ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第26節 SC相模原vsヴァンラーレ八戸

2022-09-30 17:08:30 | サッカー視聴記(2022年その他)

<相模原スタメン> 4-4-2
GK 圍
RSB 石田 CB 水本 CB 藤原 LSB 夛田
RSH 中原 DH 中島 DH 田中 LSH 松橋
FW 佐相 FW 藤沼
<八戸スタメン> 4-4-2
GK 服部
RSB 國分 CB 廣瀬 CB 下堂 LSB 板倉
RSH 渡邊 DH 宮尾 DH 相田 LSH 野瀬
FW 島田 FW 佐々木

1年でのJ2復帰は夢のまた夢、という状態になっている相模原。
オフを挟み、今季も頭から指揮を執っていた高木琢也監督の姿は既に無く。
降格となったものの善戦したのを受けての続投だっただけに、見事にアテが外れた格好となってしまいました。

前年は夏の移籍期間で、レンタルでの選手獲得に活路を見出して陣容を整え、何とか戦う体制を築いていた高木氏。
その集められた選手で今季も残ったのは藤原・松橋・高山のみで、再編成を余儀なくされた今オフ。
船山はじめ実績ある選手の獲得にも成功し、数多選手を入れ替えて巻き返しを図ったものの、やはり夏の移籍とシーズンオフとでは勝手が違ったようであり。
夏場はシーズン途中という事もあり、それまで築いてきたサッカーに合わせるような補強、つまり微調整の意味合いが大きく。
それに対してオフは、相模原のような大幅入れ替えが起こってしまえば、どうしてもサッカーの練度が未熟になってしまうものであり。
獲得選手のネームバリューの大きさで期待感は高かったものの、結局そこを改善出来ぬままシーズンを進めてしまった感がありました。
その後を継いだのは、2016年以来の出番となった薩川了洋氏ですが、尻拭いをするには至らず低迷中。

この日は前大宮勢の2トップで挑んだ相模原。
しかし八戸の、開始1分にも満たない段階から(相田の)ロングスローを活用するなどの強引な押し込みに苦戦を強いられ。
向かい風という要素もあり、GK圍のフィードも乱れがちでペースを掴めません。
そうなるとミラーマッチ故に、相手の勢いに呑まれる前に逃げのパスへと傾倒しがちであり、その結果単なる蹴り合いという絵図となった立ち上がり。

相模原の出鼻を挫く事に成功した八戸、開始5分間でコーナーキックを2本得るなど押し込み続け。
前半7分には前述のロングスローが決定機を生み出し、左から相田の投げ入れたボールがクリアされるも、國分がそれをダイレクトでシュートを放ち。
かなり距離があったものの、放たれたボールはゴールバーを直撃と際どい一撃となり、さらに拾った國分が再度エリア外からシュート。
ブロックされエリア内左へ浮いたボールをさらに廣瀬がボレーシュートするも、枠外となり連撃を得点で締める事は出来ず。

八戸が荒らしたかのような立ち上がりが終わると、落ち着いた相模原はボールポゼッションを高めて反撃を試みます。
しかしミラーマッチの状況で完全にボールを前線に運びきるのには一苦労といった感じで、GK圍が前目の位置を取って数的優位を作っての繋ぎを敢行。
一方の八戸のプレッシングは、右サイドハーフの渡邊の動きが曖昧で、相模原・夛田にプレスを掛けるか否かで迷っていた風であり。
2トップの2人も、ボランチへのパスコースを切りながらのプレッシングが出来ておらず、前に出るか構えるかの二択を常時行っているといった立ち回り。
時にはボランチの相田がGKにまで詰めにいき、ロングフィードを蹴らせるという強引さが奏功する事もありましたが、ハマっている感は今一つな印象でした。

それでも相模原の攻撃にリズムを与えず、自身は野瀬を中心とした左サイドアタックに活路を見出し。
そこに前への意識が高い相田が加わり、威力ある推進が成されていたようでした。
迎えた22分、相模原のロングフィードを宮尾が回収、拾った相田が左サイドからドリブルで奥を突いてカットイン。
そして浮き球でマイナスのクロスを入れると、ブロックでコースが変わった事で相模原・中島の足に当たり、これが綺麗に合わせるような形になってしまいゴールに吸い込まれ。
避ける事の難しい、無情のオウンゴールといった得点で先制点が転がり込んだ八戸。

ビハインドとなった相模原、中盤での寄せの速さを受けて中々パスが繋がらず、中々反撃体制を作れません。
ビルドアップの出口の作り方も、2トップのいずれか(ないしは双方)が降りるという手法に頼ったものであり、スムーズな運びはままならず。
シュートは21分の松橋のヘディングシュート(枠外)の1本のみという苦境で、時間はズルズルと進んでいきます。

そして40分、最終ラインのパスミスを八戸・佐々木に拾われ、そのままミドルシュートを放たれて(ブロックに当たりゴール左へ外れる)CKに持ち込まれ。
ここから3本続くCK攻勢に入る八戸、その1本目でクリアボールを拾った野瀬がミドルシュート、GK圍がセーブして何とか防ぎ。
3本目にも同様の流れで相田がミドルシュートを放つ(枠外)など、相模原とは対照的にフィニッシュを重ねていきました。

アディショナルタイムにようやく最終ラインからの繋ぎからエリア内左を突き、藤沼が低いクロスを入れる(GK服部抑える)好機を作るも、結局シュート1本のまま前半を終えた相模原。
流れが良くないのは明白で、ハーフタイムに一挙に3枚替えと大きく動きます。
田中・松橋・佐相→河上・高山・安藤へと交代し、中原がFWへとシフト。(SHは右が高山・左が安藤)

後半も、左サイドで人数を掛けて攻め上がるのは不変の八戸。
それに対して相模原は、川上がボランチに入った事で、彼が降りて3枚の最終ラインでビルドアップを行う体勢に入ります。

このスタイルを続け、相手を走らせて隙を作ればいずれは……といった相模原。
しかしその矢先、ミスが失点に絡むという致命的なシーンを作ってしまい。
後半5分の八戸、廣瀬のボール奪取から右サイドへ展開すると、相田が裏へロングパスを送り。
走り込む島田に対し先んじて対応に入った藤原ですが、そのクリアがあろう事かエリア内に転がってしまうミスキックに。
そしてすかさず島田が反応して中央へパスを送ると、合わせた佐々木が強烈なシュートをゴール上部へと突き刺します。
豪快なシュートとは裏腹に、相模原にとっては非常に安い失点となってしまいました。

こうなると気落ちしてしまうのはどうしても避けられず。
失点に直結してしまった藤原、10分にもビルドアップの際、プレッシングを受けて八戸・佐々木にボールを奪われる失態を演じてしまい。(そのまま右サイドから佐々木がシュートを狙うも枠外)
「切り替えろ」というコーチング(薩川監督の?)が飛び交ったのも当然過ぎる程当然で、今季フィールダーの中でチームトップの出場時間を残している藤原ですが、若年故の弱さが露呈してしまうに至りました。

