MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

ほぼ歩き遍路 12番札所③

2017年10月23日 | お遍路好き(発心・徳島)


12番札所焼山寺

道のりが長いだけにこのブログも長くなります。あしからず。

焼山寺は四国霊場で2番目に高い山岳札所ということで早くも本当の難所です。
なかなか情報を見つけられずにいました。
遍ころがしがいっぱいあって大変だと言うことは分かったのですが。。。

見つけたブログには健脚5時間、男性6時間、女性8時間とありました。
このお寺には宿坊があったのでそこに泊まれれば安心と思ったのですが、
お祭りの関係で受け付けられないかもしれないということでした。
宿が決まらないと予定が組めないのでとりあえず、その先にある「神山温泉ホテル」をおさえました。
この宿に辿り着くには焼山寺を15:00に出発しないと間に合いません。
逆算すると朝7時には11番札所の藤井寺を出発しないと行けないということになります。

そのためには出来るだけ藤井寺に近い宿ということで「旅館吉野」に宿をとりました。

宿は一見普通のお家の様でしたが、とても衛生的で、夕食もボリュームたっぷりで美味しかったです。
宿のご主人はとても親切でご主人を慕ってみなさん泊まりに来ているようでした。
ご主人はよく新聞でここに泊まった人たちのその後のインタビューをチェックしているようでした。
この宿ではお願いするとお昼用のおにぎりをお願いできました。(夕食の時に聞かれます。)
また宿泊費も先に払うことも出来ます。

筋肉痛予防のものが欲しくてコンビニ行きたかったのですが、それを相談すると宿の自転車を貸してくださいました。
これは本当に助かりました。国道192号まで出て右へ曲がっていくとコンビニがありました。
でもそこでは手に入らなかったのですが、その隣に「マルナカ」というスーパーがあり、
そこで買うことが出来ました。
ここで相談しながら筋肉痛のスプレーを購入すると邪魔になるかもしれないけどと景品のバンダナをくださいました。これが後々色々と便利でした。
早速、宿の人が用意してくれたおにぎりを包んでリュックに結びつけました。

この宿はベテランさんだらけでした。66番の雲辺寺の宿をどうするかについて語っていました。
そして予報は雨だったので行くか行かないかも心配して皆さんで話していました。
私は自称晴れ女だったので降らないんじゃないかなどと思っていてなんとなく話を聞いていました。
そして、なんでそんなに心配して、登るのを辞めるまでの話になるのか不思議に思っていました。
雨が降ると川のようにになって、足元も石だと滑って危ないのだそうです。
なんと、私達の次の日は雪が降ったそうです。。タイミング良くて良かったです。

みなさん何度も歩き遍路をしているようでした。
私は、途中交通機関も利用する予定だったのでちょっとモゴモゴしてしまいました(^^;)
途中交通機関を利用するなんて言える雰囲気ではなかったのです。

初心者の私に焼山寺までの道のりを沢山説明してくれました。
ここまで行けば大丈夫というという話で「浄蓮庵」(空海さんの像と一本杉がある場所です)が出てきました。
なので、ここが私の中での一つのゴールでした。が、しかし。。。
正直、ここからが大変でした。
ここまでせっせと登ってきたのに、同じ分と感じるくらい下るのです。。
そして下ったと同じぐらい登る。。。
確かに常連さんの話でも「登って降りるんだよね」というセリフはあったのですが、まさかこれほどまでにとは思いませんでした。

ここからがハードでした。

藤井寺から焼山寺まで約13kmには長戸庵→柳水庵→浄蓮庵と3つ通過ポントがあるので
それがひとつの目標で先に進める感じでした。

長戸庵には女性専用のトイレがあります。
私は使わなかったのですが、同じぐらいのスピードで歩いていた男性が入りたかったようで。。
ちょっと気の毒でした。

次は柳水庵にトイレがあります。こちらは男女ともあります。

宿で一緒のベテランさんはのスタートは早く、またしても足が遅いのに遅れ気味の出発。
外にはタクシーが待っています。
ん?と思うと物静かだった常連さんが乗りました。宿のご主人から聞いた話では
タクシーで柳水庵まで行ってそこから歩くそうです。
もう9回も歩いているそうで、今は好きな場所を歩くようにしているそうです。

歩きに拘らなくてもいいよね。。。と少し心が緩みました。

ひとそれぞれ。

宿の人が見送ってくださり、出発です!

