57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

海斗くん、ただいま調整中。

2018年02月28日 | 中村海斗選手とご一家
さて2月24日に最速ラップを出した僕は、翌日25日の日曜日も、神戸スポーツサーキットへ向かいました。自分の走りに、いい感触を得ていたからです。
これなら、ラップタイム、さらに更新できるかも。
そんな思いがあったのはもちろんですが……。
もう一つ大切なことがありました。
中村海斗くんのご一家に、お話を伺うことです。

中村海斗くんは昨年、2017ジュニアカート選手権FP-Jr Cadetsクラスで全国ランキング4位
そして、『SL神戸シリーズ カデットクラス チャンピオン!!』 という見事な結果を残しました。

(神戸スポーツサーキットの休憩室ギャラリーに写真が飾られています)
前回1月には、出力の上がったエンジン、SSクラスにグレードアップしたシャシーに乗る海斗くんを取材させていただきました。
全く新しいマシンへの変更。
これはレーシングドライバーにとって、極めて大きな出来事。
ましてや海斗くんは、まだ小学生なのです。
そんな事情もありまして、海斗くんパパからは、今年の全日本選手権へのエントリー確定のお話は、まだ、いただけていませんでした。
あれから1カ月余り。
さあ、海斗くんの走りはどうなっているのか?
日曜日、ピットに向かうと、僕の狙いは的中。
やはり中村さんご一家、練習に来られていました。

「こんにちわ、アマミヤでございます」とごあいさつ。
海斗くんパパにお話を伺います。
「どうですか、海斗くん? 調子の方は?」
すると、海斗くんパパ。

「うん、だいぶ慣れたかな」

おおっ。これはすごいぞ。
中村さんご一家を、昨年から取材させていただき、ご家族皆さんのキャラクターも、僕の勝手な推測ながら、徐々にわかってきました。

海斗くんパパは、見た目は、強面なんですが、意外に慎重派。
強気な発言をしたり、虚勢を張ったりしないのです。
それは、海斗くんパパが、カートの整備を自らやってのけているからでしょうね。
これは機械屋さんに共通した部分でもあるのですが。
(実は僕もかつて、金属機械関連の営業マンだったのです)
「こうやれば、機械は良くなる」
「そんなことしても、機械の性能は上がらない」
それが分かっているんですね。
だから、取材させていただいても確信の持てないことは
決して「ええカッコしない」のです。

海斗くんは何周か走って、ピットイン。
その都度、海斗くんパパがマシンの微調整をします。
これは、シャシーの強度を調整しているのだそうです。
OK!! セッティング完了 


海斗くんが走っている間、タイヤを拝見させていただきました。

海斗くんパパ。笑いながら
「中古のタイヤをかき集めてきたんですゎ」
海斗くんパパ御用達の「マイクロバス」には、スペアタイヤがいっぱい入ってました。

なお、このマイクロバス、元々は介護施設で使われていたそうで、そのため、丁度いい具合に、リアゲートにリフトが付いているのです。

今、海斗くんが走っているタイヤは、だいぶくたびれた中古タイヤとのこと。
僕は今更ながら、初めて『レース用タイヤ』の本物に触らせてもらいました。
その柔らかさ、薄さ、にびっくり。
ほんとにベコベコなんです。

これなら、小学生の女の子でも簡単にグニャッと曲げられそうです。


そんなタイヤを履きながらの海斗くん。実に淡々と走ってます。
僕の手元の時計では46秒台で走ってました。
(ちなみに、去年、海斗くんが全日本第3戦の神戸で優勝した時のタイムは、48秒540 でした)

モータースポーツの春はもうすぐ。
シーズン開幕戦が、いよいよ始まりますね。

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ひさしぶり、最速ラップ更新!

