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DAZN観戦 2022年J3リーグ第18節 AC長野パルセイロvsテゲバジャーロ宮崎

2022-07-29 16:25:11 | サッカー視聴記(2022年その他)

<長野スタメン> 4-3-3
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RIH 佐藤祐太 DH 水谷 LIH 宮坂
RWG 山本 CF 宮本 LWG 森川
<宮崎スタメン> 4-4-2(4-4-1-1?)
GK 植田
RSB 小川 CB 神野 CB 奥田雄大 LSB 新保
RSH 三村 DH 江口 DH 千布 LSH 北村
FW 薗田 FW 徳永

上が中々転ばないため、折り返しを経て今節から始まる後半戦は、昇格の事を考えれば負けられない戦いとなる長野。
一方の宮崎は目下6連敗中と泥沼であり、(今季の所は)降格の心配は無いとはいえ気分は決して良いものでは無い現状。
そんな2チームは、試合前のスタメン予想ではともに4-3-3と予想されていましたが、チーム状況を踏まえたのかともにドイスボランチで中盤の底を固めるスタイルを採りました。

ただしシンプルに4-4-2を採用(ないしは徳永がトップ下を務める4-2-3-1or4-4-1-1)した宮崎とは対照的に、長野・シュタルフ悠紀リヒャルト監督は、様々なフォーメーションを取り入れる人物であり。
そんな側面からか、守備時には佐藤が引き気味・森川が上がり気味の4-3-3で構え、攻撃時は4-4-2気味に動くという可変システムを採用しました。
<攻撃時の長野> 4-4-2
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RSH 佐藤祐太 DH 水谷 DH 宮坂 LSH 森川
FW 宮本 FW 山本
果たしてこの変化がどういった試合展開を呼び込むか。

その長野は、キックオフでいきなり水谷が前へドリブルで運ぶというレアなシーンで幕を開け。
チーム全体が変節を好む指向になっているようでありましたが、度肝を抜かれる事無く冷静に対応する宮崎。
バランスを重視した4-4-2に変更したといっても、それは自身が前年貫いていたフォーメーションであり、言わば元に戻ったような恰好であり。
大きくは変わらずに、持ち前の攻撃サッカーを敢行していきます。
それでも中々フィニッシュに辿り着けず、逆に前半5分に長野の好機。
右サイドからの繋ぎで山本がドリブルを経て中央へパス、受けた森川がエリア内を突いてシュート。
ブロックされて掻き出されたボールを拾った船橋がミドルシュート(GK植田キャッチ)と、ポゼッションは上回るもシュート数で後れをとるという、ありがちな現象はいきなりついて回る事となり。

長野の可変システムは、登録上は右ウイングの山本が激しく動き回り。
セカンドトップ的な動きをする事により、逆の左サイドで攻撃に加わる場面が目立ちました。(上記の好機では、スローインからの流れだったため右で関わっていた)
またプレッシングの際にも、山本・森川の両WGは中央に絞って構えるなど、WGと表現すべきか悩む立ち位置を取り。

その分サイド攻撃は、右サイドバックの船橋の推進力にウェイトが掛かるといった長野。
しかし15分過ぎ辺りから宮崎にその裏を突かれ始め、17分には宮崎が左サイド奥で人数を掛けての攻撃で、裏に抜け出そうとした新保が宮崎・佐藤と交錯した事で反則を取られ。
これで得た左サイドからのフリーキック、普通ならばクロスという所でしたがキッカー小川は直接シュートを狙い。
巻く軌道でニアサイドを突き、GK大内の裏をかく事に成功する見事なキックで、宮崎が先制点を奪いました。

やや微妙な判定でのFKでフラストレーションが溜まっていたのか、長野は直後のキックオフからの攻撃で、ロングボールに抜け出そうとした山本が宮崎・新保と交錯して反則。
これに対しシュタルフ監督が異議を唱えた事で、警告を貰ってしまうという一幕も生まれます。

気を取り直して攻め上がる長野ですが、可変する分得点期待値の高い速攻は中々出来ず。
ビハインドが重くのしかかるような状態の中、シュートを重ねていくものの、それが逆に窮地に追い込む結果を招きます。
26分、クリアボールを森川が拾って繋ぎ、左ハーフレーンで持った杉井がエリア手前からシュート。
しかしエリア内で江口のブロックに阻まれると、跳ね返りを千布が拾った事で攻守交替となり、縦に速く運ばれる攻撃つまりカウンターに持ち込まれ。
そして薗田がエリア手前からシュートを放ち、ブロックにいった長野・池ヶ谷の伸ばした足に当たると、ループの軌道になってゴールに吸い込まれるボール。
前半のうちにリードが2点に広がる事となりました。

焦りが見られる長野は、31分に左サイド奥で宮崎・三村のホールディングにより奥深くからのFKに。
しかし素早いリスタートを選択し、戻されたボールを宮坂が左サイドからシュートしますが、ブロックに阻まれ。
陣形が整っていないうちに決めたかったのでしょうが、冷静さを欠いているように映りました。
36分には右コーナーキックから、キッカーの位置に杉井・宮坂の2人を立たせる策を採ったのち、宮坂のクロスが上がり。
その跳ね返りをエリア手前で待っていた宮本がボレーシュートにいくも、空振りして逃してしまい。

流れが変わったのが39分、宮崎がGK植田のパントキックから一気に敵陣で攻撃を展開するも、防いだ長野のカウンター。
森川のドリブルからのクロスでCKを得た事で、以降前半終了まで宮崎の攻撃機会は皆無となり。

43分最終ラインからの繋ぎを経て、杉井のミドルパスからの空中戦を制した長野が好機を迎え、左サイド奥を突いた森川がカットインからマイナスのクロス。
中央ややニア寄りで宮本が合わせシュートするも、GK植田のセーブに阻まれゴールならず。
決定機を逃した長野、尚も攻撃の手を緩めず。
アディショナルタイムにも山本のヘディングシュート(オフサイド)、宮坂のロングシュート(ブロック)とフィニッシュを浴びせましたが、結局得点は生まれず。
宮坂のシュートが防がれると同時に、前半終了の笛が鳴ります。

2点を追う立場の長野ですが、ハーフタイムでは動かずそのまま後半に挑み。
しかし微調整はしてきたようでありました。

迎えた後半2分、左サイドで杉井の縦パスを受けたのは宮本で、そこから溜めたのち送られたスルーパスに杉井が走り込んでクロス。
速いボールでファーサイドを突いた末に佐藤祐が頭で合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、早々に1点を返します。
可変して2トップとなる長野ですが、前半はもっぱら山本がサイドに開く役割を務め、宮本はフィニッシャーに集中していた感があり。
後半最初の好機で、左に開いた宮本を活かしての攻撃を見事に決め、望みを繋ぎました。

