羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダーゴースト 4

2016-02-22 19:43:41 | 日記
笑顔が消え、歩き去り始めるアラン。
いつもの公園で、フミ婆がたこ焼きを売っているとアランが現れた。「おっ? 花音ちゃんの面白い彼氏じゃないか?」「『彼氏』とは何だ?」素で聞くアラン。ウケるフミ婆。「面白いよぉ。花音ちゃんは一緒じゃないのかい?」「なぜ私が花音と一緒にいなくてはならない?」「照れるな照れるな」たこ焼きを焼くフミ婆。「彼氏、あんたもこの辺に住んでるのかい?」「違う。お前達とは別世界だ」実直に答えるアラン。「庶民とは別世界ってことは、セレブってやつかい?」眉をひそめるアラン。「お父さんはさぞ、お金持ち何だろねぇ」「金等意味は無い」父を誉められたとみて満更でもないアラン。「私の父上は全てを兼ね備えた、世界を支配する完璧な存在っ!」アランの父、アドニスは燃える紋章の下で祈りの言葉を唱えていた。「全ては完璧なる調和の為に」アドニスは呟いていた。
「そりゃあ、立派なお父さんだ。立派過ぎて全然わかんないけど。ま、あんたも頑張りなよっ、ほいっ、セレブの彼氏、たこ焼き食うかいっ?」フミ婆は焼き上げた、たこ焼きをアランに差し出した。串で刺されたたこ焼きを驚いた様子で手に取るアラン。「いつか・・・バカらしいっ」たこ焼きを容器に戻すアラン。「私は何を話しているんだ?!」「何だ? やっぱり待ち合わせてたんじゃないかっ」フミ婆に言われ、振り向くアラン。花音が来ていた。
アランが去ろうとすると「待って下さいアラン様っ!」花音が前に立った。「お前は帰れっ!」「お兄ちゃんを返してくれるまでっ、アラン様の御側を離れませんっ!」二人が対峙していると、フミ婆が悲鳴を上げてたこ焼きを落とした。たこ焼きが歪み、抽象画化していた。画材眼魔の仕業だった。「フミ婆、大丈夫だから」花音は一先ずフミ婆をその場から避難させた。「貴様っ、何をしている?!」
     5に続く

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