藤井寺には7時なのに沢山の人がもう居ました。
みんな山越えするのかな?
とにかく15時には着かないと!!

長戸庵手前に「大師水」という水がチョロチョロ出ています。飲めるのかな??
ちょっと飲んで見ようと飲んでいると。
早くもしばらく後から来たとおもわれるご夫婦に抜かされます。
旦那さんはちょっと水に興味を持っていましたが、奥さんはお腹を壊したらこまるという感じでここはスルーでした。
確かに、私もお腹は強い方ではないので飲んだあとで後悔しました。
ここは次の柳水庵まで給水スポットが無いことから、ここでペットボトルに給水して行かれる方も多いようです。
私もお腹を壊しませんでした(^^;)v

長戸庵は何もない山道にポッと最初に現れる人工的なもので変な感じもしましたがホッとします。
藤井寺から柳水庵までの「丁度」真ん中のようです。

しばらく進むと吉野川を一望できるベンチもあるスポットが現れます。
しばし休憩。
こんなに登ってきたのだと実感が湧きます。でもこの時点で1/4ぐらいでしょうか?

様々な山道をとおり、途中、逆打ちの人とすれ違ったりしました。
どうも、旅館吉野に宿泊予定の様でした。
逆うちの人は何人とすれ違うかも楽しみの一つのようです。
柳水庵でもお参りして進むと目標だった
空海さんの像と一本杉がある場所(浄蓮庵)に到着です!
このときは知らなかったのですが、ここから焼山寺を望めたそうです。

もうすぐかな??地図を確かめると全体の3/4しか来ていなくて、あと1/4はある!!
でもここまで来れば大丈夫と常連さんは言ってたよね?と自問自答。
ご夫婦はここで昼食だったようです。
足に自信のない私は先に進みます。

あっという間に追いつかれます。

休み休み進む為に、ちょこちょこあるお地蔵様を拝みなが進むようにしていました。
これは「舟形石丁」といって「一丁」109mごとにある道標だったようです。

とうとう先に話した登った分を下り、下った分を登る場所にさしかかります。
民家が見えてくるのです。
民家をお寺かな??などど甘い考えを持ったりしました。
足取りも軽く進むとどんどん下り、民家もスルーして山に差し掛かります。
まさか。。。まさかと思ったけど。。。
登り続けました。緩い登りになることは無かった気がします。。
もうあと1km!やっと道が緩くなり進むとコンクリートの道が見えてきて、
人がぞろぞろ右手方向に進んでいます。
お寺は左手方向にありそうなのに右にあるのかな?
山の中から出てきた私に驚いている人に思い切って聞き来ました。
やっぱり、左でした。右は駐車場。。。みなさんお参りして帰るところだった様です。
参道には色々な石の彫刻がありました。

歩きの方はもうこの参道は通らないので撮っておきたいものは撮っておきましょう。
私は後でと思ったことで心残りが出来てしまいました。

やっと焼山寺に到着です!どうにか目標の時間に到着です♪
この頑張りはのちのちの自信に繋がりました。
ほぼ歩き遍路の方はここは是非トライしてほしいです。

旅館吉野で一緒だったベテランさんが心配して待っていてくれました。。。
ありがたい話です。
「これなら宿まで間に合うね」といってご自分の宿へと出発されました。

お参りして、納経を済ませるとお寺の方が、「今日はどこに泊まりますか?」
と聞いてくださり、バスの時刻表とそこまでの道順を教えて下さいました。
ここで、私にとってペースメーカーだったご夫婦に挨拶をして別れました。
このご夫婦とは高知まで何度となく逢うことになります(^^)v

