徳ちゃん繁昌リポート

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【格言みち標】心が通った商売「松下幸之助」

2015年05月08日 | 偉人に学ぶ
講演や講習会の冒頭で受講者に経営(仕事)の目的は何か?を訊ねることがあります。即座の回答で一番多いのは会社の売上や収益、個人の収入、生活などです。それではと経営(仕事)の目的と結果の違いについて付け加えるのです。さすがに皆さん黙ってしまいますね。

松下幸之助の「心が通った商売」から。商売というものは、形の上だけで見れば、品物を売って代金をいただくということですが、それでは自動販売機と変わりません。そこにやはり買っていただいてありがたい、という感謝の気持、お客さまが大事、といった気持を持つことが、商売本来のあり方だと思います。よく昔の商人は「お客さまの家の方には足を向けて寝ない」というほどの感謝の気持で客に接したと言います。そうすると、そういうものがおのずと客にも伝わり、同じ品物でもあの店で買おうということになって、両者の心が通い、社会全体が潤いのあるものになってきます。商売にも「物心一如(物と心は一体である)」ということがきわめて大切だと思うのです。

メディアやネットを騒がせた耐震強度、BSE、食品偽装、産地偽装、日付改ざん、賞味期限切れ、異物混入などあとを絶たない企業犯罪、経営の目的と結果を履き違えた重大な問題と言えます。本来の商売の理念、お客様ありきという姿勢を肝に銘じなければなりませんね。


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