気を取り直して相模原の攻撃、2トップのポストワークに依存する体勢はあまり変わらず。
それでも11分に藤沼の収めが八戸・廣瀬の反則を生み、中央の良い位置からの直接フリーキック。
これをキッカー中島が無回転でシュートを狙いましたが、GK服部にしっかり弾かれてゴールはなりません。

15分に八戸ベンチも動き、島田→佐藤へと交代。
この日はアウェイという事でベンチメンバーを一人削っていた八戸、まずは複数枚替えはせずに様子見といった采配だったでしょうか。

川上が降りての最終ラインからパスを回し、相手のスライドでスペースを作ったうえでロングパスを供給するという方法で前へ運ぶ相模原。
後半は追い風も味方した事で、最善の方策となったでしょうか。
18分にその流れからCKを得て、そこから前半の八戸同様にCK攻勢に入ります。
キッカー中原はニアサイドへ低いクロス、そして体勢を崩しての頭でのフリックという方針を1・2本目で徹底。
そして2本目で、藤原のフリックが中央の水本の足下に入り、こぼれた所を中島がシュート(ブロック)→跳ね返りを安藤がシュート(ブロック)とフィニッシュに繋げ。
その後3本目からは普通のクロスを選択と、モノにする工夫は見られたもののゴールを奪う事は出来ず終わります。

その後は見せ場を作る事が出来ず、25分に再び交代カードに手を付ける相模原。
藤沼・中原→船山・浮田に2枚替えと、早くも5人の枠を使いきります。
29分に得たCKで、再びニアサイドへのクロスを浮田がフリック、これがゴールへと向かいましたが寸前で八戸・國分にクリアされやはりゴール出来ず。

八戸は2トップが、最終ラインへのプレスとボランチ脇での待機を使い分ける姿勢なのは選手交代後も変わらず。(31分に佐々木・渡邊→江幡・丹羽へと交代)
しかし中盤も含め、パスコースの切り方は相変わらずイマイチであり、狭い所を縦パスで抜かれるシーンが目立ちました。
33分の相模原、右サイドで川上が縦パスを通し、高山のフリックを経て奥を取った石田から低いクロス。
クリアされたボールを拾った船山がシュート(ゴール左へ外れる)と、その隙を突かんとしますが実らず。
好機は作るもののゴールは奪えない、という時間が続く苦境に塗れ。

そんな相模原を尻目に、35分過ぎから押し返しを図る八戸。
エリア内の左右を突く攻撃を仕掛け3点目を狙いましたが、その矢先に相田が足を攣らせてしまったのが39分。
たまらず最後の交代を使い、相田・野瀬→坪井・武部へと2枚替え。
しかしペースは落とす事無く、丹羽の右からのカットインシュート(44分・ブロック)などフィニッシュ意欲は相変わらずの終盤戦。

すっかり反撃の機運は失われてしまった相模原。
最後は自陣からのFKでも放り込みを選択するなど、追い込まれた者の苦肉の策といったシーンも見られ。
ATには石田が足を攣らせてしまい担架で運ばれ、治療の間に数的不利での戦いも余儀なくされる等踏んだり蹴ったりの状況となります。
その間に、右サイド奥のFKから安藤のボレーシュートに繋げた(枠外)のが最後の好機となり。

その後石田が復帰するも、その石田の反則により、敵陣奥での逃げ切り体制に入った八戸。
最後は左CKの連続から抜け出しを許さず、そのまま試合終了の時を迎え。
停滞感露わな相模原を、順位で上回る勝ち点3を挙げました。

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第26節 愛媛FCvs藤枝MYFC

2022-09-29 18:56:36 | サッカー視聴記(2022年その他)

<愛媛スタメン> 4-2-3-1
GK 徳重
RSB 三原 CB 栗山 CB 鈴木大誠 LSB 前野
DH 田中 DH 矢田
RSH 近藤 CH 佐々木 LSH 小原
FW 松田
<藤枝スタメン> 3-4-2-1
GK 内山
RCB 小笠原 CCB 秋山 LCB 神谷
RWB 河上 DH 芝本 DH 鈴木惇 LWB 榎本
IH 杉田 IH 横山
FW 渡邉

前回の試合はともにダービーマッチ(愛媛=今治との伊予決戦・藤枝=沼津との静岡ダービー)だったクラブ同士の対戦。
しかし愛媛の前試合は2週間前なのに対し藤枝は3日前。
おまけに藤枝はその前の週も水曜に試合が挟まったため5連戦となっており、2週間丸々試合が無かった愛媛と、その間に3戦行った藤枝という中止・順延が生んだスケジュールの差が露骨な立場での一戦となりました。

それでも3勝1分という好成績で連戦をこなしている藤枝。
前節のダービーマッチは数的不利ながらもスコアレスドローと、厳しい日程を凌ぐという現状に相応しい結果で勝ち点1をもぎ取り。
それに併せて昇格争いが深まっていく事もあり、自慢の攻撃サッカーは影を潜めてしまうのではないか、という不安要素を抱えながらも悲願の初昇格に向けて歩みを止める事は許されず。

そんな相手の苦境を受けてか、試合のは入りは愛媛が積極的に仕掛け。
攻撃時は縦に速い運びでディフェンスの的を絞らせず、守備時は出足の速さで、藤枝特有のゆったりとしたビルドアップを封じに掛かります。

しかし有効だったのは立ち上がりのみで、前半9分にGK内山が前に出てボールを足下で持つという、本来のペースを確保する藤枝。
送られた内山のロングフィードから、河上のポストプレイを経て横山が細かいタッチでドリブル、そしてエリア内右からシュート(ゴール上へ僅かに外れる)とファーストシュートに辿り着き。
これが切欠となり、最終ラインでのボール保持から、じっくり隙を探した末にそこを突くという本来の攻撃力を発揮し始めます。
小笠原が前に出る事によりセンターバックを2枚へと変形させ、間に入るGK内山によって秋山と神谷が左右に大きく開くという、本来の最終ラインの形を採ってのビルドアップ。

GKを交えての藤枝のボール保持を受けては、どうしても数的不利になるのでプレッシングを控えがちになる愛媛。
そんな相手ペースを乱すにはスコアを動かすのみと判断したのか、以降も攻撃では縦に速い攻撃で相手の高目のラインを突く姿勢を貫きます。
22分に決定機が訪れ、左サイドから前野が裏へのロングパス、これが中央で抜け出した矢田に渡ってGKと一対一の状況に。
しかしエリア内へ進入した矢田、必死で戻った藤枝・榎本のディフェンスを受けつつも放ったシュートはGK内山の正面で、足でセーブされてしまい先制ならず。

冷や汗を掻く格好となった藤枝ですが、気を取り直して攻撃。
自陣で構える姿勢が強くなった愛媛に対し、じっくりとボールを握り、駄目ならば一旦最終ラインないしはGKまで戻して相手を引き込むというスタイルを貫きます。
そんなプレッシャーを与え続けたのち、30分から怒涛の攻撃を開始する藤枝、神谷の裏へのロングパスで一気にエリア内左を突き。
受けた榎本がマイナス方向へカットインし、中央からシュートを放ちGK徳重の右を抜いたものの、その後ろで愛媛・前野のブロックに阻まれ。
続く31分にはパスワークで押し込んだのち、左サイドからの鈴木惇のスルーパスでエリア内左へと走り込む渡邉。
左足でシュートにいくも空振り、そして逆の右足に当たったボールが偶然シュートとなりましたが、左サイドネット外側に終わり。
33分にはGK内山からグラウンダーでの前進、神谷縦パス→渡邉ポストプレイ→横山ドリブルという流れるような推進でエリア内を突くも、横山が愛媛・田中のディフェンスに遭い撃てず。(反則無し)