お寺の方に1時間くらいといわれ、少し時間があるとのんびり歩いてたら、
一時間半かかってしまい、最後は早歩き。バスには丁度間に合った感じでした。
途中、「杖杉庵」というスポットが現れます。
ここは遍路の起源といわれる「衛門三郎」のお墓があるところです。
衛門三郎がお大師様と出逢うことが出来た場所ということだと思います。


寄井中で乗り換えで、ここでけっこう待ちました。
バスの運転手さんも親切で、役所までは乗って行ってそこから歩けばいいと提案してくれました。
しかし、もう歩きたくないモードだったので、ここで乗り換えました。
でも乗り換えの待ち時間を考えたらバスの運転者さんの提案を受け入れるべきだったと後悔。
先人さんの言うことは聞いたほうが良のかも。

神山温泉ホテルさんはなかなか良い宿でした。
温泉はもちろんですが、食事も美味しかったです。
お遍路さん用の「お四国巡拝宿泊プラン」で予約しました。少しリーズナブルだったと思います。
良い気分で食事が終わって出てくると、旅館吉野で一緒だった初心者の男性がいました。
宿のお風呂が壊れていて、車を借りて同じ宿泊の人と入りに来たのだとか。
「いいとこ泊まってるね~」とちょっと嫌味っぽいかんじで言われましたが、

オバサンだとしても女子なので。。と心のなかで一言。

私は、お遍路で長く四国にお邪魔するのだから、多少お金を落としていこうと思っていました。
なので、交通機関も利用するし、寄ることが出来れば観光もしようと思っていました。

そう。人それぞれなのですよ。

何度となくこのお遍路中に四国の方に言われた言葉です。
私も未熟ですが、初心者の男性もまだ未熟なわけです。嫌味も受け入れましょう。

この温泉地は桜の季節はまた良いだろうなと感じる場所でした。
周辺に神社や滝など見どころスポットも沢山あるようです。

こんな感じでお遍路3日目が終わりました。

旅館吉野のシンプルな外観


こんなに食べられないと思ったけどペロッと食べてしまった夕食

藤井寺にある焼山寺への入り口


途中途中にあるありがたい言葉(キツイ遍路道にはさいごまでありました。)


最初の遍路ころがし


水大師 給水スポット


丁度まんなかの長戸庵


吉野川を臨みます


休憩中のご夫婦 絵になります♪


舟形石丁


柳水庵


浄蓮庵


お大師様と一本杉 迫力がありました!


あの民家が見えるところまで、さらに下まで、下ります!


綺麗な川がありました。


三徳山投入堂への道を思い出す。


参道が見えた瞬間


参道には色々な石彫があります。


焼山寺の山門


梅の香を楽しみながらバス停へと向かいます


バス停までの途中にある杖杉庵


衛門三郎がお大師様と出逢えた瞬間の像


焼山寺バス停 バスで来た人もここから3.4km山登りです!


寄井中のバス停

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ほぼ歩き遍路 11番札所②

2017年10月18日 | お遍路好き(発心・徳島)
11番札所藤井寺

10番札所から約10kmの道のり、既にこの日は14kmほど歩いています。
ここから10kmまだまだ2日目のお遍路。歩けるのか分からず気が遠くなりました。

11番は次の日でも良いけど出来れば今日中にたどり着きたいお寺でした。

10番札所の切幡寺から1km南へ進んだ場所に名物のお接待マネキンさんがいました。
よく色々な方のブログに出ていて見てみたいと思っていました。
こんな所にあったのか!誰かと歩いていたら一緒に座って撮ってもらいたかったな(^^;)

また少し進み振り返ると山の中腹に切幡寺が見えました。
頂上かと思ったら、中腹でした。。。
あそこまで上がったんだとしみじみ。次の目標へと前を向いて進むのも大事だけど、
たまに振り返るのも良いんじゃないかな?などど思いました。

11番札所へは「阿波中央橋」という大きな橋を通るルートと
「善入寺島」という吉野川の中洲を通っていく方法とありました。
私は後者の方を選びました。
旧遍路道らしかった事、潜水橋という増水時に対応した橋を渡ってみたかった事からこちらを選びました。
10番札所でアドバイスをくれた男性にまた11番で会ったのですが、
阿波中央大橋を通ってきたようで、その雄大さを語っていました。
どちらを選んでも正解だと思います(^^)v

