られると思うが、現状は不安の方が大きいか。
その小林監督だが、前年最終節(千葉戦)に突如3バックで試合に臨んだという事象もありフォーメーション変更も考えられるが、とりあえずは前年同様4-4-2で予想する。苦しそうなのはやはり、國分・加藤が2人とも居なくなったボランチ、次点で福森・藤原が抜かれたサイドバックか。
個人的には藤谷が獲れたのは大きいと思う。永田が故障がちなためレギュラー定着の可能性は十分で、年齢的(23歳)にも飛躍が期待できる(そうなると再び引き抜かれそうだが……)。ボランチは、第一候補の針谷が依然としてレンタルの身なのが苦しい所。完全移籍の六平は既にベテランに差し掛かっており、貴重な戦力とはなりそうだが全面的には頼れない。
サイドハーフはある程度流用が効き、FWもポストプレイヤータイプの富山が軸になれば戦えるだろう。

<V・ファーレン長崎>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 徳重 高木和 富澤 原田
CB フレイレ 二見 鹿山
SB 亀川(LR)毎熊(R)米田(L)江川(R?)加藤聖(?)新里(?)(磯村)
DH 秋野 カイオ・セザール 加藤大 磯村
SH 名倉(R)大竹(R)ルアン(RL?)澤田(L)五月田? (玉田)
FW エジガル・ジュニオ ビクトル・イバルボ 玉田 富樫 都倉 山崎 植中

予想順位 1位~11位

戦力・クラブ規模的には優勝を争えると思うが、如何せん新監督故その戦いぶりは未知数。
その吉田孝行氏、監督経験はあるものの、何せ神戸というある意味特異なクラブでの指揮。しかも解任された後ももう一度代行的に再就任と便利に使われた感があり、戦力・戦術の押し付け(ポゼッションサッカー)とともにクラブに翻弄されたようなキャリアとしか思えなかった。そんなしがらみから解放されたと思われる吉田氏、どんな戦術を選ぶかは不透明。
とりあえず前年をベースに予想する(4-2-3-1もあり得るがとりあえず4-4-2で)と、メンバー的には過剰ともいうべきビッグネーム(?)が多い。しかしそのほとんどがFWであり、相乗効果を齎すには偏りが目立っている。そしてセンターバックの薄さもそれに一役買っており、夏場に補強したい所だが……。

<FC琉球>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK ダニー・カルバハル 田口 猪瀬 積田
CB 李栄直 福井 岡﨑 知念 (村瀬)
SB 田中(R)沼田(L)上原牧人(L)鳥養(R)フェリペ・タヴァレス(R?)(岡﨑)(山下)
DH 上里 風間宏希 市丸 (澤田?)
OH 風間宏矢(R)池田(C)富所(LC?)清武(L)茂木(L?)中川(C?)ハモン(?)(清水)
FW 阿部 上原慎也 赤嶺 清水 人見 (池田)

予想順位 7位~14位

新人の大量放出が目立った前年とは一転し、獲得選手の方が上回る順風なオフとなった。
レンタルながら中川が戻って来たのは好材料で、3年前のような(J3ながら)得点を量産するシーズンとなれるだろうか。
前年同様1トップがメインという事を考慮すると、清水はサイドハーフが主となりそうで、清武も含めた新戦力で小泉・河合の穴を埋められるか。それとも赤嶺の獲得を軸に、2トップをメインとするのだろうか。
キャプテンの上里が34歳になるなど、(小野が抜けたにも拘らず)意外と年齢層が高いのがネックか。特にFWは赤嶺(37歳)の加入で拍車が掛かった感があり、ファーストチョイスであろう阿部(33歳)・スーパーサブの上原慎也(34歳)と、欠かせない人材ほど気になる。新人の抜擢で層を厚くしたい所だ。