愛媛サイドにとっては、中盤~前線で幅広く動き回る藤枝・横山の存在が脅威といった感じで、掴まえられず窮地に陥るシーンが目立ち。
36分には右サイドからのパスを渡邉がスルーし中央の横山にボールが渡り、そのまま細かいタッチでのドリブルを経てシュート(GK徳重セーブ)と、かなり自由にやられていた印象は拭えませんでした。

しかし41分、GK内山からのパスを降りて来て受けた横山ですが、トラップの隙を突いて愛媛・田中がボール奪取。
そのままショートカウンターに持ち込み、こぼれ球を拾った小原がエリア内右からシュートしましたがGK内山がセーブ。
自分のペースでプレーしていた横山のミスを誘った事で、今後流れが変わるという期待感も生む好機となりました。

結局前半はスコアレスで終え。
ハーフタイムでは押され気味の愛媛が先にカードを切る(佐々木→忽那)という具合に、コンディション面の有利さは微塵も感じられない試合絵図となった愛媛のホーム・ニンジニアスタジアム。

何とかその流れを押し返したい愛媛は、後半の入りも積極的な姿勢を見せます。
後半2分、ラフな蹴り出しを左サイドで松田が収めたのが効き、小原・忽那のパス交換を経てエリア内を突き。
そして忽那のシュートが放たれたものの、またもGK内山のセーブに阻まれます。
シュート数・攻撃機会で後れを取る愛媛、折角辿り着いた枠内シュートも内山の壁に阻まれるという具合に、勝利への道筋は中々見えず。

一方の藤枝、立ち上がりは前半とは逆に左肩上がりの最終ラインで、神谷が前に出て小笠原・秋山の2CBとなってのビルドアップの形を採り始め。
それがズレを生んだのか、愛媛の圧力に屈する形となりピンチを量産してしまいました。
コーナーキックも2本与える等押し込まれましたが、その愛媛のCKからカウンターに持ち込んだのが9分、杉田のダイレクトでのスルーパスが左サイドでフリーの榎本に渡り。
そして持ち運びからのエリア内左へのスルーパスが混戦を生み、渡邉の倒れながらの中央へのパスから杉田がシュートを放ったものの、左ゴールポストを直撃して跳ね返り。
尚も繋がって杉田が再度シュートするも、GK徳重のセーブに阻まれゴールならずと、波状攻撃は実りませんでした。

しかしこの好機を境に流れも一気に変わり、前半同様攻勢を掛ける藤枝。
最終ラインも改め、前半同様右の小笠原が前に出る形へと戻して良化を図ったのも功を奏しました。
愛媛ディフェンスの隙も大きくなったか、縦パス→渡邉ポストプレイという流れも面白いように通るようになり、中央からの崩しも有効となり。

12分に横山のミドルシュートがGK徳重にセーブされ、CKを得たというタイミングでベンチが動いた藤枝。
芝本→押谷へ交代するとともに、空いたボランチに横山が回るという、縦横無尽に動く横山を活かすべくのシフトを敢行します。
CK攻勢となり2本目の左CK(キッカーは2本とも鈴木惇)、クロスの跳ね返りを拾った横山が再度ミドルシュート。
これがコース上に居た杉田に当たってしまうも、足下に収めた杉田が再度シュート、しかしGK徳重が足でセーブ。
内山同様にビッグセーブを量産する徳重の存在で、何とか凌ぐ愛媛。
この辺りは隙が出来てきたブロック同様、エリア内に持ち込まれると中々掻き出せずというディフェンス全般の脆弱ぶりが露わになっていたようであり。(参考記事→2020年10月の栃木戦
J2時代から顕著だったこの弱点はカテゴリを落としても、強い攻撃力を持つチームに対しては一気に厳しい状況に追い込まれるといった感じでした。

すっかりペースを握られてしまった愛媛。
打開を図らんと、前半と同様に押され気味な中で縦に速い攻撃に活路を見出す姿勢を採り。
松田狙いのロングボールや三原・忽那のドリブルを交えながら、裏へのスルーパスを狙ったものの、そのパスがズレてしまい決定機を生み出す事は出来ません。
そして再び耐える時間を迎えましたが、藤枝サイドもスルーパスのズレが目立ちこちらもシュートまではいけず。

お互い停滞感が漂ってきたものの、試合を動かしたのはやはり攻撃権を握っていた方でした。
26分横山のボール奪取から攻め右サイドへ展開し、戻しを右ハーフレーン・エリア手前で受けた鈴木惇。
ここで前述のスルーパスの乱れが心理にあったのか、思い切ってミドルシュートを選択した鈴木惇でしたが、見事に奏功します。
ゴール左を襲ったシュートはGK徳重がセーブしたものの、エリア内に落ちるこぼれ球を詰めたのは渡邉、ワントラップからのヘディングシュートが徳重の必死で伸ばした腕を抜いてゴールへ。
愛媛・鈴木大のブロックも及ばず、ストライカーの執念が勝り先制点に辿り着いた藤枝。

とうとうリードされてしまった愛媛、早めに追い付かんと、前野のフィード力を活かしてやはり裏狙い。
28分にその前野からロングパスを受けた松田、エリア内左でのボールキープからシュートを放ち(ブロック)、何とか反撃体制を作ります。
その後30分に双方ベンチが動き、藤枝は河上・秋山→久富・鈴木翔太。
愛媛は一挙に3枚替えで、鈴木大・前野・小原→森下・高木・茂木へと交代しました。(5人とも同ポジション)

大きく変わったメンバーを経て最初にゴールに迫ったのは藤枝で32分、ラフな蹴り出しが押谷の(脚での)フリックを経て裏を取り、受けた渡邉がエリア内からシュートをゴールに突き刺したものの残念ながらオフサイド。
カウンターの恐怖との戦いも強いられる愛媛、それでもボールを握っての攻撃は不得手なのか、攻め手は大きく変わる事は無く。

このあえての不動が実を結んだか、35分にGK徳重のロングフィードからの攻めで決定機。
跳ね返りを拾った三原がエリア内右へスルーパス、走り込んだ近藤からグラウンダーでクロスが入ると、ファーサイドで松田が合わせ。
しかし走り込みながらのシュートは浮いてしまいゴールバーを直撃し、GK内山の掻き出しを経て高木が左サイドで拾って継続、上げられたクロスから今度は三原のヘディングシュート。
ゴール左を襲うもポスト直撃とまたも枠に嫌われてしまい、跳ね返りを高木がエリア内左からシュートしましたが、GK内山のセーブに阻まれ。
怒涛の3連撃も、後一歩及ばずという感じで同点にはなりませんでした。