欄干の無い橋は初めてでした。
1台の車がやっと通れる幅の橋でスリルがありました。
足元を見れば川も見ることが出来、その美しい川に驚きました。
私の川のイメージは幅の広い下流は濁っているという認識だったのです。
吉野川の川はとても透明で美しかったです。

長い道のりにも色々な発見があり、楽しく進めました。

ここの納経所でも年配の方に御朱印を書いてもらいました。
なんとなく長く色々な経験を摘んだであろう方に書いて頂く御朱印にありがたさを感じていました。

明日、登ることになる12番札所への入り口を確認して、宿泊予定の「旅館吉野」へと向いました。

お接待マネキンさん


振り返ると見えた切幡寺


吉野川への道


潜水橋


1台すれすれの橋幅


透明で美しい吉野川


11番札所、朝7時の様子。既ににぎわっています♪






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ほぼ歩き遍路 10番札所②

2017年10月17日 | お遍路好き(発心・徳島)
10番札所切幡寺

次の切幡寺までは約4km、言わずと知れた333段のお寺です。
9番札所門前のお茶屋さんで柏餅を食べたせいか、足取りも軽く進みました。

途中、「遍路道はこちら」という立て看板をみつけます。
また地図とは違う気がしましたが、遍路道ならこちらを通ろうと思いました。

「マムシに注意」という立て看板もありました。
このマムシに注意は何度か見かけました。
注意時期は4月から10月とある看板も長い遍路道の途中で見かけました。
10℃以上の時期がマムシの活動期のようです。

このときはそれを知らなかったのでドキドキしながらこの道を進みました。
ほとんど通ってきた県道139と平行にのびています。
後で地図で調べると素直にそのまま県道139を進んだほうが近道のようでした。
これをきっかけに少しでも遍路道を通って行こうと思いました。

角を曲がると緩やかに上り坂が始まります。
山門を抜けると「杖無し橋」が現れ、「是より三三三段」の石標
途中「是より二三四段」もありました。
さらに「男やくよけ坂」「女やくよけ坂」階段もあります。
これは23番札所の薬王寺が有名のようですが、22番札所や他でも見かけました。
「杖無し橋」は橋を渡る時に杖を突いてはいけないという事を知るきっかけになりますね。
愛媛県にあるその逸話が生まれた橋にも後ほど寄りました。


333段はやっぱり大変でした。。
小学校等の検査などで良く階段の昇り降りをしているので変な自信がありましたが、
登っては休み、登っては休みでやっと登りました。
みなさんヒーヒー言いながら登ってました。自然と同志と言いますか、挨拶したり、
登りきった境内では話をしたりしました。
おじさんが次の11番への道のりや次の日に待ち構えている12番への山道へのアドバイスなどをくれたりしました。

納経所のおばあさんが仏様のような雰囲気を醸していてとても印象に残っています。
納経の後、ベンチに座って荷物の整理をしていると白い犬がいて、目が合うと寄ってきます。

手を出すと痛い甘噛をされました。

お寺の犬なのか野犬なのか。。。分かりませんが少し戯れて
なんとなく癒されました。

次の11番札所へは約10km強、13時15分だったので間に合いそうでした。
これから10km歩けるのか正直自信は無かったのですが、行くしか無い!
遊んでくれたワンコとも別れて次へ向います!!

