私がタイで涙を流したのは一度きりだと思います。
彼女は無類の犬好きで、現在は5匹飼ってるそうです、私が出て行ってまた一匹増やしたようです。
犬と一緒に芝生の上に敷物を敷いた上で、一緒に寝ていますから。
家で飼っていた犬で、4匹が病気や飼い主の不注意で亡くなっています。
ゴールデンレトリーバー飼い始めて、この犬は雑種と交尾したので、お腹の子犬を中絶する為に
タイ人の男に注射を打って貰ったところ、苦しみながら死んでいったのです。
そんな事とは知らず後悔していましたが、
私が好きなタイの犬でバンケーオと犬が飼いたくて、ピサヌロークの飼育家の家まで行って、
そこの子犬はオスが居なくて、他所の家から連れて来てやると言われ、
2時間以上待って連れて来てくれた犬が、太郎と名前を付けたと思います。
その犬が成長して体格も良く、私自慢の犬に成長していて、
近くの田圃のタイ人が連れて来た犬と喧嘩していた時等は、私が棒を持って加勢したものでした。
今思えば無謀な事をしたものだと思いますが。
その太郎が吐き気を起こして嘔吐を繰り返すので、ピチットの犬猫の病院に連れて行ったのですが、
良くならず入院をさせたが、半月以上経っても同じ状態のままなので経費も掛かり連れて帰った、
当初は元気に見えたが、2~3日後苦しみながら死んでしまつた。
その時大粒の涙が出て止まらなかった、その後も犬を買い続けたが太郎の様な凛々しい姿をした、
犬はいなかったのだが、後から解った事だが、市場で買った鶏の骨のから揚げの骨が、
消化せずに胃にたまりそれが原因で、ピサヌロークの病院に連れて行ってれば、
手術で骨を取り出されたのだと言う事だ、ピチットの町がピサヌロークより少し近いと言う事で連れて行ったのだ。
亡骸は木の近くに埋めて石を建てお墓の変わりにしたが、その木は数年後大木となっている。
彼女が貴方の泣いた涙を初めて見たと言っていたが、
本当に大切にしていた物を失ったとおもった。