鈴木エイト氏は暗殺犯を「社会を変えた英雄」と持ち上げた。
「今後我々は、山上徹也という人物をどう捉えていけばよいのだろう。
只の凡庸な殺人者なのか、それとも圧倒的な”絶望”に直面する中で身を挺して統一教会という組織の悪質さや政界との関係を世間に知らしめ、社会を変えた英雄、『社会変革者』なのか」
『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』p.173
小学館、2023年5月刊
この「殺人者なのか、社会を変えた英雄なのか」という問題提起は、鈴木エイト氏の主張や文脈からすると、要するに「社会を変えた英雄なのかもよ」という「持ち上げ」。
テロリストを「英雄なのでは」と問題提起すること自体が、「持ち上げ」。
だから、鈴木エイト氏は、安倍暗殺の殺人犯を「社会を変えた英雄」と持ち上げたと言っても過言ではあるまい。
この項のタイトルが
「社会変革者」という見方
ですし。
エイト氏は、暗殺犯が「社会を変えた英雄」であり、「社会変革者」であるという「見方」を提示している。
そんな「見方」を提示すること自体、とても異常だと思う。
この本の刊行からほぼ2年。世間の受け止め方はだいぶ変わってきたはずだ。
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1970年代の、イデオロギー戦争とテロ乱発する時代のことはよく知りませんが、この50年、テロリストを「社会を変えた英雄」と公然と持ち上げたのは、鈴木エイト氏一人ではなかろうか。
こういう危険な発言をする人を、メディアは使い続けていいのでしょうか。