マインド・コントロールという言葉は必然的に分断を生む。
紀藤正樹弁護士(と郷路征記弁護士)は、30年近く、「家庭連合信者はマインド・コントロールされている」と言う。
裁判闘争の末、欧米の裁判所と同様に
こちら 、日本の裁判所も「マインド・コントロール」という概念を認めなかったから、さすがに最近は「自由な意思を阻害され」って言い換えている。
このマインド・コントロールって言葉は良くない。アメリカの判決では1990年からpseudo-science(エセ科学)呼ばわりされているのに、日本で使い続けることが。
彼らはマインド・コントロールされている、って表現は、面と向かって
君たちはマインド・コントロールされている、ってこと。
これはつまり
キミはマインド・コントロールされている
ってこと。
想像してください。
みなさんの話し相手が、みなさんに
あなたはマインド・コントロールされている
って言ってきたら。
はぁ? バカにしてんのか? なぜそう言える?
って議論になって、信頼関係も、建設的な関係も築けない。
別にマインド・コントロールって言葉を使う必要はない。
世界80億人、みんな、時代と環境の影響を受ける。
環境の影響を受けない人間はいない。
誰かしら、何かしらの影響を受けて、思想や考え方を形成している。
軍国主義時代には、どんな知性も軍国主義的になる。
男尊女卑の時代には、どんな立派な人もやや女性を下に見る。
奴隷制の時代には、トマス・ジェファーソンも奴隷を使う(黒人奴隷の使用人を孕ませたりもした)。
その「環境の影響」を、マインド・コントロールという言葉を使う必要はない。
※ 西田公昭氏は、「軍国主義もマインド・コントロール」と言うが、「コントロール」という言葉にそぐわない。
どんな影響も、程度問題。
物理的に監禁されて強要されるのでない限り、人の考えを容易に「コントロール」なんかすることはできない。
だからマインド・コントロールなんて使う必要はない。
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「あなたはマインド・コントロールされている」というのは、知性と自由意志と自主性を認めない、人を最も侮辱する行為。
紀藤正樹弁護士が30年やっているのは、こういう分断を生む行為。
マインド・コントロールって言葉は絶対に使ってはいけない。
それは社会に分断を生むからだ。
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でも、紀藤正樹・郷路征記・鈴木エイトあたりは(この3人だけですかね)、まだマインド・コントロールって言っている。
※ 西田公昭氏は最新刊で、家庭連合についてはマインド・コントロールという表現をしていない
欧米の裁判で否定されても、絶対に考えを変えない、マインド・コントロール信者。マインド・コントロール教。
決して過ちを認めないのはカルト的である。
欧米で全否定されているのに、東洋の小国でマインド・コントロール論を展開し続ける彼ら3人は、とてもカルト的である。