2018年02月25日 | 目指せ!最速ラップ
2月24日土曜日の神戸スポーツサーキット。
 気温11℃、湿度51%
僕は2号車に乗って走りました。

新しくマジックテープ付きのシートを自作してセット完了。

マジックテープなので、シートパッドの間隔などを調整できるのです。シート裏面には100円ショップで売っている「滑り止めマット」までつけてみました。
この日は、男性二人組の後ろについて、走りました。どちらも速いです。
なんとか必死で食らいついて行きました。
しかし、周回を重ねるごと、ストレートで徐々に離されてゆくのが分かりました。
セッションが終わった後、一緒に精算へ。
そこでお話を伺うと、この方々『59秒台』で走っている、とのこと。
そして僕のラップチャートを見ると、
なんと61秒台を連発していました。

自己最速1:01,257-
やっぱり速い人と走ると、いい刺激になりますね。
この日、良かったのは、最終コーナーですかね。
いつも僕は「イン・イン・イン」に近いラインどりになっていました。
このため、遠心力に勝てず、リアタイヤが滑ってしまい、いつもドリフト状態。
そこでカウンターステアを”カクカクっ”と当てて、立て直してたのです。
これでは、クルマの無駄な動きが多く、ストレートスピードの伸びがイマイチ。
先日からこの一連のクセを修正していたのです。
あえて「アウト・アウト・アウト」を意識してラインどりを練習。
そこから「アウト・イン・アウト」へ徐々に修正して行きました。
今回、走行ラインを修正した結果「一度もドリフトなし」で最終コーナーを通過できました。

走行前の右リアタイア

走行後の右リアタイヤ

若干滑らかになってきてます。

走行前の右フロントタイヤ

走行後の右フロントタイヤ

タイヤ表面の肌がきめ細やか、しっとりしてきた感じ。
この日、僕はタイヤを「鳴かせる」ことはありませんでした。
先日感じをつかんだ、ちょこんとブレーキを踏む『ちょんブレ』を多用。
ハードブレーキは一回も使いませんでした。
よくスピンする4コーナー。ここでも、全然ブレーキで頑張ってないんです。
それでもラップタイム、伸びる時は、伸びるんですねぇ~。
ブレーキと、荷重移動、滑らかなラインどり。タイヤを滑らせない、グリップ重視の走り方。
この日の記録とメモは以下の通りです。タイムも安定してきました。


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走る・曲がる・止まる、そして『減速する』

2018年02月22日 | カートドライブテクニック
サーキットを走っていると、
『あっ! そっか!!』という、いろんな気づきがあります。

2月20日 気温11℃ 久々にあったかい日でした。
いつものように僕は、神戸スポーツサーキットを、17号車で、あーでもない、こーでもない、と走ってました。

この日は、以前から課題だったブレーキングについて練習しておりました。
まずはタイヤがロックするまでガツンと踏み込む、ハードブレーキ。
コーナーでこれをやると、当然クルマはスピンします。

(スピンの後、一旦ピットに帰った17号車。スピン、コースオフのため、リアタイヤがささくれだってます)
これが出来るようになったので、次は、ロック直前の限界ギリギリ、タイヤ能力の”美味しいところ”を使おう、と練習していたのです。
最終コーナーへのアプローチ。
僕はその時、意図的に『アウト・アウト・アウト』のラインどりを試しておりました。(これはまた別の機会に)
ラインを丁寧にトレースするために、僕は「何気に」ブレーキを左足で「ちょん踏み」していたのです。
するとコーナリングするのにちょうどいい、適切なスピードに『減速』することができました。

「あっ、そっか!!」

という気づきでした。
次に「スピンの名所」4コーナー。
ここでブレーキを『ちょん踏み』
減速。
クルマの荷重は前に移ります。
すかさず、ステアリングに舵角をあたえる。
クルマは「すぃ~っ」とコーナリング。
コーナー中間ほどでアクセルオン!
リアタイヤにトラクションがかかり、コーナー脱出。
「ああ~っ、なるほど、これでいいのだ!!」と、バカボンパパのように納得。

