川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

羊4匹

2024年11月15日 | 人生
善や正義のために犠牲となって戦うのが美しい。

この文章に「羊」が4匹いる。

神の生贄となった「羊」を使う漢字には、他の漢字にはないシリアス感がある。

____________

と、先日書きました。

この「羊4匹」を使った文章には、以下もある。

善のために美しく犠牲となることを正義という。

____________

執行草舟は、自分の人生を武士道と葉隠で縛っている。
それを自分の運命だと公言して憚らない。

私も私の人生をこの「羊4匹」縛りにしようかな。

「何かと戦っていますか?」と問われて、常に「YES」と言い返せる人生を歩みたい。
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過去は創造するもの

2024年11月10日 | 人生
執行草舟『友よ』391頁に、いいことが書いてあった。

要するに、過去は創造するもの。

執行草舟の要旨は:
  • 人は、未来についてのみ可能性を考える。
  • 実は、過去もすべて可能性の宝庫。
  • 過去をどう考えるか。
  • 我々が捉える過去は、一つの解釈・可能性でしかない。
  • それを「一つの真実」と捉えちゃうと、弱く、みじめ。
  • または傲岸不遜になる。
  • 違う。
  • 種々の可能性の中から、最も前進的な行動を生む可能性を引き出す。
  • それができれば、人間は強くなれる。
  • 過去は、すべて「可能性」。
  • 思い出も、単に思い出に浸っている人間はそれで終わる。
  • 思い出が、現在の行動の原動力にならなければならない。
  • 思い出が現在の原動力になれば、思い出は過去ではなく、現在の時となる。
というもの。

分かる。フランクルの「刺激と反応の間のスペース」に近い。こちら

ある刺激=出来事を、どう解釈するか。
単なる不運や逆境と捉えて、天を恨むか。
むしろ試練や糧と捉えて、天に感謝するか。

まったく同一の出来事が、マイナスにもなれば、プラスにもなる。
単なる偶然を、必然と解釈できるか。
最悪の惨事を、最善のチャンスと捉えられるか。

例えば、障害。
なんで自分がこんな障害を持って生まれてきたんだ。
恨み、つらみ、妬み、そねみ、、、
いくらでもできる。

しかし。

例えば、三重苦のヘレン・ケラーは、その障害に感謝している。
障害があったからこそ、成長できた、と。

また、盲目の方で、「もし生まれ変わるなら、また盲目で生まれたい」と仰っている人を私は知っている。盲目で生まれたため、繊細になることができたことに感謝しているから。

Every misfortune can be turned out to be a blessing in disguise.
全ての逆境は、不幸の仮面を被った恵みになりうる。

我々の成長は、その不幸の仮面を暴くこと。
すべての不幸を、仮面を暴いて、恵みに変えること。

過去の失敗や障害や不運や逆境を、裏っ返して、ひっくり返して、混ぜっ変えして、チャンスとか手とラッキーと必然とベストに変えること。

孟子のいう「天の将に大任をこの人に降さんとするや、、」の境地。こちら
ま、痩せ我慢ですね。

我々が創るのは、未来だけではない。
我々は、解釈・捉え方によって、過去も創造することができる。

 
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他責するのは動物だよ

2024年11月07日 | 人生
他責するのはやめよう
自責しよう

とよく私はここで書いている。

論語でそういうことをよく書いているし(自責七訓 こちら)、私が大学生時代から学んできた儒教全般で、自責を説いている。

____________

私が最近ゾッコンの執行草舟によれば、他責は「動物」のようだ。

彼は言う:

  • 動物の一生は遺伝子だけで決まってしまう
  • 遺伝子以外の働きができるのは人間だけ
  • 遺伝子どおりにしか生きなければ、それは自分を物質化・動物化していること
  • 要するに、犬猫と変わらない

だから、「遺伝子どおりではない」生き方をしてこそ、人間。
遺伝子ってのは、環境。
「環境どおりではない」生き方をしてこそ、人間が人間たる所以。

逆境で落ち込んだら、動物。
順境で浮かれたら、動物。

逆境でも落ち込まない。
順境でも浮かれない。

環境に文句を言うのも、動物。
人間は、環境を克服してこそ、人間。

だから、他責するのは、動物。
人間が真に人間たらんとすれば、自責せよ。

それが人間の人間たるゆえん。
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必死に生きた者は幸せに死ぬ

2024年11月06日 | 人生
執行草舟『根源へ』を読みながら、今浮かんできた言葉。

If we live happily, we will die miserably. 
If we live desparately, we will die happily. 

