先週の台風のため、行く予定が延び延びになってしまった大阪の阪急デパートで開催中の「私のマーガレット展」に友人と行ってきた。友人は私よりも2歳上で、ほぼ私と同じ時期にマーガレットを読んでいたという。阪急のコンコースに大きな看板が出ていた。
9階の催事場前は、20代~50代の幅広い年代の女性たち。何となく乙女チックなファッションの女性が多い気がする(^^) マーガレットは今年、創刊50年。半世紀もの長きにわたり、それぞれの時代の少女たちにずーーっと 夢を与え続けている。半世紀とは実に長い
※1963年『週刊マーガレット』、『別冊マーガレット』が誕生。少女文化の新たな担い手として、少女たちの夢と憧れを世に伝えはじめます。草創期には、ユーモア溢れるラブコメや、親子や姉妹の関係を鋭く描いたストーリー作品が数多く生まれました。『ガラスの城』(わたなべまさこ)、『白いトロイカ』(水野英子)、『おくさまは18歳』(本村三四子)、『マリィ・ルウ』(西谷祥子)などの原画をご覧いただきます。また、後に他の雑誌で活躍し、少女まんが界を代表する方々もマーガレット・別冊マーガレットに確かな足跡を残しています。美内すずえ、和田慎二、一条ゆかりなどの貴重な原画をご紹介いたします。——わたしのマーガレット展オフィシャルサイトより。
まず入口のスクリーンで3分間半の、マーガレットで連載された作品の、印象的な場面を集めた短い映像があった。私が見ていた時代(60~70年)のものも、わずかだが見られた。(オリジナルのピアノの旋律とともに、マーガレットと、別冊マーガレットで描かれてきた幾多の恋愛ストーリーの中から、名シーンが流れます。テーマは「100のキス・・・Love & Kiss Forever」です。)
スクリーンで作品の主人公が語った言葉『たどってきた全てが今を作った』そう、そのとうり。マーガレットの作品群は確かに、私というを人間を形成した一部。読むことによって私の血肉となって体の中に頭の中に入っていると言える。私を作った物は他にもあるが、これが来年4月の「朝ドラ」になることが決定!楽しみどす(^^)
少女フレンドは幼馴染に見せてもらって読んだが、代表的な作家は里中満智子、細川智栄子。サインはVにもはまった。 でも私はやっぱりマーガレット派、好きな作家が多い。マーガレットの創刊は1963年だそうだが、年表を見ると私が読み出したのは 小学生低学年だった65年だろうか。水野英子は好きだが「白いトロイカ」は題名しか記憶にない。
やっぱり私は西谷祥子!「マリイ・ルウ」愛らしい主人公は大きな瞳に星が輝く 華やかな美しい絵柄で、一番大好きだった!ヨーロッパを舞台にした内容は、田舎のお子チャマには眩しいような、見たことのない世界だった。
「学生たちの道」「レモンとさくらんぼ」「ジェシカの世界」「菜々子の青春」 西洋を舞台にしたものから、日本の女学生を描いた作品へとシフトしていった西谷祥子は、「学園もの」というジャンルを作った漫画家です。そして、別マ(セブンティーンかも?)の「飛んでゆく雲」は、源氏の御曹司が主人公の時代劇です。どれだけ感動して繰り返し読んだことか。スケールの大きい胸が躍るような大河ドラマでした。初期マーガレットの一番の人気作家と思うが、なぜ公式図録にインタビューがないのか?とても残念です。
西谷作品は、中野のまんだらけでは「レトロ漫画」というジャンルで売っていた。1冊1000円、欲しかったけどね(=_=)
今思えば、主人公たちの恋する乙女チックな気持ちを、小学生の私はどれくらいわかって読んでいたのか?? 小学校低学年から高学年へと、恋する主人公の気持ちが分かり始めたのは、やっぱりタイガースのジュリーが登場した67年頃かも知れない。ただいま某所で3400円で売ってます。高~い!
この頃からは実際に、自分で買って読んでいた。マーガレットは週間だけではなく、「別冊マーガレット」に「デラックスマーガレット」こちらも毎月買い込んだ。「高橋真琴」の表紙の、気品すら感じられる美しさが今も忘れがたい。何度も繰り返し読んだ、思い出深い作品がいっぱいです。離れの部屋に、買い込んだマーガレットを山盛り積んでいたが、いつ間にやら全部 親に捨てられてしまった(T_T) それも仕方がない・・
展示は、上の年表のとうりに進んでゆく。下の画像はグッズ売り場のポストカード。64~70年代の作品、懐かしい・・の一言です!
アニメ化された「アタックNO.1」 鮎原こずえ
クラス中で次週はどうなる?!と盛り上がったサスペンス漫画「ガラスの城」
TVドラマになった「おくさまは18歳」岡崎友紀と石立鉄男だったね
私にとってテニス漫画はやっぱり「スマッシュを決めろ」
忠津陽子の絵柄は可愛らしかったな~「美人はいかが」
クラスメイトと一緒に笑った「つる姫じゃ~っ」彩色した原画の展示を今見ても笑えた。
連載は72年からだったのか「ベルサイユのばら」ベルバラはやはり特別な作品で、会場の一番最後の広いスペースで展示されていた。でも私は「オルフェウスの窓」を20代になってから読み、胸がキュンキュン♥ 実はこっちのほうが好きです。
古賀新一の恐怖漫画は、ここの展示でそうだった!と思い出した。楳図かずおは少女フレンドだそうです。
弓月ひかるに一条ゆかり、森田じゅんは 私は「りぼん」の印象が強い。一条ゆかりの色付き原画は、とても繊細で美しかった。でも、正直に言うと昔から私の趣味ではない。すいません。
和田慎二は、残念ながら数年前に亡くなった。
美内すずえは当時からストーリーテラーでした。彩色原画の展示あり。今も絵柄をあえて変えないのだと思う。
「ふーちゃん」のいまいかおるは、私が足立区の某職場にいたときの同僚のお姉さんでした。
で、私が読んでいたのは「ベルバラ」辺りまで。この頃はすでに自分で買うこともなく、クラスメートに見せてもらっていた。もう、ジュリ~!!一辺倒になっていた頃で、漫画にそれほどの興味は無くしていたのだ。
展示は80年代以降のものになると、くらもちふさこ、亜月裕、槇村さとると、読んでいない私でも名前くらいは知っている。私より、少し若いJ友さんは、くらもちふさこのファンだそうだ。見てきた年代の違いを感じました(笑)
最近、能年玲奈ちゃんで映画化された「ホットロード」紡木たくは、展示スペースが他よりずっと広くとってあって、人気のほどがよくわかった。内容はさっぱり知らないけど、彩色された原画のセンスの素晴らしさ、美しさ。ササっと軽く描いたように見えて、しかもキラキラ光るような原画のみずみずしさ。内容はほぼ知らないが、この絵を一目見ただけで 優れた作品であるとわかるような気が・・・
70年代には100万部という発行部数を誇ったマーガレットも、80年代末には、週間から隔月刊にリニューアルされている。時代の変化があったということだろうか。フレンドは今でもあるの??続く