川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

水やり ー茨木のり子

2025年02月17日 | 唄・詩・都々逸
水やりを怠るな。

人間関係を維持するにも、日頃からの地道な、見えない、努力が必要。

自責を説いた茨木のり子の有名な詩、「自分の感受性くらい」。

根源は、戦時中の抑圧された日本社会にありました。

昨日の日経。

茨木のり子ファンの私にはいい記事でした。
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雨にもマケズ

2025年01月21日 | 唄・詩・都々逸
宮沢賢治の雨にもマケズ。

抄。

暗誦します。
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デクノボウと呼ばれたい

2025年01月21日 | 唄・詩・都々逸
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に

みんなにデクノボウと呼ばれ

ってありますね。

あの デクノボウ になりたい。

町田宗鳳さんも、そう思っている。





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レイメイソッキ サメテテンレン スルナカレ

2025年01月18日 | 唄・詩・都々逸
レイメイソッキ 
 サメテテンレン
  スルナカレ

これは毎朝、ベッドで私が起きたときの、おまじない。みたいに聞こえますが、清の政治家、曽国藩の自戒の言葉。

黎明即起、醒めて霑恋するなかれ

って漢字を書きます。 

 過去記事(2009年)

君子たる者,夜明け(日の出)とともにガバっと起き,
目覚めたら,体の温もりが残る布団に未練を残してはいけない

って意味です。

この本にも書きました。

 
正確には、

黎明即起、醒めて、霑恋するなかれ

って「後」が入るんですが、抜かして覚えていた。

これって理にかなっていて、

レイメイソッキ 
 サメテテンレン
  スルナカレ

だと、七五調になるんですね。

なんでも覚えやすい七五調にして覚えてしまうのがいいですね。

____________

最近思うのは、この「霑恋するなかれ」には、「性欲を断て」って意味もあるな、と。

男性は、私みたいな50歳でも、朝は男性器が膨張しており、考えることは性欲と女体のことです。煩悩の塊です。

そんな女体との格闘の妄想から醒めて、早く世のため人のために邁進せよ、という自戒の言葉として受け取っている。

____________

こういう言葉も、学生時代に、安岡正篤の本から教わりました。

安岡正篤は最晩年が細木数子との色恋があって残念ですが、とてもお世話になったので、感謝しています。
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祈らずとても

2025年01月14日 | 唄・詩・都々逸
心だに誠の道にかなひなば
 祈らずとても神や守らん

菅原道真

いい句ですね。日本人のココロ、的な。

菅原道真は9世紀後半の平安時代の人。今から1100年くらい前。

「神」について明示的に表現した、かなり初期、ほとんど最初の例の一つでは。


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自分の感受性くらい自分で守れ

2025年01月04日 | 唄・詩・都々逸
茨木のり子の名詩「自分の感受性くらい」を、書きやすく改めました。

ぱさぱさに乾きゆく心を 
 人のせいにするな
   水やりを怠ったのは私

気難しくなりしを  
 友のせいにするな
   しなやかならざりしは私

苛立つのを 
 親のせいにするな
   下手くそだったのは私

初心忘るるを 
 暮しのせいにするな
   そもそもがひ弱な志

ダメなこと一切を 
 時代のせいにするな
   それは光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
 自分で守れ
  ばかものよ

6節あって、最初の5節は「い(i)」音で終わる、韻を踏んだ形にしました。

この方が段違いで暗唱しやすい。

____________

法律の堅い仕事をしていると、「引用は一言一句オリジナルどおりに」って考えになりますが、それに拘泥して、覚えるべきものを覚えられなかったら意味がない。

茨木のり子の詩そのものではなく、茨木のり子が詩に込めた精神こそを我々は受け継ぐべき。

だとすれば、自由に改変して覚えていいんじゃないか。

そう思っています。

 ※ 他に例えば、諸葛孔明の「出師の表」とか、王陽明の「啾々吟」も、改変はしていませんが、自分の好きなところだけ、覚えています。
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「水やり」してますか

2025年01月04日 | 唄・詩・都々逸
年末年始に、両親や親戚に会う方も多かろう。

ご親戚の方々に、「水やり」してますか。

詩人・茨木のり子の「自分の感受性くらい」を味わい下さい。

____________

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが、ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ 
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努力とは?

2024年12月28日 | 唄・詩・都々逸
皆さんにとって、努力とは何ですか?

私の中では

人がやらないときにやるもの

です。

仕事納めの翌日だからこそ、私は朝2時起きで3時から仕事します。

〜〜〜

今朝の置き手紙。

最後の「末ついに、、、」は角栄が好んだ歌です。
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殺せ殺せ我が身を殺せ

2024年12月21日 | 唄・詩・都々逸
殺せ殺せ我が身を殺せ殺し果たし
 なにもなきとき武士(もものふ)という

南天棒

南天棒という禅僧が、弟子の乃木希典に与えた歌。

武士道の真髄。
葉隠のエッセンス。

死ぬことと見つけたり。

____________

自分を殺すからこそ、自分がお役に立てる。
私利を去る。我欲を去る。

そうやって自分を殺すからこそ、社会のために犠牲になり、文化文明の発展に寄与することができる。

それが武士道でした。
それが「死ぬことと見つけたり」の精神でした。

さすがに南天棒はしっかり心得ている。


 
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この秋は雨か嵐か知らねども 今日のつとめの田草とるなり 

2024年12月16日 | 唄・詩・都々逸
この秋は雨か嵐か知らねども
 今日のつとめの田草とるなり 

二宮尊徳

____________

いい歌。

アドラー心理学の師匠・岩井俊憲さんのブログ こちら で発見。

何度か見たことはあったけど、覚えていなかった。
これは暗唱するに値する和歌。

意味的には、「事の成敗に超然たれ」という渋沢栄一が『論語と算盤』で説いていたことに似てますね。

未来のことばかり考えすぎるな。
もちろん、過去のことばかり考えすぎるな。

今やることをきちんとやれ。
Seize the day.

