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DAZN観戦 2023年J2リーグ第6節 清水エスパルスvsザスパクサツ群馬

2023-03-31 16:55:10 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の清水の記事はこちら(3節・長崎戦、1-1)
※前回の群馬の記事はこちら(2節・町田戦、0-2)

<清水スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 日曜のルヴァン杯(2節・浦和戦)からは全員スタメン変更、完全ターンオーバーの格好に。
  • 逆にベンチメンバー7人は全員ルヴァン杯でスタメン。
  • 松岡が海外(ブラジルのクラブ)へレンタル移籍となったため登録抹消に。
  • 齊藤の故障が発表され、2月中に発生して全治6週間との事。

<群馬スタメン>

  • 川本は清水からのレンタル選手であるため出場不可。
  • 高橋勇が今季初のベンチ入り。
  • 攻撃時は岡本が高い位置を取っての3バックに……というのは最早説明不要か。

降格クラブである清水が、ルヴァン杯参加のためにミッドウィークにズレ込んだ一戦。
対戦相手の群馬にとってはイレギュラーな形となりましたが、その分強敵を打ち砕いてやろうというモチベーションは人一倍、といった所でしょうか。

そんな相手をホームで迎えた清水はというと、選手入場の際に何処となく緊張感の欠如が感じられたのは気のせいか。
入場する際の隊列が乱れがちで、各個別々にピッチへと入っていく、というように見え。
そんな不安を外野から勝手に推測してしまいがちな現在の清水の状況。

落ち着かない立ち上がりの中、前半7分の群馬は中塩の裏へのロングパスが武の足下にピタリと収まると、左サイドの位置から果敢にシュートを狙う武。(ゴール右へ外れ)
相手が試合に入るという作業に時間を要すると踏んだか、中々思い切りの良いファーストシュートを見せました。

しかしそんなシーンが目を覚ます切欠となったか、メンバーの戦力・ネームバリュー的に明らかな上回りを見せている清水がボールを握り、攻撃権を支配する流れへと移行し。
白崎が降りる事で最終ラインは3枚となってのビルドアップから、両サイドバックを高く配置して、そこを軸とする前進。
12分に左サイドで受けた山原が中央を選択、降りて受けたディサロのスルーパスでポケットを突くと、走り込んだサンタナがシュートを放ちますがサイドネット外に。
少しでも隙を見せれば、ポイントゲッターのサンタナが跳梁を見せるという事を思い知らされる群馬ディフェンス。
逆にそれを押し付けた清水は、群馬のリトリートを崩すべく、敵陣でサイドチェンジを多く敢行して揺さぶりを掛けるといった立ち回り。

清水の攻撃を凌ぐ時間が長くなる群馬。
そうした「弱者の戦い」を強いられる状況で、ファイティングポーズを保つにはやはり有効な攻撃シーンを一矢でも良いから作る事にあり。
22分にカウンターに持ち込むも減速、右サイドでパスワークの体勢に入ったのち、天笠が遠目からのシュート。(ブロック)
有効性は今一つも、これにより流れが来たようで、続く23分には左サイド深めの位置でスローイン。
入れ替わって受けようとした長倉が白崎に倒され反則、サイド奥からのフリーキックを得ます。

絶好のセットプレーでのチャンスで、キッカー佐藤のクロスがファーサイドに上がると、畑尾のヘディングシュートが炸裂。
GK権田が止めるもその場はゴールラインの内側で、防ぎきれずにゴールを割るという格好の先制点に。
しっかりとモノにし、大物食いの切欠となるリードを奪った群馬。

しかしすぐさま反撃体制を取る清水。
これを受けた群馬は、5バックシステムの色を見せる事に。
即ち佐藤が逆の左サイド・左シャドーへとポジションを移し、エドオジョンがウイングバックへと降りる3-4-2-1の布陣。
押し込まれながらも凌ぐという意識を徹底させようとしましたが、いくらなんでも早すぎの感があり。
これにより逆に弱者の戦いを自覚させてしまったのが拙かったでしょうか。

29分、清水の攻撃を凌いだ群馬はすかさず素早い前進で陣地を戻すも、岸本のパスカットから逆にトランジションの隙を突かれる格好に。
そしてサンタナが中央からエリア内左へスルーパスを送り、走り込んだ山原がシュート。
GK櫛引がセーブするも、こぼれ球をディサロが詰めてゴール。
群馬の意識変更を圧し潰すように、清水が早い時間帯に同点に追い付きます。

群馬は失点を受けてすかさず元の布陣へと戻し、佐藤はスタートの右サイドハーフに戻り。
意識を改め、ファイティングポーズを取り直します。

すると31分に最終ラインからの前進による攻撃で、左サイドをエドオジョンがドリブルののちレーンチェンジのパス、今度は長倉がハーフレーンでのドリブル。
これを清水ディフェンスは止めきれず(中を切ろうとした高橋祐が裏目に)、ポケットへの侵入を果たした長倉がマイナスのクロスを送ると、ファーサイドで佐藤が合わせシュート。
綺麗にゴールネットに突き刺し、今度は弱者としての振る舞いを微塵も感じさせない得点を挙げた群馬。
出来過ぎという感がありましたが、再度の意識改革が奏功してリードを奪います。

またも追う立場となった清水。
当然のように群馬陣内に圧を掛けていくも、今度は露骨な5バックには移らず4-4-2ブロックを保って迎え撃つ群馬。
押し込まれを受けてSHが下がるという事はあれど、その抗戦姿勢によりメンバーの士気も保たれるという格好だったでしょうか。

サイド奥を何度も突く事でコーナーキック数も膨らみ、猛攻を掛ける清水。
36分には山原がミドルシュートを放つもGK櫛引がセーブ。
38分にはスルーパスで左ポケットに走り込んだ北川がマイナスのクロスを入れるも繋がらず。(度重なるCKにより、その流れで北川と西澤がサイドを入れ替える)
同点に追い付かんとする意欲と、それを形にする姿勢は凄まじいものがありましたが、スコアに反映される事は無く。
これが未だ勝利が無い清水を覆う闇による影響、とは言い過ぎでしょうか。

長い守備の時間を強いられても、39分にはGK櫛引のフィード一本から、受けた長倉がチャンスエリアに進入しミドルシュート(GK権田セーブ)と押し返しを見せる群馬。
そのサッカーに迷いは無く、清水のような不穏な空気も感じられず。
結局1-2のまま前半を終了させ、リードしている状況で後半を迎える事に成功します。

それに則し、ハーフタイムで交代カードを切ってきた群馬サイド。
前半終了間際に、武が高橋祐のチャージで痛むシーンがあり、その影響か武に代えて平松を投入します。

ややもすると交代を強いられた格好となった群馬、その影響か後半立ち上がりから清水の猛攻が続く流れに。
後半2分に右から岸本のクロスが入り、合わずにニアサイドでバウンドして流れた所をサンタナがシュートにいき。
しかしジャストミートせずGK櫛引が抑え、冷や汗もののシーンとなります。

前半終盤に位置を入れ替えていたSHを元に戻した清水。(西澤が左・北川が右へ)
更なる微調整として、岸本が上がらずの最終ライン3枚という体勢を取り、その上で北川が右ワイドに張る攻撃の姿勢に。

