羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ワンチャン 1

2015-11-05 21:20:05 | 日記
後編ッ! 普段はスパガとしてアイドル稼業を行い、副業でグラビア活動もしている浅川がコジガとしてはゴミ屋敷のキッチン清掃を担当っ! スタジオからのフリを浅川本人が「こ、じ、ら、せっ」とポーズ付きでやって木本に「気持ち悪い!」等と突っ込まれつつ、キッチン清掃編のVTRは始まった。キッチンには調理と無関係そうな物を含め、ゴミが山積していた。「どっから手を付けたらいいんだろう?」と呟きながらまずは段ボールや粗大ゴミ等の大きなゴミを手早く片し始める浅川。
ゴミから掘り起こした大きな座椅子は出す途中で通路の家具に挟まって詰まってしまい、業者の『瀧』も持ち上げてもらった。『瀧』優秀。重いが通路に詰まる程ではない汚ならしい電子レンジは浅川が一人で背を丸めながら淡々と出していた。大物を出し終えると散らばり積もった小物のゴミを分別しながら出すが、これが面倒な上に本格的に汚い。「未知の世界過ぎてドン引いてます」ボヤく浅川。分別の為、タッパを開けると出てきた変色した『らっきょう』にぐったりする浅川。作業を続け、ふと手にした『パック納豆』を手に「開けてみます?」とカメラに問い出すとスタジオを悲鳴を上げた。
開けると乾燥して萎んだ納豆。シートを捲ると納豆も一緒に剥がれ黒ずんで糸も引かない奇妙な粒状の物体がっ!「何してんねんっ」スタジオでダメージを受けるコカド。「納豆? うーわっ」作業しながらリビングから見ていた志村もドン引く。「リーダー、(納豆)めっちゃ大好き」と幸愛が続けると「食べてみます?」煽ってみる浅川。「巻いてるの(納豆巻き)しか無理なんですよ」なぜか敬語で拒否る志村だった。その後も一人で不毛にキッチンを片す浅川、古びた『生ゴミ瞬間消臭剤』を拾うと「いや、全部が生ゴミだわっ」と一人で突っ込み、ストレスを募らせながら作業を一時間余り続けた。
     2に続く

ワンチャン 2

2015-11-05 21:19:53 | 日記
疲労で動きが鈍くなり、ゴミ運搬も雑になってきた浅川。缶ゴミの入った袋を不用意に引き摺りながら屋外に出てゆくと、缶ゴミの廃棄場所に捨てようと袋を振った拍子に破れていた底から中身が道路散乱して転がっていった。「ああ~」呆然とする浅川。スタジオは大ウケ。散らばった缶を少し見ていた浅川だったが、やがてしゃがんで拾い始め「ああ、もうっ」と苛立つ。と、ゴミ捨てに表に出てきた志村が事態に気付き、一瞬手伝い掛けるが「あっ、いや、やめた」とクルリと反転してゴミ屋敷の方に歩き出し、入る前に「涼しいっ!」と最後に涼んでそのまま屋敷に引っ込んでしまった。甘やかすべきではないと思ったのか、ここは浅川の出番と見たのか、ただの気紛れか? 何にせよスタジオは大ウケだった。
だが、この流れで浅川の耐久値は0になったらしくゴミキッチンに戻ると「いや~、デッカいゴキちゃん、こんにちわぁっ!」ハイテンションでGに話し掛け、手を振り出す浅川! スタジオでは「うわーっ」木本がドン引き、さっきまで笑ってたメンバーも悲鳴を上げる。「ねぇ、そこ片したいんだけどぉ」Gと会話し続ける浅川。Gが跳ぶと驚きはするが「どいてくれてありがとうっ!」礼を言い、さらにやはり邪魔だったらしくビニール越しに手でGを捕獲し、スッと庭に捨ててくる浅川。煮詰められたようなテンションのまま、作業中、床に溢れた謎の『汁』の始末をしようとしていると『女神』が通り掛かった。
「早くそっちに行けるよう頑張るっ!」苦戦ぶりを見て言ってくる幸愛だった。咄嗟のことで、すぐに幸愛はリビングに去り、Gが凄いくらいしか言えなかった浅川だったが、志村に捨てられた後だけに沁みた。一度外に出て、気合いを入れ直す浅川。マスクの扱いに慣れ、手を使わずに鼻を出して呼吸を整え、やはり手を使わずに肩と頭の動きだけで
     3に続く