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2021年J2リーグ・開幕前の編成の雑感~3

2021-02-18 16:03:49 | 雑記

その1 その2 

※例によってあまり込み入った事は書いていません。

移籍情報はこちら

<ヴァンフォーレ甲府>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 河田 岡西 小泉
CB 新井(C)山本(C)小柳(R)メンデス(?)須貝(?)浦上(?)北谷(?)野澤陸(?)
WB 金井(R)荒木(RL)小林(R)関口(R) (宮崎)
DH 山田 野澤英之 中村 (山本)
IH 泉澤 中山 野津田 宮崎 長谷川 (有田)(三平)
FW ウィリアン・リラ パウロ・バイヤ 有田 三平

予想順位 5位~11位

2年連続でプレーオフ圏(前年は無かったけど)を確保と、一定の戦果を挙げている伊藤彰監督も3年目を迎えるが、再びオフには大幅に入れ替わり。そんな中で安定して上位に居座る地力を見せているが、今季は果たして。
新助っ人FW2人の実力は未知数でジュニオール・バホスも帰国したきり動向不明、という状況なので当然日本人選手の奮起は不可欠。前J1クラブの野津田・金井・三平を組み込みつつ、愛媛から移籍の有田がそこに割り込む形だろうか。当然既存戦力の泉澤の突破力も健在となる。
前年のうちに特別指定の選手を数多起用した事もあり、既存戦力の競争も熾烈を極めそうだが、ディフェンス陣の今津・中塩が移籍した穴埋めは難儀しそう。そんな訳で若干屈む年になると予想したがどうなるか。

<アルビレックス新潟>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 小島 藤田 阿部
CB 舞行龍ジェームズ 岡本 千葉 遠藤 (田上)(早川)
SB 早川(L)堀米(R)田上(R)長谷川(R)星(L)(藤原)
DH 高 島田 藤原 福田 ゴンサロ・ゴンザレス 秋山 (高木)(ロメロ)
OH 本間(CRL)大本(R)高木(L)ロメロ・フランク(RC)田中(L?)(福田)(秋山)(矢村)
FW 鈴木 矢村 谷口 小見 (田中)

予想順位 3位~12位

本間が移籍するかどうかで大分時間を取られた感じのオフとなったが、無事残留。もし抜けていたら昇格どころでは無くなっていたと思われる。(夏に移籍するかもしれないけど)
鈴木の獲得は大きいが、今季も人員の少なさは据え置きのFW。得意の助っ人路線も、入国制限を強いられる現状故見送る事となったのだろう、夏場の補強に活路を見出す算段か。そんな訳で前年同様1トップと予想。
ボランチの補強は相変わらず精力的。中島が抜けても尚、2列目も含め人員過多気味な中盤の布陣となっているが、最適解を見出すのにどれだけ時間が掛かるかで順位は左右されそうだ。

<松本山雅FC>

予想フォーメーション 3-3-2-2

GK 村山 圍 ゴドンミン
CB 橋内(C)常田(L)大野(R)星キョーワァン(R)篠原(C?)(前)(浜崎?)
WB 田中隼磨(R)高木利弥(L)下川(LR)外山(L)浜崎(R)田中パウロ淳一(L)
DH 佐藤 安東 米原 (下川)
IH 前 河合 平川 小手川 表原 村越 (山口)(榎本)
FW 阪野 ルカオ 山口 戸島 鈴木 榎本

予想順位 2位~13位

移籍選手22人、獲得選手21人という凄まじさ。しかし過多となっていたレンタルでの獲得はたった2人に留まるなど、戦力と共にクラブの意識の変化も感じられるオフとなった。(レンタル組で主力となった佐藤・前・常田もしっかり完全移籍へシフトさせた)これだけ入れ替わればフォーメーション変更も考えられるが、とりあえずは前年同様の3-3-2-2で布陣を予想。
戦力的に抜けたのがハッキリと痛手といえるのは、万能型FWのセルジーニョの他には高橋・浦田・杉本・塚川辺りだろうか。つまりウイングバックとシャドーで、補強はこのポジションで精力的に敢行。WBには下川・田中パウロ淳一に、再びチームメイト同士となった外山と浜崎。
シャドーの人選が難しそうだが、セルジーニョが抜けたFWに、異なるタイプ(というかセルジーニョのようなタイプを新たに獲得するのは困難だろう)のルカオ・戸島・鈴木を獲っている辺り、阪野と併せポストプレイヤー・ヘッダーに力点を置く腹積もりか。そうすると山口をシャドーで使え、攻撃は厚くなりそうだがさて。
新戦力の過多による戦術浸透の手間取り(前年の京都のような感じ)が不安材料だが、そこは前年シーズン途中で結果を出した柴田峡監督の手腕に期待、という事で順位は高めかつ広めに予想。