一方寸での所で凌いだものの、連戦の影響かディフェンスの破綻は隠せなくなった藤枝。
37分に最後の交代を敢行(神谷・榎本→松村・三木)し、最終ラインを大きくシフトします。
<後半37分以降の藤枝> 3-4-2-1
GK 内山
RCB 久富 CCB 小笠原 LCB 鈴木翔
RWB 松村 DH 横山 DH 鈴木惇 LWB 三木
IH 杉田 IH 押谷
FW 渡邉
入った2人をいずれもウイングバックに置いたうえで全体的に左へスライド、5バックをフレッシュにさせました。

千載一遇の好機を逃してしまった愛媛、その後は守備を固めた藤枝の前に苦戦。
攻めあぐねの色は隠せず、逆に藤枝のラフなクリアを渡邉に収められる事で好機を作られるという具合に、ディフェンス面の弱さは追い掛ける立場でも露呈してしまい。
再度藤枝優勢の流れとなったまま、後半のアディショナルタイムへ。
そこでもやはり藤枝の攻撃は止まる事無く、キレの落ちない横山のボールキープから、パスを受けた松村がエリア内を突いてのシュートがゴールを襲い。(ゴール上へ際どく外れ)

何とかそれを断ち切り、栗山を前線に上げるパワープレイ体制に全てを賭ける愛媛。
それが実りかけ、GK徳重のロングフィードを松田が落とし、栗山の繋ぎも交えて強引に中央突破。
そして大澤(近藤と交代で出場・44分)がペナルティアークからシュートしましたがGK内山がキャッチと、最後まで内山の牙城を崩す事は出来ませんでした。

無事に逃げ切った藤枝、ウノゼロでの勝利とスコアを見れば「連戦での凌ぎ」を醸し出すものですが、内容的には攻撃サッカーを名乗るには十分過ぎる出来で試合前の不安は杞憂に終わりました。
連戦を乗り越えさあ終盤の昇格争いへ、と向かいたい所ですが、今度は台風による甚大な被害を受けてホームでの試合開催が危ぶまれるという危機を迎え。
更なる連戦を余儀なくされそうな状況で、とりあえず次の土曜は開催が決定したとの事ですが、その行方は如何に。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第38節 大分トリニータvsヴァンフォーレ甲府

2022-09-28 16:04:23 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の大分の記事はこちら(35節・仙台戦、1-0)
※前回の甲府の記事はこちら(33節・金沢戦、2-2)

<前節からの変更>

大分=6人変更と過半数を占める。ボランチを2人にする事で3-3-2-2から3-4-2-1へとマイナーチェンジし、そのボランチは羽田→下田・弓場で、FW金崎が外れて1トップに。その他は右センターバックが伊東→小出・左ウイングバックが増山→高畑、シャドーがエドゥアルド・ネットと野村の2人とも代え、町田梅崎が入る。目立つ点としては、この勝負所で5節以来のスタメンとなった小出か。

甲府=前々節から使用している4バック(4-1-4-1)のシステムを継続。3人を変更し、サイドバックは右が関口(野澤英之と入れ替え)・左が須貝。(前節は右)前節左SBの荒木は左インサイドハーフに。サイドハーフは右が長谷川(宮崎と入れ替え)・左が鳥海。(前節は右)そして1トップが三平→ウィリアン・リラ。3トップとも思われる布陣だが、SBが最初から高目の位置を取るのは3バック時と変わらず。

スタメン

天皇杯では勝ち残っているものの、反比例の法則はハッキリとリーグ戦に表れてしまっている甲府。
最後の勝利が30節(琉球戦・5-2)という事で、そこから4連引き分けの後に4連敗と、泥沼にハマり込んでいる成績面。
それでも内容的には、新潟・横浜FC相手に決して見劣りしない試合を演じている直近でありますが、またも上位の大分が相手と厳しい一日となりそうです。

前節からボランチを弄ってきた大分。
弓場がスタメンという事で、彼を一列上げて3-1-5-1のような布陣を採る攻撃時。
後ろ4人+GKでの組み立てが基本というのは、前回観た時とほぼ同様であり。

相手の出方を伺い、甲府ディフェンスの隙を探し出すという立ち上がり。
甲府は4バックへとシフトして日が浅いうえ、前節からサイドを入れ替えた選手(長谷川・須貝)が数多と、守備面で綻びが生まれそうな布陣。
1トップのリラに機動力が足りないので、プレッシングの際は長谷川・鳥海のサイドハーフが前に出てカバーするのが特徴。
しかしそうなると大分のWBに対してSBが前に出る事となり、巧くプレスを嵌めなければ簡単に裏を取られそうな隙が垣間見えていました。
特に井上に対して食いつく左SBの須貝が顕著であり、果たしてその弱点は突けるか否か。

一方甲府のビルドアップに対する大分のプレッシングは、1トップのサムエルは常時アンカーの山田をチェック。
その分シャドー2人が前に出るというやや変則的な形となりましたが、(甲府同様に)助っ人FWにありがちな機動力の不足をカバーするべき布陣だったでしょうか。

立ち上がりはその大分のプレスを、甲府は巧みに可変する事で無効化していき。
石川が右サイドに張り出して関口を前方に上がらせるという、3バック時と同様の基本形が取れており。
逆の左サイドも須貝が積極的に上がり、その分サイドハーフが中央に絞るという具合に、攻撃に関しては以前と変わらない流動性だったでしょうか。

やや押され気味といった大分でしたが、21分に甲府の弱点を突く攻撃。
左→右へのサイドチェンジのパスを、甲府・須貝の裏のスペースへ落とし、そこに井上が走り込むという流れを作り。
そして井上がエドゥアルド・マンシャに反則を受けた事でフリーキックを得た事で、セットプレー攻勢に入ります。
このFKの、キッカー下田のクロスはクリアされるも、続く右CKもキッカー下田からクロス。
ニアサイドでストーン役(長谷川)がクリア出来ず、ナチュラルなフリックになった所へペレイラが跳び込んでヘディングシュート。
泥臭い形のシュートがゴールネットを揺らし、先制点を奪った大分。

リードした後も大分は右サイドから執拗に攻撃を仕掛け、井上からクロスが上がる事数多。
たまらず甲府は以降須貝の上がりは抑え気味となる、言わばピン止めされたような格好となります。
そのうえで反撃体制を取らんとしますが、相手に長所を抑えられているような感覚を抱えていては中々持ち味を発揮できず。
何とかセットプレーを得て、大分同様に(CBの)エドゥアルド・マンシャのヘッドでモノにするという姿勢が窺えました。
しかし35分のFKからのマンシャのヘディング、37分のCKからのマンシャの脚でのシュートはいずれも枠を捉えられず実りません。

それでも攻撃権を握っていく甲府、その内容はこれまでと同様、下位に甘んじているクラブのそれでは無く。
それを受けてか大分も、時間が進むにつれて弓場の上がりは影を潜めるようになり、オーソドックスなドイスボランチの姿勢で構える事となりました。

好機は作っていくも、流れの中からはフィニッシュに結び付けられない甲府。
アディショナルタイムにようやく(といってもスローインから)、左サイドから繋がり長谷川がカットインを経てエリア手前からシュート。
巻く軌道でゴールを狙ったものの、惜しくもゴール上へと外れてしまい。
終了間際でモノに出来れば大きかったものの、結局1-0のまま前半を終えました。