幸せに生きた者は惨めに死ぬ。
必死に生きた者は幸せに死ぬ。

執行草舟さんの考えを一言で表すとこうなります。
執行草舟さんの考え、っていうか、武士道とかキリスト教の考えでもあります。


 
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自分の幸せなんか求めるな

2024年11月06日 | 人生
人間は、幸福になるために生まれたのではない。
人間は、他者の幸福を祈るために生まれたのだ。

アンドレ・ジイド

____________


到達不能の憧れに向かって生きる。斃れて後已む。前のめりで死ぬ。

自分の幸福なんか考えているチンケな野郎になるな。


 
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幸せとは?  生きることよりも大切なこと

2024年11月06日 | 人生
Navigare necesse est, vivere non est necesse
(航海することが必要なのだ。生きることが必要なのではない。)

ポルトガルのエンリケ航海王子


単に生きることよりも勝る価値がある。
現世で幸せになることよりも。

むしろ、「生きることよりも勝る価値があるモノを探し得た人」を幸せな人と言うのではなかろうか。


 
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人生は薪

2024年11月05日 | 人生
人生は薪。燃やすための燃料。

人生は燃えるためにある。
与えられた命を燃やすためにある。

燃え尽きて死ぬためにある。
なにかの天命のために、生命を燃やし切るためにある。

だから、人生は、薪。薪木。
燃やす舞台。

人生の、逆境も、順境も、苦労も、笑いも、すべての喜怒哀楽も、みんな、薪。生命を燃やすための燃料。

時系列で、

  1. Pre-mortalな(生まれる前の)魂と、
  2. 人生(Real life)と、
  3. Post-mortalな(死後の)魂

の3つがあるとすると(あまり真剣に信じているわけではないが、そう考えるのもいいかなと最近は思っている)、Real lifeの人生は、死後に永遠に輝くための、準備期間。生命を燃やすための燃焼期間。

執行草舟を読み込んでいると、こんなスピリチュアルなことを考えるようになりました。執行草舟ファンはみんなこんな風になっていると思われる。

 
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誇り高く生きていけ

2024年11月04日 | 人生
子どもには、「お父さんより幸せになれよ」と伝えることがあった。

しかし。

執行草舟を読んで、この「幸せになれ」メッセージを変えようかと考えている。

14歳~10歳の子どもたちは、「幸せ」を、物理的で、物欲的で、世俗的な、いい家に住むとか、美味しいものが食べられるとかでイメージするだろう。

それは私の本意ではない。

私の幸せは、人を幸せにすること。できる限りたくさん。そういうチャレンジができる物理的環境にあることが、まあ幸せではある。

でもここまでは子どもたちにはまだ説明していない。だから子どもたちは「幸せ」を世俗的に受け取っちゃうだろう。

ま、30年経てば、私がそういう「世俗的な(他人と比較しての)幸せ」を志向していないことはわかってくれると思うけど、、、

真の「幸せ」ってのは、世俗的な幸せを蹴っ飛ばして、死後に美しい精神・魂を遺すこと。独りでは達成できないような大きな円の感性を目指して、前のめりで死ぬこと。

これが私の「幸せ」なんですが、まだ10歳の娘とかには理解できないだろうから、、、

だから、「幸せになれよ」ではなく、「誇り高く生きていけよ」に変えようかななんて思っています、、、

いずれにせよ、現世の出世競争で勝ち上がる的な、チンケな夢を抱かず、文化文明の発展に貢献するような、大きな志を抱いて歩んでいってほしい。

 
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利口になるな、馬鹿になれ

2024年11月04日 | 人生
利口になるな、馬鹿になれ。
小利口になるな、愚かであれ。

論語でも、
巧言令色、鮮し仁
剛毅木訥、仁に近し
という。

さて、利口とか愚かとは、どういうことか。執行草舟『憧れの思想』より。

◆ 利口 ー水平・ヨコ
 利口とは、損得に長けて、現世を賢しく生き、現実の流れに身を委ねて楽に生きる生き方のことを言う。
 私の考え方で言えば、水平的な生き方であり、物質的な生き方であり、肉体的な生き方ということだ。

◆ 愚か ー垂直・タテ
 愚かとは、人間の憧れだけのために生き、人間精神の理想のために命を捨てる覚悟を持つ生き方のことを言う。
 それは、垂直の生き方であり、生命的な生き方であり、精神的な生き方である。
____________

要するに、

◆ ヨコ・水平・利口は、形而下的で、世俗的。
◆ タテ・垂直・愚直は、形而上的で、精神的。

タテに、垂直に、愚直に、生きていきたい。
Stay foolish!

 
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不幸を厭わない

2024年11月04日 | 人生
執行草舟のメッセージの中で、中核を成すのは

不幸を厭うな

というもの。

現世で幸せになろうと思うな。
死後に精神を残せ。未完で終われ。
俗物の横野郎になるな。

歴史を学び、精神を高めて文化・文明の発展に寄与する縦人間になれ。
そのためにも、不幸を厭うな。不幸を厭うこと自体、水平人間の横野郎だ。

不幸を厭う横野郎になるな。
現世で幸せになろうなんていうケツの穴の小さい野郎になるな。

ーーーーーー

強く共感します!