点差を詰められた宮崎は直後の3分に攻め上がるも、逆に長野のカウンターを招き、宮本が迫力あるドリブルでエリア手前まで突き進み。
シュートは生まれずも、前半の終盤もカウンターを受ける事により委縮してしまった感がある宮崎。
その流れに従うかのように、長野がシュートを量産していく展開となります。
4分には佐藤祐のパスをエリア内左で受けた宮本がシュート、しかしGK植田がセーブ。
8分にはGK大内のフィードを右サイドで受けた山本、そのままグラウンダーのクロスを入れるとニアサイドで受けた宮本がポストプレイ、そして後方から走り込んだ水谷がシュートするも枠外に。
9分には右CKから、宮坂のニアサイドへの低いクロスを池ヶ谷がフリック気味に合わせ、ヘディングシュートが放たれるもGK植田がセーブ。

防戦を強いられる宮崎は、11分に三村→綿引へと交代。
前線の運動量を補填したその狙いは前線からのプレス強化でしたが、迎えた12分。
長野の最終ラインでの繋ぎを阻みにいき、エリア内のGK大内にまで北村が詰めにいくも、巧みにかわした大内により長野の前進が始まり。
敵陣エリア手前でパスを繋ぎ、一旦は奪われるも水谷のパスカットで再度攻撃し、すかさず右から上げられた佐藤祐のクロスをファーサイドで山本が跳び込んで合わせ。
ヘディングシュートがゴールに突き刺さり、ヘディング2発で同点に追い付いた長野。

試合は文字通り振出しとなるも、勢い盛んな長野は直後の14分にも決定機。
舩橋ミドルパス→宮本フリックで森川がドリブルで抜け出すという、単純ながら威力抜群の攻撃でエリア内を突き。
しかし放たれた森川のシュートはGK植田のビッグセーブに阻まれ、勝ち越しはなりません。
押し返したい宮崎も17分、敵陣で千布を中心としてのパスワークを経て、千布の縦パスを受けた徳永がエリア内右奥を突いてシュート。
しかし角度が無いのが災いし右ゴールポストを直撃、詰めていた北村もシュートは撃ちきれず。
ともに決定機を決め損ねた事で、長野の勢いも落ち着きここからが本当の戦いに。(長野は19分に宮本→山中へと交代)

宮崎は同点に追いつかれて以降、徳永が低目に降りビルドアップに関わる立ち回りを見せ始め。
それに伴い左サイドバックの新保が積極的になり、時にはフィニッシュにも絡んでいきます。(20分にエリア内左からクロス気味にシュート・枠外)

いつの間にか、変化を付けて劣勢を挽回した宮崎が好機を作り続ける時間帯へと変貌。
24分には徳永が中央からエリア内を突きやや右からシュートを放つも、ゴール脇のクーラーボックス直撃の枠外に終わり。
26分には綿引も中央からエリア内に進入、シュートしますがブロックに阻まれ。
流れを変える必然性が出て来た長野は、28分に2枚替えを敢行。
森川と佐藤祐に代えて、デューク・カルロスと藤森を投入します。

この交代を境に、(登録上)FWの3人は純正WGの3トップに近い立ち位置を取り始め。
SBとWGの2人が織り成すサイド攻撃で、宮崎サイドに脅威を与えていきます。
しかし宮崎の攻撃も衰えず、36分にはクロスの跳ね返りを拾った小川が前進しエリア内を突かんとし、長野・デュークの反則気味のチャージで阻まれるも尚もクリアボールを神野が拾い継続。
そして右奥を突いた綿引からクロスが上がり、中央で江口の落としが徳永に渡る絶好機となるも、ワンテンポ遅れて放たれたシュートはブロックされてしまい。

もうすぐ勝ち越せる展開と踏んだか、宮崎は直後に2枚替え。
徳永・薗田→工藤・橋本と、FW2人を投入し勝負を賭けにいきます。
一方の長野も38分、宮坂・山本→東・三田へと2枚替え。(山中がCFに回る)

交代カードが示した通り、尚も攻撃の手を緩めない宮崎。
しかし40分に橋本のエリア内へのスルーパスに工藤が走り込むも、GK大内に抑えられ、そこから長野が一気に前線へと運び。
杉井のスルーパスに山中とデュークの2人が走り込む事で、対応した神野のクリアをデュークが近い位置でカットと、相手のクリアミスを呼び込み。
そして細かいタッチでカットインするデューク、エリア内から放たれたシュートはこの日当たっているGK植田にまたもセーブされるも、跳ね返りを藤森が頭から果敢に跳び込んで詰めゴールネットを揺らします。
数的不利の状況で浴びた連続攻撃にはどうしようもなかった宮崎ディフェンス。
2点ビハインドから、とうとう逆転を果たした長野。

直後にすかさず残ったカードを切る宮崎ベンチ。(江口・小川→下澤・西田)
しかしその最初の攻撃で左サイドでのFKを得た以外は、まるで好機を作れなくなり。
逆に長野がゴールを脅かしていくシーンの連発で、同点への機運は既に無いといった状態に。

交代で入った三田や東が果敢にシュートを放っていく長野。
その勢いのままATを迎えると、左サイドでのセットプレーの連続に持ち込んでは、時間を稼ぐ立ち回りへと移行。
宮崎は最後までその流れを切る事が出来ず、目安時間(3分)が過ぎ去り、試合終了の笛が鳴り響きました。
ホームで貴重な勝ち点3を得た長野、以降も一つずつ、落とせない戦いをモノにしていきたい所でしょう。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第28節 東京ヴェルディvs横浜FC

2022-07-28 16:00:37 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(25節・栃木戦、1-0)
※前回の横浜FCの記事はこちら(23節・新潟戦、2-0)

<前節からの変更>

ヴェルディ=活動中止により前節(徳島戦)は順延となるため26節を基準。右サイドバックの深澤が累積警告で出場停止なため、左SBの奈良輪が回ったうえで加藤蓮が左SBに。その他GKは高木和→マテウス、センターバックの一角が馬場→ンドカ・ボニフェイス、ボランチが西谷→加藤弘堅、右ウイングが小池→バスケス・バイロン、左WGが山口→杉本と計6名入れ替え。しかし4日前に天皇杯4回戦が行われ、そこからの連闘はGKマテウス・谷口・加藤蓮・森田・梶川・河村の計6人なため、5人入れ替えとなる。さらに延長戦を戦ったうえ、バイロンが後半頭から・加藤弘が後半17分から・奈良輪が後半41分から出場と疲弊が危惧される。

横浜FC=まず、正GKのスペンド・ブローダーセンに代わり市川が初めてスタメンを務める。(これまでベンチ入りは2試合のみ)さらに長谷川が3節以来のベンチ外となり、彼の左シャドーには齋藤が入る。左WBの武田が退き、亀川が回ったうえで空いた右CBに中村拓海。以上3名が入れ替わり。

スタメン

26節(大宮戦、2-2)を終えたのち、この試合まで様々な事象に見舞われたヴェルディ。
ウィルス禍で活動停止を強いられてその間の試合は中止となり、天皇杯4回戦・磐田戦は次週へと順延。
4日前に開催されると、120分間の死闘の末に、3回戦(川崎)に続きJ1クラブを撃破という偉業を成し遂げ。
しかしそんな上げ潮ムードを嘲笑うかのように、試合当日になって山本のJ1・ガンバへの完全移籍が発表されるに至りました。
上下の振り幅は凄まじいものの、上昇機運となる天皇杯の試合でもその疲労度が足枷となるなど、負の要素が強いといった現在位置。

