57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

頑張れ海斗くん!ジュニアカート選手権 FP-Jr cadets

2017年10月18日 | 2017全日本選手権
2017 ジュニアカート選手権 FP-Jr cadets 西地域第5戦 決勝



10月1日の琵琶湖での全日本格式のレース。
僕にはもう一人注目の選手がいます。
ジュニアの弟分、カデットクラス(10歳以上13歳未満)
に参戦の中村海斗選手です。僕の地元、兵庫県出身。



ゼッケンは44番、おお、『JAF』のステッカーがカッコいいですね。
中村さんご一家、お父さんはごく普通のサラリーマン。一般家庭です。土曜日などは、海斗くんママが、練習走行に付き添ってます。



その姿は「これぞ、アマチュアレース」。
豊富な資金力をもった、強豪チームを相手に、海斗くん、そして海斗くんパパとママが懸命に『全日本』を戦う姿。
思わず応援したくなりますね。
もちろん、海斗くんを僕が注目するのは、かれが「飛び抜けた才能」を持ち合わせているからです。
「速さは決して『資金力だけではない』のだ」ということを、わずか10歳の少年が、証明して見せているのです。
さて、琵琶湖での決勝当日、時系列を見て見ましょう。
まずはタイムトライアル。
海斗くん、なんとトップタイム。いわゆる『一番時計』です。


そして予選。海斗くんは2位、フロントロウにつけています。



次は、泣いても笑っても決勝。ここで海斗くん、しぶとく2位をキープ。リタイアすることなく、しっかりポイントをゲットしました。



僕が中村海斗くんに出会ったのは今年の5月。それからわずか5カ月余り。出会うたびに成長する、その姿。
ホームコースの神戸での地方レース。向かう所敵なしの状態。
当然有力チームはほっときません。
シーズン中盤、全日本第三戦の神戸では彼は『エナジージャパン』のレーシングスーツを着ていました。
「すごい! ワークスチームに入ったんだ」
その神戸でのレース、彼はカデットクラスであっさり優勝。キチンと結果を残しました。


現在小学四年生の彼は、カデットクラス、全国ランキング2位につけています。


プレッシャーを与えるつもりはありませんが、最終戦の鈴鹿東西統一戦での結果いかんでは、ランキングトップ、チャンピオンも夢ではありません。(優勝は25ポイント。鈴鹿の東西統一戦はその1,5倍のポイントが与えられます。)
僕たちはものすごい才能を目撃していることは間違いありません。


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FP-Jr cadets 中村海斗君、ポイントトップです。

2017年09月02日 | 2017全日本選手権
2017 ジュニアカート選手権 FP-Jr cadets 西地域第4戦 決勝


全日本カート選手権第四戦、瑞浪では、もうひとつ嬉しいニュースがありました。

僕がストーカーのごとく、勝手に追っかけをしている神戸のキッズチャンピオン、中村海斗君のことです。
ゼッケンは44番


今シーズンはFP-jrカデットクラスに参戦。
瑞浪では決勝ヒート、4位を獲得。
現在ポイントランキングで、西地域トップに躍り出ました。


前回、第三戦の、神戸スポーツサーキットでは見事優勝。


僕はその瞬間をこの目で目撃していました。
表彰台でのシャンパンファイト、


嬉しさのあまり涙ぐむ海斗君ママ、



ちょっと強面の海斗君パパも、嬉しさで泣きそうな、この表情。




今シーズン「エナジージャパン」からエントリーしている海斗君。
若干10歳の小学生が「ワークスチーム」で活躍している。
そんな海斗君を見ていて、つくづくおもいます。
「センスあるなぁ~」

***

彼、緊張しないんですよね。
これから決勝のグリッドに着く、という間際まで、
割と「のほほ~ん」としているのです。
周りの大人たちのほうが、緊張でぴりぴりムードのパドック。


海斗君本人は全く焦る様子がありません。
決勝ヒートに向かう10歳の少年の背中を、僕は見送っていました。


しかし、海斗君、いざカートに乗り込むと、真のレーサーに変身するのです。
その走りはとにかく、スムースで速い。
さらに、彼には
「ここ一発」
の速さがある、と僕は思います。
(下の写真は決勝朝の公式練習、海斗君トップタイムです)



それはスプリントレースにおいて、圧倒的に有利です。
また、今回の4位にしても、レース中、焦らず、冷静にポイントを稼ぐレース運びのうまさも持っているようです。

これは、ひょっとすると、とんでもない才能を、僕たちは目撃しているのかもしれません。


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ジュニアカート第四戦、坂上選手2位表彰台!

