日本がIWCから脱退を決めた。今までも日本の捕鯨に対しての態度には、欧米からの反対が強かった。日本は細々と調査捕鯨を行ってきた。調査と言いながら、生け捕りではない。ミンククジラ900頭ばかりを南極海で殺し、その肉を売ってきたのだ。商業捕鯨ではないか。私は昔から日本の捕鯨には反対してきた。日本の食文化の維持のために、捕鯨をやり続けるという主張にはうそとごまかしが多い。現在、日本人の鯨肉の消費量は微々たるもんだ。多くの日本人はクジラ肉を見た事もないし、食べてない。戦後の食糧難の時代には、日本人の胃袋を満たしてくれた。今は飽食の時代だ。鯨を取らなくても、十分に食料は足りる。日本近海で捕獲された鯨と南極海でのミンククジラを合わせても、日本の人口1億2千500万人が食べれば、ひとりあたり1グラムにもならないのではないか。これで食文化と言えるのだろうか。脱退の背景には政治が色濃く反映している。捕鯨の町、下関のある山口県は安部の選挙区だし、大地町のある和歌山は二階堂幹事長の地元だ。捕鯨に関わる選挙民を優遇してるのではないか。日本全体でも捕鯨に関わる人間は微々たるもんだ。自動車産業みたいに基幹産業というようなもんではない。それなのに、IWCを脱退してまで商業捕鯨を開始するのは、国際社から強い非難を浴びるだろう。特に欧米からの避難は強いであろう。今では、自然保護の象徴になってる鯨を殺すのは、日本のイメージを悪くする。日本人は残虐に鯨を殺す最低民族だ、そんなイメージだ。日本でも、小笠原では鯨ウオッチイングは観光資源になってる。鯨を生かして商業に活用したほうが利益を継続的に生み出す。アメリカで、オーストラリアで、EU各地で激しい抗議活動が起きるだろう。日本製品のボイコット運動が起きるかもしれない。日本への観光客の来日が少なくなるかもしれない。欧米人は、本当に日本の鯨殺しには怒ってる。本来、日本で激しい抗議活動が起きなければならないのだ。野党の政治家から反対の声を聞いた事がない。捕鯨反対を言う人は、非国民になるのか。日本のメディアも捕鯨反対の論調は少ない。捕鯨に関してはナショナリズムがむき出しのようだ。日本の悪口をいうやつは、許さないという雰囲気なのかもしれない。トランプみたいに俺流を貫くのは、国際社会との間に大きい摩擦を生み出すだけだ。日本の常識、世界では非常識なのだ。島国日本のガラバガス化は病的レベルだ。今後の展開が楽しみだ。
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