ちょっと遠回りだけど遍路道「マムシ注意」


山門へ続く緩い坂道


杖無し橋


最後にある「女やくよけ坂」


お寺にいた白い犬「目があうと」


寄ってくる




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ほぼ歩き遍路 9番札所②

2017年10月16日 | お遍路好き(発心・徳島)


9番札所法輪寺

法輪寺へは8番札所から約3kmで平坦な道を進みます。

少し来た道を戻り、高速の高架下をくぐり進むとポツンとさみしげな鳥居。
周辺は道路工事が進んでいたので取り壊されるのだろうか?しかし鳥居のある場所に道を通していいのだろうか??
この鳥居の神社はもう無いのだろうか??道で潰されたのかな??
などと想像を巡らせてしまいました。
後で分かったのはここから500mほど北に若一王子神社があり、その神社の鳥居だったようです。
ここも8番札所の様に参道が長いのですね。しかし、神社が全くその場所から見えなかったので不思議に思いました。

この辺りは菜の花畑が多くあり、その黄色い花も癒やしでした。
9番札所少し前辺りで、写真を取ろうと思うと農家さんがいらっしゃったので、
「菜の花ですか?写真を撮って良いですか?」と聞くと近づいて来てくれて、
花が咲いてしまっているのは採るのが遅かったもので、スーパーでは
このような形で売っているでしょ?と出荷用の菜の花芽をまとめて見せてくれました。
今採っているのは大手のQPさんに納品する分だとか。色々説明してくださいました。
食用の菜の花は鑑賞用?とは違って葉っぱがしっかり大きいのが印象的でした。

忙しいのに手を止めて親切に話してくださり嬉しかったです。
農家さんとこんなお話ができるとは思っていませんでした。
こんなこともお遍路の醍醐味なのかな?と始まったばかりのお遍路での出来事を嬉しく思いました。

9番札所の法輪寺はもうすぐそこです!

門をくぐるために角を曲がろうとするとその角でお経を唱えている人がいます。
お経はお寺に向かってするものだと思っていたので、お寺を背にして唱えている姿を不思議に思いました。
これも後でですが、このように托鉢?をしつつ廻るお遍路さんも居るのだとか。

しかし、お寺にはこのような行為を禁止した張り紙もありました。。。

お祈りを済ませ、仁王門を出ると目の前にお茶屋さんがあります。
お店のおばぁさんに声を掛けられました。

おばあさん「お餅はいかが?おうどんもあるよ」
私「あんまり時間がなくて。。11番札所まで行きたので。」
おばさん「ここまで来てれば大丈夫よ。少し休んで行きなさい。コーヒーもあるよ。」
私「そうしたら、コーヒーでも飲んでいこうかな。。」
時間は11時半、ここから10番、11番札所が遠いので足の遅い私は心配でした。
時間的にはお昼。うどんを食べるには時間が心配なので、腹持ちの良さそうな柏餅をつけてもらいました。

店内は衛生的とはいえない感じです。。
おばあさんがやっとやっている感じだから仕方ないか。
でも柏餅はめっちゃ美味しくて、おばあさんが作っているのか聞いてみると、

おばあさん「昔は作ってたけどね~いまは作ってもらってるんだよ」とのこと。

私がコーヒー運びますと言いたくなる感じで、おばあさんの動きもスローで、
埃っぽく感じる店内ですが、なぜが落ち着き居心地は悪くないのです。

しばらくすると女の子3人組がお店のに入ろうかと話しています。
おばあさんも早速営業をかけています。
おうどんを食べる事にしたみたい。
店も狭い感じなので、これをきっかけに出発しようとすると。
おばあさんが巡礼バックの掛け方をアドバイスしてくれました。

ずっと斜めがけで、片側の肩に負担があって痛いなぁと思ってました。
おばあさんのアドバイスはリュックをしょって、巡礼バックの掛け紐を頭から通して、両手も通してリュックの紐に引っ掛け、重さをリュックにかけるものでした。
この方法、本当に助かりました!