一気に劣勢を強いられる群馬、自陣でのミスを繋がれて更なる攻撃を浴びるという絵図も目立っていき。
そして8分に中盤で山原がボール奪取して再び前へのベクトルを突かれる格好となり、スルーパスに走り込んだサンタナからマイナスのクロス。
これをニアサイドでディサロが合わせるも、畑尾のブロックでこのシュートを防いだ群馬、跳ね返りを繋いで逆に攻め上がります。
エドオジョンが前進から溜めを作ったのち中央→右へとサイドを移すパスワークで、佐藤のクロスがファーサイドへ上がり。
これをファーサイドでヘディングで仕留めたのは長倉で、岸本のブロックに当たるもゴールイン。(岸本の右腕に当たっていたので、枠を外れていればPKが濃厚であろうシーン)
激しい攻防となったこの8分に、更なる追加点を挙げた群馬。

一方攻め続けながら、同点どころか2点差とされてしまった清水。
続く9分にも先程と同じくポケットを突いてのマイナスのクロスという流れからシュートが放たれるも、酒井のブロックに阻まれ群馬の土俵際での粘りを目立たせる結果に終わり。

それでも守勢の影響か、先んじてカードを切っていく群馬。
11分にエドオジョン→山中へと交代しますが、依然として4-4-2ブロックを保つ基本姿勢は変えず。
失点の二の徹は踏まないという意欲を見せます。

清水も13分に最初のカードを切り、西澤・北川→カルリーニョス・中山へと2枚替え。
今風に言えば「味変」と表現されるSHの交代も、ブロックを強固にする群馬の前には有効打とはならず。
以降敵陣でGK以外全員が進入しながらも、ボールを握らされるという表現が良く似合う展開を強いられます。
(さらに20分にディサロ→コロリへと交代)

ブロックの外側でパスを繋ぐも、結局サイドからのクロスか、遠目からのミドルシュートで終えるという具合。
攻め込みながらも、逆に押し付けられているかのような時間ともいえ。
ホーム(IAIスタジアム日本平)の大声援は後押しというよりは、初勝利どころか初黒星が現実的となる状況での悲痛な声にも映りました。
(群馬は21分に風間→内田へと交代)

何とか試合を動かしたい清水ですが、その焦りからか群馬に押し込みを許したのち、反則も膨らんでセットプレー攻勢を許す有様。
その流れで今度はSBの位置が入れ替わっての攻めを強いられるなか、25分には左サイド奥を抉ったのちの戻しから、その右へと移っていた山原がミドルシュート。
これがGK櫛引にセーブされ、カルリーニョスが詰めにいくも及ばずという惜しいシーンを演出。
しかし代償は大きかったと言わんばかりに、27分に山原がその影響か足を痛めて続行不可能となってしまいます。
すかさず交代要員を準備した清水のゼ・リカルド監督でしたが、担架で運ばれる山原を尻目に即投入させる事は叶わず。
そしてその際に一揉めあったか(「ルールだから」という誰かの声が聴こえましたね)、警告を突き出されてしまったリカルド氏。

結局プレーが切れたのちに交代を果たした清水、30分に山原・高橋祐→吉田・宮本へと2枚替え。
これによりホナウドがセンターバックへと回り。
その刹那、白崎が内田へのアフターチャージで反則・警告となるなど、悪循環のように警告が付き纏う清水メンバー。(含監督)

その隙を突くように再び群馬が決定機を迎えたのが33分。
酒井のミドルパスを長倉が巧く収め、左へ展開ののち山中が推進してクロス。
ファーサイドで岡本がボレーシュートと、ワイド(の選手)からワイドへというフィニッシュを見せましたがGK権田のセーブに阻まれ。

その後も群馬の攻撃シーンが続き、何とかその流れを切る清水。
しかし既に機運は無く、再び群馬の守備ブロックの外で回し続ける展開となります。
群馬ベンチは止めを刺すように44分に最後の交代(天笠・長倉→高橋勇・城和)、それに伴い今度こそ3-4-2-1つまり盤石な5バックシステムへ。

そしてアディショナルタイムに突入。
ひたすら隙を探し続けるといった清水の攻撃、ようやく左サイドからカルリーニョスのクロスをコロリがヘディングシュート。
GK櫛引がセーブしてポストに当たると群馬ゴールを脅かすシーンを作ったものの、とにかく結果が欲しい状況でそれは慰めにしかならず。
続くCKでもクロスをファーでサンタナが合わせたものの、シュート性にはならずゴールラインを割って終わり。

尚も攻め続けましたが、得点を挙げる事が出来なかった清水。
1-3で群馬勝利という結果が確定し、その刹那スタンドから沸き上がるブーイングの嵐。
J2の舞台だけで無く、ホームの環境までもが針のムシロと化すかのようで、厳しい現実を叩きつけられたようでもあり。
1年での昇格を考える余裕は既に無く、「とにかく早く初勝利を」という状態でしょうが、結果が出るのは何時の日か。


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DAZN観戦 2023年J3リーグ第4節 松本山雅FCvsテゲバジャーロ宮崎

2023-03-30 16:01:00 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン>

J3に参入以降、そのサッカーで注目を集める存在となっている宮崎。
しかし今季は、前年までの攻撃的スタイルを改めるかのような選択を採り、守備構築に定評のある松田浩氏を新監督に選びました。

近年のJリーグでは個の力で負けない同数守備と、それに伴うマンツーマンの色が強まっているディフェンス事情。
プレッシングの重要性が高まっている事もそれに拍車を掛けているようですが、一方でその意識の強いチーム程、脇に置かれた感のあるゾーンディフェンス。
そんな傾向に待ったを掛けると言わんばかりに、2021年途中に突如トップチームの監督へと復帰した松田氏。(当時は長崎監督に就任)
前年も死に体のガンバを見事J1に残留させる大仕事をこなし、新たな戦いの場はJ3。
監督業復帰以降、途中就任では成果を挙げているものの、果たしてシーズン頭からのチーム構築で結果を出す事が出来るか。

という訳で、前年とは真逆と言ってもいいスタイルを中心に戦う宮崎。
しかし相手の松本も今季は、オフに監督交代を挟み、霜田正浩氏の下ボールポゼッション+ハイプレスのサッカーに取り組んでいるとの事で。
宮崎とは逆に、守備的→攻撃的へのスタイルチェンジをしているようであり、そうした最中同士のぶつかり合いとなりました。

キックオフから展開されるロングボールの蹴り合いの最中、コンパクトにディフェンスを固める宮崎。
しかしそうした姿勢が反則も生んでしまい、そこから松本がフリーキックから放り込みを何度か行うといった立ち上がりとなりました。

そんな時間が過ぎ去り、いよいよ宮崎の4-4-2ブロックによるゾーンディフェンスが冴え渡る……と思いきや、中々苦しいシーンが目立ちます。
前半11分、松本の最終ラインからのビルドアップに対しハイプレスを選択しましたが、それをいなされた末に菊井にスルーパスを裏へ送られ。
滝が走り込む所を、GK清水が前に出てクリアして何とか凌ぎましたが、不安ぶりを醸し出します。