きちんとやるどころか、精一杯やれ。

かりそめにもやるに値することは、
きちんとやるに値する。
Anything worth doing is worth doing well.
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「辞世の句」の日本的意義

2024年12月15日 | 唄・詩・都々逸
「辞世の句」を詠む習慣は海外にはない。日本だけの慣行らしい。
その「辞世」の句、字義通りには「世を辞する」際に詠むものと思われがち。

でも、事故で死んだり、病気が旧に重篤になったりするから、イザというときにいい句が詠めるとは限らない。

だから、古来、人々は辞世の句を、死の数年前(人によってはもっと前)から、準備していた。あらかじめ用意していた。老齢の方が遺影写真をあらかじめ撮影しておくが如くに。

____________

だから、この辞世の句には、「人生のテーマ」が詠み込まれている。死生観が凝縮されている。

オレはこうやって生きて、だから、こうやって死にたい

って心、志、夢、希望、後悔、恨みつらみ、、、 みんな辞世の句に入っている。

これがまた執行草舟好みで、なにか崇高で壮大でとてつもない志に向って、その達成途上で、常に「未完」で死ぬのが人生だと考えている執行草舟は(私もそうですが)、辞世の句こそはその人の人生観を端的に示すものと考えている。

って観点から、いろんな有名人のインパクトある辞世を拾ってみると、、、

◆ つゆとをちつゆときへにしわがみかな 
  なにわの事もゆめの又ゆめ
  豊臣秀吉

◆ 散りぬべき時知りてこそ世の中の
  花も花なれ人も人なれ 
   細川ガラシャ

~~~↑ の2つはいい歌だと思いますが、本当に秀吉・ガラシャが言ったと言う証拠はない。~~~

 願はくば花の下にて春死なむ
  その如月の望月のころ
   西行

◆ 旅に病んで夢は枯野をかけめぐる 
  松尾芭蕉

 これも芭蕉が死のだいぶ前から温めていた。
 でも、この通りには全くならず、旅どころか、弟子に囲まれて(取り囲まれて、身動き取れなくなって)、功成り名を遂げた俗物みたいな形になって死んだ。

◆ あら楽し思ひは晴るる身は捨つる
  浮世の月にかかる雲なし
   大石内蔵助

◆ 大山の 峯の岩根に 埋めにけり 
  わが年月の 大和魂
   真木和泉 1864年8月(松蔭より2ヶ月前)

◆ 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも
  留め置まし大和魂 
   吉田松陰 1864年10月27日(真木和泉より2ヶ月後。真木和泉のをパクったか?)

◆ おもしろきこともなき世をおもしろく
  高杉晋作
 …これも晋作の直筆とかが残っているわけではないから、後世の創作の可能性もある。

◆ これでよし百万年の仮寝かな
  大西瀧治郎

◆ 大ばくち身ぐるみ脱いですってんてん
  甘粕正彦

◆ 大笑い三十年のバカ騒ぎ
  石川力夫

 
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丸くともひとかどあれやひと心 あまり丸きは転びやすきぞ

2024年11月14日 | 唄・詩・都々逸
丸くともひとかどあれやひと心 
 あまり丸きは転びやすきぞ

一休宗純

ーーーーーー

一休さんの歌を、司馬遼太郎が『竜馬が行く』で坂本龍馬の言葉として引用しました。

尖っていきましょう!




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君看よや双眼の色 語らざれば憂いなきに似たり

2024年10月22日 | 唄・詩・都々逸
君看よや双眼の色 
語らざれば憂いなきに似たり

白隠

〜〜〜

まだ誦んじてなかったので改めてアップ。
しっかり覚えたい、味わい深い句!
「君看よや双眼の色  語らざれば憂いなきに似たり」は、誰の言葉かを知りたい。 | レファレンス協同データベース

「君看よや双眼の色 語らざれば憂いなきに似たり」は、誰の言葉かを知りたい。 | レファレンス協同データベース

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辛酸佳境に入る

2024年10月17日 | 唄・詩・都々逸
辛酸佳境に入る
楽しみ亦たその中にあり

辛酸入佳境
楽亦在其中

田中正造がよく揮毫した漢詩。
簡単な漢詩ですが、ググると、ちゃんと読めたりちゃんと書いている人がほとんどいない。

令和日本の漢詩に対するリテラシーを知りました。
私が論語セミナーをやってわかったのは、「世の中の人は論語なんて全然読まないんだな」ってこと。

論語とか古典に30年間親しんできた私には、むしろ新鮮でした。

____________

辛酸佳境に入る。

いろんな解釈がされる。

辛酸なのに、佳境??

私もいつかこの境地にたどり着きたい。
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大口を開けて笑え

2024年10月14日 | 唄・詩・都々逸
私が最も好きな漢詩。

蝸牛角上 何事を争う
石火光中 此の身を寄す
富に随い貧に随うて 且く歓楽せん
口を開いて笑わざるは 是れ痴人


高校生か大学生のときに出会った。

大口を開けて笑わないのは大馬鹿だよ。

こういう、老壮的なところ(今を楽しむ心性)を、孔孟的なところ(努力して立派になるべきだ)と、いい感じでブレンドするのが、人生のバランスとしていいと思う。

今日もでっかい口を開けて笑いましょう!

____________

『笑って死ねる人生論』って本を執筆中でして、そこで紹介する漢詩です!
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