そんな状態で首位争いを繰り広げている横浜FCとぶつかる事となったヴェルディ。
その滑り出しの立ち回りは、センターフォワードを含めた前線の裏抜け狙いのロングパスが中心となり。
3-4-2-1というフォーメーションながら、守備時は4-4-2へ可変するというのが最近のトレンドになりつつある横浜FC。
それに着目したのか、左WB⇔左SBへと役割を移す亀川の上がった隙を突かんとしていたでしょうか。
しかし巧くいかずに横浜FCに主導権を握られると、コーナーキックから危機を招き。(キッカーはいずれもハイネル)
前半6分の右CKは低いクロスをニアで岩武が潰れ、中央へ流れた所を和田がシュート、ブロックでエリア外へこぼれた所をさらに亀川がシュート。(枠外)
9分にも右CKとなると、今度はファーサイドへクロスが上がり、ガブリエウが捉えヘディングシュートを放ちますがゴールバーを直撃して跳ね返り。

その冷や汗を掻く暇も無く、そこからのクリアボールを拾おうとしたバイロンが、横浜FC・和田のキックを頭部に受けてしまう事態が発生。(和田に警告)
倒れ込み額右部に傷も作ってしまったようで、治療を受けたのちプレーを続けます。

やや冷静さを欠くヴェルディは、その後横浜FCの縦パス攻勢に対し、ポストワークを務める渡邉や山下を立て続けに倒して反則を量産してしまい。
プレーが切れるシーンが続いたためか、横浜FCサイドもフリーキックは、遠目の位置からでも放り込みを選択する事が目立ちました。
20分には一転してやや近めの右ハーフレーンからのFKを得ると、ハイネルのクロスをファーサイドで岩武が合わせヘディングシュート。(GKマテウスキャッチ)
セットプレーを確実にシュートに繋げていく横浜FC、21分にはクリアボールを山下が拾ってカウンターに持ち込まんとしますが、そのドリブルはヴェルディ・森田の反則に阻まれ。(森田に警告)
相手の反則に悩まされつつ、飲水タイムが採られました。(22分)

横浜FCは先日にボランチ・手塚の(J1鳥栖への)完全移籍が発表され。
序盤戦はレギュラー扱いだったものの、和田・ハイネルのドイスボランチが定着していくに至り、出番を求めての決断だったのか。
最終ラインに降りて、ミシャ式のビルドアップの形を取る手塚の姿が見られないとあっては残念ですが、チーム自体がそれとは違う方面へ傾倒しているだけに仕方無い。
四方田修平監督にとっても勝負の後半戦に向け、ミシャ式への決別を示すような感じでしょうか。

ブレイクが明けると、ヴェルディが横浜FCのプレッシングを逆手に取るかのように縦パス攻勢を見せ。
CB・谷口を中心とした良いクサビのパスが光る展開となり、30分台は攻撃権を独占し攻め立てます。

36分に谷口の縦パスを受けた森田のエリア手前からのシュート(GK市川キャッチ)など、それを良く防いだ横浜FC。
ピンチの後にチャンスありで42分、左から齋藤クロス→大きくなるも右から中村拓再度クロス→中央でバウンドという流れを経て、こぼれ球を和田がミドルシュート。
これをエリア内の小川がコースを変えにかかりましたが、GKマテウスは惑わされずキャッチ。
44分には左サイドでのパスワークから、渡邉がエリア内へ切り込みシュート、ブロックされるも跳ね返りを自ら再度シュート(GKマテウスキャッチ)と攻め立て。

結局スコアレスのまま折り返しとなり、後半を迎えるに辺りヴェルディが選手交代。
早くも新井を投入(杉本と交代)と、杉本とのワンセット起用は定番となりつつあるようで。

その新井が、早々の後半2分にカットインと見せかけての前進からクロス(シュートには繋がらず)を見せると、続く3分に決定機。
ここも谷口縦パス→ポストプレイが起点となり、右サイド手前から奈良輪のクロスが入ると、中央で河村がヘディングシュート。
横浜FC・ガブリエウを巧く外し、岩武の方と競り合った末のシュートでしたが、惜しくもゴール左へと外れてしまいました。

4バックへの可変を狙わんとした節のある前半のヴェルディでしたが、懸念された横浜FC・亀川のバイロンへの対応の強さもあり崩れる事は無く。
ならばと後半は逆の左に最大の武器(新井)を置いたうえで、前半見せた得意手を活かすといった所でしょうか。
一方の横浜FCも、右サイドには前年までヴェルディだった山下が居り。
その類まれなスピードが槍となる場面が目立ち。

8分にはハイネルのスルーパスを右サイド奥で受けた山下、マイナスのカットインでエリア内へと切り込み、ゴールに向かうクロスを入れるもクリアされ。
13分にはヴェルディの左サイドアタック、奥でボールを持った新井が加藤蓮とのパス交換を経てエリア内左を取ってマイナスのクロスを入れるも繋がらず。
サイドアタッカーの応酬が映える展開となってきました。

スタミナに不安を抱えるヴェルディ側が早く動き、13分にバイロン→佐藤凌我へと交代、河村がCF→右WGへ。
横浜FCサイドも14分、スタメン機会の多くない齋藤に代えて松浦を投入。
ベクトルが前へと向くヴェルディに対し、横浜FCはその裏を取らんとロングパスを多くするも、オフサイドも量産してしまい。

やはり決め手としたいのはスピードスターの存在で、迎えた19分にクリアボールが山下に繋がり、その山下が一気にスピードを上げてのドリブル。
最も華のあるシーンになりかけた所でしたが、中盤でヴェルディ・谷口に止められたうえに、勢い余って激突し倒れ込む事態となってしまいます。
谷口のインターセプトの方が早かったため反則にはならず、山下が倒れている間に逆にヴェルディ・新井がドリブルで左サイド奥まで切り込む展開となり。(クリアされ繋がらず)
結局山下は痛めたのは頭部という事で、脳震盪による交代措置が取られ。
イサカ・ゼインが同ポジションで投入されました。(同時に渡邉→サウロ・ミネイロへと交代)
しかし中断時間が長くなった事で、カードを切った直後に飲水タイムとなり。

迎えた第4クォーター。
ここから横浜FCサイドは、ハイネルが最終ラインに降りる、ミシャ式のような形でビルドアップするシーンも見られるようになり。
手塚の存在云々に拘わらず、温存しているのかただ単に脇に置かれているだけなのかは定かでは無いですが、試合時間が押し迫った事で顔を出したようでありました。

しかしヴェルディは新井が決定機を生み出し、28分馬場(加藤弘と交代で出場・27分)の敵陣でのボール奪取から、またも左サイド深めでボールを持ち。
そこからカットインでエリア内を突き、切り返しからの巻くシュートがゴールを襲ったものの、GK市川が片手一本でセーブ。
この正GKブローダーセンを彷彿とさせるナイスセーブが、文字通り横浜FCを救うワンシーンとなりました。