その後もブロック構築が今一つ。
その要因として左サイドハーフに入るベテラン・石津の存在で、ここ数年不本意なシーズンを過ごした末に、宮崎に拾われる格好となって加入したアタッカー気質旺盛な選手。
先程のプレッシングに出たシーン然り、他のMFに比べて高目の位置を取る事が多く、その姿はカタールW杯でのフランス・エムバペ(ムバッペ)の前残りのようでもあり。(逆に他の前線5人が前に出た際は逆に下がり目になるという事もあった)
また攻撃でも、左に張るのではなく中央~右へと張り出して攻めに絡むシーンが目立ち、当然その分ブロックに加わるのも遅れ。
フィールドの11人全員が同じイメージを共有しなければ難しいサッカーで、こういった選手が居るのでは厳しくもなるのも当然、といった所でしょうか。

果たして、松本のパスワークに対して苦しさを見せる宮崎。
反則スレスレのディフェンスで何とか止めるといったシーンを量産させ、それが松本のホーム・サンプロアルウィンスタジアムの大観衆にフラストレーションを与えるに至り。
22分には再び松本の最終ラインでの繋ぎから、下川のロングパスで裏を突かれると、小松の落としに対し跳び出したGK清水。
両者交錯して倒れ込んでしまう事となり、エリア内に落とされたボールは繋がらずと、そのスタンドの苛立ちがピッチ上にも現れるような終わり方となりました。(小松・清水両者とも無事に立ち上がり)

完成度が不十分な宮崎のスタイルを受け、松本がどう崩していくかという前半戦。
圧され気味の内容を受け、石津も自重を見せる事で次第にブロック意識を強めていく宮崎。
それに対する松本の手段は、リトリートに徹する相手を楔のパスで崩しにかかるか、あるいは一旦戻して相手のプレッシングを呼び込むかの二択といった感じに。
手っ取り早いのが、ロングパスで裏を突ける分後者での攻撃といった所でしょうか。
30分にもGKビクトルへと戻して宮崎のプレッシングを呼び、ここは長いボールを使う事無く右サイドでのパスワークでかわしたのちに藤谷がドリブル。
そしてエリア手前でパスを受けた鈴木が、中央やや左からミドルシュートを狙いましたが枠を捉えられず。

さらに時間が進むと、宮崎のリトリートに対し松本は全員(GK以外)敵陣に入ってのパスワークで崩しにかかるシーンが膨らみ始めます。
広範囲に顔を出しパスを引き出す菊井を軸に、その守備網の攻略を試みる松本。
しかしソリッドな宮崎ディフェンスの術中にハマるといった感じで、そこからは中々崩す事が出来ず、逆襲を浴びる事もあり。
出来ればもうワンテンポ速い、ブロックが整う前でのタイミングで崩しのパスを送りたい所。

敵陣での崩しが駄目ならばという具合に、トランジションの直後を狙うシーンも目立った最終盤の松本。
しかしこうなると相手に隙を与えるという事でもあり。
アディショナルタイムこそ、下川がボールカットから早いタイミングでクロスを送り、ファーサイドで収めた鈴木がシュート(ブロック)と好機を作り。
一方で45分には宮崎がボールの奪い合いを制して前線でスローインを獲得、素早いリスタートから右サイドで下澤がクロス、これを橋本がヘディングシュート(GKビクトルキャッチ)とピンチも招きます。
結局前半でスコアが動く事は無く。
松本は全体的に攻撃権を握るも、時間が進むにつれて宮崎の網に難色を示すといった感じで終えました。

完全ホームと言わんばかりの、大声援を背にして後半に挑む松本。(ともにハーフタイムでは交代無し)
後半の入りに攻勢を掛け、前半の時と同様、反則を受けてのFKによる放り込みも交えて攻め上がります。

落ち着きをチームに注入したい宮崎、前年までのスタイルであるボールポゼッションを交えて何とか松本の圧をかわさんとし。
しかし松本のプレッシングも鋭さを増し、何とか相手に当ててのスローインに逃げるのが精一杯というシーンを量産させてしまい。
その宮崎の自陣からのスローインも、直接カットして好機に持ち込むなど、ホームという地の利を活かすように敵陣でサッカーを展開する松本。

そして10分に絶好機を迎え、自陣からの繋ぎを経て左サイド・センターライン付近から喜山が斜めの縦パス。
これを鈴木のスルーを経て中央に渡ると、小松はダイレクトで前へ送る事を選択、エリア内へ送られた浮き球に先程スルーした鈴木が抜け出して収め。
まさに前述のワンテンポ早い仕掛けが見られた格好となりましたが、放たれた鈴木のシュートは(GK清水が視界に入った事もあり)浮いてしまいゴール上へと外れて逃す事となりました。

守備を固める宮崎も、前半の終わり際とは違って守備を強いられるといった感があり。
そうした流れを経てベンチが動いたのが16分で、石津・橋本→高橋・南野へと2枚替え。
恐らくは前年の岡田(北九州へ移籍)の役どころを期待されたであろう石津ですが、まずはチームのスタイルを身に付け、その上でストロングポイントを還元させる方法を確立させたい所。
一方松本ベンチも同時に、滝→村越へと交代します。

共に同時に交代し、新たな局面を迎える……という事は無く。
スコアは突然動き20分、下川がロングパスで宮崎最終ラインの裏を突くと、これが絶妙な眞鍋の後方直ぐの所で小松の足下に収まるボールとなり。
眞鍋に当たりこぼれ、大熊もクリア出来ずに流れたボールを菊井が拾い、すかさずエリア内右を突いてシュート。
GK清水の股を抜いてネットを揺らし、先制点を挙げた松本。
宮崎ディフェンスの小さなミスが重なっての事でしたが、流石にこれだけ攻められては単調な攻めも通り易くなる、といった格好だったでしょうか。

ビハインドとなった事で、前掛かりな姿勢を入れなければいけなくなった宮崎。
つまりはプレッシング意識を高め、攻め込んだのちの即時奪回も目指さなければ同点は望めない状況ですが、同時にカウンターによる追加点の危惧も高まる諸刃の剣。
22分に早速その松本が裏へのロングパス一本で、走り込んだ藤谷が右からクロス、鈴木がボレーシュートと脅かしを見せ。(枠外)

そんな後方の危惧を抱えながら同点を目指す宮崎。
23分には一旦攻撃が途切れるも高橋がボール奪取に成功、下澤がエリア内へスルーパスを通し、南野のクロスが防がれてコーナーキックと即時奪回からの好機。
ここからCKを2本続けるも、2本目でのクロスがGKビクトルに掻き出されると松本のカウンターが発動、しかしここは村越のスルーパスがズレてスピードダウンし命拾いします。

こうした流れの中、松本サイドは勝負が早くなっているのが気掛かりとなり。
25分にはGK清水のフィードを藤谷がカットし、拾った住田がワンツーを経て遠目からシュートを放つも、GK清水が正面でセーブ。
ボール保持のスタイルをこういった局面で使えなければ、それだけ相手に攻撃を許すという事であり。
前回の記事(水戸vs甲府)で述べたような、水戸の状況と類似した格好となり、そしてそれがスコアに繋がってしまいます。

27分に再度交代カードが切られ、しかも再び両チーム同時の交代となり。
宮崎は永田・青戸→山崎・小川へと2枚替えし、高橋がFWに回ってSHは右が小川・左が山崎に。
松本は鈴木・下川→榎本・山本へとこちらも2枚替え。

