ぶきっちょハンドメイド 改 セキララ造影CT

ほぼ毎週、主に大人の童話を書いています。それは私にとってストリップよりストリップ。そして造影剤の排出にも似ています。

Aの物語-賑わい-

2019-06-28 06:00:00 | 大人の童話
円形の広場に繋がる大通りでは、前髪を額の泣かばで切り揃えた少女達が、毬を幾つも投げ合っていた。
その動きは、両手足の金の輪と、腰のベルトに沢山の鈴を着けた少年が、ウォンウォンと鳴る鉄球を手に、旋回しながら異国の音楽とぴたりと合っている。
すぐ隣に、革の敷物の上に、真紅に金の刺繍を施した帯や、掌にすっぽりと収まる陶器が密に並べられていた。
少し離れた場所から、潰した果実に漬け込んだ、羊肉の焼ける匂いが漂って来る。
あちらこちらに人だかりが出来ている中、一際長い行列の先には、少年兵が立っていた。
横に置いたアイボリーのワゴンには「親愛なる民へ」と、王妃の筆跡を写して描かれている。それは毎年異なっていて、大国を無傷で退けた時には「勇敢なる民へ」。洪水に見舞われた西の国に、多くの国民が力を貸した年には「優しき民へ」だった。
その中身は、花をモチーフにしたピンクとバイオレットのキャンディーで、毎年国民に贈られていた。
町の裏でも表でも、王妃の誕生日を祝う声が、上がり続けた。
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ジャグリングの毬をイメージした簡単木目込み毬

材料 発泡スチロールの玉
   ちりめん(風)の布
   組紐(風)の布

道具 まち針
   糸
   5mm幅の紙
   カッター
   ヘラ
   目打ち
   ペン

紙を持つ部分+玉の一周分の長さに切り、3回二つ折りにし、8等分の線を付ける。

玉の上下のザラザラしている部分にまち針を打つ。

まち針を基準に一周し、45度づつずらして、合計4周する。

糸を等分するように玉にある接合線に紙を当て、糸と折り目を合わせる。

糸に合わせてペンで線を引く。

線にカッターで7mm位の切れ目を入れ、ヘラで広げる。

切れ目より7mm大きめに、トレーシングペーパーで布の型を取る。

型に合わせて好きな布を裁つ。

玉に布を当て、縁を目打ちで切れ目入れる。

布がはみ出したらカットする。

最初と最後を絡めて埋めるようにして、切れ目に紐を回す。

布は両面テープで、紐は手芸用ボンドで貼ると安定する。









Aの物語-ためらい-

2019-06-21 06:00:00 | 大人の童話
次の朝、城の一番高い塔にある見張り部屋では、首に幼さが残る兵と、背中が固くなり始めた兵が、望遠鏡を右手に持ち、背中合わせに座っていた。
乾いた階段と柔らかな靴底の擦れる音に気付いて、二人は同時に立ち上がり、敬礼の姿勢で、その姿を待った。
「ご苦労様」
王は目を細めて、其々に頷いた。
「邪魔をさせておくれ」
北の窓枠に手を置いて首を上げると、遥かに稜線が霞んで見える。
スプリンググリーン、グラスグリーン、ウィローグリーン。
入り混じった緑のその先は、鋭い白に縁取られた、青い山に続いて行く。
王は振り向いて、年かさの兵に尋ねた。
「向こうの山のその向こうに、行ってみたいとは思わないかね?」
兵は額に横皺を寄せた後、表情を和ませた。
「その国は寒く、小屋で沢山の薪をくべ、皆で暖まる風呂があると聞いています。木が燃え、汗が滴り、水を打って上がった湯気と混ざりあって、懐かしい匂いとなるでしょう。私はここで、思いを巡らせるのが好きなのです。直に味わいたいとは思いません」
「そうか」
王は頷き、もう一人の兵にも問いかけた。
「お前は、どうかね」
若い兵は少し顎を上げ、腹に力を入れた。
「私は遠くがよく見えます。夜目も効きますし、大声を出すのも得意です。私は自分の力を十分に使える、この仕事に就けて、とても幸せに思っております」
王は微笑んだ。
「頼もしい兵達に恵まれ、私は嬉しい」
二人の兵は頬を引き締め、敬礼した。
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サウナの外で飲む、ヨーグルトドリンク

プレーンヨーグルト      100CC
好きな1OO%ジュース     200CC
氷              適量
岩塩             1つまみ


全てシェイカーに入れてよく振る。

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王の靴と同じデザインのスリッパ
王の室内履きは革製なのですが、私は革が苦手な為、フェルトで自分用に作りました。

材料
フェルト
キルト芯
キルティングされた布
木綿の布

捨て布、又は紙(型取り用)
紙(型紙用)

道具
お裁縫セット
ミシン一式(手縫いの時は不要)

型取り用の布又は紙で、大きめにスリッポンの型を取る。
スリッポンが無い場合は、スリッパを使い、かかと部分を栗に似た形に作り、爪先部分と繋ぐようにする。
型取ったものをテープで止め、切りながら調整する。
テープを外し、形を整えながら型紙に写して切り取る。
型紙に裏返して写し、両足分にする。
型紙の周囲に1cm足し、表側分としてフェルト、底部分のフェルトとキルト芯を裁つ。
型紙の周囲に5㎜足し、裏側分としてキルティングされた布、底部分のフェルトとキルト芯を裁つ。
型紙の周囲に1.5cm足し、中敷き分として木綿の布、型紙と同じ大きさでフェルトとキルト芯を裁つ。
底部分のフェルトとキルト芯、フェルトを重ねて、縁から5㎜の場所を縫う。
爪先部分のフェルトの爪先部分をぐし縫いし、かかと部分と繋いでから、底部分と縫い合わせる。
同様に裏側も縫う。
表側と裏側を中表にし、返し口を残して履き込み口を縫い合わせ、表に返す。
返し口を縫い合わせ、履き込み口から2㎜の場所を一周縫う。
中敷き用のキルト芯を木綿の布で包む様にして縁から5㎜の場所を縫い、裏側にフェルトを合わせて縁をジグザグに縫う。
中敷きを本体にセットする。

Aの物語ー告白ー

2019-06-14 06:00:00 | 大人の童話
タイトルはもう決まっていた。

全てはここから始まる。

『Aの物語』


土が微かに甘く匂う、ほがらかな春の日射陽射しを眺めて、深い絨毯とタイルの部屋で、銀髪の王は呟いた。
「私は本当は、吟遊詩人になりたかったのだ」
王妃と待女は目を見開いて、王を見つめた。
「陛下のお気持ちは、私にはさっぱり分かりません」
王妃は席を立った。
「蹴鞠の時間になりましたので」
良く伸びた背中を見送って、王が溜め息をついた。
「やはり無理な話であったか」
「世の理は世にあるもの。そして陛下の理は陛下の中に」
侍女が見上げたその先で、緑色の鳥がピイーと鳴いた。

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蹴鞠の後のアロマバス

バスボムの作り方

重曹      大さじ6
クエン酸    大さじ3
岩塩      大さじ1
オリーブ油   数滴
水       3スプレー
クラリーセージオイル   3滴
ゼラニウムオイル     3滴
ラベンダーオイル     2滴
ベルガモットオイル    1滴

ボールに粉系を入れ、泡立て器で混ぜる。
オイル系を混ぜる。
水をスプレーする。
しっとりしてきたらラップでくるみ、ぎゅっと握る。