羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

再 べっぴんさん 二十一週目

2019-02-24 23:30:43 | 日記




 襟立てまくりカール巻きまくりのさくらのスーパーコネタイムが始まったっ! 既存のレギュラー陣は全員お人好しという空間にああいう人物を投入するとは・・・。君枝の息子の方は本来はたぶん量産型の高所得高学歴ボーイで地力相応の人生を歩んだはずだったが、さくらと組むことである種の非日常感に浸ってしまってちょいちょい風変わりな振るまいになるんだろう。もう一人の新入社員がかなり優秀に見えるのも彼にとってはキアリスが最大パフォーマンスだから。しかし君枝の息子にとっては関心がさくらと一緒にいることとキアリスで分散されている。全ての人間が仕事に自分の最大パフォーマンスを割り振っているわけではないから、君枝の息子の仕事もそこそこに影のようにさくらについて回る独特な立ち回りはある意味でリアリティだったのかもしれない。ちょっとさくらのイマジナリーフレンドみたいですらある。良子の息子も色々うやむやにしつつ帰還っ! 髪型が何か凄い。すぐバックレる彼女を連れている辺りがさすがだ。子供達が暴れる中、老けメイクに磨きが掛かり段々舞台芝居の登場人物みたいな見た目になってきている母親達。すみれもミュージカル調で「なぜ~、娘よぉ~、課題を~出~さ~な~いぃ~っ?!!」と歌い踊りだしそうだ。地味に栄輔破綻のカウントダウンが進行しつつ、カオスなべっぴんさん、すみれの本格中年編が始まった。引き続き主にさくら対策に追われるワケだが。

サムライマラソン

2019-02-24 23:29:53 | 日記




 どうも時代設定と人物の大まかな配置と藩主命で遠足をすること以外は大幅に変更されて原作とはかなり違う話になっていたようだ。元はもっと牧歌的でコミカルな話だったとか。竹中直人や森山未來の役と勘定方のモブメンバー達の行動なんかにそのテイストが残っている感じはあった。竹中直人の役を出番が多いのにほぼ全く本線に絡まない形で使いきる構成自体は悪くはなかった気もする。原作でどういう扱いだったのかはちょっとわからないが、映画のあいつはあれであいつ自身の物語を完遂していた。佐藤健演ずる主人公が個をほぼ消している分、対比にしたんだろうな。主人公の手裏剣アクションの刺さる直の描写が飛ばされていたのはちょっともったいなかった。より派手な森山未來の役の首狩りアクションに予算を使っちゃったのかな? 主人公は忍者だけど身分を隠していることと、手裏剣投げる以外は足速い侍だから手裏剣シーンは結構大事だった気はした。首狩りを流血斬殺くらいに節約すれば手裏剣直刺しいけたかもね。話の本線進行がかなり荒れた結果、主人公の最初の失態が大きくなり過ぎたのと切腹パートのやり取り処理が手間取ったから本気で死ぬ気がないように見えてしまったのは少々惜しかった。切腹は刃先と腹が距離ゼロな上に本人のタイミングで行うからいつでも逝ってよし、という条件でシーンが始まると成立させるのが意外とややこしいんだな。全体として佐藤健の役作りそのものは問題なかった。切腹云々も動作が始まってから結果に至るまで時間掛かる、というのはそういう段取りで役者ではどうしようもない。自由に演じさせたり、無国籍風に作る手法はありっちゃありだが、刺客の主旨や姫の結末の経緯の謎や主人公の最初のミス被害が大き過ぎなところ等はもう一段整理が必要だったとは思ったかなぁ。