昨日、今年初めての公式戦に行った。
阪神戦だけに・・・多くの観衆が駆けつけると思ったが
スタンドは予想外の空席が目立った。
いつもであれば、この時期でも8割方埋まる3塁側や・・・
外野スタンドの左中間席も、ほとんど人が入っていなかった。
5回の攻撃が終了し、コンコースを1周してみたが、
ここを歩く人の数は、相変わらず多く感じたのだが
12球団1のドル箱と言われる阪神戦の地元初戦にしては
寂しい光景であった。
昨日は、4月後半のナイターにしては、例年に比較し気温も高く
観戦状況はとてもよかった。
球団は、あの手この手で仕掛けを行い
野球に興味のない人でも、楽しめる工夫を取り入れているのだろうが
今年のカープ球団には、想定外の展開が待ち受けるかもしれない・・・という気がした。
カープが広島にあることを当たり前に思っていたが、
今年の日本・・・宮崎の口蹄疫、鹿児島の新燃岳噴火、東日本大震災などで
危機的状況になり、各地で自粛ムードが拡がり、一時はプロ野球開催も危ぶまれた。
広島は原爆の惨禍から、多くの先人の努力で復興した街。
その復興シンボルがCARPで、多くの人に夢や希望を与えた。
原爆を経験された人が語った。
「ワシらがピカ(原爆)でやられた時は、本当にひどかった。それから今日まで、各地で震災や災害が起こったが、ピカに比べたら大したことはないと思った。しかし・・・今回の東日本大震災、あの状況は本当にひどい・・・あれは、ピカ以上かもしれん」
カープの状態はよいのだが、客足は伸びずここまで満員御礼も出ていない。
しかし・・・広島で生活させてもらっている我々は、カープを身近に見れる状況や
平和な毎日が送れることに感謝しなければならない。
昨日は・・・そう思った観戦であった。