<ツエーゲン金沢>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 白井 後藤 石井
CB 石尾 廣井 作田 庄司 松田?
SB 渡邊(L)高安(R) (松田)(ホドルフォ)
DH 藤村 大橋 田路 (本塚)
SH 大石(R)島津(RL)本塚(RL)金子(R)窪田(L)ホドルフォ(L)(高安)(丹羽)
FW 杉浦恭平 杉浦力斗 丹羽 瀬沼 大谷

予想順位 7位~15位

加藤がたった1年で個人昇格、ルカオも移籍し、得点源のFWをどう確保するかが重点となったオフ。
愛媛で主戦力だった丹羽の獲得がまず目を惹き、26歳という年齢的に杉浦恭平・瀬沼(30代)と、杉浦力斗(10代)の間を埋める重要な存在。彼と同じく愛媛でキャリアハイの成績の瀬沼(10得点・2015年)、ストロングヘッダーとして機能できるか。
サイドハーフを数多起用した前年、その副産物か、(下川が移籍したにも拘らず)今季は開幕から頭数豊富なポジションとなっている。逆にサイドバックが不足気味だが、既存戦力の流用でカバーできる範囲、だと思う。
チーム戦術は既にハッキリしているクラブなので、新戦力が額面通り活躍するのが条件だが、今季個人的に非常に期待しているクラブである。豊富なSHによる、2年前に魅せた「誰が出ても得点出来るサッカー」の再来はなるだろうか。

<ジュビロ磐田>

予想フォーメーション 3-4-1-2

GK 八田 杉本 三浦
CB 大井(C)今野(C)山本義道(R)大武(RLC)伊藤(L)中川(C?)鈴木海音(?)加藤(?)森岡(?)
WB 小川大貴(R)松本(LR)鈴木雄斗(R)(伊藤)(大森)
DH 遠藤 山本康裕 鹿沼 (山田?)
CH 大森 山田 藤川
FW 小川航基 ルキアン 大津 ファビアン・ゴンザレス 三木 (大森)

予想順位 2位~10位

前年同様遠藤を欠かせない軸としたチームとする算段か、針谷はレンタル延長(北九州)、上原もレンタルに出す(仙台)などボランチを退去させた。遠藤をサポートするのは山本康裕の他、前年相模原の主力であった鹿沼ぐらいと、頭数の不足は明らかだが……。
ともかくシーズンオフを経験する事で、鈴木政一監督の理想もチームに深まり、昇格争いの輪の中に加わる事が濃厚、と前向きに解釈しておこう。
一見人材豊富なディフェンス陣(中川が故障で開幕絶望となったが……)だが、大井・今野が不在時の3バックのセンターが不安点と、ここでも遠藤同様年齢がネックとなりそうな問題が。バックアッパーを信頼しタフなチームを作り上げられるかどうかだが、それは磐田の黄金期終焉の際と同じ課題なのでは……という、鈴木監督再就任により時が戻っただけだという疑念を深めさせる要素に成りかねない。

<京都サンガ>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 福島 若原 清水 太田
CB ヨルディ・バイス(C)森脇(R)本多(LR)麻田(L)長井(?)木村(?)(飯田)
WB 飯田(R)黒木(L)白井(LR)荻原(L)上月(R)荒木(L)冨田(?)
DH 庄司 福岡 川崎 武田
IH 曽根田 谷内田 中野克哉 武富 松田 中川 三沢 中野桂太?(福岡)(宮吉)
FW ピーター・ウタカ 野田 宮吉 李忠成