共に交代は無く迎えた後半。
追い付きたい甲府ですが、抑えられている感じの左サイドは変わらず、よって必然的に右からの攻撃が増え。
前半同様に最前線まで上がる関口を軸に攻めていき、後半5分にCKを得たもののそこから大分のカウンターが始まり。
逆に大分にCK攻勢に持ち込まれる事となり、2本目の右CKで再び、今度はサムエルのヘディングシュートが放たれ。(枠外)
前掛かりのリスクとも戦わなければならない甲府。

しかし8分、右サイドでボール奪取した関口が、拾った長谷川のスルーパスに走り込んでクロスまで繋げ。
そしてリラのヘディングシュートが放たれますが、GK吉田が右手一本でセーブし同点ならず。
恐怖を跳ね除けるかの如く、逆にヘディングでゴールを脅かします。

大分の方が先にベンチが動き、14分にサムエル・梅崎→長沢・金崎へと2枚替え。
これで2トップとなったうえで、弓場が一列上がる3-3-2-2へとシフトしたでしょうか。
この時間帯の大分は前掛かりになる甲府に対し、ゲーゲンプレスをかわしたり、反則ののちFKを素早くリスタートするなどで好機を作っていき。
流石に昇格を狙わんとするクラブらしい、巧さとしたたかさを発揮して主導権を握ります。

流れを変えたい状況に陥った甲府は、18分に鳥海→三平へと交代。
前述のリラのヘディングが惜しかった事で、ツインタワーに活路を見出す方向へ舵を切った(と思われる)吉田達磨監督。
布陣も、荒木が左SHに入って山田・石川がドイスボランチ気味となる4-4-2となったでしょうか。

その効果は早速表れ、ゴールキックから右サイドでの攻め、長谷川・石川の繋ぎで関口がフリーとなってクロス。
これをファーサイドでリラがヘディングシュート、今度は対角線の軌道でゴール右へと突き刺し。
目論見通りのヘディング弾で、同点に追いついた甲府。

その後は甲府がオーソドックスな布陣となった事で、プレスを嵌めてボールを奪うシーンを頻発させます。
対する大分は、長沢を活かしたロングボール攻勢で打開を図るという流れへと傾倒していき。
互いに譲らないという展開の中、27分に大分はプレッシングを受けながらのビルドアップで、GKまで戻したのち吉田が右サイドへロングフィード。
ターゲットとなったのは前に出ていた井上で、ポストプレイで町田に託したのち彼のスルーパスに走り込んでクロス、低いボールに長沢が足で合わせにいくもシュートは撃てず。
故障から復帰して初出場となった長沢が控える事で、他選手を使った攻撃も容易になったという感じで好機を作り。
勢い付けようと、直後の28分に再度2枚替え(高畑・町田→増山・野村)した大分。

増山の投入でどうなるのかというと、彼のロングスローが一手に加わり。
31分にはニアサイドの長沢目掛けて投げ込まれ、クリアされたボールをダイレクトで下田がミドルシュート。
エリア内でブロックされるも、跳ね返りをさらに野村がダイレクトでシュート(枠外)と、十分脅威となり得た増山のスローインからの攻撃。

その後増山がエリア内へボールを投げ込む事3度と、押し込まれた甲府。
流れを変えるプレーは36分で、敵陣左サイドで荒木がボール奪取したのちそのままドリブル、対峙した大分・小出を股抜きでかわして一気にエリア内へ。
そしてシュートまで辿り着く(ブロック)という個人技を見せ付けます。
続く37分には中央から山田がエリア内へロビングを上げ、走り込んだ荒木が左から折り返し、長谷川が合わせシュートしたもののGK吉田のセーブに阻まれ。
一気呵成と言わんばかりに、ベンチも39分に動きリラ・荒木→飯島・宮崎へと2枚替え。
そして三平が1トップとなる4-2-3-1へとシフトしたでしょうか。(2列目は長谷川が左に回り、トップ下が飯島・右が宮崎)

同時に大分も弓場→ネットに交代して最終局面に突入。
最初に好機が訪れたのは甲府の方で、プレッシングを受けつつのGK河田のロングフィードが一気に最終ライン裏を取り、エリア内に宮崎が走り込むという決定機となります。
これをダイレクトでループシュートした宮崎、GK吉田の上を抜いたものの、激走した大分・小出がゴール寸前で掻き出して防ぎ。
勢い余ってゴールポストに激突する程の小出のカバーリングで、窮地が防がれます。

大分も44分GK吉田のロングフィード一本で好機を作り、左サイドで長沢の頭上を越えたボールを増山が拾い、ドリブルでエリア内へ切り込み。
そしてカットインと見せかけてヒールでスルーパスを送り、長沢が走り込む絶好機となりましたが、間一髪でクリアされ撃てず。
アバウトな攻撃が有効になるという、終盤故のオープンな展開へとシフトした感じとなりました。

好機の応酬で白熱の様相となったまま、ATに突入。
その過熱ぶりは、大分・ネットに反則を受けた甲府・三平がヒートアップして詰め寄ってしまうというシーンが生まれる程であり。
昇格に向けて勝ち点3が必須なのは大分の方ですが、甲府も9試合ぶりの勝利が掛かっているとあり、勝ちに拘る姿勢はどちらも変わりません。

しかし甲府のパスワークが雑になるのを余所に、攻撃権を支配したのは大分。
そして4分が目安のATも最終盤、ペレイラが自陣でボール奪取してから縦パス→長沢ポストプレイ→野村右へ展開という流れで、信頼性ある井上からのクロス。
クリアされるも下田から受け直した井上が再度クロスと、あくまで貫いたその姿勢が報われます。
ファーサイドに上がったボールを増山が胸トラップすると、その前に居た長沢がダイレクトでボレーシュート。
シュートと呼ぶには鈍いミートながら、執念で甲府のブロックを掻い潜ったボールがゴールネットを揺らし。
最後の最後に勝ち越し点を挙げ、ピッチ脇で歓喜の輪を作る大分。
その後甲府のキックオフ直後に試合終了の笛が鳴り、大分の劇的勝利で幕は閉じられました。

逆に、結局この日も上位相手に善戦するも敗戦となってしまった甲府。
「どんな強敵でも良い試合をする」という姿勢は、きっと今後の天皇杯に繋がると前向きに考えるべきでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第38節 V・ファーレン長崎vs横浜FC

2022-09-27 16:01:15 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の長崎の記事はこちら(34節・千葉戦、1-0)
※前回の横浜FCの記事はこちら(36節・山形戦、0-2)
※前回の両クラブの対戦はこちら(2節・横浜FC 1-0 長崎)

<前試合からの変更>

長崎=7連戦の最終日で、水曜の試合(33節・栃木戦、1-1)から中2日のこの日も5人変更。3バックは二見→菊地へと入れ替えたうえ、右が櫛引・中央が菊地・左が白井と配置変更。ドイスボランチのカイオ・セザールと加藤大に代わり、入った鍬先がアンカーを務めてエジガル・ジュニオがFWに。シャドー2人はクリスティアーノ・植中(前試合は脳震盪の疑いでの途中交代)→クレイソン(出場停止明け)・大竹。ボランチを1人削った事で3-3-2-2(3-1-4-2)へと布陣をマイナーチェンジした格好に。

