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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

フィンランドに学ぶ(2)

2024年05月01日 | 教育

 フィンランドの教育は、幼児教育から初等教育、高等教育、社会人の学び直しに至るまで、幅広く、きめ細かく制度設計されています。これらすべてに言及すると、膨大なボリュームとなりますので、本稿では主に9年間の義務教育に注力して、進めたいと思います。

フィンランド教育における世界的にトップ並びにトップクラスのものを上げますと

*授業日数・宿題の少なさ等。                                                                 年間授業日数はOECD中で最も少なく、日本より40日ほど少ない。(塾通        いもないので、固定的な勉強時間はさらに少なくなる)宿題はほとんど出ませ        ん。生徒個々人の理解度を確認するための試験はあり                    ますが、序列をつける試験は一切ありません。(他者と比較しない)したがっ           て、学校間の偏差値格差がないため、生徒にとって良い学校とは、自宅に一番近     い学校ということになります。高校入試もなく、        生徒の個性、特性、将来へ     のヴィジョン、自宅からの距離等により、総合的な進路判断によって進路が           決定されます。                                                                                                       

*読書量が世界一                                                   人口当たりの図書館数がトップで、身近に図書館があります。(自主的学習の     支援)

*手厚い育児・教育支援                                                     ・子供が生まれると、国から母親全員にベビー服や布団、哺乳びんや絵本などの            セットが届き、17歳ま での子供全員に月1万7千円程度が支給されます。              ・ 6歳児を対象とした就学前教育は任意参加であるが、ほとんどの子供が参加し             無  償。                                                                                        ・9年間の義務教育期間中は、授業料が無料というだけでなく、通学手段、食事         (給食)、教科書やアイパッドその他の文具、学用品が無償で支給されます。           補習授業も無料です。

*教員の質の高さ                                                 全員が大学院修士課程を修了しており、教えのプロとしての専門知識・実技訓     練を徹底的に叩き込まれ      ている。就労後も毎年継続研修がある。子供たちが       好奇心をもって楽しく学べるようにすることが大切 なポイントとなっています。      教員の拘束時間が短く、授業への裁量権(教科書、教材、教育方法)が大きく     やりがいがあり、社会的      に評価の高い職業であることから志願者が多い(例       年競争率10倍以上)ことも、質の確保の要因となってい ます。

 

     以上フィンランドの有する トップクラスの事象についてあげてみましたが、この根底にある教育に対する高い理念こそがこのトップの源泉といえるのではないでしょうか? すなわち 国土も小さくて天然資源もないフィンランドは「人材こそが資源である」と24%の高消費税率も国民の合意を得 て財源とし、国全体の学力差を最も小さく国際的な学力をもっとも高くすることに成功しています。こ れは「すべての子供がわかるまで」を基本理念に、時間をかけて「平等な教育」を目標として国が教育改革を」行ってきた成果です。                                              なお、フィンランドでは、自国の国籍をもつ子供だけでなく、フィンランドに暮らす難民や移民の子供たちにも平等に教育を受ける権利が保障されています。これも特筆すべきことといえましょう。                           

 

 

 

 

 

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