「忍び寄る危機」に気付く事が無いかのように、以降もシュートを重ねていく松本。
交代後の4分間で3本シュートを放ち、GK清水も2度セーブと宮崎ゴールを脅かし。
そして31分の村越のペナルティアークからのシュートが防がれると、宮崎が最終ラインからパスワークで組み立てつつ前進。
右サイドで繋いだのちに中央→左へと素早く運ぶと、密集を解くのが遅れる松本ディフェンスに対しフリーで受けた山崎が切り込み、エリア脇からグラウンダーでのクロスを許した末に南野が合わせシュート。
ゴールゲットし同点に追い付いた宮崎、ゾーンディフェンスの重要性をあろう事か自身の攻撃で相手に示す事となりました。

同点となったのも束の間、直ぐさま松本は喜山が(小川に)反則を受け、再びFK(左サイド遠目)からの放り込み。
これを小松がヘディングシュート、GK清水が辛うじてセーブして尚も右CKと続き、ここでも山本がクロスの跳ね返りをミドルシュート。
しかしコース上に居た小松に当たるという不運で防がれ。

ホームの雰囲気に押されて再びリードを目指さんとしますが、36分に宮崎はGK清水のロングフィード一本で、左ポケットを南野が付くという好機。
そこからパスワークを交えて仕掛ける宮崎、シュートには辿り着けずも、今度は松本が前掛かりのベクトルを突かれる危惧を抱えなければいけなくなったでしょうか。
それでも勝負を賭けなければいけない松本、37分に小松→田中想来へと交代。(以降菊井がトップ下に回り、榎本が左SHに)

一方ここまでチーム得点の全てを挙げている南野(2点)が、この後も果敢にゴールを狙いにいく宮崎。
40分にはCKのこぼれ球を繋ぎ、一度は奪われるも自らボールカットした南野、そのままミドルシュートを放ち。(GKビクトルセーブ)

終盤を迎えて嫌な雰囲気となってきた松本、それを示すかのようにカードも飛び交う流れに。
43分に空中戦で榎本が青山にチャージを受けた事で反則・青山に警告となると、その後のFKでの攻撃でも一悶着。
ゴールライン外へとこぼれ、ゴールキックの判定が下されると菊井が激しく異議を示し、すかさず黄色いカードを喰らってしまう事となり。

そのままATへと突入し、直後にパスワークでエリア内を突くも、住田が小川に倒されて途切れ反則無しに終わった松本。
不穏な空気は最高潮といった感じになると、松本が押される流れへと突入します。
そしてエリア内で好機に絡む南野、大熊のクロスをファーサイドに走り込んでシュートを放つも、右サイドネット外側に終わり。
その後CKでも、クリアされたボールを良い位置で拾う南野、戻しを経て小川のミドルシュートに繋げ。(GKビクトルセーブ)
しかし勝ち越し点にはもう一歩届かなかった宮崎。
結局1-1のまま試合終了となり、両者勝ち点1を分け合う事となりました。

大声援を受けながらも勝利出来なかった松本。
判定にも悩まされる内容となりましたが、年々地位が上がりつつあるJ3リーグのなか、自身の価値も上げられなければ再度のJ2昇格は夢のまた夢に終わり。
そんな思いからかサッカースタイル変換に臨んだシーズンなのでしょうが、果たしてその行方はどうなるか。


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DAZN観戦 2023年J2リーグ第6節 水戸ホーリーホックvsヴァンフォーレ甲府

2023-03-29 16:16:00 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の水戸の記事はこちら(3節・岡山戦、1-1)

<水戸スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 左サイドハーフは最初鵜木がスタメンも、試合前練習での故障により小原と入れ替え。
  • それに伴い、空いたベンチメンバーに井上怜を補充。
  • 草野が今季初のメンバー入りで即スタメン。ベンチには高岸も今季初めて入る。
  • 松田佳大がJ3・FC大阪へレンタル移籍(育成型)したため5節付で登録抹消。
  • 黒石の故障が3/8に発表される。全治は未定。

<甲府スタメン>

  • 佐藤が2節で負傷により交代、以降ベンチ外が続く。

雨中の一戦。
しかしピッチ内の芝の状態が悪い今季のケーズデンキスタジアム水戸では、ボールが転がり易くなる雨という要素は歓待なるものでしょうか。
それでも前半2分に右サイドで後藤田が送ったスルーパスは、ピッチの凹凸により軌道が変わりエリア内へ転がる(しかしそのおかげで武田に繋がりかかりコーナーキックに)など、その特性は健在。

そんな状況が示す通り、最終ラインからパスを繋いで攻める水戸の攻撃は一定の成果が見られるものとなり。
しかしなまじ自分達の持ち味が発揮できた故に、逆に相手対策という面を脇に追いやってしまった感がありました。

パスサッカーと言っても、水戸は後方から縦パスを急所へ通す事を第一とした攻撃。
ある程度のポゼッションを確保しつつも、勝負のパスを何処かで打ち込まなければただの「ボールを持たされるサッカー」となりがち。
水戸はそれを良く解っている風であり、次々と甲府ディフェンスの間を狙ってパスを送り、好機を作らんとします。
しかし甲府サイドもそれを遮断せんとし、カットに成功するとウタカを中心軸として縦に速く運び、水戸のベクトルの逆を突かんとするスタイル。
この攻防が基本となり、以降それは最後まで続いたという全体の印象でした。

水戸のビルドアップの形は、ドイスボランチが縦関係となり、「2センターバック+アンカー」を作るというもの。
アンカーに位置取るのはもっぱら前田の方で、安永は様々な位置に張り出して前線の攻撃を援ける役を担い。
甲府はハイプレスにいく事は稀で、基本はしっかりと4-4-2の守備体系を作って構えるスタイルなため、こうした最終ラインでの組み立ては阻害される事は少なく。
13分には最前線のウタカ・三平の前方でパスを受けた前田、そのままドリブルで2人の間を抜く事を選択する等、状況に応じたサッカーが出来ている風でありました。

敵陣へと運ぶ事は容易に行える水戸ですが、その後も前述の通り縦パス・スルーパスで積極的に前へ送る攻めを貫き。
前半25分までの間にCKも5本得る等、押し込みの成果は現れていましたが、若干攻め急ぎの印象もあり。
落ち着く間が無いといったサッカーで、今風に言うならば「パウサ」の要素が圧倒的に足りない感じでしょうか。

一方の甲府も、一度自分達の攻めになるとカウンター気味に縦に速く仕掛けるのが中心。
しかし落ち着きを齎すのが最前線のウタカの存在で、カウンターの橋頭堡として構えながらも、ボールキープで溜めを作るその姿は老獪という感じ。
チームに与える好影響はこの日は凄まじいものとなり、彼抜きならばただの「お互い縦に速いだけで、攻撃権が入れ替わり続けるせわしない試合」と評されていた事でしょう。

30分に品田が水戸最終ライン裏へ一気にロングパスを送ると、受けたウタカがGKと一対一に持ち込む決定機に。
GK山口を左へとかわしたものの、タッチが大きくなりシュートは撃てず終わったウタカ。
その後判定を巡ってか一揉めあり(映像では映らず、GK山口の声も響いていたのでゴールキックかCKかという所か)、直後の31分には反則を犯した松本凪が異議により警告を受けるという具合に甲府サイドは不満げな流れとなります。