このセッション走行終了直後のリアタイヤ。割と滑らかに使えていたようです。
***
ブレーキとは『止まる装置』である、という思い込みがありました。
走るか止まるか? オンかオフか? 
実はその中間、
『減速する』
という「第三の使い道」があったのだ、と今更ながらの発見でした。
また、ブレーキ『ちょん踏み』の効用として、フロントタイヤに荷重が移動する、という美味しい点も見逃せません。
ここで舵を切ってやれば、素早いコーナリングが可能になるでしょう。
まだ、まだ、自分の『モノ』にするには時間がかかりそうです。
***
例えば次のコーナーをできるだけ高速で回りたい。
その時、誰もがやってしまうのが(僕もそうでした)コーナー入り口でブレーキをギリギリまで我慢。
次に一気にハードブレーキで、車をドリフトさせ、今度はアクセルを踏みつけて、一気に加速。
トラクションをかけて、コーナーを早く脱出する。
見かけは派手ですよね。
一発で決まれば、かっこいい!
速いように見えますよね。
でも、その分『リスキーな走り』です。
いつ、スピンするかわからない。
しかも、ラップタイムは正直です。
「タイヤが滑った分だけ遅くなってる」
と数字が目の前に突きつけられるのです。
***
より「質の高い走り」を求めること。
スムースで、無理、無駄のない走り。
そのためには
4つのタイヤに最高の仕事をさせること。
まったく、見かけは”おもちゃのような”レンタルカートなんですが、走り込むほどに
『奥が深いなぁ~』とびっくりしますね。


なお、この日のラップタイムは下の通り。


今の僕にとって、平凡な記録です。
次のステップへジャンプするために『いったんしゃがむ』
この日の記録は、そういうラップタイムだ、と自分では解釈しています。


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Tさん激走!! 我が身の未術さと偏見を思い知る

2018年02月17日 | レンタルカートを始めよう!

さて、1月下旬に僕は知人のT氏と一緒に神戸スポーツサーキットに行ってきました。
実はT氏。僕と同じマンションにお住まいです。お互いバイク乗り。
たまたま駐輪場で出会って、バイクのお話になり、相当なモータースポーツ好きとわかりました。
「じゃ、神戸にサーキットがあるって知ってました?」
「ほんとですか? 知らなかったです」
「行ってみます?」
「行きましょう」
というながれで、二人はバイクでサーキットへ。
初めて神戸スポーツサーキットを見たT氏。
「予想してたより、すごいです。本格的ですね」
まずは、受付でレクチャービデオを10分間見ます
そのあと、いよいよT氏、人生初のカート体験。
1号車に乗り込みます。

実のところ、僕は自分自身の初カート体験、サーキットデビューの時を思い出し、内心ニヤついていたのです。
”これからオモロイことが起こるぞ……”と。

おなじみのスタッフSさんが、レクチャーします。

僕は4号車に乗車。

最初はゆっくりコースをまわる T氏。
徐々にスピードを上げて行きます。
コース幅をいっぱいに使い、ラインどりもスムーズ。
僕も後からコースイン。
終盤、追いつくぞ!!と意気込みましたが、なんと追いつけず。
T氏。めっちゃ速いです。
乗車後、受付でラップチャートをもらいます。
そこで驚愕の結果。スタッフのSさん曰く、

