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新得はトムラウシ山の玄関口

2023-10-29 00:40:13 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 落合駅を出発したバスは針葉樹林に囲まれた道を走り、狩勝峠を目指して標高を上げて行きます。


 車窓に佐保岳のピークが見えてきました。


 私は1976年からの学生生活を帯広で過ごしました。


 その学生時代に、ワンゲルと探検部と生物部を合わせたような自然探査会というサークルに所属しましたが、その新人歓迎山行が佐保岳でした。

 

 新得駅で列車を降り、国鉄の古い線路跡を歩き、途中から尾根道に入ってピークに登り、頂上から稜線上の登山路を下り、国道に出て落合駅まで歩いた記憶があります。

 

 佐保岳は1980年に狩勝高原スキー場がオープンし、現在はスキー場の他に、ゴルフ場やクマのサファリパークなどの施設が設けられています。

 


 バスはやがて狩勝峠を通過しましたが、ドライブインがシャッターを下ろしていました。


 2017年頃には店を閉じたらしいのですが、寂しく思わせる光景でした。

 


 しかし、狩勝峠からの風景は変わりません。


 視界の先で二つの峰が印象的な姿を見せて、その奥で、十勝川の河岸段丘が地平線を描きます。

 


 峠を越えたバスは、正面にスキー場のゲレンデを見ながら、一気に高度を下げます。

 


 そして、峠道を下り終えた辺りでバスは左に折れ、サホロリゾートホテルの前に停車しました。


 国道38号線を挟んでサホロリゾートホテル反対側には、厳しい寒さを凌いでウメが育つ奇跡の梅園があり、5月下旬頃、ヤマザクラと一緒に1000本を超える豊後梅が花を咲かせます。

 


 道が平坦になった辺りからソバロードが始まりました。


 車窓に広大なソバ畑が広がります。


 今日は白いソバの花が咲いていますが、何年か前に、一面に赤いソバの花が咲いていたことがありました。残念なことにその時の写真が見つかりません。

 


 そしてバスは東鹿越を出発して約1時間後の9時14分に新得駅に到着しました。

 


 新得はソバが有名ですが、山登りをする人であれば一度は登りたいと願う、日本百名山のトムラウシ山への玄関口です。


 夏山シーズンには毎年、新得駅からトムラウシ温泉までバスが運行されます。


 トムラウシ山は、トムラウシ温泉から登り始め、頂上直下の南沼キャンプ地かヒサゴ沼の避難小屋に泊まり、化雲岳を経て天人峡温泉に降りるルート、あるいはその逆コースが一般的です。

 

 しかし天人峡温泉には公共交通機関がないので、いっそのこと、旭岳や黒岳へ2泊3日で縦走する登山者もいますが、初心者が登れる山でないことだけは確かです。

 

 
晴れた日には、美瑛丘陵から、山稜の一番奥にトムラウシ山が見える

 

 

 

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