すると水戸はそれを突き、直後の中盤からのフリーキックでキッカー前田が縦パス、受けた草野がすかさず前を向いてスルーパスと素早くチャンスを作りにいき。
そして中央・エリア目前という位置に走り込んだ小原も、進入では無くダイレクトでのシュートを選択すると、見事にゴール左へと突き刺します。
まさに電光石火の前進で、先制点を挙げた水戸。

しかしこの成果により、水戸は自身で果敢に縦へと向かう攻撃を続ける流れを固定化させてしまい。
続く34分にも、武田がパスカットからのドリブルで一気にエリア手前まで運び、右からのカットインシュート(ゴール右へ外れる)で脅かし。
リードを得て落ち着きが齎されるという事は無く、この意識がその後転落を招く事となったでしょうか。

一方の甲府。
カウンターを第一としつつも、ビルドアップの場面では最終ラインを3枚へと可変させ(品田が最終ラインへと降りる)、そのうえで須貝を前に上げるという立ち回りも見せ。
それを見た水戸側も、「前掛かりになる相手の意識を突きたい」という思いが生まれてしまった感がありました。

39分、バックパスでボールを持ったタビナスが最終ラインから自らドリブルで運ぶという選択を採り。
しかし三平を剥がせずに奪われる(前田へのコースを切りながらついて行った三平も巧かったけど)と、その隙を突かれてスルーパスがウタカに通るという具合に裏目に出ます。
ウタカは溜めを作ったのち中央の松本凪へパスを送り、受けた松本凪が豪快なミドルシュートをネットに突き刺し。
ゴラッソっぽいシュートで同点とした甲府ですが、水戸の立ち回りの拙さが浮き彫りとなった感が強く。
CBが持ち運ぶのはやはり時と場合を考えるべきであり、チーム全体が前へ向かう意識に飲み込まれていたという絵図になりました。

その後41分にカウンターに持ち込んだ甲府がこの日初のCKを得る等、形勢は逆転した風であり。
43分には再び三平のボール奪取から、品田を経由してパスを受けたウタカがワントラップで剥がして抜け出し。
そしてエリア内右へミドルパスを通し、走り込んで受けた品田がシュート気味のグラウンダーのクロスでゴールを脅かし。(ファーで長谷川が待ち受けるもその前でクリア)

このままでは終われないという水戸、アディショナルタイムに入ると決定機。
クリアボールを収めにいった草野が入れ替わりで前を向き、そのまま浮き球を裏へ送ると、走り込んだ梅田がシュート。
これがグラウンダーの軌道でゴールを襲うも、左ポストを直撃と惜しくも逃してしまい。
強烈な一矢を印象に残すも、結局は1-1のまま前半を終えます。

ハーフタイムでの交代は共に無く。
水戸は既に、試合前のアクシデントで予定外の起用を強いられていた(ベンチメンバーのはず小原がスタメンとなる)ので、スイッチを入れる采配がし辛い状況。
落ち着きが無いと評されても仕方無いサッカーを繰り広げていたのも、そうした余裕の無さが遠因かも知れません。

そして後半を迎え、後半2分に変わらぬスタイルで左サイドから攻める水戸。
ボランチの安永も加えて人数を掛けて奥を突くも、パスが繋がらずに切られると甲府がカウンターに持ち込みます。
クリアされたボールをウタカがポストプレイでスイッチを入れると、三平のスルーパスでウタカの下へと戻り、溜めを作ったのちエリア内中央へラストパスを送るウタカ。
走り込む須貝は合わせられずも、こぼれ球を三平がシュートしてゴールネットを揺らし。
縦に速く運びながらも、ウタカの溜めも巧く絡んだ極上のカウンターといった勝ち越し点だったでしょうか。

ショックを隠せぬまま試合を再開させた水戸。
直後の攻撃は実らず甲府の自陣エリア内からのFKとなると、GK河田のロングフィードからの攻めを切る事が出来ず。
三平に縦パスを通されると、渡った先はよりによってウタカであり、今度はペナルティアークからシュートとフィニッシャーと化し。
そして強烈なボールがGK山口のセーブを弾いてゴール右に吸い込まれ、今季初ゴールを挙げたウタカ、喜びを露わにして篠田善之監督の下に駆け寄ります。
これで一気に2点差を付けた甲府。

一気に窮地に立たされた水戸、当然ながらその後も落ち着きを齎す事は出来ず。
9分にベンチは早くも動き、ジョーカーとして結果を出している寺沼の投入に踏み切ります。(梅田と交代、同時にタビナス→長井へと交代)
その直後の10分に、小原の左サイド奥でのクロスから早々とヘディングシュートを放つ寺沼。(GK河田キャッチ)

しかし調子は変わらず、水戸はボール支配の時間こそ長くなるも、甲府が守備意識を強めた結果でもあり。
ブロックの外側で何とかグラウンダーの長いパスを繋ぎ、サイドから運ぶものの実りは少なく。
逆に15分、再びゴールキックでのロングフィード、今度は誰も触れずバウンドした所を繋がれて甲府の好機に。
三平がウタカとのワンツーからスルーパスを通すという具合に、甲府の前線のパワーに縦横無尽にされる(その後鳥海がクロスも中央の長谷川には僅かに合わず)水戸ディフェンス。
たまらず直後の16分、再びベンチが動き小原→唐山へと交代。

その後も17分に三平がヘディングシュート(枠外)、20分に鳥海が右ポケットからの際どいクロス(GK山口弾く)など、甲府にゴールを脅かされるシーンが続き。
何とか毛色の違う攻撃で流れを変えたい水戸。
21分にカウンターの好機が訪れ、右サイドで前進する草野、クロスと見せかけて直接シュートを狙い。
ゴール左へ外れるも、甲府のブロックが整う前に仕掛けるというのは悪くなく。
(直後の22分に甲府は三平→ジェトゥリオに交代、長谷川がトップ下に回る)

その後裏へのロングパス一本でCKを獲得したり(22分)と、その意識が奏功して再び押し込む流れが生まれかける水戸。
しかしそれも一瞬で、甲府はウタカや松本凪がエリア内からシュートを撃つ(前者はGK山口キャッチ・後者は枠外)など、前への意識を突かれるのは相変わらず。
そして27分に最後のカードを切る水戸ベンチ、大崎・草野→井上怜・柳町へと交代します。

以降前田は左SHへとシフトしたようでしたが、攻撃の際はボランチないしは左センターバックのような位置取りをする前田。
それに伴い両サイドの後藤田・井上怜が高い位置を取るなど、3バックへの可変を行っている節を見せ。
これで攻撃権を支配する流れを得た水戸。
甲府が30分に交代を敢行(鳥海・松本凪→宮崎・山本)しても、今度はそれを継続させます。

そして31分、GK山口からの繋ぎで左サイドへ展開し、井上怜のドリブルで奥を突いてグラウンダーでクロス。
これが寺沼に僅かに合わずクリアされるも、得た左CKですかさずショートコーナーから再開、後方に戻した後再びスルーパスで奥を突いて入れられる井上怜のクロス。
今度は高いボールで寺沼のヘディングシュートに繋げ、見事ゴールに突き刺さり奏功。
またもジョーカーの期待に応えた寺沼により、1点差に迫った水戸。