このあと宿泊する吉田旅館のおじさんにも褒めてもらいました(^^)v

色々なことがありすぎて2日目のお遍路とは思えない濃厚さです。

ぽつんと立っていた若一王子神社の鳥居


撮らせてもらった菜の花畑(もうちょっと素敵に撮れば良かった。。)


巡礼バックの掛け方のアドバイスをくれた門前のお茶屋さん


門前のお茶屋さんで頂いたコーヒーと柏餅


巡礼バックのかけかた


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ほぼ歩き遍路 8番札所②

2017年10月13日 | お遍路好き(発心・徳島)

8番札所熊谷寺

十楽寺からは約4km一時間ぐらいの道のりです。
ここからの道のりは色々なものに目を奪われて道を見失ったり、色々ありました。

京子さんと分かれてすぐに民家のガレージ前に山積みのキャベツ!50円とあります!!
安い♪車で来ていたら買っちゃてたな。

しばらく進むと今どきのデザインといった感じで洒落た小学校が目に入ります。
私も設計の仕事についてから何度となく小学校の設計を経験していることもあり、
興味津々で金網越しに見ていました。出来ることなら見学したかった(^^;)
その前に怪しい人だったかも・・私。
と、学校に気を取られていたら道を間違ってしまった。。。

なぜ間違いに気がついたかというと、通り過ぎた車がはっとして止まって、
やっぱりいいか。。。という感じで走り出して、やっぱり教えてあげたほうが良いかな?
っていう感じにのろのろになっている姿をみて、「?」と思ったのです。

このように迷っていたりすると教えてくださる人が沢山いて、何度もお世話になりました。
教えてくれる人がそのうち弘法大師さまの化身ではないか??なんて思うほど。

元の道に戻り進むと今度は和洋折衷の古い建物に気を取られて、お遍路矢印を勘違いし進んでしまいました。
すると、弘法大師の化身と思われるおじさんが「こっちから行った方が近道だよ。」
高速道路の脇道を指差しました。
高速道路の脇道と言えば怖いイメージだったので躊躇していると。
おじさんもその道を通ってお墓参りに行くということで途中まで案内をしてくれました。

おじさん「ずーっと歩いて行くの?」
私「基本的には歩きなのですが、途中ダンナが様子見に車で来て乗せてくれる予定で完璧な歩きではないです。」
おじさん「それはやっぱり心配なのでしょう」

そんな話をしつつ歩くとその先の道順を教えてくださり、
おじさんはお墓のある方向ヘと曲がって行きお別れしました。
しばらく歩くと携帯に電話があり、普段知らない電話には出ないのですが、
次の宿からかもしれないと出てみると安楽寺の宿坊からでした。。
部屋に髪留めを忘れていました。実は見つけられなく諦めていた髪留めでした。
送ってくださると言われたのですが、既に手間を掛けていますが、
手間をかけてはいけないと3日後ぐらいに取りにいきますと伝えました。
今日は道を間違えたり忘れ物をしたり、散々だなぁと落ち込むも
「こんな日もあるさ」と気持ちの整理。

まだ。。。8番札所に着いていません。

道を沿うように歩き、高架下抜けようとしていると野焼きでモクモクしています。
最近では出来ない事だなぁ懐かしい匂い。
それにしても煙い。。。もくもくもくもくしています。
そんなことを思いながら高架下を抜けるとすぐに真っ直ぐに山門へと続く道が見えてきました。
するとその煙を火事か?と思ったらしいおばさまが家から出て来ていました。
かるく挨拶をすると。

おばさま「いや~火事かと思ったわぁー」
私「野焼き中みたいですよ」
おばさま「お遍路さん?どこから来たの」
私「横浜です。神奈川の・・」
おばさま「そ~」
このやとりからずっとおばさまの話を聞くことに。。
京都からお嫁に来てこの土地になかなか馴染めなかった事や外国から来たお遍路さんに接待した話など。
今日は出来れば11番札所まで行きたかったので、気持ちは焦っていたけど、これも醍醐味!
しばしの交流を楽しみました。

山門へと続く真っ直ぐな参道がとても印象的でした。
徳島の桜?も咲いていて3月も沢山春を感じられるのだなと思いながら参道を進みました。
山門を抜けてからもしばらく参道が続き少し階段を上がります。
大師堂へはさらに階段を上がる立体的なお寺で雰囲気のよいお寺でした。

山門は和洋と唐様の折衷様式で徳島県の指定有形文化財です。

50円の山盛りキャベツ


洒落た御所小学校


気になる和洋折衷のお家


ずっと続く参道

春を感じた徳島の桜


山門前のモクレン?の蕾にも春を感じました。

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