羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

恋仲 2

2015-08-26 21:28:30 | 日記
「いーよ、これがいい!」気に入ったあかり。1度笑って別れたが、少し離れてから「葵ぃ! あたし、がんばるから!」「おう!」呼び掛け合い、二人はもう1度笑って別れた。
教員採用試験当日、高梨に送られあかりは会場に向かった。会場前に着くと葵からSNSで『緊張して腹壊すなよ』と健康御守を手に会場に入って行った。試験は無事に済むと『おかげさまで お腹痛くなりませんでした』とあかりもSNSで葵に送った。同日、葵の手伝った富永のカフェデザインも案が完成した。「何枚ぐらい描いたんですか?」「200枚ぐらいかなぁ」「そんなに?」「当然でしょ? チャンス何だから」意識の違いにショックを受ける葵に、自分も新人の頃はネガティブだったが、喰らい付いてゆこうと考えを改めたと富永は語った。
病院では心音の外出許可が降りず、同級の男子とゆくはずだった花火大会を断念していた。翔太は「取れるように、俺が頼んでみるよ。任せて」と請け負っていた。憑き物の落ちた様な翔太は沢田にも「ありがとう、心配してくれて」と礼を言った。公平は葵の部屋で51巻を手に取り、見詰めた。七海が部屋の出入り口まで来ていた。「お兄ちゃん辛かっただろうね」「でもさぁ、翔太何で捨てなかったんだろうなぁ」公平は翔太の気持ちを察していた。
あかりの合格発表日、心音の外出許可が取れた。「研修医のクセにやるじゃん」「まあね」苦笑する翔太。「あのさ、ありがと」「どう致しまして」翔太は退室しようとしたが、あかりの合格発表について聞かれた。「連絡無いの?」「まだきてないよ」翔太は退室した。そのまま院内を歩いていると、「公平?」「ようっ」公平が来ていた。二人は場所を変えた。「この間の話、ふざけんな、許せねぇって思ったよ。でもずっと考えてた。何であかりの手紙さっさと捨てて無かったことにしなかったんだろうって。
     3に続く

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