横浜FC=ハイネルのサスペンドも絡み、2人変更。そのハイネルに代わるボランチには田部井がスタメンに入る。もう1人は右ウイングバックで近藤→山下。ベンチには久々過ぎるほど久々のクレーベの名前が。(13節・群馬戦以来)

スタメン

中止・順延となった試合が2つ挟まった事で、長崎にとっては7連戦という壮大な日程となった9月。
その間に守備崩壊を受け、3バックへと変更した(36節・水戸戦、1-0)のが戦術面での大きな動きとなりました。
しかし文字通りに守備の安定性を図るだけといった感じであり、攻撃面では前試合はシュート4本という低調な数字。
連戦の最中故にサッカーの質を高める暇も与えられずと、塹壕戦のように連戦をこなす事となっていたでしょうか。

連戦最後の相手は、上位に君臨する横浜FC。
隙を見せる訳にはいかない状況ですが、連戦故に中々積極的な試合運びとはならない長崎。
横浜FCのビルドアップに対し、2トップが縦関係となり都倉が最終ラインまでチェイスするものの、もう片方のエジガルは2列目で構えたままに。
そのため左右のセンターバックがどうしても空きがちになり、そこから運ばれるので前から奪うという体制は作れずとなりました。

立ち上がりはその横浜FCの攻撃を受け、エリア内脇を突かれる所までいくものの何とか凌ぐといった長崎の守備。
自陣でのボール奪取は、エジガルのプレスバックもあり比較的良好な流れで、破綻はせずに進んでいきました。

しかし好事魔多しというべきか。
前半13分、ポストワークを務める都倉が横浜FC・ガブリエウに肘打ちを犯してしまい(反則無し)、倒れ込むガブリエウ。
また都倉の悪癖が噴出したのか……などと思わされ、荒れる予感を孕ませましたが、都倉自身がその渦に巻き込まれる事となり。
14分、横浜FC・亀川のディフェンスを受けると、カウンターに入る横浜FCを尻目に1人倒れ込む都倉。
地面に腕を突いた際に痛めてしまったようであり、不可抗力が絡むという誰の所為にも出来ない負傷の仕方。
結局ピッチ脇で治療を受け復帰したものの、痛みには抗えず直ぐに再び倒れ込み、交代の措置が採られてしまいました。(奥田と交代、19分)

横浜FCは数的優位の間、ひたすらボールポゼッションを高めて主導権を握りつつありましたが、同数に戻ると流れは一変。
長崎はクレイソンがFWに回る事となったものの、そのクレイソンが降りてビルドアップの出口役を務める事で攻撃が機能し始めます。
22分には菊地の縦パスをクレイソンがスルーしてエジガルに渡ると、横浜FC・ガブリエウの反則で直接フリーキックのチャンス。
中央やや右寄りという位置から、キッカー大竹が放った直接シュートはゴール上へと外れ。

劣勢となった横浜FCでしたが、脅威となったのが1トップのマルセロ・ヒアン。
守備時の4バックへの可変はこの日は行わず、5-4-1という布陣通りの守備体系を採っていたのも、彼が控えるカウンターの威力に賭けていた感がありました。
28分にはパスカットしたガブリエウがそのまま長いスルーパスを送ると、エリア内でマルセロが受けてそのままシュートまで持っていき。(長崎・白井がブロック)

そして試合が動いたのが30分。
始まりは長崎の左サイドアタックで、クレイソンがカットインを仕掛けてエリア内左へ切り込み中央へ横パス、受けた奥田がシュート。
これをGKスベンド・ブローダーセンがセーブして防ぐと、すかさずカウンターを仕掛ける横浜FC。
山根のラフなスルーパスに対し、走り込んだマルセロが長崎・菊地を追い抜いて拾うという、スピードを発揮して一気に決定機に持ち込むマルセロ。
エリア内左から左足でのシュートで、GK笠原のニアサイドを抜いてゴールネットを揺らし。
ダイナミックと言う他無いマルセロの働きで、先制点に辿り着きました。

流れ的には縦パス一本という攻撃でしたが、それが最大限の脅威となり沈む格好となった長崎。
その被害は甚大といった感じで、以降はパスミスも目立ち攻撃の組み立ては殆ど機能せずとなります。

一方陰の立役者は、直前の長崎の決定機をビッグセーブで防いだGKブローダーセン。
終盤は横浜FCが攻撃権を支配し、このままリードを保って前半を終える流れが見えてきた中で、一騒動に巻き込まれてしまいます。
アディショナルタイムに入り久々の長崎の攻撃となると、クレイソンのボールキープから右サイド手前でクロスを入れる状況となり、その大竹のクロスがゴール前へ。
ボールはクリアされたものの、その奥でGKブローダーセンと長崎・米田が激しく激突してしまい。
両者倒れ込み、特にブローダーセンは全く動けない状態となり、騒然となるピッチ上。
頭部同士の激突で、慌ただしく運ばれてきた頭部固定用担架の出番となり、救急車を呼ぶという緊急的措置も取られます。
5分程経過した所で米田の方は起き上がるも、こちらも入念な脳震盪チェックを受ける等無償では済まず。

既にATは12分経過という所で、スタジアム内に救急車が到着・参入。
ゴール付近まで寄せられたのち、ブローダーセンが運ばれるという痛々しい絵図となり。
しかし控えGK六反がタッチを交わし、サポーターの拍手のなかチームメイトが脇で見守るその姿に、少々和らいだという感じだったでしょうか。
病院に向け再出発する救急車とともに、前半終了の笛が告げられました。

緊急事態に苛まれても、残されたメンバーは戦いを止める事は許されないといった後半戦。
横浜FCは当然の事ながら、後半からGKは六反が務め。
一方の長崎・米田も交代となり、奥井が投入される事となりました。(高橋峻希が左WBに回る)

主導権の握り合いを経て、早めに追い付きたい長崎が攻勢を掛け。
中盤でのボール奪取から、大竹がゴールに迫る事数度と、代わって入ったGK六反を脅かしに掛かります。(後半3分には中央からミドルシュートも六反がキャッチ)

しかし横浜FCの最初の好機、4分でした。
右サイドから山下がカットインを仕掛け、エリア内で何とか掻き出した長崎ですがクリアボールを左ハーフレーンで長谷川が拾い攻撃継続。
すると前進からのミドルシュートを選択した長谷川、パスを防がんとしていた長崎ディフェンスの裏を掻き、放たれたシュートは右ゴールポスト内側を叩いてゴール。
早期に追加点を得た横浜FC。

点差が2点に広がり、焦りの色も強くなった長崎は良い所の無い時間帯へと突入してしまい。
最終ラインからパスを繋いで前進しようとしても、横浜FCのブロックの外で回すだけとなってしまう、所謂「ボールを持たされる展開」の典型となり。
比較的薄いサイドからの前進も、横浜FCサイドがWBを前に出してプレッシャーを掛けるだけで簡単に対処でき、手詰まりとなってしまいます。
そして横浜FCボールとなると、逆にパスワークに翻弄される時間が長くなり、攻守両面で上回られる悲惨な状況に。
12分には右サイドでひたすらショートパスを繋いだのち、岩武の浮き球パスをマルセロが前方へ落とすという変化でエリア内右を突き。
そして受けた小川が中央方面へ流れてシュート、GK笠原が足でのセーブで跳ね返すも尚も継続、今度は左から長谷川のシュートが襲うも笠原が再度セーブ。
ペースを完全に握られたうえ、連撃で更なる失点の恐怖にも晒されます。