2017年08月30日 | 2017全日本選手権
2017 ジュニアカート選手権 FP-Jr 西地域第4戦 決勝

しばらくブログを更新できませんでした。腰と太ももの付け根が痛くて、机に座るのが辛い状態です。
あんまり痛いので診察を受けたところ『坐骨神経痛』とのこと。飲み薬と湿布と鍼治療。
ハリの先生からは「カートはよろしくないですよ」とドクターストップがかかってしまいました。
「カートに乗りたいぞぉ~」とうめきつつ
YouTubeを見ていますと、嬉しい動画を見つけました。
以前取材させてもらった女子中学生レーサー、坂上真海選手。
8月20日の全日本ジュニアカート選手権、第四戦、瑞浪で見事2位を獲得!
表彰台に上りました。


坂上選手を取材させてもらったのは
7月の全日本選手権西地域第三戦、神戸スポーツサーキットでのことでした。
彼女は中学3年生。
レースウィークの7月13日、木曜日からサーキットに乗り込んで、練習に励んでいました。
お父さんにお訊きすると、地元福岡から神戸まで、ワゴン車で7時間かかったそうです。
親子で懸命にレースに取り組む姿。



その真摯な姿勢に胸が熱くなります。

第三戦の神戸では、表彰台を逃した坂上選手。

あまりの悔しさに、泣き崩れる姿を、僕は目撃していました。

チェッカーを受けた時、表彰台に登れるのは3人だけ。
それが速いレーサーであり、強いチームなのです。

レース動画を見ていて分かりますが、
今回の瑞浪も、決して楽なレース展開ではなかったと思います。
序盤、一時6位まで順位を落としますが、2番手グループの混戦の中、彼女は冷静だったと思います。
誰もがレコードラインを外して、前へ突っ込もうとするなか、
彼女は最も早く走れる
”ここしかない”というラインを選択。
立ち上がりスピード重視のドライビングをしているな、と感じました。
その結果、2位表彰台を勝ち取りました。
シリーズポイントも第四戦終了時点で52ポイントを獲得。
ジュニアカート西地域ランキング4位まで上がってきました。


今シーズンどのような結果を残すのか?
注目の女子中学生レーサーです。


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レーシングカートのフロントフェアリングについて

2017年07月24日 | 2017全日本選手権

カートは大雑把に分けると
「レンタルカート」(誰でも気軽に乗れます)

とレースに出場するための
「レーシングカート」(それなりの技量と体力も必要です)



にに分けてよろしいかと思います。
***
今回神戸スポーツサーキットで行われた全日本選手権。
その規則書を読んでいて、興味を惹かれたのが
「フロントフェアリング」です。
車で言えば
「バンパー」ですね。
材質は樹脂でできていて、それだけでも、カートが衝突した時、衝撃を和らげる機能があります。
写真は「エナジージャパン」チーム
の競技用レーシングカート

メカニックの方にお話を伺いました。
「規則書には、フロントフェアリングが正しく装着されていないと、ペナルティがありますね」
さらには、もっと興味深いのが
フロントフェアリングはコースインする直前
『”ドライバー”あるいは”メカニック”が、車検員”監視下”の元「組み立てエリア」で装着しなければならない』
と決められているのです。
「これはどういうことでしょうか?」
とお尋ねしました。
メカニックの方が明快に答えてくれました。
「フロントフェアリングは、衝撃を与えると、後ろにスライドする構造になっているんです。」
下の写真、フェアリングとフレームの間に黒い樹脂製の取り付け部分が見えると思います。