しかし直後の33分、甲府はクリアボールを宮崎が右のスペースへ蹴り出すと、自ら拾って一気に好機に持ち込み。
そしてクロスが入れられると、後方からジェトゥリオが果敢に走り込んでヘディングシュートを放ち、GK山口が辛うじてセーブ。
何とか防いだ水戸でしたが、流れはこの強烈な一撃で失われた感がありました。

その後も攻め方は大きく変えず、寺沼の下にフィニッシュを集めて追い付かんとする水戸。
終盤を迎え、甲府はそれに対して最後の交代(41分、小林・品田→荒木・関口)とともに、3-4-2-1つまり5バックシステムへと布陣変更。
盤石なブロックの前に圧された水戸、以降フィニッシュまで繋ぐ事はほぼ不可能となり。

そしてその隙を突く甲府。
44分のウタカのエリア内への進入こそ長井のシュートブロックで止めたものの、ATに再びウタカの下に決定機が。
長谷川が斜めの縦パスをウタカに送ると、楠本が前に出てパスカットにいくも及ばず渡ってしまい、そのままGKと一対一に。
そしてエリア内に入った直後に山口の左へと蹴り込んだウタカ、ダメ押しのゴールを齎します。

以降万策尽きたかのように、放り込み体制へと移行する水戸の攻撃。
甲府はその後もカウンターチャンスを迎えるも、流石に時間を使う体制へと移行してシュートには向かわず。
反則の際の遅延行為で宮崎が警告を受ける一幕もありましたが、無事に逃げ切り。
2-4で試合終了の時を迎え、一本調子な水戸を逆手に取る勝利を挙げた甲府、これで3連勝となりました。


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DAZN観戦 2023年J2リーグ第6節 東京ヴェルディvsロアッソ熊本

2023-03-28 16:01:16 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(4節・徳島戦、2-0)
※前回の熊本の記事はこちら(2節・秋田戦、0-1)

<ヴェルディスタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 守備時は北島が前に出ての4-4-2。
  • 谷口の離脱は継続中。(公式の発表は無し)
  • 齋藤がコンディション不良との事でベンチ外。

<熊本スタメン>

  • 道脇がアンダー代表(U-17)に参加のため離脱中。
  • 大本の離脱が発表され、2月中に故障して全治約6~8週間との事。
  • 岡崎の離脱が発表され、3/14に故障して全治約3か月との事。

まだ序盤戦ながら、起用選手数に差が付いたチーム同士の対決。

ヴェルディが様々な選手を、途中出場ながら出場させながらの戦いを貫いている(5節終了時点でメンバー入り経験者は25人)のに対し、熊本の起用の幅は非常に狭く。
レギュラーは、藤田と上村・粟飯原と島村を入れ替えたぐらいでその他は全くの固定。
またベンチメンバーの選択も固定化され、この日田辺が初のベンチ入りとなった事で、ようやくメンバー入り経験者が20人に達しました。

前年にレギュラーメンバーを絞って、言わば少数精鋭の戦いで昇格争いを繰り広げた事が自信となっているのでしょう。
しかしその前年のメンバーは大幅にチームを去り、再編成を強いられている状況。
大本・岡崎といった新戦力の故障といった誤算はあれど、この状態でその信念を貫くには無理があるのではないかという懸念が付き纏い。
現状の成績こそ5分を保っています(2勝1分2敗)が、今後傾く事があればどうなってしまうか。

キックオフを迎え。
試合のコントロールに定評があるヴェルディに対し、そんな熊本は立ち上がりから果敢に前線で仕掛け。
前半5分にプレスを嵌め、ヴェルディのビルドアップを最深部に追いやった末に左サイドで松岡がボールカット。
しかしそのままカットインでエリア内を突いた松岡ですが、シュートは撃てずに終わり。

するとその後ヴェルディのポゼッションの時間が長くなり、その返す刀でセットプレーから危機を招き。
7分のヴェルディの右コーナーキックから、一旦跳ね返した後の二次攻撃。
左サイドでのパスワークから梶川が中央へ縦パスを打ち込み、受けた林が反転シュート、GK田代がセーブしたこぼれ球を深澤が詰め。
しかしこれも田代が足でセーブと、何とか凌いだ熊本。

ヴェルディの流れからの攻撃は、多彩にパスを繋ぎながらも、右ウイングで起用された河村を走らせ右サイドを抉らせるという狙いが明白であり。
そしてその残像が植え付けられたか、熊本はケアすべく竹本の位置が下がり目となっていきます。
以降熊本がボールを握って攻撃に入る際も、竹本は上村より後ろの、最終ラインでのビルドアップへの参加を強いられている状態に。

熊本が「ボールを握るだけの展開」を強いられる中、迎えた16分。
ヴェルディは左サイドのスローインから、深澤が北島へパスを託すとそのままパス&ゴーでエリア内へ。
そして上げられた北島の手前からのクロス、中央で阪野が待ち構えた所クリアに入られるも、それを解っていたかのように走り込んでいた深澤がこぼれ球をシュート。
熊本サイドの「クリアボールを繋ぎたい」という意思を見事に突いた先制点となりました。
結果論を言えば、戻りながらクリアに入った相澤は、CKへ逃げる事を選択すべきだったかと。

以降ヴェルディが守備意識を高める中で、熊本は一層「ボールを持たされる展開」の色が強まり。
前年のような細かいパスで前進していくスタイルは変わらずも、後方の繋ぐ能力とウイングの破壊力が低下している状況では、そのサッカーで得点の匂いを生み出す事は厳しく。
竹本の位置は依然として低く、アンカー上村をサポートするかのようにその左側に留まってのビルドアップが目立ちます。
22分には右サイドでスルーパスに走り込んだ三島からクロス、跳ね返りをミドルシュートにいった竹本でしたが枠を捉えられず。

次第にその竹本の位置を逆手に取り、左センターバックの相澤が竹本より前に上がり、攻撃に拘わらんとする立ち回りに。
前年のイヨハ理ヘンリー(京都)を彷彿とさせたものの、それでも前線まで上がって時にはヘッダーともなるイヨハと比べるとその威力は雲泥の差であり。

30分に、逆サイドへ流れてパスワークに加わった竹本の存在もあり、ポケットを突くスルーパスに走り込んだ三島からマイナスのクロス。
これを松岡が中央からシュートするも宮原のブロックに阻まれモノに出来ず。
結局自発的な攻撃では得点に辿り着けなかった熊本、30分過ぎ辺りから再度ヴェルディの攻撃シーンが生まれ始め。
しかし34分に最終ラインから左サイドで前進するヴェルディ、スルーパスに深澤が走り込むなど、先制点を挙げた事からか攻めっ気を見せ。
そしてそれを遮断した熊本は、深澤が戻りきらないうちにその隙を突き右サイドから攻め、ロングパスを島村へと通してCKを得ます。(そのCKではフィニッシュは生まれず)
サッカーは相手もいる事を前提としたスポーツで、やはり相手を動かし隙を突く事を前提としなければ決定機に辿り着くのは難しいという絵図だったでしょうか。