ボール支配を高めたいという意図の、今夏から就任したファビオ・カリーレ監督。
その思考が最終ラインからのショートパスの繋ぎに表れていましたが、この日はどう見ても「ただボールを握っているだけ」という域を出ない展開であり。
シュート4本に終わった前試合も、ボール支配率は66%と高くあり、ポゼッションスタイル故の病に襲われているような長崎の現状。
後半盛んに行われていたビルドアップも、左CBの白井が前に出たり、奥田がボランチの位置まで降りたりという可変が精々。
どうしても横浜FCのディフェンスに対抗する術を見出せず、ズルズルと時間を浪費していきました。

リードしている横浜FCベンチが先に動き、21分にマルセロ・山下→齋藤・近藤へと2枚替え。(小川がシャドー→FWへとシフト)
24分にようやく長崎が鍬先のパスカットからの好機。
エジガルのスルーパスを右ハーフレーンで受けたクレイソン、そのままエリア内に進入しシュートを放ちましたがゴール左へと外れ。(GK六反がセーブしたように見えたが判定はゴールキック)
ワンチャンスを得たものの、再び横浜FCの時間へと舞い戻るという具合に試合絵図は一向に変わりません。
敵陣でのパスワークが冴え渡り、長崎ボールでも最終ラインで怯みを見せれば、すかさずプレッシングも容赦せずという立ち回り。
左右CBの岩武・亀川の攻撃参加も顕著になるなど、どちらが追いかける立場なのかも解らなくなってきます。

万策尽きたかのように、30分にとうとう助っ人軍団の投入に踏み切るカリーレ監督。
クリスティアーノ・カイオを投入(エジガル・クレイソンと交代)し、局面を変える事に期待します。(横浜FCも31分に山根→武田へと交代)

その後はカイオ・鍬先のドイスボランチにした3-4-2-1の布陣から、中盤の展開力を上げて打開を図り。
しかし1トップはクリスティアーノなので、一層ポゼッションが肝となるという状況。

相変わらず攻撃機会が増えない状況の中、40分には奥田が左ハーフレーンをドリブルで持ち上がり、敵陣でクリスティアーノとパス交換。
そしてエリア手前からクリスティアーノがダイレクトでシュートするも、枠を捉えられず。
数少ない好機もモノに出来ずとあっては、完敗の流れも致し方ないでしょうか。
横浜FCは43分に最後の交代、小川・和田→クレーベ・松浦へと2枚替え。(齊藤がシャドー→ボランチへシフト)

流れは不変のままATへ突入。
そこで長崎はようやく、最終ラインからショートパス攻勢で横浜FCのプレスを剥がすシーンを作りましたが、時既に遅しといった感は否めず。(長いパスワークののちエリア内へスルーパスを送るも繋がらず)
以降は横浜FCにボール支配され、クレーベのヘディングシュートも生まれる(枠外)などペースを変えるには至りませんでした。

結局0-2のまま悠々と逃げ切り、勝利を挙げた横浜FC。
残り4試合で自動昇格圏をキープし、試合後は心配されたブローダーセンの無事も確認でき、一安心といった所でしょうか。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第38節 東京ヴェルディvsモンテディオ山形

2022-09-26 16:02:00 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(36節・秋田戦、0-2)
※前回の山形の記事はこちら(36節・横浜FC戦、2-0)

<前試合からの変更>

ヴェルディ=水曜に試合(31節・水戸戦、2-1)が挟まったのでそれを準拠。中2日と厳しい日程となったため大幅ターンオーバーを敢行し、その数9人。センターバックは山越・平の2人とも代え、ンドカ・ボニフェイス谷口のコンビ。サイドバックも右が深澤→奈良輪・左が佐古→加藤蓮、ドイスボランチも西谷・稲見→加藤弘堅・森田、サイドハーフも右が宮本→バスケス・バイロン(30節以来の出場)、左が小池→梶川と双方変更が目立つ格好に。そしてFWの片割れが阪野→染野。変わらなかったのはGKマテウスとFW河村のみとなった。

山形=1人のみの変更で、アンダー代表参加の半田に代わり松本怜大川井が左SB→右SBへと回って松本怜が左SBに入る。

スタメン

残り5試合とラストスパートを掛けたいのはどのクラブも同じでしょうが、運営側もそれは同様であり。
ワールドカップが11月に控えているというイレギュラーな今季、台風が日本列島を襲う季節となり、例年以上に試合中止の恐怖に怯える状況。
そんな中でこの日の関東地方は豪雨の天候となりましたが、試合開催の手が緩む事は当然無く、最悪のピッチコンディションのなか試合が始められました。

水たまりでボールが止まるという事象が多発する中、ホームのヴェルディはアバウトにボールを前へ送る攻撃が中心。
そして相手のクリアもあり、多く得たスローインからクロスに持ち込んでいくというスタイルでペースを掴みにいきました。
一方の山形はピッチに苦戦を強いられながらも、ボールを繋ぐという姿勢を大きく崩す事は無く。
前半3分にはヴェルディのミスからチャンスを作りかけるも、ディサロ燦シルヴァーノのスルーパスが水で止まってしまい加藤大樹には繋がらず。

スタイルを変えない山形にとって難しい試合なのは明らかでしたが、5分に左からのスローイン、入れ替わって受けた加藤大が河合とのパス交換を経てエリア内左に切り込んでシュート。(ジャストミートせずGKマテウスキャッチ)
11分には左サイドからの攻めで、南の中央へのパスを藤田から國分→河合と連続してのヒールパスなど細かく繋ぎ、こぼれ球を拾った加藤大からスルーパス。
走り込んだディサロのグラウンダーでのクロスに國分が跳び込むも僅かに合わずと、普段のような崩しを見せる場面も散見されました。

しかし一向に止まない雨脚で、お互い攻撃機会も減っていき。
20分に山形・松本怜にアフターチャージしてしまったヴェルディ・バイロンが警告を貰った直後、雷鳴まで響く事態となったのを受けて試合中断が挟まれる事となりました。
そして再開の運びとなり、両チーム軽いウォームアップを経て21分から試合が動き始め。
一時間以上待った成果で雨は止んだものの、ピッチ上の水分は残った状態となりました。

24分山形のミスから敵陣での繋ぎ、加藤弘縦パス→河村ポストプレイ(2タッチ)→梶川ミドルシュートという流れるようなフィニッシュ。
GK後藤にセーブされ、こぼれ球を染野が詰めましたがこれも前に出た後藤にブロックで防がれ。
その後、ピッチを利用した止まるスルーパスを巧く繋げる場面があったヴェルディ(25分)に対し、山形はスローインをあろう事か松本怜が手が滑ってミスする一幕もあり。(26分・やり直し)
ピッチを味方につけたかのようにヴェルディが息を吹き返したブレイク明けとなりました。
しばしの休息が挟まれた事で、中2日のヴェルディにとっては却って良かったでしょうか。