シャシーのフレームとフェアリングの間に溝のようなものが四ヶ所見えますね。
その部分がいわゆる「緩衝装置」になっている。
車が何かにぶつかるとフェアリングには前から後ろに力がかかる。
そのとき、この溝の部分に、フェアリング本体がはまり込む、という仕組み。
***
これをレース直前に選手自身、あるいはメカニックが、「正しい位置に取り付ける」という規則。
そしてレースが終了。
車検があります。
そのときフェアリングが
「斜めになっていた」あるいは
「後ろに押し込まれていた」
ということは……
みなさま、おわかりでしょうか?
つまり、レース中に
「どっかにぶつかりましたね?」
というのが一目瞭然なわけです。
***
カートレースのほとんどは
「イコールコンディション」で行われます。
出場するすべての車は
「タイヤが同じ」
「エンジンも同じ」
「燃料も同じ」
これは何を意味するのか?
当然”団子レース”になる、ということです。

***
つまりは
タイムトライアル、および決勝レースの結果は
「ドライバーの腕の差」
である、という厳しい現実がつきつけられている、ということです。
***
なおかつ、フェアリングは、ドライバーやメカニックが、車検員監視下の元「レース前に」「正しい位置」に取り付けている
訳ですから、車検の時、
もう言い訳はできません。
「何かにぶつかった」ことの証明になります。
***
極端なことを言いましょう。
自分は前の車を抜きたい。
レースなんだから当然です。
だから相手の車にぶつけて、リタイアさせてしまえ!!
ぶつけまくって周りの車をスピンさせまくれば、自分は1位になります。
***
当然これは危険な行為。
そこでペナルティが課される訳です。
接触した相手がスピンしたり、コースアウトでリタイヤすると、当然オフシャルにもわかってしまいます。
ところが、それと分からないような、微妙な接触、もしかすると「単独スピン」とオフィシャルが判断してしまうような場合。
それを公正な判断、スポーツマンシップに則ったレースとするための手段。
それを象徴しているのが
「フロントフェアリング」の装着、なのだと思うのです。
***
なぜ、ここまで厳格なのでしょうか?
僕も当初そう思いました。
全日本で戦う若い十代のレーサーたちは、明日の日本のレース界を背負って立つ人たちです。
それには、もちろんレーサーとしての技量はもちろん、フェアプレイの精神が求められます。
さらに現代のモータースポーツにおいて何が最も重視されるか?
F1やスーパーGTをよくご覧になっている方はお分かりでしょう。
ズバリ「空気力学」です。


1,000分の1秒を争うモータースポーツの世界において、いまや空気力学が勝利を左右すると言っても過言ではありません。
F1やスーパーGTのマシンをよくご覧ください。



実に細かな「フィン」要するにひれですね。
それがいくつも取り付けられています。
「こんなもん、なんでひつようなのか?」
と素人目にはおもいますが……

各メーカー、各チームは空洞実験によって、最適と思われる空気の流れをつくろうとします。
それを突き詰めて、「理詰め」で出来上がったマシンがサーキットに持ち込まれます。
ですから、その「小さな空力パーツ1個」がなくなっただけで、
もう、マシン本来の操縦性、速さは、実現できなくなるのです。
空力パーツをなくさないようにするには……。
答えは簡単。
「接触しないこと」なのです。
***
レース中は当然激しいバトルがあります。
しかし、21世紀のモータースポーツ、そのレーサーたちには、極めて高度なテクニックが要求されているのです。
毎週放送されている「スーパーGT」を見ればよくわかります。
レースで接触したマシン、ドライバー、チームは、必ずといっていいほど、順位を下げてしまいます。
最悪リタイアとなります。
最高速度300㎞に近い速度で闘う中、
「接触をせずに、前の車を抜く」
という、極めて高いスキル。
それを実現できるドライバーのほとんどは「カート出身者」だということ。
***
モータースポーツを最初に見始める人たちは
その
「スピード」
「サウンド」
そして
「派手なスピン」
とか
「クラッシュ」などに目が行きがちです。
***
車間距離を保って、それでいて、接触も起こさず、なおかつ、いつのまにか前の車を抜いている。
そんな「目立たない・地味なレース」をする人が、
じつは「強い、勝てるドライバー」なのです。
それを学べるのは『カートレース以外にない』と僕は思っています。