予想順位 5位~13位

終盤に再加入、欠かせない戦力となっていた仙頭だが結局残らず。チーム愛より小屋松の居る鳥栖を選んだ(?)その選択は責められない。
曺貴裁(チョウキジェ)氏の再就職が密かに話題となったオフ、譲り合いの末結局過去にも就任が噂された(2015年だっけ?)京都の監督の座に。
早速曺氏ゆかりのクラブである湘南・浦和のパイプを軸にした補強策が行われたが、前年の主力選手もごっそり残っており、2つのチームを1つにするような手腕が求められる。というかチーム作り的には、移籍が噂されたピーター・ウタカは素直に放出した方が良かったのでは無かろうか。
湘南時代と同様の3-4-2-1に当てはめると、前年1アンカーが主だったのもありボランチが若干薄いという感じ。その他のポジション、特にウイングバックとシャドーは人材過多もいい所で、夏場に大きく再編成という名の切り捨てが行われそうだがさて。
ともかく、この2つのポジションが「2チームの融合」に四苦八苦する場所となりそう。WBには飯田・黒木(荒木)と荻原・白井、シャドーは曽根田・谷内田に松田・武富(中川)のぶつかり合いが予想される構図か。

その4

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2021年J2リーグ・開幕前の編成の雑感~2

2021-02-17 16:54:04 | 雑記

その1 

※例によってあまり込み入った事は書いていません。

移籍情報はこちら

<ザスパクサツ群馬>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 清水 松原 外山 山田
CB 渡辺 川上 畑尾 高橋 城和
SB 岩上(R)小島(L)吉永(L?)光永(L?)阿部? (平尾)
DH 内田 金城ジャスティン俊樹 中山 久保田 (岩上)
SH 加藤(L)田中(R)平尾(R)進(L)白石(L)天笠? (久保田)
FW 大前 青木 北川 高木 (一木)

予想順位 16位~21位

ここもセンターバックは岡村が個人昇格・川上が故障で出遅れと、秋田と似通った状況。大宮から満了で畑尾を獲れたのは大きいが、それでも新人の高橋・城和のどちらかが一定の結果を挙げないとかなり苦しくなると思われる。
またサイドバックも飯野・高瀬が移籍。そのため岩上は右SBに専念すると思われるが、そうなるとボランチが手薄になるという具合に、やりくりの大変さが滲み出ているようで何とも。大宮でFW登録だった吉永、実際はウイングバックでの起用が主だったので、SBに割って入る事が出来るだろうか。ボランチは新加入の久保田の他、金城ジャスティンの一本立ちに期待したい所だが。
前線は、ベテランの域に入っている大前次第という側面はあるものの、高木・北川の加入もあり悪くない陣容となっている。比較的人材豊富なサイドハーフを軸に攻撃を組み立てられるか。
正直言って残留争いの中心となりそうであるが、少数精鋭ぶりを発揮して何とか生き残りたい所。

<大宮アルディージャ>

予想フォーメーション 3-4-2-1?

GK フィリップ・クリャイッチ 笠原 後藤 上田
CB 河本(C)西村(C)河面(L)高山(L)櫛引(RL)山越(RL?)山田(RL) (渡部)
WB 渡部(R)翁長(LR)馬渡(RL)柴山? (山田)
DH 三門 小島 小野 大山 石川 松本?
IH 黒川 奥抜 菊地 高田 松田?
FW イバ ネルミン・ハスキッチ 中野 佐相 矢島 藤沼

4-4-2の場合
GK クリャイッチ 笠原 後藤 上田
CB 河本 西村 河面 櫛引 山田 山越 高山
SB 渡部(R)馬渡(RL)翁長(LR)柴山? (櫛引)(山田)
DH 三門 小島 小野 大山 石川 松本
SH 黒川(RL)奥抜(L?)高田? 松田(R)佐相(R) (菊地)(小野)(翁長?)
FW イバ ハスキッチ 中野 菊地 矢島 藤沼 (奥抜)