しかしヴェルディは38分にCKから、阪野のヘディングシュート。(GK田代キャッチ)
43分には長いポゼッションを経て、平のミドルパスを収めた森田がシュート(ブロック)と、キッチリと攻撃をフィニッシュに繋げていき。
この時間帯の攻撃は、梶川がインサイドハーフでの振る舞いをする一方で、北島がワイドに張るといったポジションの逆転を目立たせ。
そのうちに熊本は全体意識も下がり目となったか、以降右サイドの三島までも後方に位置してのビルドアップを強いられていきます。
ヴェルディの圧を受けるうちに、何を狙いとして攻めるのか解らないといった状況となってしまっていたでしょうか。
結局終盤は有効打を打てないまま、1-0で前半を折り返します。

ハーフタイムで双方ベンチが動き。
ビハインドの熊本が島村→粟飯原へと交代した一方で、ヴェルディも北島→バイロンへと交代。
これで河村が左WGへとシフトし、梶川が本格的にIHとなります。

熊本は前半の悩みの答えを出すかのように、後半2分に上村が最終ラインへ降りてのビルドアップを見せます。
当然竹本や三島を高い位置で拘らせるための手法であり、後は敵陣へ進入して押し込む流れを作りたい所。
そうはさせじと、ヴェルディはバイロンが入った右サイドでの攻撃を続け。
彼の突破力を前面に出しつつ、宮原が高い位置で攻撃に関わる事で、あくまで前半のように竹本を引っ込ませた状況を作らんとします。

しかし目の色を変えた熊本、12分にはGK以外の全員が敵陣に入り込む状況を作り、右サイドで長らくパスワーク。
そしてクロスにはいかずに中央へ繋ぎ、上村のミドルシュートが放たれたものの山越のブロックに阻まれ。
折角の崩す流れも、ヴェルディサイドの守備意識は凄まじいもので最後の寄せに対して成す術が無いといった熊本の攻撃。

それでも、リードしているものの運動量が激しいヴェルディの方が先に動く流れとなり、16分に2枚替え。(梶川・阪野→綱島・加藤蓮、河村がセンターフォワードへシフト)
その補填により再び流れが途切れる事となった熊本も、19分に松岡→東山へと交代します。

再び交代策が交わり、熊本が再び圧力を掛ける展開となるも、やはりヴェルディの中央をこじ開けるのは容易では無く。
その結果どうしてもサイドからの打開を余儀なくされます。
それでも押し込みを見せ、21分には粟飯原が綱島のスライディングで倒されて反則、綱島に警告。
このフリーキックはじめ、CKも2本獲得とセットプレーを交えながら、攻撃の時間を長くしていき。

しかしセットプレーで決められない熊本を尻目に、逆にセットプレーを脅威としていくヴェルディ。
27分にミドルパスを収めた河村が江崎に倒された事で、左サイドからのFKを得ると、そこからの二次攻撃。
宮原のクロスの跳ね返りを狙った平のボレーシュートはミートせずも、左へ逸れたボールを尚も繋ぎ、上がったバイロンのクロスからヘディングシュートを放ったのはまたも平。
今度はしっかり仕留めてゴールネットを揺らし、貴重な追加点を齎しました。

熊本は直後に2枚替えを敢行し、相澤・石川→阿部・大崎へと交代。
黒木が右センターバック→左CBへ回るとともに、ウイング同士の位置を入れ替える(粟飯原が左、東山が右へシフト)など、反撃に向けて何とか策を施し。

しかしその後はバイロンの突破力が襲い掛かり。
32分に林の左→右へのサイドチェンジはズレたものの、戻って拾ったバイロンがそのままドリブルで奥まで突き進み、ディフェンスにこぼされるも宮原がクロスまで繋ぎ。(ブロックされ撃てず)
パスワークの乱れもかき消さんという程の個人技を見せると、34分には自陣での森田のパスカットから、ボールを受けたバイロンが今度は中央をドリブル。
右の宮原へスルーパスを送った所をたまらず粟飯原がアフターで倒してしまい、受けた宮原がプレーを切る事を選択したのちに粟飯原に警告。(バイロンは起き上がったのちにピッチ外→復帰)

個の力に引っ掻き回されるという絵図になった熊本。
そして37分に今度は加藤蓮が三島に倒され、再び左サイドからのFKを得たヴェルディ。
キッカー森田のクロスはクリアされるも、エリア内右へこぼれた所を平が中央へ繋ぎ(と書いたが映像ではシュートの当たり損ねに見える)、山越のヘディングシュートが炸裂。
再びゴールネットを揺らし、またもCBのヘディングで得点します。
熊本に対し当てつけるかのように、セットプレー攻勢をモノにしていくヴェルディ。

得点直後に再度交代、今度は双方ともカードを切り。
ヴェルディは河村→エンゲルス、熊本は三島→藤田。
熊本サイドは阿部が右ウイングバックへシフトと、再びポジションチェンジを交えます。
しかし既に3点差の状況は如何ともし難く。

そしてヴェルディは41分に最後の交代、森田→山田に代えるとともにフォーメーションも3-4-2-1へシフト。(深澤が右ウイングバックへ回る)
5バックシステムで守りきりと、あくまで緩みを作らない体勢を続けます。

熊本の攻撃を切り続け、訪れる攻撃シーンでも、フィニッシュにいく事はせず時間を使う事を優先した立ち回り。
結局3点目以降、双方フィニッシュが生まれる事は無く。
アディショナルタイムの4分間も無風に過ごし、3-0のままヴェルディが勝利に辿り着きました。

6試合で失点は僅かに1(町田・秋田も)と、この試合の内容を観ても、完全に堅守のチームへ移り変わったというヴェルディ。
思い出させるのが2017~2018年のミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が指揮を執った2年間で、この2年とも昇格プレーオフ進出と目に見えた成果を上げた時代となり。
昇格を目指すには守備強化から、という格言を再認識させるに至ったでしょうか。


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サッカーとは関係無い旅 ~北広島・Fビレッジ編

2023-03-27 16:01:56 | その他旅行記

自分の地元である北海道。
その地では、今年の一大イベントに間違い無いであろう「プロ野球・北海道日本ハムの新球場(エスコンフィールドHOKKAIDO)のオープン」というものがあります。

ただその時(3/30)が近付くにつれ、決して良いものでは無い噂もチラホラと聞くようになり。
前年にファウルゾーンの設計ミス問題が発覚し、開場前にミソが付いてしまった事。
またその問題を一度は改修(今シーズン終了後に予定)の計画を立てて解決しようとしたものの、結局しなくても良いという結論に達したという経歴。
こうした流れが、新球場反対の派閥を膨らませるようになったのかな……というのが自分の感想です。

そんな訳で、実際に行ってみて確かめるのが吉だと思い。
シーズン中となると流石に、野球ファンで無い一般人がチケットを取るのは困難を極めるという予測から、オープン戦を選択。
そしてこの度、北広島の地を踏みました。


新球場の大きなマイナス要素は交通の便。
札幌ドームに地下鉄で行ける(福住駅から徒歩で近い距離)のに対し、JRで札幌市街に出なければならないうえに、北広島駅からの距離もかなりあるという立地。
おまけにJRの中でも北海道は特に経営難らしく(一部路線の廃路・バス切り替えが話題となっている)、運賃が張るのが地味に痛い。
ちなみに札幌~北広島の運賃は片道540円と、札幌地下鉄の大通(地下鉄の中心駅)~福住間の往復料金(250円×2)よりも割高であります。