ワンチャン 3

2015-11-05 21:19:42 | 日記
マスクで鼻を覆い直すと表情を引き締め、ゴミキッチンに戻る。わかりやすい浅川のやる気スイッチぶりにスタジオは大ウケ。「何の迷いもなくなってきた、この地獄を味あわせなくてよかった! 本当にっ! メンバー(幸愛)にやらせたくない」バトル漫画の最終戦のような台詞を素で連打する浅川! 一連の件で進撃の巨人のテーマ曲も掛かり、スタジオで見ている浅川本人は「これ、恥ずかしい」と困惑していた。
そんな勢いで2時間目の作業に突入していった浅川だが、ゴミを掘った先に見た、新顔の『蟲』に「キャーっ!!」叫んで思わず一時離脱した。「びっくりするぐらいデカい蜘蛛がいるっ!」思わず幸愛を呼ぶ浅川。アシダカグモだった。主食は『G』。原産地インドッ! Gの天敵であり、鼠さえ喰らう。益虫であるッ!!。近くのゴミを片そうとするとガサガサッと動き出し「うわぁーっ!」浅川はビビっていた。
蜘蛛騒動を経て、一人で作業に戻る浅川。いよいよ異臭を放つ水回りを攻める。何かドロドロになっている使用済み歯ブラシの束を手袋で掴み、捨てる浅川。使用済み割り箸の束も捨てた。「キッチン、ハードル高い」さすがにまたボヤき出す浅川。どんどん片すがあらゆる全てがドロドロ。埃と蜘蛛の巣も凄い。「これ、スタッフさんが作ったセットじゃないですよね?」蜘蛛の巣が凄過ぎて、巣が盛られてるんじゃと疑い出す浅川はハタキで舐めるように巣を取り続けた。
何だかんだで水回りも片付き、掃き掃除が出来るようになった。「東京に帰って、早く家を片したいという気持ちに駆られています」掃きながら、更正した女囚のようなことを言い出す浅川。さすがに懲りた。同じ頃、リビングも片付き、最後に残った『冷蔵庫』の前に立つ浅川、志村、幸愛。「じゃあ、いきます」冷蔵庫をゆっくりと開ける志村。
     4に続く

ワンチャン 4

2015-11-05 21:19:29 | 日記
「うわあああぁ~」低く声を上げる3人。「全部佃煮みたい」上手いこと言う幸愛。全部腐って変色していた。時間差で悪臭もきた。「くっさーっ!」悶絶する志村。「あ~、臭い」涙目の幸愛。二人は騒いだが、不潔極まりない水回りを片していた浅川は平然とし、ふと見付けた冷蔵庫の脇から湧いてきた何らかの蟲を無言で退治し始めた。「一番下、いってみます?」幸愛が促し、志村と二人で野菜室を開けると中からまたアシダカグモが出てきた。床をワシワシと歩く。エイリアン的な。「いやだー」蜘蛛だけはどうも苦手らしい浅川。
見ていてもしょうがないので、幸愛は冷蔵庫を片し、浅川は蜘蛛は嫌いだが、湧いてきた蟲全般を始末する役目を担当し、今日使えるエネルギーをもう使い切ったらしい志村は後ろで二人に『指示』を出し始めた。「浅川!」湧いた蟲に反応して命ずる志村。言われるまま殺虫剤片手にウロウロする浅川。「涙が出てくる、これ」冷蔵庫の中で溶けてまた固まり、そして腐ったチーズだった物を片す幸愛。作業を続け「ラスト!」最後に小さなドレッシングパック? のようなモノを片し、軽い拍手で『冷蔵庫』を片し終えた。
「瀧さん!」全てが終わり、『瀧』が呼び出された。「いいですね」笑顔の『瀧』。「大好きっ」喜ぶ幸愛。「愛してるっ」志村も乗って、浅川は苦笑し、『瀧』は大照れなのだった。掃除前と掃除後の映像が比べられるとスタジオのメンバーと木本達は感心。出たゴミの総量は2tトラック2台分。作業後マスクを取った3人は脂汗で顔テカテカになっていた。
次回はまた迷走メンバー愛企画。宮崎が暴れる気配?! 田中、危うしっ!

無痛 1

2015-11-05 21:19:16 | 日記
7ヶ月前、早瀬は石川一家殺人事件の現場に太田と急行した早瀬は、血溜まりの惨状を前に立ち尽くしていた。現場に残された遺留品は男物のスニーカー、食べ終わったプリン、小柄な女か子供用の帽子、金髪の毛髪だった。当時の捜査会議の後で今回の事件が「運良く管轄内で起きた」と手柄になるようなことを言う刑事に早瀬が「何人死んだと思ってるんですか?!」と激怒して掴み掛かる一幕もあった。現在の、石川一家殺害現場で手を合わせていた早瀬。ふと、ガラスに映った自分の『顔』に目を止めていた。
診療所を訪れ菜見子との婚約を佐田が突然切り出すと、為頼は驚きながらも「おめでとうございます」と単純に祝った。だが、佐田の頭痛が嘘であることはすぐに診取り、さらり長時間『座ったまま』過ごしてエコノミー症候群になりかけているとも診断していた。当の菜見子は前回の騒動から休むよう気遣われるがサトミの異変を案じ「メールにも返信してくれなくて」と即、復帰を申し出て白神は了承していたが、前回の失態からか秘書の横井は菜見子の対応に懐疑的な視線を向けていた。
早瀬は白神の病院に絵の描き主を探して様子を伺いに来た。聞き込みを続け、流れで見掛けたサトミにも声を掛けようとすると為頼に呼び止められた。「先生?」「何やってんだよ?」為頼は正式に白神の病院で働くことになり、挨拶がてら院の医師達に『診察眼』を軽く披露した後だった。二人は一旦喫茶店に移動した。為頼が院で働くことになったことを軽く話してから、早瀬はサトミのことを話した。「ちょっと待てよ、そんな絵なんかで決め付けるのか?」為頼は反論したが「話だけでもっ」と早瀬は食い下がった。
それから病院に戻った為頼は菜見子の診察室を訪ねた。佐田からまた自分を監視しているメールが届き、怯えていた菜見子は入ってきた為頼に
     2に続く