予想順位 4位~12位

新監督である岩瀬健氏の下、フォーメーションがどうなるかが最初の疑問点。前年のサッカーを下に両方予想してはみたものの、FWが多い分4バックの方がやり易そうな感じはある。
そのFW、イバと役割が被る長身のポストプレイヤータイプを移籍させ(戸島・富山)、磐田から中野を獲得と布陣変更。ハスキッチが今季もフィットしないと、(矢島が加わったとはいえ)イバにかかる期待と負担は大きそうだ。
MFでは、放出はサイドハーフタイプが多かったが、尚もボランチを補強(松本)。故障者続出の前年を踏まえ、まずは中盤の底を固めるのが先決という意識が強いのだろうか。
そのサイドハーフは、海外移籍を目指したが断念した黒川を軸に、色々ポジションの流用が考えられる。長野ではウイングだった佐相はここで使われそう。
地力はあるので上位争いには加われそうだが、そこから上に上がるには未知数な点が多い。

<ジェフユナイテッド千葉>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 新井章太 鈴木椋大 相澤ピーターコアミ
CB 新井一耀 チャンミンギュ 鈴木大輔 岡野
SB 安田(L)溝渕(RL)小田(R)伊東(R)小林? (米倉)
DH 田口 熊谷アンドリュー 小島 高橋 (小林)(見木)
SH 見木(R?)矢田(R)福満(RL)末吉(L)米倉(R) (船山)(岩崎)
FW 川又 船山 大槻 岩崎 サウダーニャ 櫻川ソロモン ブワニカ啓太

予想順位 6位~16位

フロントトップも代わり(GMに鈴木健仁氏が就任)、今年こそ……という思いが最も強いクラブであろう。
尹晶煥(ユンジョンファン)監督のサッカーに適合させる編成を重視して昇格を……と意気込みは感じるが、その過程で前年重用されていた山下・鳥海も移籍する事となり、果たして思い通りのサッカーを貫けるか今季も不安は残る。
ディフェンスリーダーとして鈴木大輔を獲得、近藤・増嶋からの路線どおりの補強を見せる。FWでも、身体能力の高いハーフを育成する(オナイウ阿道以降?)という路線作りが見られる。(櫻川・ブワニカ)
その他栃木でタフさを身に付けたと思われる溝渕が復帰、湘南スタイルを経験した岩崎を獲得と、尹サッカーへの適合者は増えある程度の期待は出来そうか。それでもずっとJ1昇格を果たせずにズルズルと過ごしているクラブ、いくら補強が上手くいっても不安は拭えないという思いは抱えていそうで、予想する側からしても非常に難儀であろう。

<東京ヴェルディ>

基本フォーメーション 4-1-2-3

GK マテウス 柴崎 長沢
CB 平 ンドカ・ボニフェイス 富澤 馬場 (若狭)
SB 若狭(R)奈良輪(L)福村(L)安在(L)山口(?)
DH 山本 加藤 (佐藤優)(梶川)
IH 佐藤優平 梶川 井出 森田 松橋 石浦 阿野 (山本)
WG 小池(R)新井(L)山下(RL)(佐藤凌我)(松橋)(阿野)
CF 端戸 (山下)(森田?)