「おっ、アマミヤさん、負けとるわ!!」

Tさん、 1:03,435
私アマミヤ 1:04,197

マジかぁぁ~。
私のこの9ヶ月間の努力はなんだったんダァァァ~!!
と「メンタル崩壊」

(^◇^;)(^_^;) _| ̄|○

Sさんいわく「サーキットの走りを分かっとる人やね」
***
後ほどT氏にお話を聞くと、とてつもないクルマ漬け、サーキット漬けの生活を送っていたとのこと。
その走行距離、なんと1ヶ月で10,000km
しかもそれがサーキット走行だったそうです。
軽のスポーツタイプを経て、マツダRX-7へ乗り継いだとのこと。
***
ここで大事なこと。
T氏が車にこだわったこと。
①バケットシート&4点式シートベルト。
②ハイグリップタイヤに変更(ホイールはノーマル)
あとは排気系をいじったらしいのですが、ほぼノーマル。
僕はなるほど、とおもいました。
彼は4点式シートベルトで自分の体をガチガチに車に固定し、サーキットを走っていたのです。
これなら、車の挙動やタイヤのグリップ具合を、背中とお尻で感じられたはず。
すでにT氏は、そのような経験と実績を持っていたのです。
****
実は私、アマミヤは、一般道を走る改造ハコ車、走り屋さんたちへの偏見がありました。
「あの人達には、カートの素晴らしさは理解できないだろう」
「モータースポーツを真に愛してはいないだろう」
しかし、T氏の素晴らしい走りは、僕の偏見を見事に打ち砕きました。
「自分の偏ったモノサシで他の人を測ってはいけない」とつくづく思わされたできごとでした。


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2018年1月28日 KSC Taero 3h 第1戦

2018年02月09日 | 2018年レースレポート
2018年1月28日 KSC Taero 3h 第1戦 1/3

1月28日のレンタルカートレースその③
最後は3時間耐久レースです。当日天気が怪しいと思ったら、午後から雪が降ってきました。2018シーズン耐久レース第1戦は雪の中でのスタートとなりました。

まずは、ドライバーズミーティングから始まります。

外、めっちゃ寒いです。

スタッフの方が、耐久レースのために『交換用の車両』を用意しています、

よく、F1や、ルマン耐久レース、スーパーGTなどでは、ピットインの時に
「タイヤ交換」「燃料補給」「ドライバー交代」が行われますね。
神戸スポーツサーキットでの耐久レースでは、これを『車ごと換えてしまう』という方法で行います。その交換時間3分間。
ドライバーはじっとシートに座ったまま3分間待機するのです。

なお、同時に交換できるのは2台だけ。
これ、何を意味するかわかります?
そう、タイミングを間違えてピットイン、前に2台が待機していた場合、3台目の車は、前の2台が3分経過しないと、車両交換できないのです。
しかも、そこからようやく自分の車の3分間の待機が始まります。
つまり、3台目に入った車は6分待たなければならない。
もっといえば、5台連続でピットインしたら、5台目の車は3分×3=9分間もの間、ピットで待機する羽目に陥るのです。
マジか~!!
3時間耐久レースではこの車両交換が1回だけ。
ここで判断を誤れば、『大どんでん返し』
いままで必死でコンマ一秒を削ってきた苦労がすべて水の泡……。
そのリスクをみんな承知で、いよいよスタートグリッドへ。


スタート方式はルマン式です。


セカンドドライバーが、すでに車に乗り込んでいるファーストドライバーに向かって全力ダッシュ!!



ハンドタッチして発進!!
レーススタート!!
***
一人のドライバーは規則で連続30分以上運転できません。
そこで、ドライバー交代が行われます。
ピットに入ってくるときは徐行運転。
ああ、もどかしい。

素早く、ドライバー交代。発進!!


そして最大の見せ場、車両交換。
3分間待機ののちピットアウト、コースイン。


車両交換場所では次々にピットイン、ピットアウト。

ヘルメットを脱ぐのももどかしい、「いま、何位?!」
みんな掲示板のラップチャートをガン見してます。

慌ただしい3時間耐久も大詰め。
チェッカーが用意されます。

今、チェッカー!!

リザルトは以下の通りです。

耐久レースの皆さん、やっぱり、速い、強い、タフ。そしてレース運びがうまい。
耐久レース終了後、完走したみんなを讃えて、選手、観客みんなでフラッグを振って出迎えます。こういうところが耐久レースのいいところですね。

ピットに戻ってきたドライバーの皆さん、本当にお疲れ様でした。

また、次のレースでお会いしましょう!


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