徳ちゃん繁昌リポート

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【商魂逞しく】作り手の努力と売り出す苦労

2015年03月11日 | 仕事モード
NHK朝の連続ドラマ「マッサン」の高視聴率でウィスキーブームに火が付いたようで!?サントリー「山崎」が世界最高のウイスキーに選ばれ、ニッカウヰスキーも好調に売上を伸ばしています。竹鶴政孝氏の偉業は「マッサン」で描かれた作り手の努力そのものですが、片やニッカウヰスキーを世に出すまでの苦労は語り尽くないほどのものだったと思いますよ。

当時、欧米のウイスキー自体が独特の風味で日本人に敬遠され、ニッカの二級ウイスキーは他社製よりも高すぎるという理由で全く売れなかったそうです。竹鶴は「売り上げが倍になれば、品質を落とさなくても他社と同価格で販売できる」と説得され、やむを得ず新二級ウイスキーの丸びんウヰスキーを当時業界首位のトリスウィスキーと同価格で発売して同時に積極的なセールス活動も行った結果、実にニッカの二級ウイスキーの売り上げは1年で倍増し、ニッカの販売額も業界3位から2位に浮上したのでした。これにより他社のセールス活動も激化、洋酒ブームに火が付き日本でのウイスキー消費量も増加したそうです。職人も喰っていかねばならない訳で、どんな逸品を作っても世に出回らなければ意味はなく、話題を作り販売まで漕ぎ着かねば芸術の域で終わってしまうのは明らかでした。

売り出すまで努力といえば、昭和46年新発売の日清カップヌードルは銀座の歩行者天国で大々的な無料宣伝を行い、P&Gの画期的な生理ナプキンのウィスパーは全国の一般家庭への無造作なサンプリング、流行ったルーズソックスに至っては東京や大阪など大都市圏で若い子達にカネを払って履かせ注目を集めたそうです。話題づくりには莫大な投資と並み大抵の努力が必要な訳で、商魂逞しいというか何とも頭の下がる話しです。


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