小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載 (2023年6月)

2023年07月02日 13時41分08秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(六月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
石棺の丹は語らず黴雨に入る    楊子
驟雨去る非常出口に煙草の香    めたもん
夏干潟耳を貝語にそばだてて    宙虫
父の日の父と競ひて貝を採る    アゼリア
ワラスボを漁る生計や梅雨晴間   道人
白鷺の自在の白や天の画布     餡子
非常口の緑の彼方夏の海      珠子
結ぶ手の温もり確か蛍の夜     多実生
伸びるだけ伸びては雨の蝸牛    アネモネ
こぬか雨帰省相席目開かぬ児    吾郎
五月雨や涙はいつか乾くもの    幹夫
夏空を抜ける白鷺ひとり旅     仙翁
六月の風にのりくるバグパイプ   瞳人   
アートカフェに時は流れて金盞花  カンナ
泥沼に支えられ咲く蓮の花     泉
梅雨に入る山中の家のテレワーク  春生
夕焼けて最短距離の帰巣かな    あき子
小雨降り鉢用意して蒸し暑し    ちせい
構内の立ち喰ひ蕎麦屋青嵐     卯平
皐月波掴みコンドル飛びにけり   藤三彩
引き潮の沖へ傾く夏帽子      まきえっと



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