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訪問者100人越え、と、全日本規則書について

2017年07月23日 | 2017全日本選手権
おかげさまでこの一週間、僕のブログをご覧いただく方が増え続けております。


7月21日、とうとう、1日100人を超えてきました。

参加している「ブログ村」のPV(閲覧された回数)ポイントでは

昨日7月22日、430回という新記録。
なお、ジャンル別ではレンタルカート部門1位、モータースポーツ部門2位をキープしております。
全国区で『表彰台』に立てるとは大変光栄なことです。
今後も、レンタルカートの楽しさ、そしてモータースポーツ、およびレーシングカートの奥深い世界を楽しんでいただければ、と思っています。
***
さて、今回の全日本カート選手権を取材するにあたり、人さまに記事を公開するということで、僕なりに選手権のことを勉強する必要に迫られました。
それが、
「全日本・地方・ジュニアカート選手権統一規則」という冊子。


一般社団法人 日本自動車連盟が発行しているものです。
日本の自動車界をとりしきる『ドン』である、JAFが、このカート選手権を『公認』している、ということが、この規則書の一番初めにかかれてあります。
***
神戸スポーツサーキットで、レンタルカートに乗りはじめた時、受付や、休憩所に小冊子が、ドンと山積みされておりました。
どうやら無料配布らしい。
ふむふむ。
中高年は
「無料・タダ・貰う」という言葉に弱いのです。
タダだからとりあえずもらっておこう、と気軽に一冊もらって帰りました。
その後、神戸スポーツサーキットで、全日本カート選手権が開かれる、と知り、急にこの小冊子の重要性に、改めて気づきました。
物書きなのに、『本を読むのが苦手』という致命的な欠陥を抱える僕にとって、この規則書を読むのは本当に苦痛でした。
当初、何を書いてあるのか、さっぱり分からない、という有様。



三色ボールペンで、アンダーラインを引きながら、専門用語はネットで検索。
「ははぁ~、どうやら、こういうことらしい」
というところまで行き着いたところで、
もう本チャンのレース当日になってしまいました。

****

規則書の、何がキモの部分か?
僕が思うにそれは
「ペナルティ」に関する事項でしょう。
例えば
「ピットロードを徐行しなかった」
これは
『当該ヒート”失格”』なのですよ。
みなさん、おわかり?!

***

走るドライバーたちはまだ、こんな難しい規則書を読める年頃ではありません。
何せカデットクラスは小学生なのですから。



だからこそ、
「大人たちの責任」が重大になってきます。
レース本番。
子供達は一生懸命走ります。
そしてトップでチェッカーを受けた。
しかし、のちに規則違反が発覚。
その場合、
当然、ペナルティが課されます。
まずはそのヒートを走りきったタイムに10秒の加算。
もっとひどい場合は
『失格』
せっかく1位でゴールしたのに、
なんで?!
と子供達は思うことでしょう。
ピットの大人たちが、規則を知らなかったばかりに、犯してしまったペナルティー
それはすべて、
『ドライバー』に反映される、ということ。


ペナルティは、大人たちピットクルーではなく、
『子供達』にペナルティが課されるのです。

****

大変地味な作業ですが、カートレースに参加する場合、規則書をよく読んで、「ルールを理解する」ということは最低限、やっておくべきことでしょう。
僕も、規則書を読みながら、
「えっつ、これでペナルティになるの?」
と驚くことがたくさんありました。
レースを走り終えた後、
車検場ではエンジンの騒音レベルまで測定されるのです。




基準値を超えた騒音を出している車のドライバーには、ペナルティーがあるのです。
次回は僕が最も興味を抱いた
「フロントフェアリング」について書いてみたいと思います。

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