予想順位 9位~17位

経営危機が騒がれた前年終盤だが、早期に水戸からンドカ・ボニフェイスを獲るなど、その余波はあまり感じさせず。しかし年が明けると井上・藤田譲瑠チマが個人昇格と放出が目立つ事となり、勘定のバランスを採る事に必死となった印象。
ベテラン・高橋が移籍したものの、24歳のンドカが加入した事で、ディフェンスは年齢バランスが一気に取れた節があり。若手の馬場は前年終盤で観た限りでは未だ頼りない印象だったので、ベストな補強なのは間違い無い。
チマ(ジョエルと呼ぶのが定着しつつあるが)の穴埋めであるボランチの補強も、北九州から加藤の獲得に成功。勝負所でロングフィードを供給し攻撃を作っていた印象のある前年の加藤だが、ヴェルディのサッカーに適応できるのか。期待外れだった場合は一気に手薄となるが、レンタルながら出戻りとなった梶川が埋められるか。
その出戻りという要素も、他に安在・富澤と多大なウェイトを占める事となった。10年ぶりの復帰となった富澤、既に最晩年で古巣での引退を望んでの移籍感はあるが、守備固め要員として働けるだろうか。
全体としては前線の補強が足りなめであるが、継続性でカバーする算段か。

<FC町田ゼルビア>

基本フォーメーション 4-4-2

GK 福井 茂木
CB 深津 水本 高橋 森下
SB 奥山(L)酒井(R)三鬼(R)デューク・カルロス(L?)青木?
DH 佐野 高江 (平戸)(長谷川アーリア)
SH 平戸(LR)吉尾(R)土居(L)長谷川アーリアジャスール(L?)岡田(L)マソビッチ(L)
FW 中島 鄭大世 ドゥドゥ 太田 晴山 ンダウ・ターラ (平戸)

予想順位 12位~19位

鄭大世(チョンテセ)はじめ大型補強を敢行し上位を目指す……とは聞こえが良いが、キーパー2人はいくら何でも足りないだろう。シーズン中に何らかの対応はすると思われるが……。GKコーチ(武田治郎氏)は、一時的な現役復帰の準備をした方が良いかも。
こうして布陣を見ると、ボランチも不足。佐野・高江の2人のみでほぼ回せていた前年もあり安心感を得てしまったと思われるが、物理的な不安は感じないのだろうか。平戸がスクランブルで回れるとはいえ……。
その平戸が主にセカンドトップを務めていた前年、実質1トップであった安藤が移籍し、鄭・ドゥドゥを獲得。この2人を活かすべく純粋な2トップで挑むのか、それともセカンドトップを基本とするのかが大きな選択だろうか。
後は、ランコ・ポポヴィッチ監督の申し子というべき長谷川アーリアの加入か。しかし前年(名古屋)は出場機会が無く、J2にカテゴリを落としても、十分に稼働出来るか不安が残る。下手に重用したらしたらで、逆に低迷する可能性もありそうで怖い。

<SC相模原>

基本フォーメーション 3-4-2-1

GK アジェノール 三浦 竹重
CB 白井(CR)梅井(L)後藤(?)鎌田(?)川崎(?)エドゥアルド・クンデ(?) (川上)
WB 夛田(R)星(L)石田(R)舩木(L?)
DH 梅鉢 川上 窪田 稲本 芝本?(鎌田?)
IH ホムロ 藤本 清原 和田
FW ユーリ 中山 平松 (ホムロ)(和田)

予想順位 18位~22位

J2初年度にしては主力をかなり入れ替えて臨む事となったが、前年も入れ替わり激しかったため恒例行事なのか。その中でも鹿沼・才藤の移籍は非常に痛手だと思うが……。またクラブ初にして唯一のユース出身であった中村の契約解除もあり、育成面でも疑問符が。
王者・秋田と同様に、ボール支配に全く拘らないサッカーを展開していたとの事だが、これだけメンバーが変わっても継続させる事が出来るか。残留のカギはその一点に尽きると思われるが、正直かなり厳しいと予想。前線では、駆け込むようにホムロの再契約が決まったのは好材料だが……。
移籍選手の穴、特にセンターバックを補強すべく、今季も後藤や鎌田ら実績重視の選手獲得が目立った。逆にサイドには石田・舩木と若手を獲得したが、2人を活かすような4バックへの変更もあるかも知れない。