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宿命、使命、運命、天命

2024年11月02日 | 人生
宿命、使命、運命、天命。
この4つを意識したほうがいい。

それぞれをどう捉えるか、どう表現するかを、しっかり言語化したほうがいい。

今の私は:

宿命に立ち
使命に燃え
運命を築き
天命に応える

って表現します。

天命については、天命を「果たす」かなとも思ったけど、天命って、果たそうとしても果たし切れない、エンドレスな命題(たとえば世界平和とか)だと思うので、その場その場で全力を尽くすって感じの、「応える」って表現の方が、私のイメージする語感にフィットする。

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幸せに生きんとするな、幸せに死ね

2024年11月01日 | 人生
ガーナへ向かう機中(計19時間。ドバイまで11時間、ガーナまで8時間)は、ずっと執行草舟を読んでいた。

それで思った。

彼が言っているのは:

Live happily ではなくDie happily
幸せに生きようとするな、幸せに死ね

ってこと。これは私の言葉ですが。

現世で幸せになろうとするな。
幸せな死に方をしろ。

死ぬまで努力と精進をし続けて、死ぬ瞬間に、何を遺すか。何を後世に伝えるか。

人生ってのは、宇宙的視点から見たら、精神のバトンタッチ。魂のバトンタッチというべきか。

火打ち石みたいな短い人生で、自分の幸せばっかり考えている、チンケな人間=横野郎になるなよ。

文化文明の発展に寄与せよ。死ぬその瞬間まで。

これが執行草舟の死生観。

だから彼は、Live happily  を徹底的に唾棄し軽蔑し放下し、Die happily を希求する。

____________

これは、私の死生観と全く同じ。私よりうまく言語化している部分もある。でも私より解像度が高い。私より100倍くらい本を読んでいる人だから、、、

例えば、こういう死生観は、2000年以上前にすでに荘子とかが言っていた。

(生を殺す者は死せず、生を生かす者は生きず)

執行草舟を理解する人とだけ会話して生きて行きたい。

そう言えるほど、今は私は執行草舟にハマっています。


 
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非日常で「縦の力」を養う

2024年10月31日 | 人生
執行草舟の「縦と横」ってコラムを書いた。 こちら

横並びの、rat race (出世競争)から抜け出すために。勝ち負けで人生を見ないために。

歴史的、信念的、独自的な、自分独自の価値観に従って行きていく。それが「縦」の生き方。

縦の力は、日々考えていないと、錆付き、衰える。
日常の「横」の圧力に屈しちゃう。横の誘惑に塩のように溶かされる。

じゃあどうやって「縦」の生き方を磨けるか。思い出せるか。

具体的には、日頃の読書の他には:
  • 墓参りに行く
  • 老父母と会う
  • 故郷に戻る
  • 母校に行く
  • 旧友と会う
  • 恩師と会う
  • 昔のアルバムを見る偉人の遺跡を訪れる
  • 芸術作品に触れる(←執行草舟オススメ)
  • 旅行に行く
あたりが、「縦の力を思い起こす」ための良い機会かと。
他にいい手段があったら教えて下さいまし!

私は今アフリカ・ガーナにいますが、非日常の旅行をして地球の裏の近くまで行って、まさに「縦の力」「縦のマグマ」を呼び起こそうとしているのです!
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人間の2つの美徳

2024年10月28日 | 人生
人間には、以下の2つの美徳がある:

1 履歴書的美徳

 履歴書で書けるような美徳
 学歴、著書歴、成功歴、、

2 追悼文的美徳
 
 葬式で追悼文で言及されるような美徳
 親切、正直、勇敢、誠実など。

40歳になったら、後者の2の追悼文的美徳を、より意識しないとですね。

葬式で、なんと表現されたいか。

これは、ドラッカーの有名な

死んだ時、どう記憶されたいか

と同じですね。

 
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いずれにせよ我々は犠牲になる宿命にある

2024年10月28日 | 人生
私が最近ハマっている執行草舟の、刺さる言葉。

「犠牲を恐れてそれこそ人生そのものを犠牲にするか、犠牲に立ち向かって使命を果たし燃え尽きるか。
いずれにしても人生とは自らの生を犠牲にすることなのだ。」

執行草舟

シビレる。その通り。

こういう言葉を理解できる人とのみ私はお付き合いしていきたい。

美しさも、勇気も、大なる何か、美しい何か、尊い何かの完成途上で野垂れ死にする覚悟から生まれる。

これを執行草舟さんは「未完」と表現する。未完への覚悟。

〜〜〜

自分一個が、何か大なる憧れの「捨て石」になる覚悟。一粒の麦になって嬉々として死ぬ覚悟。

自分をそういう「小さいもの」だと開き直る覚悟と諦観から、人間の「大きさ」が醸し出される。

小さくなろうとするものが大きくなり、大きくなろうとするものは小さくなる。

聖書にも似たような言葉がありますね。

神の国を何にたとえようか。 どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。 土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

マルコ4:26-32

あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、あなたがたの間でかしらになりたいと思う者は、僕とならねばならない。それは、人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためであるのと、ちょうど同じである

whoever wants to become great among you must be your servant, and whoever wants to be first must be your slave—  just as the Son of Man did not come to be served, but to serve,and to give his life as a ransom for many.

マタイ20:26-28

The more submissive we are, the more powerful we will be. 

新井奥邃の言う「有神無我」というのはこういうことなのだろう。
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