猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

地下鉄のザジ

2017-03-14 04:18:12 | 日記
1960年のフランス映画「地下鉄のザジ」。
10歳の少女ザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)は母と共に生まれて初めてパリへやって
きた。母はザジを弟のガブリエル(フィリップ・ノワレ)に預けると、さっさと恋人
の元へ行ってしまった。ザジの目的は地下鉄に乗ることだった。ガブリエル叔父さ
んの家へ行ったザジは、翌朝1人で部屋を抜け出し、街に出た。彼女は地下鉄乗り
場へ向かうが、その地下鉄がストライキ中で彼女を大変失望させた。泣いていると
見知らぬ男が声をかけてきた。ザジは彼をさんざん利用してパリ見物を楽しむ。

初めてパリへやってきた少女がパリの街で大冒険をするドタバタコメディである。
ドタバタ具合がすごくて、まるでアニメーションを観ているようだった。見知らぬ
男と、あるいは叔父さんと、あるいは1人で、ザジはあちこちに行き、食べ、壊し、
大笑いする。おてんばなザジの行動に観ているこちらも笑いっぱなしである。つい
でにザジと一緒にパリ見物をした気持ちになる。ただこれは1960年の映画なので、
今とはだいぶ違っているとは思うが。私みたいなフランスマニアにとっては、あ~
あそこ行きたいなあ、あ~あのお店で食べたいなあ、と想像が膨らんでしまう映画
である。
でもこのザジという少女、ちょっと躾がなってないんじゃないの?と真面目に考え
たりもする。まあ母親がパリに着いた途端娘を弟に預けて恋人と一緒に消えてしま
うような人だしな。叔父さん役のフィリップ・ノワレがとても魅力的。ラストの
ザジのセリフもいい。
この映画、本当に「死刑台のエレベーター」や「鬼火」を撮ったルイ・マルの作品
なの!?と思ったのだった(^^;)




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コメント (2)
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