良いムードを持った横浜FCは30分、左サイドからのスローインを受けたミネイロ、ディフェンスに遭うもこぼれたボールはゴールラインを割って左CKへ。
前半再三セットプレーで際どいシーンを生み出していた横浜FC、勝負の分かれ目という場面なのはヴェルディサイドも承知のようで、小川と激しいポジション取りの末に主審に注意を受ける谷口(と小川)。
そうして時間が掛けられたのちに上がったキッカー・ハイネルのクロスは、ファーサイドへ高く上がった末に岩武が頭で合わせ。
GKマテウスが目測を誤ったのもあり(ミネイロに押されて倒れたものの、初動が間違っていた故に反則を取らなかったという判断と思われる)ゴールネットを揺らし、とうとう均衡を破った横浜FC。

追う立場となってしまったヴェルディ。
35分にはパスミスを拾われ、そこから小川右から左へサイドチェンジ→松浦前進から中央へパス→小川ポストプレイ→松浦走り込んでシュート(枠外)と危機を招くという、一気に悪循環漂う展開を強いられます。

流れを変えるべく、鹿島からレンタル移籍で加わった染野の投入に踏み切った城福浩監督。
梶川と交代し、フォーメーションも4-4-2気味へシフトと弄り。

反撃体制を整えたかに見えましたが、これで横浜FCの守備時の布陣とミラーになったが故に、思うように好機を作れなくなってしまいます。
最大の武器である新井の存在も、この交代を境にボールが渡る機会が激減し、いわば持ち味を自ら失した状態を強いられ。

横浜FCはハイネルが足を攣らせて担架で退場してしまう(高橋と交代・42分)シーンもありましたが、ヴェルディのポゼッションによる攻撃を耐え忍び、裏狙いのパスでカウンターを狙う終盤戦となり。
それでもそのパスが悉くオフサイドとなるのは相変わらずで、アディショナルタイムに入ると全く攻撃権を握れなくなり、1点差を凌ぎきるだけの戦いへとシフト。
これを境に、ヴェルディはようやく左サイドで新井がボールを持てるようになるも、相手の守備は既に固く人数を掛けての崩しを強いられ。
サイドハーフ的な役割のイサカも最終ラインに吸収されて防がんとする状況で、新井が個人技を発揮する余裕は既に無くなっていました。

押し込まれ続ける横浜FC、ロングボールを収めたミネイロがハンドを取られると、不服な態度を取ったミネイロが警告を受けてしまい。
防戦一方なのは明らかでしたが、スコアが示す優位さは変わる事は無く。
最後は無事にボールを収める事に成功した末に6分の目安時間が経過、新潟をかわして再び首位に躍り出る事となりました。
丁度リーグ3分の2を消化しての首位という地点から、J1昇格というゴールは今どの位置に見えているでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第28節 モンテディオ山形vsザスパクサツ群馬

2022-07-27 18:54:34 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の山形の記事はこちら(23節・仙台戦、1-1)
※前回の群馬の記事はこちら(22節・長崎戦、0-2)

<前節からの変更>

山形=出場停止明けの野田が、木村(FC東京へレンタル復帰との事)と入れ替わってセンターバックに。その他、山田康太(トップ下)に代わってチアゴ・アウベス(右サイドハーフ)が入り、國分が右SH→トップ下へと移る。ボランチの一角が小西→と、計3人変更。

群馬=3-4-2-1から、オーソドックスな4-4-2へ。(カッコ内は前節のポジション)高橋(左CB)・川上(右ウイングバック)・天笠(左WB)・加藤潤也(シャドー)・北川(FW)の5人を代え、岡本(プロ初先発)を右サイドバック・小島を左SB・岩上をボランチ・山根を左SH・平松をFWで起用。またベンチ入りは1人少なく、6人に留まる。

スタメン

過去10戦で9敗(1分)と、明らかに負けが込んできている状況の群馬。
最高でも3失点といずれも手酷い大敗という訳では無いものの、逆にそれが限界のような感じを醸し出しているようでもあり。
如何にチーム力を高め・纏めに掛かっても、バックボーンの乏しさから来る戦力的な上限は如何ともし難い。
そうこうしている内に本格的に始まる残留争い、前節はフォーメーションを弄るなど、「相手の良さを消して、最低でも引き分け」という戦いを繰り広げる覚悟が見られ。

一方の山形は夏の補強期間を活かした編成の微調整が盛んに行われ、アンダー代表に選ばれながら、クラブ内ではすっかりサブに落ち着いてしまった木村をレンタル期間の途中で返却。
その一方で樺山が再度育成型レンタルで加入したり、長期離脱の藤本に代わるFWとしてディサロ燦シルヴァーノを(レンタルで)獲得したり。
こちらは「自分達のサッカー」を貫く意識は徹底されている感がありますが、それ故の悩みは大きくなってきたようであり。

共に質は違うものの、悩み多き状態といったクラブ同士の戦いは幕を開け。
開始直後から果敢にプレッシングを掛けにいったのは群馬で、ポゼッションを高めんとする山形に対し攻撃の形を作らせず。
やはり降格の足音が聴こえつつある状況では、悲壮感は相手に比べて段違いとあり、悩みを振り払うように積極的な前プレへの傾倒を見せていたようです。

しかしそれも長くは続かず、前半7分に敵陣中央でボールキープする藤田が群馬・岩上に反則を受けた事から山形のセットプレー攻勢が始まり。(フリーキック→コーナーキック×2も、シュートは撃てず)
ここから山形の持ち味である攻撃サッカーが幕を開け、群馬はプレスにいくか、リトリートで自陣を固めるかを常に強いられる状況となります。
12分には右サイドから山形の攻撃、藤田のスルーパスを奥で受けたチアゴが柔らかいクロスを入れると、ニアサイドでディサロが合わせヘディングシュート。
意表を突く高い軌道のクロスでマーカーをかわして放たれたものの、ゴールポストを直撃してしまい、結果的にこの決定機逸が高くつく事にもなりました。

押し込まれる下地が出来上がったかのような群馬でしたが、救いは前節から復帰したボランチ・細貝の存在だったでしょうか。
要所での前に出てのボールカットが目立ち、ベテランならではの嗅覚を発揮し、容易に山形に流れを渡さなかったのが大きく。
そして23分、中盤左サイドで細貝がパスカットに成功すると、中央でパスを受けた平松がドリブルで持ち上がりそのままエリア手前からシュート。
GK後藤のセーブに阻まれるも右CKへと移り変わり、キッカー風間のクロスをニアで高木がフリックし、ファーサイドで受けた小島がすかさずシュートしてゴール上部に突き刺し。
CKの黄金パターンを完璧に演じきり、リードを奪った群馬。

ビハインドを強いられた事で、「相手の堅守をどう崩すか」という悩みが一層深くなった山形。
先程決定機を生み出したチアゴの居る右サイドからの攻撃が続き、そのチアゴはカットインからのシュート(25分・ブロック)・奥からマイナスのクロス(27分)といった、多彩な手数を見せ。

