少し長くなりますが・・・長いブログに文句を言うメンパパは撤退してください。
今村…甲子園での花巻東菊池との対決を見た印象では、身体は完成されている。
首の太さに胸板の厚さ…下半身の安定感は大物の風格さえ漂う。
ストレートも早く、変化球のキレも低めに制球され、
ここ一番では…ストレートで勝負する度胸もあり、球質も重い。
ただ…気になることが二点あった。
ひとつはスタミナ…これは体力的なものでなく、精神的なものである。
プロの選手と相対して、最初に異変を感じるのが、野球に対する緻密さである。
もう一つの点は…それに付随するのだが、フィールディングの悪さである。
投げることに関しては、二軍投手より勢いを感じるが、バント処理やカバーリングはプロの域に達していない。
春の決勝では記録に表れなかったが、そのシーンを二つ目撃した。
投手で瞬時の判断力が劣る選手は、プロでもそうだが…投げることだけに集中する。
桑田や前田…古くは西本など、総合的に評価が高い投手は、守備力も高い。
今村には瞬発力が欠けているのが気になる。
プロは、そこがクリア出来ないと、一軍には上がれないだけに育成が大切となる。
ソフトバンクが指名を回避した理由は…
今宮の方が…野球選手として総合力が高いと評価したのであろう…
しかし…投手としての素質や将来性は…今回のドラフトでは最高な評価を得たのは間違いのない事実だけに、彼にはしっかりとした育成をして、夏あたりには一軍に上がってきてほしい。
堂林…この選手は高校生野手というより、今回のドラフト野手部門では特A評価の選手であることは間違いない。
高校生レベルでは完成されている。
インコースのさばき方は…緒方の全盛時を彷彿させるし、低めの見極めができるタイプ。
長打力もあるが、何より凄さを感じさせたのが、状況判断ができるタイプである。
ふところの深さもあり、自分の打てるコースに投手を引き込む術を会得している選手で、頭の良さも感じる。
プロ野球で成功している選手に重要なのは…環境への対処と頭の良さ…
当然、指導者の質も重要であるが・・・堂林は、自分の修正点をしっかりと把握できる。
唯一の欠点は…報徳戦で速球派の左腕投手のインコースに手が出なかったこと。
右投手へのインコースの対処はうまいが・・・
プロの投手は、弱点を見つけるとそこを一気に攻めてくるだけに、キレのあるインコースへの対処を、緒方コーチと二人三脚で脱皮してほしいものである。
しかし…今回のドラフトでは…広島球団として久しぶりに強気な攻めを行った。
このようにチーム改革を遅まきながらでも行う勇気…野村監督の方針であろう。
野村監督には、せっかくのいい素材…それだけに自分の型にはめず、じっくりと育成して欲しいものである。(堂林は初球からいくタイプではないから・・・)