糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

プロレタリアートの食べ物

2013-04-18 | 日記

 うちの娘が今朝、唐突に「プロレタリアサンドウィッチって知ってる?」と訊いてきました。

 

 やぶからぼうの質問に戸惑いましたよ。そんな食べ物はきいたことがありません。まあ、「プロレタリア」と銘打ってあるので、「質素で安い食材を使ったサンドウィッチ」くらいの連想はできますが、ではいったい、どんな具を挟むのかは、正直言って判りません。

 

 と、娘が取り出したのは戦前の新聞記事のコピー。

 

 「この記事を仲間と見て、いろいろ話し合ったんだよ」と娘。日付を見ると「1932年10月4日」付です。戦前の記事。「共産主義青年同盟」が発行していた機関紙「無産青年」のようです (19日追記:指摘を受けました。「日本共産青年同盟」という名前が正式で、現在の日本民主青年同盟(民青同盟)の前身のことです。ご指摘ありがとうございました)。

 コピーの字は小さく、かすれているところもあって読みづらいのですが、「にぎやかなお握りやらプロレタリアサンドウィッチ」という小見出しははっきり読めます。

 大見出しは「繰り出せ!秋晴れの郊外へ」と書かれています。どうやら、「活動の生気を興し」、長時間労働と低賃金で苦しむ青年のレクリエーション要求のために、ピクニックなどの企画に旺盛にとりくもうという内容のようです。

 で、お弁当のガイダンスまで紹介されていて、「にぎやかなお握りやプロレタリアサンドウィッチ」が紹介されているというわけです。

 

 この記事によれば、今では当たり前ともいえるハム、ソーセージは『ブルジョアの食ふ高いサンドウィッチ』なのだそうで、「人参馬鈴薯、青豆等をゆでて薄く塩で味をつけたものを挟」んだり、「パンの上に鰹の塩から・・・柚子味噌または鱈の子、鱈か鰊の干物、塩鮭をほぐしたものなどを塗」った『プロレタリアサンドウィッチ』の方が「いくらいいか知れません」と書かれてあります。

 

 ついでにいえば、ここでいう「にぎやかなお握り」というのは、中に入れるものとして、たくあん、糠漬け、福神漬、紅生姜、シソの実などが紹介されています。これらを各々おにぎりの中に入れるのだとか。

 何が「にぎやか」なのだろうと思えば、次に、「手当たり次第に、何にあたるかわからないので、大勢で食べると、とても楽しみ」なのだと。

 なるほど。面白い記事です。

 

 いろいろ参考になるなあと思いつつ、このコピーの最下段を見ると『急告』の見出しが目につきました。読んでみると、この号は発行が遅れたのだそうで、その理由が「警察の追及により、印刷所が危険に瀕した」ためと書かれてありました。

 戦前の思想統制の中、日本共産党同様、共産主義青年同盟も弾圧の対象であり、党が発行していた「赤旗(せっき)」も、印刷・発行は権力の弾圧を逃れながらのことでした。当時の生々しさを感じます。

 

 今でこそ、堂々と発行ができる「赤旗」や「民青新聞」。まかり間違って、憲法が変えられ、戦争できる国にでもなれば、当然目の敵にされることでしょう。

 

 この当時の青年たちの苦しみ、未来への希望を思うと、二度とこの当時のような社会を繰り返してなるものかと思います。今の青年であるわが子たちのためにも。


いろいろな思い

2013-04-15 | 日記

 昨日は榛東村議選の結果が出ました。日本共産党からも現職の柳田キミ子さんが立候補し、選挙を戦いました。

 

 榛東村といえば、群馬5区。総選挙ではお世話になったところです。今は立場上、自分が直接お手伝いに行くのははばかられたのですが、一度だけお手伝いに行きました。

 

 何かと大変な条件でしたが、なんとか当選。ほっとしました。

 

 先日お手伝いに行った栃木県佐野市議選の方は、新人候補者が残念な結果に。私がお手伝いに行った候補者は当選したようです。

 

 お手伝いに行く立場は割と気が楽なんですが、一方で思い入れもできますから、結果の行方は気になるところです。また、客観的に選対の様子を見られますから、参考になることもあります。

 

 今後の取り組みにいかしたいですね。


異文化に遭遇

2013-04-14 | 日記

 数日前、お仕事で栃木県は佐野市へ行ってきました。

 いつだったかもこのブログに書きましたが、中間地方選挙では、他所の自治体へお手伝いに行くことがありまして、今回佐野市へ行ったのもそういう性質のものでした。

 

 甘楽町の山田邦彦町議と一緒に現地へ向かい、事務所で地図と原稿を渡され、街頭宣伝に出かけました。

 

 私自身、マイクを握ってしゃべるのは久しぶりです。総選挙のときには、自分で考えた内容を話せたので自由度が高い方でしたが、今回はそんなわけにもいかず、原稿を見ながらしゃべりました。

 とはいえ、ただ読んだのでは、宣伝としての効果は半減します。きちんと、自然に訴えているようにしなければ、市民のみなさんの耳に残らないんですよね。これが結構難しいところ。

 

 それはともかく、宣伝場所を探して車でうろついていると、こんな看板を発見しました。

 

 いもフライ...。いわゆる「フライドポテト」でも、「ポテトチップ」でもなさそうなこの名前。

 ちょうど時間も午後3時。ちょっとお店に寄りました。

 