それを良く凌いでいた群馬ですが、33分に左サイドからのスローイン。
これを持ち前の長い飛距離で小島がエリア内へと投げ入れ、平松に収まったもののクリアされると山形のカウンターを浴びる事態となり。
加藤大樹のスルーパスを受けた國分がエリア手前右からシュートし、ブロックを掠めてゴール左へ外れと際どいシーンを作られてしまい。
これで全体委縮してしまったか、その後CKを経てのゴールキックで、GK櫛引が遅延行為を採られてしまい警告を受ける事となります。

直後の35分再び山形が右サイドでの攻撃から決定機、藤田の手前からのクロスをファーサイドで加藤大が折り返し。
これを國分がヘディングでネットに突き刺しましたが、加藤大の位置がオフサイドとなりノーゴール。
その後は一方的に攻撃権を握られる状態となり、必然的に積極的なプレッシングも影を潜める事となった群馬。
それでもこの時間帯に失点しなかった事で、以降(特に後半)リトリートの意識を強める開き直りが出来たのが良かったでしょうか。
逆に山形サイドは、42分に相手GKに詰めにいったディサロが、群馬・岩上と激突してしまった事でヒートアップ。
ビハインドかつ、自身が決定機をモノに出来なかった故の苛立ちで、余裕を無くしている感が露わになってしまい。
結局0-1のまま前半を終える事となりました。

ハーフタイムでの交代は無く迎える後半、山形の攻撃を受けまくる事が予想される群馬。
それを45分間ひたすら続けたうえで無失点でいるのは虫が良すぎるというもので、何処かで自身も攻撃し、追加点を窺わせる意識を振りたい後半戦。

後半2分、山形が早速右サイド奥からチアゴがマイナスのクロスを入れる(ニアにディサロが走り込むも撃てず)という得意手を見せ。
危惧が現実のものになるのではと思われた続く3分、敵陣左サイドで山根がボール奪取して前進、そのままクロスを上げてファーサイドで平松が合わせにいき。(GK後藤のパンチングで撃てず)
尚も5分には最終ラインから組み立て、左→中央→右へサイドを移しながら前進という理想の運びを経て、右奥から岡本のマイナスのクロスを岩上が合わせシュート。(枠外)
ゴールには結び付かずも、あくまでこちらからも脅威を見せる事で、相手の攻めを鈍らせるには効果があり。
15分には右サイドで風間がボールを握ると、わざとスペースへ出して山形に拾わせた所に、プレスを掛けて風間が奪う頭脳プレーを見せ。
そして平松が右奥からマイナスのクロス、ニアサイドで合わせにいった高木はミート出来ずも、中央にこぼれた所を山根がシュート(枠外)と絡め手で決定機に結び付けました。

一方攻撃権は握っていくも、前半とは打って変わって決定機には辿り着けない山形。
11分に早くも山田康の投入に踏み切ります。(チアゴと交代、國分が右SHに回る)
その矢先に、山田康が群馬・細貝に反則を受けて細貝に警告が与えられるなど、ピッチに立つだけでその存在が脅威の的となり。
以降細かなパスワークで巧みにハーフレーンを使っていき、サイド奥へと切り込んでいく山形の攻撃。

それでも群馬の守備は完全に崩れる事は無く、ゴールに辿り着けない山形。
21分に加藤大・ディサロ→樺山・デラトーレへと2枚替えを敢行、攻撃陣の顔ぶれを代えて目線を変えに掛かり。(群馬も同時に風間→奥村へと交代)
しかし以降、奥を突くスルーパスがズレたり合わなかったりするなど、リズムを失わせる結果となってしまいます。

一方の群馬も、専守によるダメージは深いようで、攻守に上下運動を強いられていた山根が28分に足を攣らせてしまい。
痛々しく担架で運ばれ、一旦は交代選手の用意をしていた群馬ベンチでしたが、大槻毅監督はそのまま山根を続行させる選択を取り。
この辺はいかにも大槻氏らしい舵取りとなり、その後ピッチに戻った山根、39分に限界を迎えて文字通り「ぶっ倒れるまでやる」事となりました。
守勢の中、小島の飛距離の長いスローインが一時の休息を与える一手として押し出され。

ボールを握りながらも中々ゴールを脅かすシュートを放てない山形、ようやく39分に右サイドでショートパスを繋ぎながらエリア内を伺う攻め。
そしてエリア内右で持った藤田がゴール左へのシュートを放つも、グラウンダーのボールは僅かに狙いを逸れてゴールポスト外側を掠めて枠外に。
これが後半最もゴールに近付いたシーンとなりました。
その後前述の通り山根が倒れた事で群馬ベンチが動き、山根・高木→天笠・山中へと2枚替え。
DF(左SB)の山中がFWに代わって入った事で、5バックシステムにシフトするかと思われましたが、山中はFWの位置に入って4-4-2のまま。
執拗にサイドからの攻勢を続ける山形に対し、機能している4-4ブロックのスライドはそのままにした方が良いという判断だったでしょうか。

以降もサイド攻撃からハーフレーンを突いて、エリア脇にスルーパスを送ってそこから短い距離のクロス、という得点期待値の高い攻撃を狙う山形。
43分にはそのパターンから、エリア内左での山田康の低いクロスをニアサイドでデラトーレが合わせるも枠を捉えられず。
その対とするように、左サイドでは樺山がカットインシュートを狙いにいくも、群馬の堅守に悩まされその機会は多くなく。
アディショナルタイムにようやくその矢を放った樺山ですが、シュートはゴール右上へ大きく外れ。
得意手をひたすら見せていく、まさに「自分達のサッカー」を貫く事は果たされたようでしたが、群馬の守備を崩しきる事はついにありませんでした。

群馬は最後の最後にCBの渡辺を投入(平松と交代)したものの、ここでもFWの位置に入る渡辺。
あくまでバランスを保つ事に努めたベンチワークで、見事そのまま逃げ切りを果たし。
実に12戦ぶりの勝利、しかもその間は圧倒的に敗戦が多かっただけに、群馬にとって感慨深い試合となったでしょうか。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第28節 ベガルタ仙台vsV・ファーレン長崎

2022-07-25 16:04:19 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の仙台の記事はこちら(23節・山形戦、1-1)
※前回の長崎の記事はこちら(26節・岩手戦、2-2)
※前回の両クラブの対戦はこちら(15節、長崎 0-2 仙台)

<前節からの変更>

仙台=大幅変更を余儀なくされ、その数5人。センターバックの一角がキムテヒョン→佐藤・右サイドバックが真瀬→蜂須賀・ボランチの一角が中島→富田・右サイドハーフが加藤→氣田で、氣田の居た左に石原が入る。そしてFWの皆川が遠藤に代わり、遠藤がトップ下を務める事で4-2-3-1での戦いに。ベンチには、特別指定で加入したオナイウ情滋が初めて入る。

長崎=右SBの米田に代えてCBの櫛引を入れ、前節CBの村松が右SBにシフト。またボランチの鍬先に代えて植中がトップ下に入り、加藤大がトップ下→ボランチへ移動と、ポジションチェンジを絡めた変更が顕著。その他右SHがクリスティアーノ→山崎と、計3人。長距離遠征の影響かはたまたアクシデントか、ベンチメンバーを1人削って挑む。そのベンチには、故障から復帰した都倉が加わった。