その3 その4

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2021年J2リーグ・開幕前の編成の雑感~1

2021-02-16 18:40:03 | 雑記

※例によってあまり込み入った事は書いていません。

移籍情報はこちら

今年も書こうと思い、前年書いたのを振り返ると、テキストのみで全く味気無いのを反省。
自分なりに調べてメンバー・フォーメーション、大まかな予想順位を加えて着色してみました。
尚、全体の順位予想はしないので悪しからず。(どうでもいい)

※ポジションの凡例
GK=ゴールキーパー。そのまんま。
CB=センターバック。3バックの際は()内に左右中を表記。
SB=サイドバック。4バックのみ記述。()内に左右を表記。
WB=ウイングバック。3バックのみ記述。()内に左右を表記。
DH=ディフェンシブハーフ。要はボランチ(2人)ないしはアンカー(1人)。
SH=サイドハーフ。4-4-2のみ記述。()内に左右を表記。
IH=インサイドハーフ。3バックの際はシャドーないしはトップ下、4-3-3の際はボランチを除いたMF。
OH=オフェンシブハーフ。4-2-3-1の2列目。()内に左右中を表記。
WG=ウイング。3トップのみ記述。()内に左右を表記。
FW=フォワード。
CF=センターフォワード。3トップのみ記述。

R=右サイド C=中央 L=左サイド

<ブラウブリッツ秋田>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 田中 新井 長谷川
CB 千田 下坂 谷奥 増田 加賀
SB 鈴木(R)輪笠(L)高瀬(L) (飯尾)(加賀)
DH 江口 下澤 山田 普光院
SH 茂(LR)久富(R)青島(L)飯尾(R)
FW 中村 井上 三上 齋藤 才藤 吉田 武 半田

予想順位 14位~20位

初のJ2を経験という事で、いきなり最北端に現れた秋田。(思えば一昔前は札幌が定位置だったなぁ……)
主な補強源はJ3からで、自分が映像で観たのは吉田・普光院のみなので詳細は不明。FWにはこの吉田の他に三上・齋藤と前長野所属が3人と、メインの供給源となっているのだろうか。再び吉田謙監督の下でのプレーとなる普光院、前年沼津の試合を観た際はポゼッションサッカーを行っていたので、現在の秋田の真逆のサッカーへの適合は出来るだろうか。
才藤はともにJ2昇格した相模原からの加入で、かなりの中心的存在だったと思うが、(相模原は)簡単に放出して良かったのだろうか。
J2以上のカテゴリからも獲っているが、レンタル選手は無しと腰が据わった姿勢。最も上位カテゴリで実績があるのが飯尾で、最近3年間J1でプレー(長崎→仙台)している経験を還元できるか。
韓浩康(ハンホガン)が移籍し千田が故障で出遅れと、センターバック2人を失って挑む事となるJ2だが、前年からのスタイルがブレなければ残留の確率は一定以上あると思われる。イメージとしては前年の栃木が被るだろうか。

<モンテディオ山形>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK ビクトル 櫛引 藤嶋 長谷川 ミンソンジュン
CB 栗山 野田 熊本 山﨑 半田 瀧澤
SB 山田拓巳(R)松本怜大(L)小野田(L) (山﨑?)
DH 國分 小松 岡崎 藤田 藤村 山田康太
OH 南(C)中村充孝(C?)加藤(L)堀米(R)中原(L?) (山田康)(木戸)
FW ヴィニシウス・アラウージョ 林 木戸 松本幹太

予想順位 1位~8位

尻上がりで前年のシーズンを終えたため、今季の前評判も高い山形。その勢いそのままに早速相模原から正GKビクトルを獲得し、J2の洗礼を浴びせた。
自分も昇格候補の一つと観ているが、それにはとうとう個人昇格していった中村駿の穴埋めが果たされる事が絶対条件。当然フロントも動き、國分・藤田・藤村・山田康太とこのポジションを務められる人材を搔き集めたオフ。藤田と岡崎の30歳ジャストが最高齢で藤村・山田康が21歳と、年齢バランスも中々で、最適解のコンビはどうなるだろうか。
全体的に観ると、サイドバックの層が薄いか。特に右はベテランの山田拓巳しか名前を挙げられず不安、愛媛で右センターバックが主だった山﨑がここを埋めるという事が考えられるが……。
前線、特に2列目の顔ぶれも入れ替わっているが、橋頭堡ともいうべきヴィニシウスが1トップに健在なので誰が来ても一定の形は出来そうである。

<水戸ホーリーホック>

予想フォーメーション 4-4-2?