 ああ、現物の写真を撮るのを忘れてましたが、見てみれば、手ごろな大きさに刻んだジャガイモを串に刺し、パン粉をまぶしてフライにした、文字通り「いもフライ」。

 びみょ~な表情をする私たちに気がついたお店のお母さんが熱心に紹介してくれました。なんでも佐野の名物だそうで、あちこちに店があり、いま熱心にアピール中なのだとか。

 

 ソースがたっぷりかかった揚げたてをいただきました。食べてみてびっくり。想像よりも美味しい。

 ソースの味がちょっとフルーティで独特なんです。「このソースは?」と訊くと、お母さんは誇らしげに「地元産のソースを使ってるんです」と、カウンターにドン、と一升瓶を置いてラベルを見せてくれました。

 

 なるほど。いやしかし、揚げたてのいもフライ、ビールと一緒にやりたいですなあ。なんて山田氏と話してましたら、店のお母さん、「自分用に冷やしてるんですよ、実は」なんて。

 おおおおお。

 まあ、私たちはお仕事中。そこはぐっとこらえましたけどね。ちなみに、地元のみなさんは、おやつとして食べることが多いんだそうです。

 

 ふと見ると、そのカウンターの横の方に、ゆるキャラが描かれた大きな箱が。みれば、「いもフライ味のポテトチップ」。

 いもフライは冷めるのが明らか。おみやげにするにはちょっとなあ。というわけで、ポテチ大好きなわが娘たちへのお土産に、そのポテチを一つ所望して、その店を出ました。

 

 その後も宣伝をしてまわり、午後5時を過ぎるころ、佐野市を出て家路をたどることに。

 山田氏は、「佐野といえばラーメンですよ」と、はりきって「道の駅」をめざします。が、なんとその日は休業日。残念でした。

 

 家に帰って、いもフライ味のポテチを娘たちに見せましたが、びみょ~な表情。

 いやいや、美味しかったんだよと勧めました。

 

 しかし、そのときにふと思ったのですが、「いもフライ味のポテトチップ」という存在そのもにびみょ~なものを感じたのでした。いや、これはこれで美味しかったんですけどね。

 

 佐野市まで、北関東自動車道を使えば1時間30分程度。いつか家族を連れて......行くことがあるでしょうか...。

 

 

 

 そういえばこれ、以前某テレビ番組で紹介されていたような記憶がなきにしもあらず。

 

 

 


便利グッズ

2013-04-11 | 雑想

 ここ数日ちょっとハマっているというか、新しく入手したものが楽しくて便利で驚いています。

 

 カミさんが自分のiPhone4を落っことして以来、通話中のノイズ...どころではなくなったので、機種変更に行ったんですが、帰ってきたときには、「いくらiPhone5にしたからって、それは大きすぎだよな」と思える紙袋を提げて帰ってきました。

 

 中身をみると、なんとiPad mini。我が家ではカミさんがデジタルモノ好きの新しいもの好きなんです。以前から二人で「iPadは特別欲しいと思わないけど、miniは欲しいね、いつか」などと漠然と話していましたが、実際に手を出すことはありませんでした。

 

 まあ、未知のモノに手を出すことにためらいもありましたが、手を出しそびれていた最大の理由は「通信費」です。iPadには、携帯電話番号が割り当てられ、その回線を使用することでオンラインの状態にすることができるそうなのですが、それなら「iPhoneで我慢する」というところ。

 

 ところが、今回そうならなかったのは、こんなものが「キャンペーン」として特売されていたからだ、とカミさん。

 

 Wi-Fiルータです。乱暴な言い方をすれば、これで無線LANのブロードバンドが可能になる代物です。

 

 といっても、この物体にも携帯電話番号が割り当てられています。Wi-Fiの電波がないところでは、携帯電話の電波でネットにつなげることになります。

 そうなれば、当然携帯電話としての通信料がかかることになり、それは莫大な金額になるのでは?と思い、調べてみると、キャンペーン価格で、固定金額によってデータ通信やり放題ということが分かりました。なるほど。

「でも、携帯の電波を使うならiPadでも一緒じゃ~ん」とはならないんですよ、これが。要するに、これがあれば、今所有しているPCでもMacBookProでも、電波が届く所ならば、どこでもネットにつながるということです。

 

 これは便利。

 というのも、選挙の応援などであちこちに出かけますが、地方選挙の臨時の事務所ではインターネット環境が整わないことも多いんですよ。インターネットを使える環境に慣れると、Faxがまどろっこしいこともしばしば。それに、Faxでは印刷原稿として使えないので、インターネットの環境は、事務局としてはもはや必要だと感じることも多いのです。

 これがあれば、ネット環境は整うわけですから、活用方法は広がります。もちろん、日常でもiPadの通信用に使用できます。

 

 しかも、カミさんが「これはあなたが使うことの方が多いはず」と、iPadとともに、私にくれたんですよ。いやあ、信じられません。

 

 というのも、こういうデジタルモノは、以前からカミさんの方が好きで、そもそもパソコンを、しかもMacを買って使いだしたのはカミさんが先。私ははじめ、パソコンは嫌いでした。ワープロ専用機は使ってましたけど。

 以来、「デジタルモノはカミさんが先」という思い込みがあったもので。

 

 いやあ、うれしいじゃありませんか。

 

 ところで、ふとこの「キャンペーン」なるものが何だったのか、思いを巡らせてみました。要するにiPad miniを餌に、この機械を売り、通信費でもうけようという、通信会社の策略だったと思われ、我が家はまんまと乗せられたというわけですね。実際、iPad miniとWi-Fiルータとで2回線、かの会社は契約が取れたわけで。