スタメン

再び広がるウィルス禍の影響か、感染者に苛まれた仙台はホームにも拘らず、ベンチメンバーを1人削らざるを得ない状況となり。
同じく1人少ない長崎とサブ6人同士の戦いとなるイレギュラーぶり。
それに拍車を掛けるように、この日の仙台は特異なユニフォームを身に纏ってフィールドに現れました。
チームカラーの黄色は殆ど見られず、白とネイビーが幾重にも交錯するデザイン。
これがアウェー・長崎のユニフォームである、白基調+青のカラーと見分けがつき辛くなる効果を齎してしまい、結局ハーフタイムに交換する事となってしまいました。

試合の方は、キックオフから1分と経たないうちに早くもボールポゼッションの体勢を取る事に成功した長崎。
しかし攻撃権を支配したのは仙台の方で、中山へのロングボールを軸として押し込んだのちに、敵陣でボールを動かし。
対する長崎ディフェンスは、フリーダムな動きをするトップ下の遠藤を捕まえるのに目線を合わせる作業を強いられる立ち上がりとなり。
前半2分にカイオ・セザールがエリア手前の遠藤に対して反則を犯した事で直接フリーキックとなり、中央右寄りといった絶好の位置から、キッカー遠藤が直接シュート。
ゴール右を襲ったものの、GK富澤のファインセーブに阻まれ電光石火の先制点とはならず。

その後も左サイドでの圧縮を囮としつつ、ロングパスで遠藤に裏抜けを狙わせる(9分・オフサイド)など、狙いが明白な仙台の攻撃が続く展開。
しかし12分、長崎は左サイドのスローインからパスを繋ぎ、澤田の奥でのキープを経て加藤大が柔らかいクロス。
これをニアサイドでエジガル・ジュニオが収め、すかさずシュートを放ってゴールネットに突き刺し。
先制点が齎された事でエジガルを中心に喜ぶ長崎サイドを尻目に、仙台サイドはエジガルのハンドを猛アピールする事態となり。
主審・副審の間で確認が行われたものの、結局判定は覆らずに終わってしまいました。
尚、放送席では「手に当たっていたのは見ていたが(ハンドを)採らなかった」可能性を語っていたものの、こうしたゴールに繋がるオフェンスの際は故意で無くてもハンドを採るべき事象。
つまりは見逃してしまった可能性が極めて高く、VARの無い下位カテゴリ故の不純な場面となってしまい。

ともかく試合前から醸し出されたイレギュラーぶりは、この一件でさらに加速される事となり。
その後仙台サイドがハンドを採られた際に観客席からブーイングが上がるなど、判定を狙って不満をぶつけにかかるのが常態化してしまいました。

先制した長崎は、以降左肩上がりを基調としたポゼッションを軸に攻勢を続け。
スコアが動いた事で試合の流れが一変、という定型を描いていたものの、20分過ぎから再び仙台ペースへと戻る事となります。

攻撃の中心を担う遠藤に対し、長崎は主に江川がチェックにいく事が多く。
敵陣でボールを受けた際に素早く寄せる事で、仕事をさせず未然にピンチを防ぐという守備が機能していた第1クォーター。
しかし24分に飲水タイムが挟まれたのち、激しくポジションを動かしに掛かる遠藤。
中盤まで降りてきたり右ワイドでボールを受けたりと、江川のチェックをかわさんという意図が見えつつありました。

SHのポジションチェンジも絡めながら攻撃権を支配していく仙台、敵陣で展開→コーナーキックを獲得、という流れを繰り返し長崎ゴールに迫り。
1トップの中山も、37分にエリア内でシュート(ブロック)・39分にエリア手前からシュート(GK富澤キャッチ)とゴールを狙っていくも、得点を奪えぬまま時間が進んでいき。

長崎は44分にカウンターに持ち込み、植中のドリブルからパスを受けたエジガルがエリア内へスルーパス、澤田が走り込むもGK杉本が抑えて繋がらず。
アディショナルタイムには、再びカイオが遠藤に反則を与えてしまい遠藤が倒れ込む事態となるなど、仙台の攻勢に対して対処は見せたものの苦しい展開というのは拭えず。
結局0-1のまま前半を終えます。

仙台がユニフォームを変え(それに伴いカラーが被る長崎GK富澤も変え)ると共に、富田→中島へと交代カードも切って挑んだ後半。
なおSHも氣田が左サイドへと完全にシフトし(石原が右に)、その氣田の居る左から攻勢を掛け。
後半3分、その氣田が左ハーフレーンをドリブルで駆け上がり、エリア内に切り込む所を長崎・加藤大に倒され。
しかし反則の笛は吹かれず、当然の如くスタンドからブーイングが上がる事となり。
その後長崎・加藤聖がスローインに時間を掛けた際にもブーイングが発生するなど、不穏な空気はさらに深まってしまった後半戦。

試合の方は、前半同様に仙台の攻勢が続けられる絵図となり。
5分には逆サイドでパスワークに絡んだ氣田から右で前進し、蜂須賀のクロスを中央で中山が合わせにいき。
GK富澤がパンチングで防ぎ、エリア内で拾った遠藤からシュートが放たれるもこれも富澤が前に出てブロック。
前半と変わらず、ポジションチェンジを絡めながら人数を掛けての攻撃で崩さんとする仙台。

それに対してゾーンの意識を高めつつ、しっかりとブロックを固めて守る長崎ディフェンス。
それでも専守防衛の状況を打開したいのは当然で、14分にクリアボールの跳ね返りを右サイドで拾っての攻撃チャンス、パスワークから加藤大がダイレクトでエリア内右へスルーパス。
走り込んだ澤田からグランウンダーでクロスが入るも、走り込んだエジガルには合わずモノに出来ません。

再び仙台が同点とするべく攻め上がり、16分には左サイドから中島がカットインからミドルシュートを放つも枠を捉えられず。
遠目からのシュートでもゴール出来ずと、攻めながらも奪えない得点。
そんな状況で追加点を与えるのは避けたい所でしたが、22分に長崎が左→右のサイドチェンジを経て、カイオがエリア内右角を突いてのクロスがブロックされてCKに。
ここでサインプレーを選択した長崎、キッカー加藤聖はニアサイドやや遠目のスペースへ低いクロスを入れ、そこに逆から走り込んできた山崎がダイレクトでボレー。
意表を突かれた仙台ディフェンスは成す術無く、放たれたシュートはニアサイドを突き破ってゴール。
貴重な2点目を叩き出したと同時に、飲水タイムが挟まれます。

明ける際に石原→鎌田へと交代した仙台、とにかく攻勢を強めるしか道は無く。
右サイドからクロス攻勢を掛けるも、蜂須賀のクロスが手前でブロックされるシーンが続くなど、崩れを見せない長崎の守備。
2点目を挙げた山崎が31分に足を攣らせた事で、長崎ベンチもカードを切り始め。
山崎→奥井への交代を皮切りに、36分にエジガル・櫛引→都倉・二見、42分にカイオ・澤田→五月田・大竹と紋切りのようにメンバーを代えていきました。