その北広島からは、物は試しとばかりに徒歩を選択。
距離的には、Jリーグで言うならば川崎フロンターレの環境(武蔵小杉駅~等々力競技場)ぐらいのものであり、経験済みという事でその選択に迷いはありませんでした。

道中のコンビニ、普通はオレンジカラーなのに、日本ハムに染め上げられたの図。

野球とは無関係ですが、印象的な構えだった、チェーン店とは無縁ないかにも地元っぽいお寿司屋さん。

そしてそんな街並みの景色が無くなったのちも、歩きまくった末に到着。

 

デカい、というのが第一印象。(身も蓋もない……)

 

自分が入った、3塁側ゲートの側のお姿。

まだ入場まで大分時間がある、という事でビレッジ内をひとしきり歩きます。

 

しかしオープン前という事で、その大部分は開店前。_| ̄|○

それでも見栄え抜群の、キャンプ施設「ボールパーク タキビテラス オルパ」。

しかしトイレの表示はこんな感じ。
視覚的な利便性排除が密かに問題となっている中、これはイカンでしょ……

数少ない、オープンしていた施設。(ショップの集合施設)
その中で、時間を潰すのを兼ねて行列に並ぶ事に。

 

イチビコで購入したいちごミルク、通称「生いちびこミルク」。
Fビレッジ店限定の商品というレア物を楽しみ、また無事に時間を消費しました。

そして入場時刻、先程の三塁側ゲートから入場。
出入り口が10か所近くにも昇るなど、運営は大観衆を裁くのに苦労もひとしお。
そんな事を考えさせられつつ、無事に中へと入り三塁側・2階席に着席。

 

フィールドのご様子、日本ハム側が打撃練習の最中。

座席から、入場した側を撮ってみたの図。

疑惑?の現場、確かに距離は短そうで、相手の暴投が利にならないといった場面も出て来るかも。

球場内の食事の図、「五十畑の磯バターカレー」。

加えて、観戦にはやっぱりモツ煮だろうというサッカーファンの性か。

 

愛想を振りまく、マスコットのフレップとポリー。

「ベースランニング」イベントでの2人?のご様子。

尚、自分が通ったのは「三塁側ゲート」ですが、その他のゲートの(大まかな)場所を内側から。
「TOWER11ゲート」は、TOWER11というランドマークにあるゲート。

こちらは「コカ・コーラゲート」という、実際に観なければ何の事だか判らない名称。
「コカコーラ」のモニュメントがある(内部からだと解り辛い)、という理由から名付けられたのでしょう。
尚他にも「リポビタンゲート」という、某栄養ドリンクから名付けたものがあり。

それにしても、横長なビジョン。

それをふんだんに利用し、CM映像が流れながらも球場の様子を映す(一部)という技を披露していました。

この日の日本ハムの、対戦相手である東京ヤクルト。

 

サッカー選手とは一味も二味も異なる、打球を強く飛ばすべくのサイズの横に大きな選手が印象に残り。

ヤクルトのスタメン発表、ビジター(サッカーでいうアウェイ)にも拘らず顔写真がある、だと……?

一方の日本ハム、ビジターよりバージョンはアップしているものの、アニメーションは無し。
オープン戦だからかも知れませんが、この要素はサッカー・FC東京の勝ちか。

そして応援団による、ヒッティングマーチ演奏のターンへ。
しかしその場は外野スタンドでは無く、内野席3階という場所でのものでした。
これは新球場がそうなのか、あるいは自分がプロ野球を観ていないうちに慣習が変わり、場所変更となったのか。

 

横長に表示される、メンバー表とスコアその他。

これが試合中となると一層情報量が多くなり、流石は野球といった所か。

 

外野スタンドに位置するという真新しさが注目点の、ブルペンの様子。

メンバー表交換の際の両監督。(日本ハム=新庄剛志氏・ヤクルト=高津臣吾氏)

 

そして日本ハムナインがフィールドに散ったのち、始球式を経て賽が振られた試合。

 

両チーム、ランナー一塁時の攻防。

試合の方は、ヤクルト先発・吉村が不運な立ち上がり。
内野安打にポテンヒットという形でランナーを貯めた末に、日本ハム・松本にタイムリーヒット(これは良い当たり)を浴びて、1回裏に日本ハムが先制。
しかしその後は落ち着きを見せる吉村。
カウント不利な状況のなかで、変化球でストライクを取るという好投手ぶりも発揮し、しっかり抑えて3イニングをこの1失点のみ。
この吉村の投球が、序盤の普段サッカーしか観ていない素人同然の個人的な着目点だったでしょうか。

 

そして3イニングが終了した事で、フィールド内はおなじみのきつねダンスのモードへ。

 

評判に違わぬ踊りっぷり。
ただ一つだけ苦言を放つならば、音楽とダンススタートのタイミングが合っていないという事でしょうか。
ファイターズガールが持ち場に到着する前に、前奏終了してしまう(前奏が短いという要素もあり)ので、このズレを持ち味にしているのではと疑うレベル。
揃えたいならば、DJアナウンスなりを挟む必要性があり。

時を若干戻し、3回表の最中にヤクルト・濱田が手に死球を受けて痛み、ベンチで治療という緊迫もののシーンが描かれ。
しかし無事に復帰。
イニング終了時には、ぶつけてしまった側の日本ハム・ポンセが濱田に対して謝罪の声かけをする絵図も生まれて一安心。

 

そして1-0のまま5回が終了、今度はスタンダードな「YMCA」パフォーマンスを展開する、ファイターズガールとフレップ&ポリー。

無失点のポンセの後を受け、6回表に登板した日本ハム・鈴木。

 

そのフォームは独特のアンダースローで、緩急活かした投球で失点ゼロを継続させました。

そしてその裏、日本ハムは石井の3塁打で一死3塁という絶好機に。
しかしヤクルトは真剣勝負さながらの、「左投手を介しての、イニング途中での交代」という采配(左腕は退いた側(久保)でしたが)で乗り切り、(木澤が)松本・野村を打ち取りゼロに抑えます。

 

両チームのラッキー7、ビジョンに映し出されるファン。
このタイミングで、不覚にも自分のカメラが電池切れを迎えてしまい乙に。

 

その間に登板した日本ハム・宮内。

アンダースローの鈴木に続くのはサイドスロー(写真では解り辛い……)と胸圧な展開でしたが、ここで1失点を喫してしまい同点に。
その同点劇は、ヤクルト・青木が3連続でファールをスタンドに飛ばした末に四球で出塁、その後盗塁+捕手・伏見の悪送球で無死3塁に。
そしてヤクルト・長岡の犠牲フライ(左飛)が炸裂、というものでした。

その後の試合は、結局どちらも得点を挙げられず1-1の引き分けに。
特に日本ハム側は、走者を溜めるシーンが続いたもののモノに出来ず。
8回には一・二塁の好機を作るも、ここで仕掛けたディレードスチールが失敗と、悔いの残る逃し方となりました。


そして帰路、疲労はピークでかつ雨+風の天候となっていた事もありシャトルバスを選択。
道路も北広島駅構内も混雑激しいといった感じで、前述のマイナス要素が露骨に襲い掛かってきたようでした。

結論として断を下すと……まあ現場は楽しかったから良いや、という事で。(何のレポートにもなっていないやんけ)


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