GK 牡川 小澤 本間 中山
CB 住吉ジェラニレショーン 細川 三國スティビアエブス (タビナス)
SB 岸田(R)柳澤(L)タビナス・ジェファーソン(L) (細川)
DH 平野 平塚 鈴木 (木村)
SH 森(L)木村(L)松崎(R)村田(R)金久保(RL?)新里(L?) (山根)
FW 中山 安藤 山根 奥田 深堀 ブラウンノア賢信(村田)

3-3-2-2の場合
GK 牡川 小澤 本間 中山
CB 住吉(R?)三國(L?)細川(C?) (岸田)(タビナス)
WB 岸田(R)柳澤(L)タビナス(L) (三國)
DH 平野 平塚 鈴木
IH 金久保 木村 森 松崎 新里 (深堀)(奥田)(山根)
FW 中山 安藤 山根 奥田 深堀 村田 ブラウンノア賢信

予想順位 8位~15位

レンタル組は深堀・鈴木以外残らず、ンドカ・ボニフェイスの移籍と相まって再びやり直し感が漂ったオフ。そして新たなレンタルでの獲得は2件のみ(期間延長となった鈴木を入れると3人)と大幅に縮小させ、そんな繰り返しはたくさんだ、というフロントの声が聞こえてくるようである。
三國スティビアエブス(福岡・三國ケネディエブスの兄)が加入した事で、ハーフという特色が強いディフェンスラインなのはそれほど変わらずも、いきなり彼にンドカの穴埋めが出来るとも思えず。むしろ前年観た際(特別指定で在籍)は、適正はサイドにあるのではと思ったものだが。
不安感が拭えないディフェンス陣の反面、攻撃面は視界良好か。顔ぶれは変わったものの、町田から安藤・金沢から山根とレギュラークラスの選手が加わり、経験豊富な金久保も加入。
そんな陣容で、今季も得点力を頼みに殴り合いを演じるべくの体勢は整いつつある。ツボに嵌れば……という戦いは確かに魅力的だが、安定感無くして昇格争いに加わる事は可能なのだろうか。

<栃木SC>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 川田 岡 東ジョン
CB 高杉 柳 乾 小野寺
SB 大島(R) 井出?
DH 佐藤 西谷 上田 吉田 和田?
SH 森(L)山本(R)有馬(RL)菊池(L)ジュニーニョ(L?)
FW 矢野 エスクデロ競飛王 畑 小堀 松岡

予想順位 13位~20位

ディフェンスラインがごっそり移籍。センターバックでチームを支えてきた田代の他、サイドバックが3人も抜け、再構築が必須な状況となってしまった。2年ぶりに乾が再加入したものの、またもレンタルなので急場凌ぎ感は拭えない。(そして乾含めレンタルでの獲得が8人と多い)
FWの大島を右SBに流用したように、今季も色々コンバートが考えられそうであるが……。未見の選手が多いため(不勉強)、表に名前を載せる事もままならなかったので謝っておく。(面矢・松本・植田辺り)
新戦力としては、挙げなければならないのが上田。岡山を契約満了となった後、かなり早い段階で獲得が発表されたので、彼が目玉なのは明らかだろう。
その他は菊池やジュニーニョといったサイドアタッカー。しかし上田を含め、栃木の「ストーミング」スタイルに適合できるかという不安は拭えない。逆にFWの畑は、体格を生かしての適合に期待出来そう。
全体的に苦しそうな編成のオフで、再び下位に沈む事は十分考えられるが、今季もそんな前評判を覆す事は出来るだろうか。

その2 その3 その4

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