仙台は、長崎が山崎を交代させたと同時のタイミングで、遠藤→レアンドロ・デサバトへと交代。
フォギーニョとのドイスボランチとする事で、中島が上がり目の位置つまりトップ下の仕事に回るポジションチェンジが敢行されました。
35分にその中島がエリア手前でボールキープする所を長崎・加藤大に倒されて反則、この日2本目の良い位置での直接FKを得。
右ハーフレーンの位置で、これを中島自ら狙いにいきましたが、放たれたシュートはゴール上へ大きく外れ。
さらに38分にはラフなロングパスからのカウンターで中山のスルーパスに走り込む中島、エリア内左からシュートを放ちましたがゴール右へ外れと、セカンドストライカーの役目を果たさんとするも実りません。

長崎はマイボールの際は、都倉狙いのロングボールへと傾倒していった終盤戦。
40分に最後の交代カードを使った仙台、初のベンチ入りとなったオナイウ(名前からして当然だが、オナイウ阿道の弟)を投入します。(氣田と交代、同時に内田→福森へと交代)
そのオナイウが右サイドで突破力を発揮しつつも、得点出来ないままATへ。

勝ち点を得るのは既に厳しい状況ながら、ホームの観衆が見守る中で攻め手を緩める事は許されない仙台。
左サイドからのクロスが流れた所を右奥でオナイウが拾い、バックパスを受けた蜂須賀からクロスが上がると、中央で合わせにいった中山が倒れ。
長崎・村松のプッシングを受けたという事で反則の笛が吹かれ、PK獲得となります。
ようやく主審の判定が有利に働いた……と思った矢先、このPKを中山がGKの逆を突いてゴール右へ決めた所で、再び一悶着。
ネットに突き刺さったボールをGK富澤が抑えた所で、素早くキックオフしようとした仙台サイドと揉めに揉め、相手を押し倒すラフプレーも生まれてしまい。

結局遅延行為という事で富澤に警告が与えられて落ち着かせ、キックオフへ。
しかし既にスタジアムの雰囲気は最悪に近く、同点ゴールが齎される事無く試合終了の時を迎え、笛が鳴るや否や再度ブーイングが鳴り響き。
長崎が勝利し前半戦の借りを返して終わりましたが、試合後にはサポーターによる中傷も(インターネット上で)行われるなど、後味悪いものとなってしまいました。

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第27節 ロアッソ熊本vsレノファ山口FC

2022-07-22 16:01:07 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の熊本の記事はこちら(16節・大分戦、2-1)
※前回の山口の記事はこちら(24節・甲府戦、2-1)

<前節からの変更>

熊本=スタメン11人・ベンチメンバー7人共に不動。ちなみに前々節も同じで、3試合連続となる。

山口=3人変更。前節唯一の得点を挙げた梅木を即行で抜擢、大槻に代わってセンターフォワードに。その他、左サイドバックが橋本→石川・右インサイドハーフが神垣→山瀬。ベンチには、夏の移籍で出戻りとなった高井が登録即ベンチ入りと、即行がテーマの選手起用か。

スタメン

独特のフォーメーション(3-3-1-3)による独特の戦いを繰り広げている、といった感じである再昇格1年目の熊本。
16節以降僅か1敗(4勝6分)と、立派に既存のJ2クラブと渡り合っている姿には感動を禁じえませんが、恐らくは「喜ぶのは(結果を出した)リーグ戦終了後」という思いで戦っているのでしょう。

ともにプレッシングの意識旺盛で、最終ラインも高目が基本というチーム同士の戦い。
ハイプレスを掻い潜らんとする裏狙いのロングパスが多めとなるも、オフサイドも量産した立ち上がりとなります。

最初にフィニッシュに持ち込んだのは山口で、前半7分に石川の左サイドでのパスカットが契機となり、裏へのパスに走り込んだ沼田がクロス。
中央で高木が合わせにいき、こぼれた所を梅木がダイレクトでシュートしましたが枠外に。
前節結果を出し即スタメン起用された梅木が、この日も得点という結果への執着心が目立ち。
しかし見所は熊本のビルドアップを遮断する山口ディフェンスで、9分にも敵陣で石川がカットしてから好機を作り。(シュートまではいけず)
11分にはミスを誘発させたのち、ボールを持った田中がエリア内左を突いてシュート(ブロック)と、プレッシングで相手の攻撃を機能不全にしていく狙いを発揮していきました。
熊本の組み立てで中心となるアンカーの河原を、大ベテラン・山瀬が常時チェックするという立ち回りで、サイドからの前進を押し付け。
熊本は、ウイングバックの三島(右)・藤田(左)を中央へ絞らせる手法を採って対処せんとするも、慣れるまでに時間を要するといった序盤戦となりました。

しかしWBの代わりに左右のセンターバックがワイドに開いて攻撃参加するなど、慣れを見せ始めるその後の熊本。
次第にウイングの杉山・坂本がサイド奥を突くシーンを量産させ、一転攻勢を展開します。

そしてビルドアップが機能不全となったのは山口の方で、最終ラインに対しても果敢にチェイスする熊本に対し、ロングボールで逃げるのがやっとという状況に追い込まれ。
GK関を加えてのパス回しで逃げ切りを図る山口に対し、CFの高橋は常時ヘナンをチェックし、そこから左右どちらに展開されてもウイングのプレッシングで詰まらせる方策が機能。
たまらず山口は、ゴールキックから短く繋ぐ基本方針を改めざるを得なくなり、前半途中から関はロングフィードへと傾倒していきました。

こうして得点への下地が出来上がった熊本は31分、左サイドで坂本のスルーパスに走り込んだ高橋が、エリア内左奥に切り込んでマイナスのクロス。
ニアで三島が合わせにいき、跳ね返りを坂本がダイレクトでシュート。(枠外)
32分は坂本の左→右へのサイドチェンジを受けた杉山が、そのままエリア内右へと切り込んでシュート。(GK関セーブ)
得てして単純なクロスに終わりがちなサイド攻撃を昇華させ、エリア内に切り込んでシュートかグラウンダーでのクロスかの二択に持ち込むシーンが頻発、山口ゴールを脅かしていきました。

37分までにコーナーキックも6本得るなど、まさに熊本の圧倒的優勢といった時間帯。
しかし39分、熊本のパスミスを梅木が繋いで山口の攻撃ターンとなり、左サイドで前進していき大外の沼田からエリア内左へ横パス。
受けた田中が奥に切り込んで低いクロス、この鋭いボールにGK佐藤優也は飛び付いて何とか弾くも、ファーサイドに転がって拾った高木がシュート。
しかしブロックに当たってゴール左へ外れ、何とか命拾い。

ここから山口ペースへと切り替わり、熊本にとっては自身のミスで流れを失った格好となった前半の終盤。
一転してその後前半終了までに3本CKを得た山口でしたが、ゴールを奪う事は出来ず。
高木のロングスローも交えていったものの、セットプレー攻勢は不発に終わり、結局スコアレスで折り返しとなりました。