中盤付近からのフリーキックでも放り込みを選択するなど、普段のサッカーからはかけ離れた振る舞いをするヴェルディですが、それが奏功したような試合展開に。
33分にはその中盤左からのFK、キッカー梶川は横パスして(加藤弘の)中央付近からの放り込みを選択、クリアされるも左サイドで尚も攻撃継続。
染野のスルーパスで左ポケットを突き、森田がシュート気味に中へ送るもGK後藤がキャッチ。
34分には奈良輪ロングパス→河村落としというロングボール攻勢から、右サイドでバイロンが仕掛けてエリア内右を突いてグラウンダーでクロス。
ニアサイドで河村が跳び込みましたが、ジャストミート出来ずGK後藤に抑えられ。
いつもとは違う攻撃でも、エリア内の脇を突く所まで進めていくヴェルディ。

山形が殆ど攻撃機会を得れなくなって迎えた終盤、エリア手前で浮き球を合わせにいった染野が山形・山﨑と競り合い、バランスを崩した所に山形・藤田に乗っかる形で倒れてしまい(山形の)反則の笛が鳴り。
後頭部を痛めたという事で治療の時間が長く取られ、そのままアディショナルタイムに入った所で直接FKの好機となったヴェルディ。
中央やや右という位置から、キッカー梶川は外から曲げてゴールを狙いましたが、惜しくもゴール上へと外れてしまい先制ならず。
結局前半はスコアレスで終える事となりました。

ブレイクがあった影響か、ハーフタイムでの交代は無く迎えた後半。
ピッチは整備も行われたのか、水たまりは殆ど無い状態で始まる事となりました。
しかし今度はそれにより、荒れ気味の芝が顔を出す事に。

山形は微調整を施したか、後半立ち上がりは浮き球のパスを使って何度か好機を作り。
後半3分には松本怜のミドルパスに走り込んだディサロ、トラップがエリア内にこぼれた所を拾い直し、シュートを放ちますがGKマテウスがキャッチ。

しかしコンディションが正常に近くなった事で、ヴェルディも最終ラインから繋いで前進するサッカーを見せ始め。
7分ゴールキック直後のパス回しから左サイドで前進していき、梶川のミドルパスで奥を取った染野からクロス、エリア外へ流れた所を拾ったバイロンがミドルシュート。
GK後藤にセーブされて左コーナーキックとなると、ショートコーナーを経て手前からのクロスを選択したヴェルディ。
森田のクロスをファーサイドでンドカが合わせ、ヘディングシュートがGK後藤のセーブを弾いてゴールラインを越えます。
副審の旗が上がった事でオフサイドかと疑ったものの、それはゴールラインのオーバーを告げるフラッグだったため安堵し、改めて喜びを露わにしたンドカ。

ペースを上げに掛かった山形でしたが、逆の結果を付けられてしまう事となり。
水が引いた事で冴え渡るかと思われたパスワークも、今度は荒れ気味の芝が襲い掛かる格好となったか乱れがちとなり、前線でパスが繋がらず好機も萎んでいきます。
11分にベンチが動き、河合と加藤大に代えてデラトーレとチアゴ・アウベスを投入してもその流れは変えられず。
17分に敵陣右サイドで川井がボール奪取し中央へ繋いだものの、ディサロのシュートはブロックに阻まれ。
好機となるのはタッチの少ない攻撃でしたが、その意識のズレが最後まで響いた格好だったでしょうか。

たまらず2度目の交代の準備をする山形ですが、同時にヴェルディも動き。
セットプレー(山形のFK)が挟まれた事でヴェルディが先に交代し、バイロン・加藤弘→佐藤凌我・稲見へと2枚替え。(21分・河村が右SHへ回る)
その後に山形が動き(22分)、ディサロ・國分→山田康太・樺山へと交代。

勝負手を早めに使った山形でしたが、守備意識を高めるヴェルディに対して普段の崩しは見られず。
26分に山田康のポストワークから右へ展開して前進、パスワークを経て中央へ流れたのちチアゴがエリア内左へラストパスを送るも、デラトーレには繋がらず。
執拗なポケットを突く姿勢もこの日は影を潜め、フィニッシュの機会は膨らまずに時間が過ぎていきます。(ヴェルディは27分に梶川・河村→深澤・小池に交代、加藤蓮が左SHに・奈良輪が左SBにそれぞれシフト)

それでも29分に決定機が訪れ、樺山の裏への浮き球パスでデラトーレが抜け出し、エリア内右を突いて中央へ横パス。
チアゴが中央で走り込むもヴェルディ・深澤のディフェンスに遭い、こぼれた所を後ろ向きのままヒールでシュートを狙ったチアゴでしたが、これも深澤がブロックして防がれ実りません。
最大のチャンスを逃してしまい、以降は殆どペースを握れずとなった山形。
35分にはヴェルディのCKからカウンターの好機を作るも、焦りからかチアゴが遠目からシュートを狙って(枠外)終わるなど、やりたい事が出来ずに苛立ちを隠せないというシーンも浮き彫りに。

前へのベクトルは強まるも、空回りといった状態の山形。
それを突くようにヴェルディは縦に速い攻めを中心に好機を作り、嫌なプレッシャーを与えていきます。
37分には中央で受けた佐藤凌がそのままドリブル、細かいタッチで山形ディフェンスをかわしていき、そのままエリア内左を突き。
放たれたシュートはブロックされるも、後方の薄い状況の相手を脅かすには十分すぎる個人技でした。

山形の最後の交代は38分で、松本怜→小西へと代え、川井が左SBに回って空いた右SBには藤田が回り。
前への意識が高い藤田を中心に右から圧力を掛けていく姿勢をとったものの、やはり流れは一向に良くならず。
逆にヴェルディは43分、エリア付近での細かい繋ぎを経て再び佐藤凌に好機が訪れ。
エリア内中央で受けた佐藤凌、ブロックをかわした末にシュートが放たれたものの、ふかしてしまい枠外に。
ゴール運無く終わってしまった佐藤凌と共に、ヴェルディの好機も打ち止めとなりました。

その後は最終ラインでヴェルディのプレッシングをかわして好機を作るなど、最終盤でようやくらしさを発揮し始める山形。
45分には押し込んだ状態で中央から野田が縦パス、受けた山田康がエリア内を浮き球パスで突き、戻しを経てシュートを放ちにいった山田康。
しかしジャストミート出来ずと、悪い流れは最後まで付き纏う、といったシーンとなりました。
そのまま迎えたATでは、フィニッシュを放てないまま次第に攻め手を失い。
最後はヴェルディの攻撃の時間となってタイムアップとなりました。

ようやく7連戦が過ぎ去り、連勝で終えた事で安堵となったヴェルディ。
流れの悪い連戦でしたが、この日は逆に幸運も絡んでの結果となり。
理不尽さに刹那的に抗う(秋田戦の杉本負傷のシーンなど)事はあれど、長期的に見れば「塞翁が馬」という格言の通りでしょうか。

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