共に交代無く迎えた後半。
熊本の最初の好機(後半2分)が、河原の裏へのミドルパスに高橋が走り込むもオフサイドになるという前半の立ち上がりと類似したような感じなのを尻目に、山口は直後に決定機。
高木の敵陣でのボール奪取から右サイドを前進し、佐藤謙介のクロスがファーサイドに上がると、合わせた沼田がボレーシュートを放ちましたがゴール左へと外れ。

プレスをまず一つ決めた山口に針が振れると思われましたが、ここから熊本は最終ラインからの組み立てで好機を生み出すシーンが目立ち。
7分には杉山が降りて来てのパス回しを経て菅田が左サイド裏へロングパス、受けた坂本がカットインでエリア内左を突き、切り返しからシュート。
GK関がセーブし、跳ね返りがヘナンに当たり前へ向かうも決まらず。
山口の前線の守備は、アンカー河原へのチェックは変わらずも、それに慣れを示した熊本に対しては曖昧といった感じであり。
他選手の頻繁なポジションチェンジに対応出来ず、前からのプレスを嵌められずに推移していきました。
特に前半は中央寄りだったWBが、ワイドでプレーする事が多くなっていたのは山口のプレスに対する答えか、あるいはプレスが脅威とはならない故の変節か。

そんな状況もあり先に動かざるを得なくなった山口ベンチ、完全移籍で出戻りを果たした高井を早速投入します。(沼田と交代・9分)
沼田と同じ左WGに入り変化を付けると思われましたが、フィニッシャー含めた攻撃の中心は梅木というのは変わらずに推移。
13分には中央~左サイドでの細かいパスワークから、梅木がエリア内へ走り込む石川へ浮き球を送り、クリアされたこぼれを自ら拾いそのままミドルシュートを放ち。(GK佐藤優セーブ)
この場面は高井の居るはずの左サイドからの攻撃でしたがボールに関与せず、打開したのは左に開いた梅木という具合に、あくまでチームの和を乱さない事に努めていた感のあった高井。
CKのキッカーも務めたものの、ポジションの取り合いの段階での反則もあり不発に終わります。

一方熊本も15分に最初のカードを切りにいき、こちらは強烈に変化を与える采配となり。
伊東→ターレスへと交代し、右WGにターレスが入る事により杉山が左WGへ・坂本がトップ下へとシフト。
玉突き的なポジションチェンジが敢行されたものの、その効果はおつりが出るぐらいのものがありました。
その後、熊本のプレッシングに苦しみつつも19分に好機を迎えた山口、佐藤謙のエリア内左への縦パスを受けた山瀬が熊本・イヨハ理ヘンリーに蓋をされつつも横パス。
そして梅木がシュート(ブロック)と、あくまでCFの梅木に撃たせる攻撃を貫き。

ここまではどちらが先制するか解らない流れでしたが、ターレスという翼が羽ばたく事で一変。
22分坂本の右サイド裏へのロングパスに走り込み、奥で追い付いてマイナスのクロスを入れた所に、杉山が走り込むも間一髪クリアされ。
まず一つその威力を見せ付けると、24分には三島のロングパスで再び右サイド奥に走り込むターレス、今度はカットインを選択しエリア内右を急襲。
角度の無い所からシュートを狙ったものの、ブロックされた末に右サイドネット外側に。
そして決定機を迎えたのが26分で、今度は敵陣でパスを受けたのち自らエリア内右へ切り込んだターレス、そのままシュートを放ち。
GK関がセーブした跳ね返りを坂本が詰め、関の脚に当たるもゴール方向へと浮かび、決まったと思われましたがライン寸前で山口・生駒がヘッドでクリア。
まさに紙一重という所で、何とか防いだ山口。

この決定機を逃したツケが大きくなるか、あるいは山口の決壊は間近と見るべきか。
そして次の攻撃で直ぐさまその答えが出る事となります。
27分中盤で高橋がプレスバックしてボールカットし、すかさずパスを受けた杉山が山口・渡部を振り切り長距離をドリブル、一気にエリア内を突き。
必死で追走した山口・ヘナンが止めにいくも、後ろから足を掛ける格好となってしまい、杉山が倒れた事で反則の笛が鳴りPKの判定が告げられます。
これに山口サイドは主審(大坪博和氏)に対し猛抗議、生駒が異議で警告を貰ってもなお執拗に続けたものの、当然覆る事はありません。(むしろヘナンに対し警告が出なかったのが個人的には謎)
このPKのキッカーは高橋が務め、責任重大といった場面でしたがゴールやや左へ強いシュートを蹴り込み。
ライン上で動きつつじっくりと高橋の動作を見ていたGK関は反応しきれず、待望の先制点が生み出されました。

勢いに乗る熊本、尚も32分には中盤でボール奪取した坂本が倒れながらもスルーパスを送ると、やはりそこに走り込むターレス。
エリア内右からマイナスのクロスを送る(シュートは撃てず)など、山口ディフェンスに脅威を与え続け。
その後のCK攻勢では、キッカー杉山があろう事か遅延行為で警告を受ける一幕があったものの、山口に反撃の隙を与えずに試合を進めていきます。

何とか糸口を掴みたい山口は、34分に山瀬・石川→神垣・兒玉へと2枚替え。
空いた左SBには高木が(兒玉が入る)右WGから回るなど、ベンチ外となった橋本の穴は大きいといった選手起用に映り。
一向に衰えを見せない熊本のプレッシングを受けつつも、40分にGK関ロングフィード→梅木フリックという定番の流れで好機が到来。
拾った高井がエリア内左奥を突き、切り返して入れた低いクロスに兒玉がボレーシュートで合わせにいくも、ミート出来ずに終わってしまいました。

直後に熊本は藤田・杉山→阿部・東山へと2枚替え、運動量を保ちにいき。
そして前掛かりとなる山口の隙を突くように裏狙いが尚も冴え、42分にはまたもターレスが右サイドで抜け出し、奥からのクロスを中央ややファー寄りで高橋がヘディングシュート。
しかしゴールバーを掠めて枠外となり惜しくも追加点はならず。
その直後にも敵陣での坂本のボール奪取から、拾ったターレスがシュートを放つ(枠外)など、ターレスの脅威は止まる所を知らないといった絵図となりました。
欲を言えば2点目を叩き出して欲しかった所で、32分の好機は自らシュートしてよかったのでは……とも思いました。

43分にレジェンド・岸田を投入し(梅木と交代・同時に佐藤謙→佐藤健太郎へと交代)、残り少ない時間で同点を狙いにいく山口。
しかし流れを得れない状況で好機は数えるほどしか作り出せず。
そのままアディショナルタイムを迎え、パワープレイ紛いのロングボール攻勢に賭けるしかなく。
最終盤で渡部のロングフィードから、右サイドで生駒がクロスを入れる展開に繋がり、これをニアサイドで岸田がフリック気味に合わせ。
しかしゴールには向かわず右へ逸れていくと同時に試合終了の笛が吹かれ、レジェンドが齎す起死回生のゴール……とはなりませんでした。

ウノゼロのまま逃げ切り、勝ち点3を得る事に成功した熊本はこれで6位へと浮上。
リーグ戦も進み相手の対策も窺えたなかで勝ちきれたのは大きく、独自の戦いをプレーオフ圏争いへと昇華させる事が出来たでしょうか。

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